600系は、小林急が旧型国電払い下げ車を一掃するために製造が開始された新性能近郊型電車である。
0番台
1977年当時、小林急(当時は北南鉄道)は、特急列車に旧型国電払い下げ車(以下コデハ型)が使用され、
支線でも戦前製のデボ形が定期で運用されているなど、他社と比べても近代化が遅れていた。
その現状を打開するため、3年もの年月をかけ開発された。
支線でも戦前製のデボ形が定期で運用されているなど、他社と比べても近代化が遅れていた。
その現状を打開するため、3年もの年月をかけ開発された。
内装
3ドア転換クロスシート。当時国鉄中央西線で使用された103系5000番台は通勤型電車でロングシートを採用していたため、
「より快適な通勤を」というコンセプトでこの内装を採用した。モケットは紫色、床はクリーム色、
シートピッチは880mmと高級感漂う仕上がりになっている。
「より快適な通勤を」というコンセプトでこの内装を採用した。モケットは紫色、床はクリーム色、
シートピッチは880mmと高級感漂う仕上がりになっている。
走行性能
試作車(JX-901編成)は、抵抗制御+中実軸並行カルダン駆動だったが、
量産車(IX-01~)からは回生ブレーキを使用するため界磁チョッパ制御が採用された。
量産車(IX-01~)からは回生ブレーキを使用するため界磁チョッパ制御が採用された。
外観
試作車は、国鉄の余剰車だった111系4両x2本の車体を流用した形だった。
ライトユニットは角形ライトケースに取り替えの上腰部に移設、行き先幕も貫通扉に移設
(元々ついていた所は前照灯に改造、500番台もこれを踏襲)された。
0番台は条橋工場が113系中間車の構体をステンレスで作成したものをつなげて組成されている。
そのため、パッと見は中間車に無理やり運転台を取り付けたように見えるのが特徴だった。
ライトユニットは角形ライトケースに取り替えの上腰部に移設、行き先幕も貫通扉に移設
(元々ついていた所は前照灯に改造、500番台もこれを踏襲)された。
0番台は条橋工場が113系中間車の構体をステンレスで作成したものをつなげて組成されている。
そのため、パッと見は中間車に無理やり運転台を取り付けたように見えるのが特徴だった。
沿革
1979年 試作車が落成
1980年 量産が開始(IX-001~IX-024)
1989年 B級更新 抵抗制御車は界磁位相制御へ
2008年 廃車が開始、IX-001~IX-009編成は永鉄01系に
2013年 小林急車は全編成離脱
2021年 永鉄車も車両数削減の為引退
1980年 量産が開始(IX-001~IX-024)
1989年 B級更新 抵抗制御車は界磁位相制御へ
2008年 廃車が開始、IX-001~IX-009編成は永鉄01系に
2013年 小林急車は全編成離脱
2021年 永鉄車も車両数削減の為引退
300番台(増結用0番代亜種)
0番台が登場して1年、クロスシートの0番台では定員が少なく、乗客の積み残しが発生していた。
そこで、増結用として保安装置などを省略した300番台が登場した。
そこで、増結用として保安装置などを省略した300番台が登場した。
内装
3ドアロングシート。通勤ラッシュ対応の為、クロスシートは採用されなかった。
走行性能
登場当初は0番台と同一のものを使用していたが、後にvvvfインバータ制御に改められた。
はじめに4両編成がデビューし、2ヶ月後に2両編成が落成した。
はじめに4両編成がデビューし、2ヶ月後に2両編成が落成した。
沿革
1981年3月 4両編成(IX-101~IX-123)が落成
1981年5月 2両編成(IX-201~IX-208)
1991年 500番台との連結対応化及び単連走行可能化改造
2008年 初期車の廃車が開始、後期車はvvvf更新(電算記号は+30)
2019年 ワンマン化改造
1981年5月 2両編成(IX-201~IX-208)
1991年 500番台との連結対応化及び単連走行可能化改造
2008年 初期車の廃車が開始、後期車はvvvf更新(電算記号は+30)
2019年 ワンマン化改造
外観
0番台と基本設計は同じだが、先頭車の妻面に角度がついた。
500番台

1990年に支線のボロの息の根を完全に止めるために、vvvfインバータ制御を当初から装備した車両として登場。
走行性能
vvvfインバータ制御+wnドライブ駆動。最高時速は135km/hと、驚異的なスピードで運転できるようになった。
内装
3ドアセミクロスシート。車端部はロングシートになり、通勤ラッシュに対応できるようになっている。
沿革
1990年3月 1次車(JX-101~JX-115)がデビュー
1990年9月 1次車6両編成(JX-201~JX-210)がデビュー
1993年3月 2次車(JX-211~JX-213,JX-116~119)がデビュー
1995年2月 3次車(JX-214~JX-217)がデビュー
1998年3月 インバータをIGBT素子に設計変更した4次車(JX-218~JX-225,JX-120~JX-129)がデビュー
2001年8月 JX-206~JX-219、JX-116~JX-129が都堂支所に転属
2002年 製造終了
2015年 12000/15000系の製造が行き詰まったため、新性能改良車の1500番台が製造開始
1990年9月 1次車6両編成(JX-201~JX-210)がデビュー
1993年3月 2次車(JX-211~JX-213,JX-116~119)がデビュー
1995年2月 3次車(JX-214~JX-217)がデビュー
1998年3月 インバータをIGBT素子に設計変更した4次車(JX-218~JX-225,JX-120~JX-129)がデビュー
2001年8月 JX-206~JX-219、JX-116~JX-129が都堂支所に転属
2002年 製造終了
2015年 12000/15000系の製造が行き詰まったため、新性能改良車の1500番台が製造開始
2000番代
京栄〜白岡間直行特急「栄王白ライナー」用に製造された特急用電車。車内、外装、走行性能ともに600系とはかけ離れているが、前頭部パーツや運転台が500番台のものに小改良を加えたものを使用していたため、労組が同形式を名乗るよう主張した。
車内
3ドアリクライニングシート→2ドアリクライニングシート。
当初は一般車の代走で使われる可能性があったため、3ドアで落成。しかし、グリーン車が連結されていたため、代走に入れないことが発覚し、2008年のダイヤ改正で埋め戻され、第3~6編成は初めからついていない。
当初は一般車の代走で使われる可能性があったため、3ドアで落成。しかし、グリーン車が連結されていたため、代走に入れないことが発覚し、2008年のダイヤ改正で埋め戻され、第3~6編成は初めからついていない。
付属の2両編成は3ドア転換クロスシート。こちらは代走でも使用されている。
グリーン車は廊下にシャンデリアとレッドカーペットが敷いてあるほど豪華である。
客室は和式個室で、12系「くつろぎ」を参考にソファーと前面展望モニタが設置されている。第1編成は14系2両から改造(スハフ14-92+スハ14-139→サロニ691-2001+サロ690-2001)されており、車体断面で区別できる。
客室は和式個室で、12系「くつろぎ」を参考にソファーと前面展望モニタが設置されている。第1編成は14系2両から改造(スハフ14-92+スハ14-139→サロニ691-2001+サロ690-2001)されており、車体断面で区別できる。
走行性能
高出力なvvvfインバーターを使用しており、最高時速は脅威の150km/h。
700系と同じ台車を使用しているが、機器が三菱IGBT-VVVF(通称幽霊インバーター)になっている等、相違点が見られる。
700系と同じ台車を使用しているが、機器が三菱IGBT-VVVF(通称幽霊インバーター)になっている等、相違点が見られる。
外装
添付ファイル