ねこのティーチくん - fmn137・アマペディア・dlsite・DKアーティスト・生物・異世界(人外・ケモノ関連)・宇宙・天之御中主神・仮想・記録・ケモノドラゴン・人外異種族集合意識学情報図鑑ウィキ【8/15更新】 | 888666369

概要
『ねこのティーチくん』は、おやさい鬼9による個人制作アニメーション作品。YouTubeなどで多数の短編が公開されており、1分未満のエピソードが370話以上存在する。全編モノローグ形式で、キャラクターが白い部屋で体育座りしながら感情の揺らぎや抽象的な出来事を語る構成となっている。

アニメ的な起承転結や説明は意図的に排除されており、不条理・無音・過去改変などが前提となった独自の語り口を特徴とする。作風はシュールレアリズム、病理的内面描写、非線形構造などを備えつつも、いわゆる「可愛いキャラ」たちが中心に描かれる。

キャラクターと人格構造
作品の中心人物はティーチという名の猫型キャラクター。年齢設定は27歳で、白地に青い耳としっぽを持ち、全身が非常に簡略化された記号的なデザインとなっている。彼は多重人格者として描かれ、内面には他の複数の人格が存在している。

サムはティーチの“弟”を自称する人格であり、外見はウサギ型のキャラで構成されている。彼は強い執着を持ち、依存性やヤンデレ的傾向を見せる。コバヤシは落ち着いた雰囲気の人格であるが、情緒は不安定で、サムとは相性が悪い。これらの人格は視覚的に個別キャラクターとして登場する。

そのほかにもスズノ、しんゆうくん、ボツ、ダダ、オリちゃんなど、人格内存在か外部の存在か曖昧なキャラクターが多数登場するが、いずれも一貫して「主観の不確かさ」や「記憶の変容」がテーマとなっており、観測者は“真実”を把握することができない構造になっている。

ケモノ要素とデザイン文脈
ティーチ自身は猫型の獣人キャラであり、デフォルメされたマスコット的外見を持つ。シンプルな線で描かれた耳・しっぽ・手足により、ケモノとしての造形が最小限で成立している。サムはうさぎと他種を混合したキメラ型のケモノであり、表情の変化や狂気的な言動とのギャップが強調されている。

本作においてケモノ的な“種族の意味”は、人格分裂や記憶の改変といった主題の記号化として機能しており、種としてのリアリズムよりも、キャラが担う「情動の容器」としての獣性に重きが置かれている。

文化的背景と位置づけ
本作は検索してはいけない言葉系リストでも取り上げられたことがあり、サブカルチャーのなかでも“闇系”“狂気”“個人制作の極地”といった枠組みで語られることが多い。音楽・演技・作画すべてを制作者が単独で行っている点も含め、インディーズケモノ創作の代表例として高い注目を集めている。

また、設定上では登場キャラクターの詳細プロフィールが公開されており、ティーチの身長、嗜好、走力（100m走0.7秒）など、現実的整合性を無視したパラメータも公式記述に含まれている。これらの設定の多くは“狂気の裏面化”として機能しており、真実性よりも情報の「混乱そのもの」が演出されている。