《スカーダ》

円形でほぼ平面となっている大地の世界。
大地の直径は百四十二万キロ。そこに六千億の人間が住む。
重力は全て一方向に向けられ、地面を掘り進めていくと次第に岩盤は強固になっていき、カイストでも破れない岩盤の向こうが世界の限界線となる。
上方と水平方向は進むほどに大気が希薄になっていき、最終的には物質も光も存在出来ない空間に変わり、その向こうが世界の限界線になっている。
淡い光は真上から降り注ぎ、夜はない。
他の世界と繋がる二つのゲート近くに一つずつと、世界の中央部に一つの計三ヶ所にガルーサ・ネットの支店や出張所がある。
『挑む者』でフィロスが訪れたガルーサ・ネット出張所のある町は石造りの建物が並び、大勢の一般人が行き交っていた。農業と手工業が主で、機械工業はあまり発達していない様子。
文明管理委員会の力が及ばないフリーゾーン。
『挑む者』の舞台。



アスタル

アースト山の麓にある町。観光都市。
アースト山を見に訪れた大勢の客が土産物を求め、通りは賑わっている。
酒場と宿屋を兼ねたガルーサ・ネットの支店がある。
『挑む者』に登場。

『流れ砂』

スカーダの中心へ向かって流れている幅数キロに及ぶ砂の川。
川の中央になるほど速い流れとなり、最速部は時速三千キロに達する。空気も一緒に流れるため、一般人でも吹き飛ばされたり摩擦熱で焼け死んだりすることはない。
人々は砂に沈まない船を使って広大なスカーダを渡る。
逆にスカーダの中心地から辺境へ流れる砂もあるという。
一直線の流れ砂は森や都市の中をも走っている。
川端の巨大な立て札が現在地を示す。
『挑む者』に登場。

『アースト山』

スカーダの大地の中心で、天を突き破ろうとするかのようにそびえる針のように細く切り立った山。
標高は五十七万キロ。山の幅は約一キロ半。
語源はアーンスト、『究極を目指す者』。
頂上はAクラス同士の決闘場として有名な場所であり、ここで歴史に刻まれる勝負をすることは、多くの戦士にとっての憧れとなっている。
また、アースト山を登る間は下界を振り返ってはならないという伝統がある。
斜面などといったものではなく、柱のようにほぼ垂直にそびえる。不毛の岩質は青みがかった黒。
頂上は平坦で直径は二十六メートル七十センチ。行われてきた戦いの名残か、藍色の地面はあちらこちらが凹んでいる。
『挑む者』に登場。

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最終更新:2020年01月28日 18:00