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恋の胸
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恋の胸 03/12/28
色恋沙汰の最中に「胸がときめく」なる表現を使って「嗚呼これが恋」などと平和な世界であるが、これはつまり胸が苦しくなってきゅうううと締め付けられるわけだ。「胸」とは言ってもそこは舞い上がっているから考察する余裕は全くない。しかしここに真実を告げよう。
あれ実のところ「胸」ではなくて「胃」なんですね。はいそこ逃げない。最後まで読みなさい。例えばですね、ジェットコースターに乗りますね。胸が締め付けられますね。あれは胃ですね。例えばですね。試験か何かで緊張しますね。胸が締め付けられますね。あれは胃ですね。例えばですね。一目惚れして逆上せあがりますね。あれは胃ですね。胃じゃないか。何故恋だけ特別扱いするのですか。胃じゃないですか。
「胸が締め付けられる」胃炎ですね。「恋煩いで食物が喉を通らない」胃酸過多ですね。「あの人の事を考えると胸が震える」胃痙攣ですね。「胸が苦しい」胃潰瘍ですね。「胸が痺れる」胃癌ですね。
どきどきするのは確かに心臓ですが、その場合不整脈の疑いがあります。そもそもですね、本気で恋を煩って「胸が張り裂けんばかり」とは単に胃壁に穴が開きかけているわけですよ。「嗚呼胸が痛い」急性胃炎なのですね。
伝統的な突込に「飲み過ぎ」「食べ過ぎ」がありますが、今後は胸がどのような状態であるかを聞き出すと、適切な表現を使うことが可能です。実際「飲み過ぎ」「食べ過ぎ」と言われる場合は日頃の行状故の結果であり、客観的事実から導かれる至極合理的で説得力のある推論なので事実が如何であろうとも信じては貰えないわけですね。
「憧れている人のことを考えただけで胸が苦しくなる」「殺したいほど嫌いな奴のことを考えただけで胃が痛む」胃を差別しないでください。どちらも結局緊張した結果が齎す身体的作用に変わりはないのですから。緊張したら胃に作用する。「いざ鎌倉!」と緊張しているのは胃が蠢いているだけです。胃だけではないようですが。
従いまして、恋に纏わる胸のあれこれが全て胃の動きを示している以上、「失恋してやけ喰い」とはつまり、緊張から解き放たれて胃の調子があがって食欲が戻ってきただけという、つまり科学的根拠があるわけですね。
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