マルチキャスト

・マルチキャスト
メリット:ユニキャストやブロードキャストのように無駄に帯域を使用しない。

・マルチキャストMACアドレス
マックアドレスの前から24ビット目が「1」のマックアドレス。

・RPF(Reverse Path Fowarding)
マルチキャストにおいてループを防ぐ仕組み。

パケットを受信した複数のインターフェースの中で、そのパケットの送信元まで、
一番近い経路のインターフェースを「アップストリーム」という。
以後、アップストリームに選ばれたインターフェース以外からはパケット受け取らない(ドロップする)為、
ルーティングループは起こらない。

□IGMPの基本動作(バージョン共通)
・グループに参加
参加したいクライアントはJOINメッセージを送る。

・グループの維持
1、クエリア(クエリというパケットを定期的に全ルータに配信)を全ルータに配信する。
2、クエリアを受信したメンバはランダムな時間待って、レポートを返す
3、レポートが返ってこなければクエリアはグループは消滅したとみなす。
※グループが存在していることを確認できればよいので、クエリアにレポートが届いたらほかのメンバはレポートを返さない。

・グループからの離脱
 -ver.1:メンバは何もアクションを起こさないことで、勝手に抜ける。
デメリット:定期的なクエリアの配信まではグループが消滅したことを確認できないため、
       その間は不要なマルチキャストトラフィクを送信してしまう。

 -ver.2:明示的な離脱メッセージである、「リーブメッセージ」が追加された。
     リーブメッセージを受け取ったクエリアはメッセージをメンバにだして、レポートが帰ってくればグループは存続していると判断できる

 ・クエリアの選択(IGMPv2)
要はIPアドレスが低いクエリアがクエリアとして生き残る。

□スイッチでマルチキャストがフラッディングされてしまう事象を回避する手段。
スイッチは基本的にはマルチキャストパケットはフラッディングしてしまう。
これでは負担が大きくなるため、スイッチでもマルチキャストの制御ができるようにしたもの。

・CGNP
実際のネットワークでは、ルーターではなくスイッチにメンバが接続されている為。
IGMPと連動してマックアドレスをL2スイッチのアドレステーブルを書き換える。

・CGMP 離脱
ver.1:①メンバは特に宣言せず、勝手に離脱。②クエリアは定期的なクエリに応答がなくなった為、CGMP Leaveメッセージをスイッチに送信。
    ④スイッチはマルチキャストマックアドレスをエントリから削除。

・IGMPスヌーピング
IGMPパケットはL3パケットであるため通常はスイッチで感知することは無いが、
それをL2スイッチで覗き見することでダイレクトに「マルチキャストテーブルエントリ」を更新する。
                                →マックアドレステーブルとは違うもの?
・IGMPver2のLeaveメッセージをスヌーピングする事で、マルチキャストテーブルエントリから離脱することも可能。

 

 □送信元配信ツリーと共有配信ツリー

・送信元配信ツリー(DMで使用)
送信元を根とするツリーを作成する。

メリット:送信先へ最適な経路で配信できる。
デメリット:宛先ごとにツリーが複数必要。

・共有配信ツリー(SM)で使用。
RPを根とするツリーを作成する。

メリット:複数の配信先があっても、一つのツリーで済む。
デメリット:RPの設定が必要。
       RPまでの経路が必ずしも最適経路になるとは限らない。

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最終更新:2013年12月24日 14:14