バトルロワイアル - Invented Hell - @ ウィキ

From the edge -炎-

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kyogokurowa

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「...いつまでそうしてるのよ」

どこへ向かっているかもわからないリムジンの中。
かけられる声にも顔を上げず、私はただ膝を抱えて蹲っていた。

「『毒の一撃(ブルゾン)』の時には何度撃たれても立ち上がったじゃない」

かけられる、高千穂さんの声にもなにも答えられない。
私になにかを答える資格なんてない。
だって、高千穂さんは私を庇って死んじゃったから。
彼女の仇すら取れなかったから。

「...ごめん、高千穂さん」

できるのは謝ることだけだ。
例え許されなくても、自分の無力さを嘆くことしか私にはできない。
もしもあの場にいたのがアリア先輩であれば。志乃ちゃんであれば。ライカであれば。
高千穂さんは死ななかったかもしれない。
せめて仇は取れなかったかもしれない。
傍にいたのが私だから、高千穂さんになにもできなかった。
彼女にはここでも、ここじゃなくてもたくさん助けてもらったのに、何一つお返しできなかった。

「...そうね。『武偵法9条。武偵は如何なる状況に於いてもその武偵活動中に人を殺害してはならない』。あれだけ拘ってきたのに、あんなにあっさり破ろうとしちゃって...」

ハァ、と高千穂さんのため息が耳に届いた。
きっと呆れているんだろう。こんな情けないヤツとは思わなかった、庇うんじゃなかったとか思われてるに違いない。
そんな風に考えながら、でもやっぱり顔を上げられなくて。

「でも、嬉しかったわ」

...え? いま、なんて言ったの?
驚いて思わず顔を上げると、優しい微笑みを浮かべた高千穂さんの顔があった。

「あっさり感情に支配されるのは確かに武偵としては失格ね。アリア先輩なら感情を制御できたかもしれない。
けれど、アリア先輩と違って、自分の為なら武偵にこだわり続ける癖に、友達の為なら武偵法ですらお前を止められない。
そんなお前だからこそ色んな人が惹かれるのだと...力になってあげたいと思うのよ」

高千穂さんは私の頬を優しく撫でながら続ける。
「私、前にアリア先輩に戦姉妹(アミカ)契約をお願いしていたの。でもいくら契約金を提示しても駄目だった。でも、今はアリア先輩と戦姉妹にならなくてよかったと思っているわ」

それは、以前にも彼女から聞いたことだった。
その時はアリア先輩とわたしをけなすためのものだった。

「だって、そのお陰でおまえの傍にいれたんだもの。私はね、お前と出会えて本当によかったと、ずっと思ってるのよ」

けれど今回は違う。
高千穂さんの眼差しは曇りなく語っていた。
私と出会ったことに一筋の後悔もないと。

その表情を見て、ようやく気付く。
私が守れなかったと思っていた人は、最初から私のことを恨んでなんかいなかったんだってことに。


「たか...ちほさんッ...」


涙が溢れて止まらない。鼻水も垂れてきたけど気にしない。今だけは泣かせて欲しい。
そんな私を優しく抱きしめて、彼女は頭を撫でてくれる。

「最後に私が言った言葉、覚えてるかしら」

耳元で囁かれる声はどこまでも穏やかだ。
覚えている。
あの時、焼けただれた唇で、消え朽ちていく意識の中で、それでも遺してくれた最後の言葉。
今ならハッキリ受け入れられる。

「大好きよ、あかり」

それが彼女の最期の言葉。
私をずっと見守ってくれるという彼女からの誓い。
もう二度と会うことはできないだろう親友との約束。

「私もだよ、高千穂さんっ!」

泣き笑いのまま叫ぶように言うと、彼女は満足げな笑みを見せて―――彼女の温もりを抱きながら、私の意識が朧気に溶けていった。


「あかりちゃん、あかりちゃん!」

呼びかけ続けるカタリナの声にあかりの意識が覚醒する。

「よかった、目を覚ましたのね!」
「ぁ...カタリナさん...?」

ぼんやりとした視界の中、安堵したような笑顔を見せる少女の姿が見える。
自分が清明に負けたのはなんとなく覚えている。
あれからどうなったのか、あかりはハッキリとしない頭でカタリナに問いかける。

「あかりちゃん、私たち助かるわよ!」
「え...?」
「ミカヅチさんよ!ミカヅチさんが助けに来てくれたの!さっきまで押されてたけどいまはもう全然!ほらあれ!」

興奮冷めやらぬといった様子で捲し立てるカタリナの指差す先の光景を見たあかりは、言葉を失った。

光が奔っていた。
高速、なんて比喩ですら烏滸がましいと思えるほどの速さと鋭さを有した雷光が。
その光がミカヅチであると認識するのに、数秒の時を要した。

それほどまでに彼の動きは常軌を逸している。
まるで稲妻のように駆け抜け、そして敵・清明を追い詰めている。

「...すごい」

ただ一言だけ呟いて、あかりはその戦いに見入った。
あれほど自分が苦戦していた相手を圧倒するその姿はまさしくアリナのようなヒーローと呼ぶに相応しいもので。
結局、助けられてばかりだなと劣等を抱いてしまう。

「あかりちゃんのお陰よ」

そんなあかりの心境を見抜いてか否か、カタリナはそう言葉をかけてきた。

「あかりちゃんがあの人を殺さなかったからこそ、あの人はまだ生きてる。あの人の命が繋がったから、私たちを助けてくれたのよ」

『そんなお前だからこそ色んな人が惹かれるのだと...力になってあげたいと思うのよ』

夢の中で聞いた高千穂さんの言葉が脳裏を過る。
武偵として無様にしがみついてきたこれまでは決して無駄じゃなかった。

少なくとも、こうしてまわりまわって人を守ることができたのだから。
あかりはようやく胸を張って言える気がした。
自分は武偵であり続けてよかったと。


閃光が走り、あっという間に五芒星の結界が切裂かれる。

「ぐ、オ、オ...」

清明はその衝撃に吹き飛ばされながらも視線を前へと向ける。
が、既に遅し。そこにミカヅチの姿はない。彼は既に跳びあがり剣を振り上げていた。


「チィッ!」

清明は舌打ちと共に符を地面に放ち衝撃で後方へと加速、ミカヅチの剣は空振り地面を砕く。
体勢を立て直し、清明はミカヅチを睨みつける。

(あり得ぬ!あの痣が出てから奴の速度と力が異様に上がっておる!)

先ほどは仮面の力を解放したうえでも結界を一度破るのが手一杯であったというのに、今はその結界すら微かな足止め程度にしかならない。
その証拠に、清明の身体には既に幾つか斬傷が刻まれており、息も荒くなってきている。

(身体が軽い。力も漲ってくる)

ミカヅチもまた、己の異常を認知していた。

(仮面が哭いている―――まるで歓喜するかのように)

本来、仮面(アクルカ)は真なる力を解放すると身体を巨大な鉄の獣に変貌させる。
だが、今の彼を覆うのは電流のみ。
それなのに、その力は変貌した時と大きな差はなくなっている。

そもそも。
仮面に限らず、強大な力を発揮するのに己の身体を変貌させるのは、その身のままでは力に耐えられないからだ。
鬼舞辻無惨の血を浴びた人間が鬼に成るのに成功してもきたす身体の変容や仮面の者が真なる力を発揮した時に起きる巨大な獣への変貌現象などがいい例だ。
その身のままの器では収まりきらぬ為に器を変化させ収まるようにする。
それが根本的な原理だ。


ならば。
『痣』というリミッターの解除によってミカヅチという器が、仮面の溢れんばかりの力を受け止めるに値すると判断されたならば。

「面白い。俺の魂を食らいつくしてでも―――お前の全てを見せてみろ、仮面(アクルカ)よ!」

仮面に手を添え叫ぶ。
それを合図に仮面は光り輝き、ミカヅチを纏う電流も氣も異様に増幅する。

ドン、と地響きのような振動が起きた。
光の柱が立ち上り、ミカヅチを包み込む。

「まだ...力が増すというのか...?」

清明は愕然とする。ありえない。
先ほどまで死に体だったはずの男が、。『ゲッター』ですらない一個人がここまでの力を得るなど、あってはならぬことだ。


しかし。光の柱から現れたミカヅチの姿を見て。
大げさな変化はなくとも、全身に稲妻を纏わりつかせモノにしているその姿は、確かに彼が神格の域に達したことを物語っている。

そう。その姿はまさに―――

「建御雷(タケミカヅチ)...!」

清明が呟いた瞬間。
閃光が奔り。
張っていた防壁ごと晴明の胸元を深く斬りつけた。


「な、に...」

一瞬遅れて激痛が襲う。
裂かれた胸からようやく出血が溢れてくる。
一命をとりとめたのは偶然だ。
裂かれた五芒星の防壁が、紙一重で即死を防いだにすぎない。
だが、それで済んだことがかえって清明にとっては屈辱だった。

(私が安堵した、だと...?認めぬ...認めぬぞ!)

まるで神の化身だと言わんばかりのミカヅチの姿に、腸が煮えくり返らんばかりに身体が熱くなる。
制御しきれぬ感情で鼓動が増していく。

そんな清明の心境など知らんと言わんばかりにミカヅチが強く踏み込み―――清明の首を刎ねんと駆ける。
もはや避けることなどできようはずもなく、清明は反射的に袖に腕を入れた。
例え呪符を取り出そうとももう遅い。
如何に清明が人外といえど、光の速さに対抗できるはずもなし。

ただ、ミカヅチの剣は清明の頸を刎ねるのみ。



ガキン、と甲高い音が鳴った。
取り出されたのは、呪符ではなく鉄の扇だった。
ミカヅチは思わず目を見開く。
ソレはオシュトルがハクに遺した武器だった。
しかしそれ以上に驚愕したのは。
先ほどまでは為す術のなかった清明が、己の攻撃を受け止めた事実である。

「認めぬが...歓待せねばなあ!」

扇から覗かせる清明の顔を見たミカヅチの表情が更に驚愕に包まれる。
清明の頬に、先ほどまでなかった紋様が浮かび上がっていたからだ。


―――鬼殺隊隊員が浮かび上がらせる痣。
なにも、これは人を助けたいという殊勝な心掛けがないと発現しないわけではない。
継国厳勝。呼吸の真祖、継国縁壱の双子の兄である彼には、弟と違い生まれついての痣はなかった。
彼の痣は後天的に発現したものだ。
体温と心拍数の条件に加え、揺らがぬ強い意志。
彼もまた痣の発現条件を達した者だが―――彼は他の鬼殺隊員とは抱えているものが違った。
他の隊員が家族や知人を失った悲しみによる復讐から入隊したのとは異なり、彼はあくまでも縁壱に追いつくために入隊したのだ。
その彼が。強さの為に家や家族を捨て、あまつさえ鬼の首領の甘言にすら頭を垂れた彼が他者を護るためという善良な心を抱いて痣を発現させたのか?
否。彼を占めていたのは縁壱への妬みと憎悪。幾百年もの時を重ねようとも鮮明にこびりつく弟への羨望。

そう。『痣』は使い手を選ばない。
体温の上昇。心拍数の異様な増幅。そして揺らがぬ意志。
条件さえ満たせば何者をも拒まない。

「ゲッターを倒そうというのだ...神の化身如き越えられず如何とする!」

例え、それが人外と呼ばれる存在であっても。


清明とミカヅチの衝突を遠巻きに眺めるカタリナとあかり。
彼女たちの間にはもはや先ほどまでの勝利に酔う空気などどこにもなかった。
もはや希望だの絶望だのとそんな感情すら置いてきぼりになっている。

「...きれい」

カタリナは思わずつぶやく。
もはや彼女の目には清明もミカヅチも映っていない。
映るのは、生命の輝きのようにも見える神々しい光が周囲を破壊しながら舞っていることだけ。
世界の終わりを告げるような、瞬きすら許されぬ神話の如き光景。


(ミカヅチさん...!)

あかりの目は辛うじて捉えていた。
清明が扇を取り出し打ち合いを始めてから、徐々にミカヅチが劣勢に陥り始めたのを。
このままでは何れ訪れる結末は避けられない。
あかりはカタリナの抱いている朱色のつるぎを手に、戦場へと駆けていく。

カタリナの制止する声すら振り切り地獄絵図へと向かっていく。

間宮あかりが、高千穂麗が大好きだと言ってくれた自分であるために。



清明とミカヅチの戦いは苛烈を極める。
その攻防は、まるでお互いが命を削り合っているようにすら見えた。

ミカヅチの刃は清明の鉄扇に阻まれる。清明の鉄扇はミカヅチの剣に阻まれ。
清明の呪符はミカヅチのを纏う稲妻には通用せず、ミカヅチの雷撃は清明の防壁に阻まれ届くことはない。

移動しながらの打ち合いは、互いの咆哮すら掻き消えるほどの衝撃と爆音を齎し周囲を破壊しながら響き渡る。
地が割れ。炎雷が混じり合い。暴風が吹き荒れる。
もはや、それは戦いと呼べるものではなく天災に等しき所業だ。

「どうした!?神の化身とはこの程度か!?」
「まだまだぁ!」

幾百、幾千、幾万と瞬間的にふるわれる剣戟の嵐。
互いの身体に傷が奔り、巻きあがる礫すら微塵と化す。
それでも互いに一歩も引かない。
微塵も恐れず敵のみを見据えている。


ミカヅチが清明の力を、清明がミカヅチの力を引き出し合い、当に互いの限界など超えている。
呼吸一つ後に己の終幕が訪れるやもしれぬ極限状態。
だがそれでも二人は笑っていた。

清明は己が進む新たなステージへの期待に。
ミカヅチは未だかつてない己の命すら燃やし尽くさん程の闘争に。

最早、未来など見据えてはいないと言わんばかりに、互いに死をも恐れぬほどの高揚感と狂気に呑まれていた。

拮抗する両者。だがその均衡もほどなくして崩れ落ちる。

「ッ!」

先に泥を踏んだのは―――ミカヅチ。
そもそもが死に体だった。そのうえで痣と仮面の力を限界以上に解放すれば、こうなるのはもはや必然であった。
力の抜けた一瞬を突き、清明の鉄扇がミカヅチのクロガネ征嵐を弾き飛ばす。

「私の勝ちだァ!!」

狂喜の声と共に、ミカヅチへと火龍が放たんと清明の持つ水晶が光る。
ミカヅチは回避しようとするが間に合わないのを悟る。
それでも、その視線は微塵も清明から離さない。
だが闘争心が萎えずともなんの意味もない。

清明が勝利を確信した刹那。

銃声が響き、水晶が破壊された。
清明は目を剥いて驚く。
今この場にいるのはミカヅチと自分だけのはずだ。
ならばなぜ。
その疑念はすぐに解消される。

「ミカヅチさん!」

ようやく戦場に辿り着いた間宮あかりが、仇を取る為ではなく、『武偵』としてミカヅチを救うために水晶を撃ち壊したのだ。




「ムシケラがあああああああ!邪魔をぉおおおおおするなぁあああああ!!」

激昂する清明はあかりへと燃え盛る符を放たんとする。
注意があかりに向き、出来た隙を突き、ミカヅチは清明の腹部へと蹴りを入れ後方へと大きく吹き飛ばした。

追い打ちをかけんと踏み込む寸前、ミカヅチはあかりへと掌を向けつるぎを寄越すように促す。
あかりはそれに従い、つるぎを渡す。
その熱い感触を手にすると同時、ミカヅチは振り返ることなく告げる。

「感謝する」


あかりがそれになにかを答えるよりも早く、瞬時に。
ミカヅチは強く地を踏みしめ、雷のような速度で清明へと向かう。

その姿にあかりはなにも言えなかった。
きっと、これが彼の最後になるだろうとわかっていても。
己の無力さを嘆くでもなく。悲しむでもなく。

感謝すると言ってくれた、彼の姿を見届けようと、強く掌を握り誓った。


清明に向けてミカヅチが一気に肉薄する。

脳裏に過るのは、先ほどのあかりの姿。

その姿に思い出す。

なぜ死に瀕した自分がここまでやってきたのか。
それは強さを求めるためではない。
確かにソレはミカヅチが新たな扉を開く足掛かりにはなった。
だが。
煉獄やオシュトルとの宴を先延ばしにして。
半裸の身でここまで急いだのは、忠義でも渇望でもない。
もっと単純な理由だ。

(ああ、そうだ...俺は)

あの瞬間、あかりは清明を撃つことだってできた。
だが、清明を撃つよりも自分を助けることを優先した。
その姿に思い出したのだ。
左近衛大将でなくなった、ただの"ミカヅチ"が、なにをしにきたのかを。

(助けに来たんだったな)

故に感謝。
武士としてではなく、『ミカヅチ』としての義。

「なぁめるな小僧ォォォォォォ!!」

清明は鉄扇を構え、符をばら撒くと共に、迫るミカヅチを迎え撃つ体勢に入る。
剣を変えたところでなんだというのだ。奴にはもはや力など残っていない。
最早、己の勝利に狂いはないのだ。

襲い来る符がミカヅチの身体を焼く、焼く、焼きつける。

それでも彼は止まらない。痛みなど、もはや彼の身体にはなにも刻まれない。

「オオオオォォォォ――――ッッ!!!」

叫ぶ。全ての力を込めた渾身の突きが清明に向けて放たれる。
清明はこれが奴の最期の攻撃だと察し、鉄扇で迎え撃つ。

鉄扇とつるぎ。二つの武器が交差する。

何度も聞いた甲高い音が鳴り響き―――つるぎが、鉄扇を貫いた。

「な、に...!」

信じられぬ、と清明の目が見開かれる。

悪鬼滅殺。
剣を交えた強敵(とも)の信念を抱いたほのおのつるぎが、鬼を束ねる首領の胸板を貫いた。

勢い殺さず、ミカヅチは清明を貫いたまま突貫し、やがて壁につるぎを突き立てると―――ようやく、動きを止めた。

「く、ククッ...よもや、ここまで我が追い込まれようとはなぁ...」

激痛と共に血反吐を吐きながらも、清明は笑みを浮かべた。
死を間際にした観念と達観からくるものではなく。ミカヅチと戦う前から浮かべていた薄ら笑いを。

「これを使うつもりは...なかったが...致し方あるまい...」

清明は己の人差し指と中指を揃えて立て、ぶつぶつと念じながら経を紡ぐ。
瞬間。
ミカヅチは己の脚元から禍々しい氣が立ち昇るのを感じた。

ソレは本来は五人の分身と共に放つ、ゲッターロボにさえ通じる生身における最大の技だった。
しかし、ミカヅチとの打ち合いの中では分身を生み出す余裕はなく、発動は困難であった。
故に一人で描いていた。ミカヅチとの戦いの最中、巨大な五芒星の陣になるよう足元から必要な氣を放出しながら。
いつでも発動できる準備だけは整えていた。

「貴様が燃え尽きるのが先か私が尽きるのが先かァ!最後の勝負といこうではないかあああああ!!」



清明が声高に叫ぶと、足元から氣が放出され―――、周囲一帯が、光に包まれた。


「はあっ、はあっ」

カタリナは駆ける。光り輝き、全ての破壊と同時に静寂を取り戻した戦場へと。
本当は凄く怖いし、清明がまだいたらどうしようという不安は隠せなかったけれど、それでも足を進めた。
やがて辿り着いた先で、一つの影を見つける。

「あかりちゃん!」

光に呑まれたであろう場所で、間宮あかりが膝を着き荒い息遣いで蹲っていた。

(咄嗟、だった。本当に久しぶりだったけど...成功して、よかった)

清明の発動した巨大な五芒星の陣はあかりの立っていた場所にまで効果を及ぼしていた。
瞬間、死の気配が迫った彼女の身体は反射的に生きる為の技を選んでいた。
間宮の術の一つ、『梟座』。本来は間宮同士が相対した時にのみ使われる秘技である。
その真髄は、整流により人体パルスのU字壁を作るパルスの鏡―――云わば反射技。
梟座は、全てを防ぐことは叶わず、清明への反射こそは成し得なかったものの、あかりへのダメージを軽減する役目はしっかりと果たしていた。

「大丈夫あかりちゃん!?それにミカヅチさんは...」

カタリナの問いかけに、あかりは首を横に振る。
あかりは見てしまった。
光に呑まれるミカヅチの姿を。身動き一つとれず、しかし、消え去る直前に微笑んだ彼の顔を。
どうして自分だけが生き残ったんだろう―――そんなことは、もう考えない。

(託されたならば応えることだけを考えろ)

ミカヅチの言葉を頭の中で反芻する。
アンジュも。高千穂も。ミカヅチも。
誰一人として自分を恨むことなく散っていった。自分に託して散っていった。
だったら、もう進むしかない。辛くても、苦しくても。
護るためには生きていくしかない。

「まだ、生きてる人が、いるかもしれないから、探さ、なくちゃ」

必死に涙をこらえながら、カタリナを鼓舞しようとする。
清明は焼いたと言っていたが、それが本当かはわからない。
いまこうしている間にも、琵琶坂や絹旗たちが助けを求めているかもしれない。
だから一歩でも早く。前へ。前へ。

「あかりちゃん」

カタリナは、そんなあかりの姿が見ていられなかった。
なにもできなかった自分ですらこんなに苦しいのに、どうしてあれだけ傷ついて友達を失ったばかりのあかりは我慢しなければならないのか。
カタリナにはそれが納得できない。
だから、彼女はあかりの前で屈み、背中を見せた。

「乗って。私が歩くから」
「ぇ...でも...」
「いいから。乗ってくれないと私も動かない」

あかりは戸惑い躊躇うも、カタリナが本当に動きそうになかったので、背中に乗るなり顔を埋めた。

「...ごめん、なさい」
「謝らないで。私の方が疲れてないんだし、それにこうした方が...」

カタリナはそこで言葉を切った。けれど、あかりには彼女の言いたいことは解っていた。

(高千穂さん...ミカヅチさん...)

散っていった者たちの姿が脳裏に過ると、涙が滲み出てくる。
チームを組んだ時、実力のある者が動揺や涙を見せれば士気に関わってしまう。
だからあかりは堪えていた。けれど、今なら誰も見ていない。
カタリナは前を向いてるからと、言い訳を己に言い聞かせ。
背中に顔を押し付け、耐えがたき涙を我慢せず。
泣いた。泣いた。
みっともなく、泥にまみれて。それでも進むしかないから。

あかりも。カタリナも。

どれだけ無力感を抱いても、もうごめんなさいは言わなかった。

いまはただ、失くしたものに『ありがとう』と『さようなら』を告げるだけだった。





ズルリ、ズルリ、と身体を引きずる。

身体を焼かれ、全身を傷つけ、吐血しながらも安倍晴明は生きていた。

「ク、ククッ。ここまで消耗するとは...思わなんだ...だが、その甲斐はあった...!」

治療に回していた力を一旦止め、震える手で掲げるのは、ミカヅチより奪いし仮面。

「おぉ...美しいぞ仮面(アクルカ)よ...!この力は私が持つのに相応しい...!」

清明は札を張り、仮面に力を注ぎ込む。
この仮面の力は身をもって思い知った。
これを使いこなせば、『ゲッター』とて敵ではない。
だが足りぬ。これだけでは真の敵まで届きはしない。

「そうだ...まだ足りぬ...我が陰陽術と仮面だけではない...先の小娘の異能、素養格付、未元物質...どれだけあっても困ることは無い...」

清明は天を仰ぎ見て手を伸ばす。
己の怪我すら顧みず、歓喜に満ち溢れていた。
その目は微塵も己が力を疑うことなく邪悪に歪んでいた。

「もっとだ、もっと寄越せ!これしきのもので我が飢えが満たされると思うなμよ!テミスよ!あの天にすら届くほどの力を私に寄越せ!」

仮面は強力な力を齎す代わりに使用者の身体を著しく蝕む。
清明はそれを知りつつも、躊躇うことなく仮面を己の顔まで運ぶ。

神の化身には勝利した。
ならばその次は『ゲッター』だ。
そして『神』だ。
そして最後は―――ゲッターの王の中の王、ゲッターエンペラーの打倒。

安倍清明の目は、こんな場所よりも遥か先を見据えていた。



だから、背後より迫る魔の手に気づかずあっさりと心臓部を貫かれた。

「ガッ...!?」
「そんな大声を出せば馬鹿でも気づく」

サク、サク、と清明の背後より足音が鳴る。
己の心臓を貫いたモノが引き抜かれると同時に、清明は振り向いた。

「き、貴様、は...!?」

清明は驚愕する。
あり得ない。いま、目の前にいるコイツは確かにゴミのように始末したはずだった。

「いい表情だ...わざわざ足を運んだ甲斐があった」

そこにいたのは、清明がつまらないと吐き捨てた男―――半裸の、琵琶坂永至だった。


「お前がちゃんと後始末をしない間抜けで助かったよ。いや、俺のようなエリートじゃないならそんなものか」

全身を焼かれた琵琶坂が一命をとりとめたのは奇跡的な偶然だった。
琵琶坂はカタルシスエフェクトで火を操る。
それはただの付属能力ではなく、まぎれもなく彼自身の力から生まれるものだ。
火を生み出す生物は基本的にはそれに耐えうる耐性を持つ。そうしなければ火を出すだけで己の命を危険に晒してしまうからだ。
故に、彼は火への耐性が常人よりも高かった。これはμのメビウス内では日の目を見る機会のなかった隠された力である。

「けどあれは痛かったなあ...本当に死ぬかと思った...」

しかしそれでも清明の炎を全て防げたわけではない。
死んだふりをしている間も激痛が彼を苛み、清明が去った後には既に意識も朧気であった。
このままでは死ぬと琵琶坂が力を振り絞り、手にしたのはデイバックの中のゲッター炉心。

彼はカタリナに塗った時にゲッター線が人間になにを齎すかを見ていた。
結果、ミカヅチは血を吐いたが、カタリナには何の害もなく、むしろ気持ちが楽になっていた。
ならば。
あんな頭の軽そうな小娘が恩恵を得て、この琵琶坂永至には害を為すなどあり得ないだろう。
一か八か、琵琶坂はゲッター線を取り込んだ。その結果は彼の予想通りだ。
全快とはいかないものの、ある程度の火傷は収まり気分も楽になった。

それが、琵琶坂の生還したカラクリであった。

「この恨みもお前が消えれば治まりそうだ―――そら、死にやがれええええ!!」
「図に乗るな、ゴミがぁ!」

鞭を振るう琵琶坂に、清明は符を放つ。
いくら傷つき疲弊しきっているとはいえ、相手は仮面の者でもなくゲッターパイロットでもないただの人間。
絹旗最愛のように目を引く能力を有している訳でもなければ、間宮あかりや浜面仕上ほどに武器に精通している訳でもない人間一人に遅れをとるはずもない。

再び、琵琶坂を焼かんとする符は―――風を切る音と共に、全てが切裂かれた。

「なっ」

驚愕する清明の首に鞭が巻き付く。
対する琵琶坂は笑みを浮かべながら鞭を握りしめ唱えた。

「アイゼルネ・ユングフラウ...お前を罰する炎さ。そぉら燃えろォ!!」

ボッ、と鞭を伝い清明の身体に火が灯る。

「があああああっ!!」
「ハッハハハハハ!薄汚い悲鳴だなぁ!心が洗われていくようだ!」

清明の絶叫に、心底愉快そうに琵琶坂は笑い声をあげる。

「それに何故だか身体が軽く気分もいい...カタリナの言う通りゲッター線のお陰かぁ?」
「ゲッター、だとぉ?」
「なんだ知ってるのか?そういえば力の気配を感じたとか言ってたな...まあいい。俺は、おしゃべりで隙を突かれるような間抜けじゃないんでね。
本当はもっと甚振ってもよかったんだが、お人よしどもが来るかもしれないし、お前みたいなのはさっさと処刑するのに限る」

琵琶坂が腕を縦に振るうと、清明の首輪に強い衝撃が加わる。

『首輪に強い衝撃が加わりました。違反行為として起爆します』

清明の首輪から無情な音声と共に、無情な警告音が流れ始めた。

「首輪が起爆するのは炎のような間接的なモノではなく、あくまでも直接的で強い害を加えた時か...なるほど勉強になったよ」
「ッ、き、貴様ああああああああああ!」

清明の形相が鬼のように憤怒と憎悪で染まりあがる。
何故だ。なぜ『ゲッター』でも仮面の者でもなく、こんなカスにこの安倍晴明が殺されるというのだ。

「許せぬ...許さんぞ虫けらがぁ!」

死なばもろとも。
首輪の起爆への絶望よりも、清明は怨敵の殺害のために残る力を全て振るおうとする。

その激情で生じた隙を琵琶坂は見逃さない。

鞭を素早く振るうと―――清明の両腕が、ボトリと落ちた。

「グ、オオオッ!」
「不思議だ...鞭で人を切るなんてできなかったはずだがね。まあ、攻撃手段が増えるのは喜ばしいことだ」

激痛に身を屈ませながらも清明は見た。
こちらを見下ろし下卑た笑みを浮かべる琵琶坂。
その顔には、ミカヅチや清明に酷似した痣が刻まれていたのを。

清明に焼かれ上昇した体温。
激しい憎悪で脈動が異様に早くなり。
絶対に生きてやるという強い意志。
そして、本来ならば高い体温を有したままでは戦えない琵琶坂の身体能力を補うような熱耐性。

条件は全て整っていた。

そう。『痣』は使い手を選ばない。
体温の上昇。心拍数の異様な増幅。そして揺らがぬ意志。
条件さえ満たせば何者をも拒まない。

鬼殺隊でなくとも。
亜人と呼ばれる半人間でも。
人外と呼ばれる存在であっても。

―――たとえ、邪悪と呼ばれる者であっても。


それが清明の符を、腕を切り裂いたと理解すると―――清明は地獄のような叫び声を挙げた。

「こぉのちっぽけな小僧があああああああああああ!!!!!」

血反吐を撒き散らし藻掻く清明を、琵琶坂は冷ややかな目で見降ろす。

「地獄でやってろ。そんなものがあるとは思えんがね」

藻掻きながらもにじり寄ろうとする清明へと鞭を振るい、吹き飛ばし。

ピーッ

ボンっという起爆音と共に、安倍晴明の首は吹き飛んだ。


「...静かですね」

絹旗最愛は、残った力を振り絞りどうにか身体を起こして壁に背を預けていた。

「超すごい音がしてましたが...誰が勝ったんでしょうね」

語り掛ける声に返事をする者はいない。
すぐそこに横たわる影があるのに、なにも反応を示さない。

「...そうですか。超、残念ですが...お疲れ様でした」

横たわるココポはもう息をしていなかった。
同志が目覚めたことで安堵したのか。
否、ロクな消火もできずにあそこまで生き永らえていたのが奇跡に近かったのだ。

責めることなど誰ができようか。

絹旗は労うように、半目に開かれた瞼を閉ざしてやり、ぽん、ぽん、と優しく身体に手を添えてやる。

(...私もどれだけ生きれるやら)

清明に限界まで痛めつけられたせいで、もはや自分は能力どころか歩くことすらままならなくなっている。
こんな有様ではお人よしにでも拾われない限り詰み確定だ。
そのお人よし共も清明が向かっているとあらば生存が怪しい。
そして清明が戻ってくれば、今回は生かされたとはいえ、学園都市にも劣らない実験をされるだろう。

(まあ、所詮は暗部の人間ですからね。ロクな死に方しないとは思ってますが)

事態に身を任せ、目を瞑り、回復に努める絹旗の耳に、足音が届く。

さて誰が来るか。
清明か。ミカヅチか。それとも奇跡的にお人よし共か。

やがて、足音の主は現れた。それは絹旗にとって予想外の人間だった。

「...生きてたんですか、あんた」
「やあ、絹旗さん。無事でなによりだ」

琵琶坂永至が、相変わらずの胡散臭い笑顔を携えながら姿を現した。

「いやあ、九死に一生を得たよ。ただ少しばかり気絶していてね。なにがあったか教えてくれるかい?」
「......」

絹旗は琵琶坂を信用などしていない。
しかし、一応は敵ではないし、こちらをどうこうするつもりもないようなので、自分の知る限りのことを話すことにした。
清明があかりたちを追ったこと。息を吹き返したミカヅチがその後を追ったこと。彼らが戦ったであろう光が何度も確認されたこと。

「...そうか。大変だったね。鳥くんも...お疲れ様」

琵琶坂はココポを慈しむような手つきで撫でながら、絹旗へと手を差し伸べる。

「ひとまずあかりちゃんたちを探しに行こう。生きていれば僕らを探しているはずだ」

絹旗はその手を取って立ち上がろうとするも、動けない。

「どうしたんだい、立てないのかな」

首を傾げて覗き込んでくる琵琶坂に絹旗は沈黙で返す。

「そうか...なら、仕方ないな」

残念そうに眉を潜めると、琵琶坂は素早く腕を振るい―――瞬間、絹旗の首に一筋の線が奔った。

「脚本はこうだ。絹旗最愛は戻ってきた陰陽師と接戦するも、惜しくも敗北。この僕、琵琶坂永至が仇を取るも時すでに遅し...ってところかな。
悪いね。力尽きた君を治すために貴重な支給品を渡すような真似は避けたいのでね」

鋭い痛みと共に視界がズレていく中、絹旗は思う。

「まあ安心しなよ。きみの首輪は僕らが生き残る為に役立てて見せるからさ」

―――所詮、あたしらは使い使われるアイテムなんだよ

いつだったか、麦野が言っていた言葉。
人を殺し殺される暗部では当たり前のことだ。

(はは、因果応報ってやつですね)

だからこれはその営みの一つでしかない。
使い道のなくなったアイテムである絹旗最愛は捨てられる。ただそれだけのこと。

ただ、どうせならこんな下衆ではなく。
浜面のようなお人よしの馬鹿の方がよかったなあと思いながら、意識が落ちていった。

(超...最悪ですよ)


(炎はいい。証拠が楽に消せる)

己が焼かれたことにトラウマを抱くこともなく。
絹旗の死体を焼きながら、琵琶坂はそんなことを思った。

「さて、と。あの間抜け共を探しに行かないとな」

あかりとカタリナ。奴らにはまだまだ利用価値がある。
可能性は低いが、生きているとしたらこちらを探していることだろう。
車が最初の清明の襲撃で壊れてしまった為、歩いて探さねばならないのは面倒だが。

(ようやく俺にも運がまわってきた...人生は一度きりなんだ。躓かないようにしないとなあ)

例え、自分が強力な力を得ようとも、それで全てが解決できるなどと己惚れるような馬鹿ではない。
故に方針は変えない。脱出の道を探りながら敵を減らし優勝も視野に入れる。

浮かび上がりそうになる笑顔を掌で覆い隠し、仲間を失った悲しみに暮れる男の仮面を被る。
焼けた大地にも声にもなにも感じず。
ただ己が生き残るために、琵琶坂永至は迷いなくその足を進めるのだった。



【高千穂麗@緋弾のアリアAA 死亡】
【ミカヅチ@うたわれるもの 二人の白皇 死亡】
【安倍晴明@新ゲッターロボ 死亡】
【ココポ@うたわれるもの 二人の白皇 死亡】
【絹旗最愛@とある魔術の禁書目録 死亡】


【C-3/午前/一日目】
※ココポの死体、絹旗最愛の焼死体(原型を留めていない)、清明の首・首無し死体が放置されています。

【琵琶坂永至@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:顔に傷、全身にダメージ(中~大)、疲労(中)、鎧塚みぞれと十六夜咲夜に対する強い憎悪、背中に複数の刺し傷、左足の甲に刺し傷
ゲッター線による火への耐性強化、火傷(中)、痣@鬼滅の刃
[服装]:半裸、ズボンは辛うじて原型をとどめている。
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~1、ゲッター炉心@新ゲッターロボ、絹旗の首輪
[思考]
基本:優勝してさっさと元の世界に戻りたい
0:とりあえず服を探すか。
1:あかりとカタリナを探し、まだ生きていれば徹底的に利用する。
2:鎧塚みぞれは絶対に殺してやる。そのために鎧塚みぞれの悪評をばら撒き、彼女を追い詰める
3:あのクソメイド(咲夜)も殺す。ただ殺すだけじゃ気が済まない。泣き叫ぶまで徹底的に痛めつけた上で殺してやる
4:クソメイドと一緒にいた白塗りの男(マロロ)も一応警戒
5:他の帰宅部や楽士に関しては保留
6:他に利用できそうなカモを探してそいつを利用する
7:クソメイドの能力への対処方法を考えておく
[備考]
※帰宅部を追放された後からの参戦です
※痣@鬼滅の刃が発現したため、身体能力が伸びた代わりに、寿命が著しく縮みました。
琵琶坂は二五歳を超えているので、出しっぱなしにしなくても恐らく二日が限度でしょう。

【D-3/午前/焼野原/一日目】
※ミカヅチと清明の戦いの余波でほぼほぼ焼野原になっています。
※ほのおのつるぎ@ドラゴンクエストビルダーズ2は消滅しました。
※クロガネ征嵐@テイルズオブベルセリアはどこかに落ちています。

【間宮あかり@緋弾のアリアAA】
[状態]:精神疲労(大]、全身に電撃のダメージ(大)、疲労(絶大)、左中指負傷(縦に切断、包帯が巻かれている)
[服装]:いつもの武偵校制服
[装備]:スターム・ルガー・スーパーレッドホーク@緋弾のアリアAA
[道具]:基本支給品一色、不明支給品2つ
[思考]
基本:テミスは許してはおけない。アリア先輩たちが心配
0:カタリナと共に生存者を探す。
1:『武偵』のままだと、誰も護れない...?それでも私は、武偵であり続けたい。
2:ヴライ、マロロを警戒。もう誰も死んでほしくない
3:アリア先輩、志乃ちゃんを探す。夾竹桃は警戒。
4:『オスティナートの楽士』と鎧塚みぞれを警戒。
[備考]
アニメ第10話、ののかが倒れた直後からの参戦です


【カタリナ・クラエス@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…】
[状態]:軽症(腹部)、左脚に裂傷(小)、頭部にダメージ、キースを失った悲しみ
[服装]:いつものドレス姿
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、まほうの玉×4@ドラゴンクエストビルダーズ2、ココポ@うたわれるもの 二人の白皇、不明支給品2つ
[思考]
基本:さっさとこの殺し合いから脱出したい
0:あかりと共に生存者を探す。
1:琵琶坂さん…。メイドさんへの言葉遣いを聞く限りだと少し怖かったけど、信用してもよいのかしら?
2:ヴライ、十六夜咲夜、『オスティナートの楽士』、鎧塚みぞれを警戒
3:マリア、ジオルド、メアリが心配
4:キース...
[備考]
※試験直後からの参戦です

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