マルチキャスト

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マルチキャスト - (2013/12/19 (木) 13:29:48) の編集履歴(バックアップ)


・マルチキャスト
メリット:ユニキャストやブロードキャストのように無駄に帯域を使用しない。

・マルチキャストMACアドレス
マックアドレスの前から24ビット目が「1」のマックアドレス。

・RPF(Reverse Path Fowarding)
マルチキャストにおいてループを防ぐ仕組み。

パケットを受信した複数のインターフェースの中で、そのパケットの送信元まで、
一番近い経路のインターフェースを「アップストリーム」という。
以後、アップストリームに選ばれたインターフェース以外からはパケット受け取らない(ドロップする)為、
ルーティングループは起こらない。

□IGMPの基本動作(バージョン共通)
・グループの維持
1、クエリア(クエリというパケットを定期的に全ルータに配信)を全ルータに配信する。
2、クエリアを受信したメンバはランダムな時間待って、レポートを返す
3、レポートが返ってこなければクエリアはグループは消滅したとみなす。
※グループが存在していることを確認できればよいので、クエリアにレポートが届いたらほかのメンバはレポートを返さない。

 ・クエリアの選択(IGMPv2)
要はIPアドレスが低いクエリアがクエリアとして生き残る。

・グループからの離脱
ver.1:メンバは何もアクションを起こさないことで、勝手に抜ける。
デメリット:定期的なクエリアの配信まではグループが消滅したことを確認できないため、
       その間は不要なマルチキャストトラフィクを送信してしまう。

ver.2:明示的な離脱メッセージである、「リーブメッセージ」が追加された。
    リーブメッセージを受け取ったクエリアはメッセージをメンバにだして、レポートが帰ってくればグループは存続していると判断できる

□CGMP
スイッチでもマルチキャストの制御ができるようにしたもの。
実際のネットワークでは、ルーターではなくスイッチにメンバが接続されている為。

IGMPと連動してマックアドレスをL2スイッチのアドレステーブルを書き換える。

・CGMP Leave
ver.1:①メンバは特に宣言せず、勝手に離脱。②クエリアは定期的なクエリに応答がなくなった為、CGMP Leaveメッセージをスイッチに送信。
    ④スイッチはマルチキャストマックアドレスをエントリから削除。

 □送信元配信ツリーと共有配信ツリー

・送信元配信ツリー(DMで使用)
送信元を根とするツリーを作成する。

メリット:送信先へ最適な経路で配信できる。
デメリット:宛先ごとにツリーが複数必要。

・共有配信ツリー(SM)で使用。
RPを根とするツリーを作成する。

メリット:複数の配信先があっても、一つのツリーで済む。
デメリット:RPの設定が必要。
       RPまでの経路が必ずしも最適経路になるとは限らない。