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スターリーワールド(星のカービィディスカバリー)
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kemonowikii
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概要
スターリーワールドは、Nintendo Switch 2に対応した『星のカービィ ディスカバリー』に追加された新たなストーリーモードである。タイトルが示す通り、星々の動きと流星の力を主軸にした壮大なスケールの冒険譚が描かれる。本編終了後の世界が舞台となっており、これまでに存在した地形や構造が流星の衝突によって変化している。視覚表現や演出も強化され、従来のフィールドが新たな姿で再構成されているのが特徴である。
世界観
物語の発端は、ある夜に新世界へと墜ちてきた巨大な流星である。衝撃によって地殻が持ち上がり、海底からは火山島が姿を現す。その島には災厄の根源ともされる“闇の星”が静かに降り立っていた。世界中に散らばった流星の欠片は各地に異変をもたらし、それを回収・調査することがこのモードにおけるカービィの目的となる。未知の天体と星の扉のような構造物が登場し、星の観測や封印といった天文的主題が物語に深く組み込まれている。
ストーリー構成
主人公カービィは、崩れた世界を再び見つめ直す旅に出る。かつての仲間であるワドルディたちも登場するが、そのなかでも特に重要な役割を担うのが「天もん学者ワドルディ」である。彼は流星により活性化した「天もん」と呼ばれる空間の研究を行っており、災厄の原因や闇の星の正体について独自の見解を語る。物語はこの天もん学者の助言に導かれながら進行し、失われた星の力を回収して闇の封印へと向かう構造を取っている。
ゲーム的特徴
新たな探索型ステージに加え、従来とは異なる「ほおばり変形」が複数追加されている。プレイヤーはこれらの新機能を駆使しながら、流星がもたらした地形変化や空間のゆがみに立ち向かうことになる。また、Switch 2の性能を活かし、背景表現や流体の描画が格段に向上している。星のかけらを集めて装備や能力を強化する要素もあり、既存作品の収集要素と比べてもより戦略的な運用が求められる。
ケモドラ的観点
スターリーワールドは、従来の星のカービィシリーズにおける「探索と救出」の構造に、星読みという知的側面を付加することで、より多面的な世界観を形成している。とりわけ、天もん学者ワドルディの存在は、まるい体形を持つマスコット的キャラクターに「思索する者」「天を読む者」という役割を与えたという点で特筆すべきである。この役割性はケモノ文化における分類意識においても注目に値し、丸型キャラ=単純ではないという再定義を促している。また、流星・観測・門という主題のもとに、空間そのものが意志を持つかのような構造が形成されており、それぞれの星のかけらや門がキャラクター的存在と解釈される余地もある。これは、生命体と非生命体の境界を再考させる構造とも言える。観測とは単なる記録ではなく、そこに関与する存在が宇宙の意志と交信することに近いというテーマが、まるコットたちの行動を通して語られている点において、本作は星とケモノをつなぐ神話的構造を帯びている。
備考
本モードは本編クリア後に解放されるエンドコンテンツではあるが、そのストーリー密度と世界観の深さから、むしろ本作におけるもう一つの核心とみなされている。今後、天もんや流星の設定がシリーズ全体に波及することで、カービィの宇宙観そのものが拡張される可能性がある。星と門、丸と観測という対概念をつなぐ鍵として、本作の記録価値は高い。