エルヴィーネ
登場作品:姫狩りインペリアルマイスター
解説
ゼイドラム王国の女王。
丁寧な物腰で穏やかな性格に見えるが、冷酷でプライドが高く、配下を自分の手駒としか考えていない。
自国
ゼイドラムの隣国にして友好国である
ユークリッド王国に表向きは協力しつつ、復活した
魔王によって滅亡の危機に瀕した
ユークリッドを手に入れようと暗躍している。
エステルの実の姉だが、
魔王に敗北した彼女を見限っており、一方で
エステルも冷徹で非道な姉を見限っているので姉妹仲は最悪の一言。
己の治める
ゼイドラム王国をより強大な国とする為、
『迷い子の導き』計画などを画策し、周辺諸国に手を伸ばす足がかりとして
ユークリッド王国への侵攻を企んだが、
先んじて
ユークリッド王国を制圧した
まおーさまの手によって兵力が増強された結果、侵攻計画を阻まれてしまった。
ユークリッドに勝る兵力や人工的に作り出した
魔人によって魔王軍相手に善戦する局面もあったが、戦いに敗れた
コルネリアや
アイファズフト、
ナルニア達がそのまま魔王軍に取り込まれた為、
戦力が削られると同時に軍の内情や
『迷い子の導き』計画についても筒抜けとなり、次第に劣勢に追い込まれていった。
最終的には切り札の
最強魔人で魔王軍の殲滅を図ったが、未完成であった為に暴走する結果となり、友軍に甚大な被害を出した後に撃破されてしまった。
万策尽きた事から
最強魔人に対応する
まおーさま達の隙を突いて逃亡を図ったが、逃れきれずに捕縛された。
その後、表向きには此度の騒動の責任を取る形で隠居した事になっており、
エステルに王位を譲ったが、
その様な状況に納得している訳では無く、
まおーさまに凌辱されてもなお完全には屈していない様子。
雑感・考察
登場した当初は女王なのか王妃なのかはっきりしなかったが、ゼイドラム編五章にて女王と呼ばれているので確定した。
国を繁栄させる計画に水を差すような真似やヘマをした人間には一切の情け容赦をせずに容赦なく見捨て、場合によっては殺害も厭わない独善的な女性。
『迷い子の導き』計画の真相を知った
シュテルン将軍の殺害や魔王軍に敗北した
トゥーリエを見限るなど自身の手で配下を切り捨てた他、
直接手を下した訳では無いが、
コルネリアや
アイファズフトに関しても敗北する可能性が高い事が分かっていた上で時間稼ぎに使い潰した感がある。
結果として
シュテルン以外の有能な人材達はそのまま魔王軍の戦力となり、さらには
ナルニアまでもが離反した為に人工
魔人の制御法もバレてしまった。
失敗した人間を見切りまくった結果、自分の首を絞めるという因果応報の結末となったのは皮肉と言う他無い。
最終更新:2020年02月16日 03:59