

ゴーマ(ゼルダの伝説シリーズ)
ゼルダの伝説シリーズにおいて、ゴーマとはシリーズを通して登場する巨大な単眼の魔物であり、その外見・属性・生息環境は作品ごとに大きく異なる。基本的に「異界の侵入者」「悪しき気配に引き寄せられた魔物」「ボス級の存在」として描写されている。
時のオカリナにおけるゴーマ
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』においては、「甲殻寄生獣ゴーマ」として登場する。デクの樹サマの内部に寄生していたボスモンスターであり、単眼の目から怪光線を発し、プレイヤーに強烈な威圧感を与える造形となっている。外殻は硬質で、蜘蛛や甲殻類を彷彿とさせる異様な姿であり、まさに「異形の目」としての象徴を担っていた。
風のタクトにおけるゴーマ
『ゼルダの伝説 風のタクト』においては、巨大な炎を纏った魔物として登場。ヴァルーの尻尾を攻撃することで、その怒りを誘い、ドラゴンを暴走させる原因となっていた。全身が熱気を帯びた甲殻に包まれており、その存在自体が「灼熱の象徴」となっている。プレイ中には、熱風と咆哮による圧力により、実際にコントローラー越しでも威圧感が強く伝わる演出となっていた。まさに「燃える巨眼」の体現であり、形霊的には火山神的存在にも通じる。
形霊的解釈
ゴーマは一貫して「巨大な単眼」「異界の影」「恐怖の視線」を象徴しており、視線=威圧=支配というテーマを内包している存在である。巨大な一つ目という構造自体が、「観測者」「見張る者」「恐れの象徴」として働いており、ボスとしての格に説得力を与えている。