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有兽焉(ゆうじゅうえん)
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有兽焉は中国発のWeb漫画作品で、原作者は靴下猫腰子。2017年10月からインターネット上で連載を開始し、2023年現在も継続中の人気シリーズである。物語の舞台は現代の人間社会であり、そこに天界から降りてきた神獣たちが共同生活を送るという形式を取っている。ジャンルとしてはコメディ・日常・ファンタジー要素を持ち合わせており、ケモノ系作品として国際的な注目も高まっている。
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作品の特徴
この作品に登場するキャラクターは、全員が中国神話に登場する神獣をモチーフにしている。具体的には貔貅(ヒキュウ)、四不像(シフゾウ)、兔爷(トウヤ)、金角・銀角兄弟などが挙げられる。キャラクターたちは人間の言葉を話し、二足歩行を行いながらも、基本的な骨格や耳、鼻、しっぽなどの動物的特徴は明確に保持している。擬人化と獣性の中間を巧みに表現しており、ケモナー文化の視点から見ても興味深いデザインとなっている。
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アニメ化とメディア展開
本作は人気の高まりとともにアニメ化も進められており、中国の動画配信プラットフォームBilibiliを中心に配信されている。アニメはすでに複数期制作されており、視聴者からの反応も良好である。さらに、単行本も出版されており、書籍版は中国語版を中心に広く流通している。アニメ版では漫画と同様にギャグと日常が主軸となっており、視覚的なケモノ表現も洗練されている。
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ケモナー文化との関係性
有兽焉はケモノ系作品として明確に分類できる。登場キャラクターの多くは、従来の“耳と尻尾を付けた擬人化キャラ”ではなく、動物としての骨格や皮膚感、口元の動きに至るまで細かく作り込まれている。とくにオスケモやメスケモといった属性区別を表面化させることなく自然に描写している点が特徴であり、キャラクターの性別的魅力というよりも、種族や個体としての存在感が強調されている。これは日本のケモナー文化におけるメスケモ偏在やオスケモ偏重の偏りと対照的であり、興味深い文化的差異を示している。
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考察と今後の展望
本作は「神獣たちの現代生活」というコンセプトを通じて、伝統文化と現代生活、そしてケモノ的魅力の融合を果たしている。中国神話をベースとしたケモノ作品という点で独自性が高く、今後の国際展開や二次創作への波及も期待されている。ケモナー視点から見た場合、“非擬人型ケモノの社会参加”というテーマをやわらかく描いた貴重な例であり、メスケモや多様な属性ケモノの自然な共存を提示する点でも意義深い作品となっている。
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