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スパゲッティモンスター
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スパゲッティモンスターとは
スパゲッティモンスターとは、空飛ぶスパゲッティ・モンスター教(FSM教)に登場する神的存在であり、スパゲッティ状の触手と2つのミートボールを持つ姿で表現される。2005年、アメリカ・カンザス州の教育委員会がインテリジェント・デザイン説を公教育に導入しようとした際、これに対する皮肉と批判として創始者ボビー・ヘンダーソンによって提唱された。
集合意識異形としてのスパゲッティモンスター
この存在は単なるパロディに留まらず、現代人が抱える「神とは何か」という問いに対する一つの回答でもある。スパゲッティモンスターは、信仰・風刺・反抗・ユーモアといった人々の集合的無意識を束ねた結果として形作られた、集合意識異形である。麺と肉の組み合わせという非生物的・非神話的素材によって、既存の宗教観から意図的に逸脱しており、あらゆる神概念に対する鏡像として機能する。
神とは異形である
神とは本質的に異形である。人間の理解を超え、文化や常識によって形を与えられた存在は、しばしば既知の美や理想を逸脱する。スパゲッティモンスターはこの原理を象徴しており、「信じられるか否か」ではなく、「語られ、畏れられ、力を持ちうるか」という観点で神性を帯びる。異形であるからこそ神であり、人の世界と断絶した存在として顕現する。
創造主としての位置づけ
FSM教では、スパゲッティモンスターがこの世界を創造したとされている。彼はすべての存在を酔っ払いながら設計したとされ、そのために不完全で奇妙な世界ができあがったという独自の創造論を持つ。これは、従来の宗教における「全知全能で完全な神」というイメージに対する逆説的批評となっている。
信仰体系と象徴
FSM教では、海賊が聖職者とされ、礼拝の際には「ラーメン」という言葉を唱える。天国にはビール火山とストリッパー工場が存在し、地獄には酸っぱいビールが用意されているとされる。これらの要素は、宗教的教義の恣意性を揶揄しつつも、逆に“信じることの形式”自体の意味を問い直している。
ケモドラ的解釈
ケモドラ的世界観においては、スパゲッティモンスターは擬人化・擬獣化のいずれにも属さない特異な異形存在であり、言葉によって召喚される集合的霊体と見なされる。その触手状の体は、信仰とパロディ、科学と神話の境界を曖昧にし、もふもふや愛らしさとは無縁でありながら、異形の神格としての確かなリアリティを持つ。彼の存在は、神が人類の文化的言語圏から発生しうるという思想の象徴であり、神とは異形であるというケモドラ的世界観を端的に体現している。
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