ケース

原語

  • case

和訳

名詞

  • コト、(こと)、事例、(れい/ためし)、場合、一例、(もの)、実例、事態、状態、傾向
    • ~例:
      + ... 前例、先例、好例、特例、類例、判例、具体例、症例、事故例、死亡例、使用例、記入例、記載例、成功例、失敗例、実践例、代表例、報告例、出題例、問題例、解答例、質問例、回答例、改善例、活用例、会話例、文例、語例、罪例
  • 出来事、実例、事柄、事案、事件、案件、現象
  • (すえ/まつ)、結末、最後、末路、果て
  • 入れ物、容器、箱、函、筐体、鞄、(うけ)、笥

その他の品詞

  • ~こと、~場合、~(とき/じ)、~事態、~(れい/ためし)、~事例、~前例

助数詞

  • ~箱、~個、~梱

接辞

  • ()れ、~箱

漢字一字

  • 例、件、事、項
  • 事、件
  • 末、結、終、果
  • 箱、函、鞄、槽、筐、櫃、匣、筥、簞、笥

やまとことば

  • こと(事)、あと(跡)、ためし(例)
  • け(笥)、はこ(箱)、ひつ(櫃)、うつはもの(器物)、いれもの(入物)、うけ(槽)

備考欄

辞書 説明
廣辭林新訂版 (名) [一]活字を入れおく箱、中に數多の小區劃を設け、區劃ごとに同種の活字を入る。
[二]やくけふ(藥莢)。
新訂大言海 (名)  (一)(ハコ)。(特ニ、活版所ニテ、活字ヲ入レ置クニ云フ)
(二)ヤクケフ(藥莢)ニ同ジ。
角川国語辞典新版 名 ①はこ。入れ物。
②活字箱。
薬莢 (やつきよう)
④場合。事例。
⑤〔言〕格
大英和辭典 case 1 〔名〕[一]場合,折,立場,有樣,狀態,情景,境遇.
[二]事實.
[三]問題,爭點.
[四]偶然ノ事,不慮ノ事,出來事,事件.
[五]【醫】病症,病歷.
[六]【法】事件,訴訟事件,判決例.
[七]【文】格,位〔井〕.
[八]假設.
[九]樣子,容體.
[十]〘俗〙特殊ノ人,シロモノ(人物ニイフ).
case 2 〔名〕[一]包ミ,包被物,包裝.
[二]箱,筒,函,鞘(小刀ナドノ),袋(弓ナドヲ入レル).
[三]包圍部,外被部,外皮,外側.
[四]箱・函・包ナド(外包ト內容トヲ合セテ).
[五]【印】活字體,ケース.
[六]裝釘(書籍ノ).
[七]【建】建物ノ外部.
[八]【航】①外側板.
②眞甲鯨〔マツカウクヂラ〕ノ頭窩〔トウクワ〕(鯨腦ノアル).
[九]〘古〙動物ノ皮(現今ハ紋章ノ紋地ニノミイフ),人間ノ衣服,外部.

その他の品詞は「(という)ケース(も、が)」などの形で翻訳。
直訳音写語は「入れ物」或いは「事例」か。形式名詞は「場合」か。
カタカナ語話者はこの語の日本語をすっかり忘れているのか知らないが、「日本人が」、或は、「日本語で」今も用いる語は普通に「(れい)」。物などを収める物では「()(もの)」。
又、この語が助数詞の時、「箱」の意味になるのは英語に於いてその用法は普通ではないで、日本語モドキ用法と思われる。

「出来事」の内、(ためし)となり得る事を「事例」と謂い、取り組むべきものとしてある事柄を「案件」と謂い、現況のことや予測される事柄を「事態」と謂い、専ら刑事に関わる事柄(犯罪など)を「事件」或はこれと同じ趣意として、問題となっている事柄を「事案」と謂う。

日本語モドキに於ける形式名詞の一つか。
形式名詞の用法で「こと」又は「 場合 (ばあい)」或は「もの」を用いるということが日本語母語話者なら普通に自然と出てくるものだが、本当に日本語大丈夫か。
また、既に「こと」や「場合」などの日本語の形式名詞の用い方が分からなくなっているか、或は、元々「こと」と言っていた語が「場合」へと移り変わってそれを直訳音写し、いつしか別語として認識されている語か。カタカナ語は母語ではないため、使い分けなどがあるのかは全く不明。
逆に言い換えて、カタカナ語話者が「ケース」だの言ってる拙くダサい日本語モドキの形式名詞は「こと」又は「 場合 (ばあい)」或は「もの」に置き換えて、標準日本語・伝統日本語となる。
「電車を使って旅することが多い」「時たま半額で売られる場合もある」「陶器の焼きの工程で割れてしまうものもある」などのように用いる。

「~こと」や「~事態」の英訳にcaseは出てこないため、別の言葉を用いると思われる。
また、caseは英語辞書にて「実例」とあり、日本語の「(れい)」という言葉のいくつかの意味を一緒くたに、caseとでは本来なら結びつかない。
カタカナ語話者はこの日本語モドキの形式名詞が、元の日本語の「こと」の形式名詞だという理解は無いだろうから、それをそっくりそのまま英語にしてしまい、拙い英語・標準でない英語が作り出され、或は、尋常の英語話者との齟齬の為に意思を明確に伝えられず、標準的な正しい日本語を使っていれば容易く標準的な英語に訳せるところを、謎の未開人がでっち上げた英語しか話せない・作文できないという甚だ(むな)しく滑稽な惨状になるということ。他の形式名詞と思われる「パターン」や「タイミング」なども同じ。

翻訳例(翻訳時刻:2022年3月6日)
「それが無い場合、代わりにこれを使うことが多い。」
DeepL:If it is not available, this is often used instead.
Google:If it doesn't exist, I often use it instead.
「昨年の今頃は繁忙だったから増員することもあったが今年は必要無いようだ。」
DeepL:This time last year they were so busy that they had to hire more people, but this year they don't seem to need to.
Google:I was busy around this time last year, so I sometimes increased the number of staff, but this year it seems unnecessary.
「ある車が事故を起こし、大渋滞という事態になった。」
DeepL:A car had an accident and there was a huge traffic jam.
Google:A car had an accident and was in heavy traffic.

同義等式

原語単位
 case=入れ物、実例
カタカナ語単位
 ケース=入れ物、場合

カタカナ語の類義語

附箋:C 英語

最終更新:2025年05月25日 21:48