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大小月

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大小月 04/04/06

 「西向く侍」という言葉があるね。

 これは各月末三十日までか三十一日まであるのかを覚える為、或いは素早く判断する為の方法で、「2、4、6、9、士」を表していて、これらの月は小の月つまり三十一日が存在しない月を指す。

 しかしこの方法は、「西」や「侍=士」の概念を理解する年になってから覚えて理解可能な方法だ。それでも成長して何度も繰り返しているうちに「この月は何日まで」と瞬時に割り出せるようになっているから大した問題はない。ただ、手前の覚え方は違った。拳で覚えたのだ。この方法はかなり有名な筈だが、あまり知られていないらしいのでここに残しておく。

 拳、右でも左でも構わない、利き手と反対の手を握り拳にして、甲を見る。指の付根の部分が甲と直角に折れ曲がっている辺り、各指毎に骨がぽこりぽこりと突き出ているだろう。空手やボクシング経験者なら潰れているという噂の骨だ。

 まず人差指の突き出た骨を一と数える。そして人差指の骨と中指と骨の間の谷を二と数える。さらに中指の突き出た骨を三と数えてゆく。山谷山谷・・・。握り拳の角にある突き出た骨は、親指を完全に無視して数えてゆく。親指を無視するから残りの指は四本、突き出た骨も四つ。そして四つの間にある谷は計三つ。合わせると七つ。つまり一巡で七まで数えることになる。人差指の骨から初めて小指の骨の七まで数えたら、再び人差指の骨に戻って八から始める。二順目は薬指の骨が十二で終わる。この各突き出た骨を高いから「31」、低いから「30」と覚えた。

 御存知のように、一月は三十一日まであり、しかしながら十二月もまた三十一日まである。交互に来るなら奇数月と偶数月が一致せねばならないのに、 1と12で違うからどこかでずれている。さて、そのずれている月は「夏休みが長い」と覚えた方なら思い出すまでもない、七月八月だ。ここが三十一日まである大の月が続くところで、「西向く侍」の場合は「6・9」と上手く飛ばしてある。拳の場合は小指の骨が「七」戻って続けて人差指の骨が「八」いずれも突き出た骨だから「31」と算出される。

 知っている方は以降読んでもつまらない。知らない方は試してみるとよい。

 握り拳の甲、指の付根。突き出た骨が三十一日まである大の月。谷が三十までの小の月。スタート。人差指の骨が一月。谷二月。中指三月。谷四月。薬指五月。谷六月。小指七月。戻って人差指八月。谷九月。中指十月。谷十一月。そして薬指が十二月。
 
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