とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part06

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ろくっ! 掃除機にゃんて大っ嫌いっ


12月28日 ごぜん11じ


もう、2012年もあとわずかです。
年の終わりといえば、新年に向けて部屋の掃除をしなければなりません。
1年の汚れをしっかり落とし、きれいな部屋で年を越したいものです。
さて、上条さんのお部屋は現在お掃除中です。

「ふぅ、意外と疲れるもんだな」

「にゃー…」

2人は今、雑巾で床や窓の縁や家具の表面などを片っ端から拭いていました。
ついさっき、いらないものをすべて処分し終えたところです。

「よし、大分終わったな。すっきりした感じするし」

「終わりっ!?」

「いや、最後にアレやんなきゃな」

「?」

「掃除機かけねぇと」

「にゃあ゛ぁぁぁーッッ!?」

実はみこにゃん、掃除機が大っ嫌い。
うるさいのもそうですが、前にお気に入りのゲコ太のハンカチを吸われてしまったのです。
散らかしていたみこにゃんも悪いのですが、みこにゃんはそれっきり掃除機が大っ嫌いになったのです。

「やだ!そんなのやんなくていいーッ!!」

「人の手じゃ取りきれないところもあるしな。ほら、かけるぞー」

「にゃあ゛―ッ!!」

躊躇なくスイッチをONにした上条さん。その瞬間から「ウィーン…」というあのうるさい音が鳴り始めました。
時折ガガガ…とも聞こえてきます。とてもうるさいです。

「あーもうっ!!掃除するなら家の外でしにゃさいよーっ!!」

「誰が道路に掃除機かけるんだよ!」

「海でもいいから!」

「海に掃除機!?最近汚いって言われてるけどな!」

「その音うるさーいっ!!」

そんな会話をしながら部屋はどんどん綺麗になっていきます。



―その1時間後―

「にゃー…耳がおかしい気がする」

「そこまで!?」

「目の前に川が見える」

「掃除機の音聞いただけで死ぬのかお前!?」

「最期にマシュマロが食べたい」

「マシュマロが食べたいだけか…まぁ、今日は頑張ったし買いに行くか」

「今までありがと…」

「ほら、演技はもういいから。行くぞ」

ソファに突っ伏してるみこにゃんを抱き上げると、上条さんはコートを羽織ります。
今日もお外は寒そうです。


「今年もいろいろあったけど、無事終わりそうだな」

「にゃー…」

「来年もよろしくな、みこにゃん」

「にゃっ!」

きっと来年も、2人にとって良い年になることでしょう。



―ふぃん―







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