バトルロワイアル - Invented Hell - @ ウィキ

病院戦線 開幕

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kyogokurowa

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「…………。」

 リゾットは、自身の宣告に何も答えないスピーカーを見て、指を下した。そして、そのまま無言で歩いていこうとする。

「待ってください!!」
「待て。」

 慌てたジョルノと、冷静な垣根が、そんなリゾットに冷静に声をかける。

「…………。」

 その声を聴いたリゾットは、しばらく足を止めていた。おそらく、チョコラータを追うか、彼らの話を聞くま迷ったのだろう。そして、

「話なら、歩きながら聞こう。病院に構えている時点で、奴は相当周到な奴だ。今も、どこに罠があるか分からない。逃げたり、次の一手を張る前に始末する。」

 とった選択は、チョコラータの方に向かいながら、彼らの情報をうかがうという物だった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…………なるほど。誰もが超能力を使える【学園都市】に、人の発する穢れが業魔を生む【ウェイストランド】か。それに、そこの女の話を聞く限り、【ウェイストランド】の文明は中世レベル。お前たちの考察では、俺たちは別々の世界から、集められてるというわけか。」

 ジョルノ、垣根、マギルゥの三人から聞いた情報を、いったん足を止め、リゾットはそう纏めた。

「聞いたぞ。ジョルノ・ジョバァーナ。【スクール】だとな。俺達のように組織を裏切ったと思えば、お次は別の組織に所属か。」
「ほ~、お主らは知り合いかえ?」

 リゾットが、ジョルノを睨んで発言した一言に、マギルゥが興味津々という顔で聞いてきた。

「いえ。僕は彼とは面識がありません。しかし、今の発言から、おそらく、いえ、まず間違いなく、彼の正体がわかりました。」
「へぇ?で、誰なんだ?」

 垣根の問いに、ジョルノはゴクリ。と、緊張かつばを飲み込んでから答える。

「僕らが所属していたギャング、パッショーネの暗殺ヒットマンチーム。僕らが護衛していたボスの娘、トリッシュを誘拐し、正体不明のボスの正体を導き出そうとした一味の、最後のメンバーですね。」

 元々、暗殺ヒットマンチームは全部で7人という情報を得ていた。一人は、買い物中のナランチャを襲った物体を小さくするスタンド使い、ホルマジオ。
 二人目はポンペイでスタンド使いの亀、ココ・ジャンボのスタンドを発動させるためのキーを狙って、ジョルノとアバッキオ、そして、今は彼らのチームを抜けたパンナコッタ・フーゴを襲い鏡の中に引きずり込もうとしたイルーゾォ。
 三人目と四人目は、電車の中で彼を襲った、老化ガスを使うプロシュートと、彼の弟で釣り竿型のスタンド使い、ペッシ。
 五人目は、電車の時に流したブチャラティの血を元に、物体を作り替える能力を持った、無敵の遠隔自動操縦型スタンド【ベイビィ・フェイス】をけしかけたメローネ。
 六人目は、ボスからの【最後の指令】の入ったディスクを手に入れるため、車で移動中のミスタとジョルノを襲った、超低温の冷気を操るスタンド使い、ギアッチョ。
 その中でも、二人目のイルーゾォ、五人目のメローネの【ベイビィ・フェイス】、六人目のギアッチョとは、直接矛を交えた。
 彼らとの戦いは、どれも楽ではなかった。イルーゾォとの戦いでは、一歩間違えれば三人ともまとめて共倒れという状況になりかねなかったし、【ベイビィ・フェイス】との戦いでは、自身が戦いのさなかで【ゴールド・エクスペリエンス】の力を成長させることができなければ身体をバラバラに分解され、ほかの仲間たちに気付かれないまま、トリッシュとブチャラティが連れ去られていただろう。
 たぐいまれないタフさと執念を持ったギアッチョとの戦いでは、超低温の空間で生み出せる生物が無く、大苦戦を強いられた。ミスタの命を懸けた機転で、ギアッチョを追い詰めることができなければ、彼の身にまとうタイプのアーマー型スタンド、【ホワイト・アルバム】に凍死させられていただろう。

 そのことを思い出したジョルノは、今、脳内でいくつかの【可能性】を考えていた。

 まず、あの時の恨みのこもった目から、彼とチョコラータには、何らかの因縁があると見た。おそらく、部下の仇なのだろう。しかし、部下の仇というならば、ジョルノだってそうだ。イルーゾォ突破の起点になったのは、彼の【鏡の世界】に、ジョルノがフーゴのスタンド能力であるウイルスを持ち込んだからだし、メローネとギアッチョのトドメを刺したのは、他でもない彼だ。
 だから、【チョコラータへの復讐より、ジョルノへの復讐を優先する可能性】もしくは、【チョコラータと戦った後に、彼とも戦うことになる可能性】だ。
 今まで襲ってきた暗殺ヒットマンチームの能力は、みな一癖も二癖もあるものばかりだった。まさか、今目の前にいる男の能力が、【透明になれる】だけなわけはないだろう。透明化は【何らかの能力の応用な可能性】がある。

「(そして今最も避けたいのが、【この男と戦闘になり、共倒れになるもしくはチョコラータを逃がしてしまう可能性】だ!!それだけは、何としても避けなければ!!)」
「…………。」

 そう考えるジョルノの瞳を、リゾットはまっすぐ見る。そして、

「当たりだ。俺の名はリゾット。リゾット・ネェロ。暗殺ヒットマンチームのリーダーだ。」

 そう答えた。すると、厄介ごとに興味津々なマギルゥが首を突っ込む。

「ほ~、ジョルノと因縁のある組織、そのリーダーとはのう。それで、お主とジョルノとの因縁とは何かえ?」
「僕は…………彼の部下の…………仇です。戦って、殺しました。恨んでいたとしても、仕方がないでしょう。」

 その言葉に、垣根もまた、彼の正体について考え込んでいた。

「(ソルベとジェラート、ねぇ。あのチョコラータとかいう文字通りのカビ野郎の話と合わせるに、生きたまま輪切りにされたか。それも、見せしめに死体を送り付けたって訳かよ。アイツらは暗殺ヒットマンチームとか言ってたか。
 暗殺ってのは、組織にとってとても大切な仕事だ。組織にとって、金は生まねぇが一番の利益を出す場所だからな。暗殺者ってのは最も信頼出来て最も信頼できねぇ。だからこそ、ボスの隣に置くのが、組織としてはベスト。パッショーネってのはデケェギャングらしいが、やり口は三流だな。おそらく、不満を持ってボスに待遇改善を訴えるために、ボスの正体を知ろうとして見せしめにされたって訳か。そう考えると、チームの奴らの待遇が悪かったんだろうな。)やっぱり気に入らねぇな、その組織のボスも、あのカビ野郎も。」

 もし、居るかどうかもわからないがボスと戦う羽目になれば、確実に殺すと決めているのだろう。

「…………勘違いするなよ。ジョルノ・ジョバァーナ。」
「…………!!」

 しかし、リゾットの口から放たれた言葉は、否定だった。

「ジョルノ・ジョバァーナ、お前は自分の事をあいつらの仇だといった。それはそうだ。だがな、俺はお前を恨んじゃいない。」
「馬鹿な!!僕はあなたの部下を」
「殺したな。だがそれは、己のすべてをかけた、戦いの場でだ。暗殺者こんな仕事だ。殺してるんだ、殺されもする。その事は、俺を含め、チームの全員が覚悟していることだ。」
「憎く思わないんですか?あなたの部下を殺した男ですよ!!」

 自分の事を指し、そう言う。

「悔しいさ。だが、憎いとは思わない。あいつらは、最終的な目標に差異はあれど、組織のボス憎むべき諸悪の権化をたどり着くために、己の立場を変えるために、その為にお前たちと戦ってきた。戦って来たのはその為だ。お前を殺すためではない。」
「…………。」
「お前を憎んで、何が変わる?あいつらがよみがえるのか?無念が晴れるか?あいつらの誇りを、示せるのか?違うだろう。俺は、彼奴等の誇りの為に、組織のボスやつにたどり着く。。お前を憎み、道を踏み外すことこそ、あいつらの魂への冒涜だ!!思い上がるなよ、ジョルノ・ジョバァーナ。」
「…………。」
「話は終わりだ。」

 そう言うと、コートを翻して、上に向かおうとする。

「待てよ。」

 その時、垣根が、リゾットに声をかけた。リゾットが足を止め、振り返る。

「…………何だ?」
「いやぁ、あの文字通りのカビ野郎が気に入らねぇのはお前だけじゃねぇ。それに俺は、お前の知らない情報を持ってる。ジョルノの見解によれば、この病院には、カビ野郎|あのゴミの他に、隠れてる奴がいるらしい。お前だけで行くのは、ちょいと不利なんじゃないか?」
「何が言いたい。」
「ハッ、わかってんだろ?」

 垣根は分かっていた。この男リゾットは馬鹿じゃない。垣根の言いたいことにも気が付いているはずだ。

「俺達と、組まねぇか?もっと言うなら、スクールに入らねぇか?」
「…………片腹痛いな。俺は確かにコイツジョルノを恨んじゃいないが、殺すべき対象とは見ている。そんな奴と同じ組織にいられると思うのか?」
「逆だろ。同じ組織にいれば、寝首を搔きやすい・・・・・・・・じゃねぇか。他にも便利な点はいくつかあんだろ。コイツの傍で戦えば、コイツの弱点だってわかるんじゃねぇのか?」
「…………。」
「(揺れてんな。おそらく、コイツの中では、部下たちがどう思うか、それを考えてんだろ。もう一押し。)
 それによ、アンタ、仇を討った後はどうするつもりだ?過去を清算した後の事、考えてねぇだろ?ジョルノあいつ等と戦うってのも、死に場所を探してるわけじゃねぇだろうな?」
「…………。」
「ついでにだ、ボスって奴の能力、わかってねぇだろ?」
「…………。ああ。」
「俺たちの誰かを捨て駒にすれば、もしかしたら能力や、攻略の糸口が見えるかもしれねぇぜ?」
「…………言っている意味が分かっているのか?俺へのメリットばかり提示しているが、お前へのメリットはまるで無いように見える。」
「あるさ、お前は戦力になる。それに、個人的にそのボスって奴をブチのめしたくなった。なに、トドメは譲ってやるぜ。互いに利用し、利用されあう、そういう関係で行こうぜ?俺達は、【対等】だ。」
「…………面白い。」

 最後の一言がとどめになったのか、しばらく考え込んだリゾットの口から、そんな言葉が漏れた。

「良いだろう。【共に】行こうじゃないか。」
「契約成立だな。」

 そう言う二人の顔は、とてもあくどい顔をしていた。

「さてと、これ以上無駄話をしてるわけにはいかねぇな。どうする?」
「ワシは、あのカビオジの方ではなく、糸使いの方を探させてもらうぞ?放っておくと厄介そうじゃしの。」
「僕もマギルゥと一緒に行きます。相手が糸物質を操るなら、僕の能力が最適です。」

 そそくさと、ジョルノがリゾットから離れる。彼からしても、まだリゾットに殺されるわけにはいかない。

「…………俺はチョコラータを追うぞ。そして、必ず始末する。」
「決まりだな。マギルゥ、カビ野郎に出くわしたら、派手に爆発でも起こせ、駆け付けてやる。」
「了解の~。」

 マギルゥも、あくどい顔でうなずく。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 そして…………。

《病院4F廊下》

「はぁ…………。」
「ジョルノや、それで何度目のため息かえ?」
「…………すみません。でも…………あの暗殺ヒットマンチームのリーダーが…………。垣根、僕に恨みでもあるんですかね…………カブトムシ当てたこと、そんなに怒ってたんですか?」
「身内同士、お互いを喰らわんと争うか。お主も大変じゃのぉ。まるで出会いしころのエレノアとベルベットの様じゃわい。」
「エレノアとベルベット?ベルベットというのは、名簿にもあった【災禍の眷主】の一行のリーダー、ベルベット・クラウですよね?あなたが話した、ということは、エレノアというのは…………。」
「エレノア・ヒューム。先の放送で呼ばれた女じゃよ。ワシの仲間じゃった。」
「まるで僕らの様?【災禍の眷主】の一行も、一枚岩ではなかった。という事ですか?」
「まぁの~。おっと、辛気臭い話になるところじゃったわい。さて、この話はこれまでの。」
「待ってください!!できれば詳しく!!」

 ジョルノが、そう言ってマギルゥを引き留めると、マギルゥはピタリ。と止まった。

「そうじゃの…………この戦い、互いに無事であれば、それも良いかもしれんの。見聞料は、一章に付き300ガルドじゃ。」
「ちょっ、お金取るんですか!?」

 うろたえるジョルノに、

「当然の~。ま、お主と、あのクソ真面目なエレノアに負けて、今回の見聞料は負けておいてやるわい。(偶には、お主の話を肴に、感傷に浸るのも悪くはなかろうて。のう、エレノア。)」

 そんなことを話しながら、ふとベルベットの故郷、タエリシンの傍の港でやった、エレノアとの漫才を思い出す。あの時は、クソ真面目なツッコミで笑いをとったエレノアに、舞台を貸してくれた老人共々あきれ返ったものだ。と、

「ま、マギルゥ姐さん?」

 ビエンフーが、不思議そうに彼女を見上げると、マギルゥはハッと気が付いたように、

「やれやれ、ワシとしたことが、すっかり空気が辛気臭くなってしまったわい。柄にもなく、死亡フラグまで経ててしもうた…………のっ!!」

 マギルゥの聖隷術で生み出された水球が弾け、病院の手術室の扉を吹き飛ばす。そこにいたのは、クモの糸のような柄の着物を着た青年、累だ。

「ビンゴじゃ、コイツが例の、【糸使い】かの?」
「…………何だ?もう来たの?」

 マギルゥの言葉に、累が返答する。二人が知る由もないが、いつもの累とは少し違う、どこか不気味な声だ。

「もう少しで終わったのに…………いいや。しばらく、この姿で相手してあげるよ。父さんの為にも、ね。」
「父さん⁉また、厄介な相手が出てきましたね。」

 ジョルノが、警戒してゴールド・エクスペリエンスを発現させる。

「お主には、【エレノア・ヒューム物語】を全章聞破してもらうからの?この戦い、切り抜けさせてもらうぞ!!」

 マギルゥも、式神を展開し、背後には二人の聖隷、シルヴァとビエンフーが現れる。

「まったく…………お金はリラでしか払いませんよ!!」

 ジョルノがそうため息をつく。

「さぁおいで、二人とも!!」

 累の指先から放たれる糸が、マギルゥ達を切り裂かんばかりに襲い掛かった。


【D-6/病院4F/一日目/朝】


【累@鬼滅の刃】
[状態]:疲労(小~中)
[服装]:いつもの服装
[装備]:
[道具]:からっぽ島の動物セット(猫・牛・犬・羊)@ドラゴンクエストビルダーズ2
[思考]
基本:無惨様の為に戦う。家族も増やしたい
0:まずは目の前の二人に対処
1:チョコラータが新しい父さんに相応しいか見定める。
2:無惨様と合流し、チョコラータを鬼にしていいか尋ねる。
[備考]
※参戦時期は姉以外の鬼が全滅したあたりです。その為、義勇の存在を知りません。
※チョコラータに着けられたカビは解除されました。
※支給品の一つである【にわとり@ドラゴンクエストビルダーズ2】を投げつけたことで消費しました。

【ジョルノ・ジョバァーナ@ジョジョの奇妙な冒険黄金の風】
[状態]:健康、少しばかり悩みが
[服装]:普段着
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3、妖夢の遺体
[思考]
基本方針: 一刻も早く帰る。ブチャラティを治す方法がここなら…?
0:まずは、この状況を切り抜ける。
1:垣根…………僕に恨みでもあるんですか?
2:仲間を集める。殺し合いに乗っていないものはよく観察し考える。襲われたのなら問答無用。
3:災禍の顕主一行(ベルベット、ライフィセット、ロクロウ、マギルゥ、エレノア)とブチャラティを探す。
4:號嵐・真打を探す。
[備考]
  • アバッキオの情報で手に入れた手掛かりからコロッセオに向かう途中の参戦です。チョコラータ戦を経験しています。

【マギルゥ@テイルズオブベルセルリア】
[状態]:健康、疲労(極小)、すこし感傷
[服装]:普段着
[装備]:シルバ@テイルズ オブ ベルセリア、土御門の式神(数個。詳しい数は不明)@とある魔術の禁書目録
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考]
基本方針: 帰る。仲間を探す
0:この状況を切り抜け、妖夢(名前は知らない)の死因を調べる。
1:災禍の顕主一行(ベルベット、ライフィセット、ロクロウ、マギルゥ、エレノア)とブチャラティを探す。
2:號嵐・真打を探す。
3:エレノア・ヒューム物語(半分くらい作り話)を、ジョルノに聞かせる。
[備考]
  • キララウス火山での決戦前からの参戦です。
  • シルバと契約を結ばされているが、マギルゥの意思で解除可能です。
  • ビエンフーと契約を結びました。
  • シルバは意思持ち支給品枠ですが、自我が薄く自分からの攻撃などができません。これが制限によるものなのか、自我が薄くされているのかは不明です。マギルゥの中にしまうこともできますが、基本デイパックの中に潜んでいます。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「よう、クソ医者、まさか、こんな所に逃げ込んでたとはな。」
「…………おかしいな?なぜここが分かった?」

 一階におり、ロビーから病院を出ようとしていたチョコラータは、背後からの垣根の声に、足を止めた。

「私の能力はジョルノ・ジョバァーナから聞いていたはずだ。」
「ああ。聞いてるぜ?グリーン・デイのカビは上から下に降り注ぐ。現に、階段の下からカビは登ってこなかった。俺達を上からくるカビで追い詰め、下にたまったカビで挟み撃ちにしただけだ。聞いた話じゃ、ジョルノの野郎との戦いでも、テメェはヘリを使って高所をとろうとしてたらしいな?」
「なら、何故予想しない?私が高所を取ると・・・・・・・・、屋上に行くと・・・・・・。ここは1Fだぞ?」
「知ってるぜ?それに、俺は分かってるぜ?お前みたいなやつは・・・・・・・・・、絶対に屋上に行かない・・・・・・・・・・。理由は三つだ。」
「ほう?」
「屋上は、退路がねぇ・・・・・。お前みたいなやつは、まずそんな場所には行かない。それに、お前は無差別にカビをばら撒くという選択肢も、もう取らねぇだろ?俺がいるからな。」
「君の能力、君が言うには、未元物質ダークマターの事だろう?あれの存在は厄介だ。私のカビが完全に無効化される。そんな君がいる中で、カビを無差別にばら撒いても意味が無い。確かにその通りだ。で、最後の理由は何だね?」
「簡単だ。お前なら、絶対に逃げて森に隠れる。卑怯者と三下は、不意打ちが好きだからな。」
「…………言ってくれるじゃないか。しかし、一つ語弊がある。私がお前たちにしようとしていたことは、不意打ちではなく、暗さt…………うっ…………ゲエェェェ!!」

 暗殺だよ、そう言おうとした瞬間、チョコラータの喉に、猛烈な痛みが生まれ、悶え、吐いた。彼は、唾液と一緒に血と、カミソリの刃を吐き出していた。

「ば…………何故…………こんな物が…………。」
「暗殺?チョコラータ、今、お前は、そう言おうとしたか?」
「!!」

 バッと、チョコラータが振り返る。そこには、病院のカウンターに、足を組んで座っている男が。

「リゾット…………。」
「暗殺だと?ソルベとジェラートを、拷問じみたやり方で殺したお前がか?ふざけるなよ?」

 その言葉には、本気の怒りがにじんでいた。

「チッ!!」

 その瞬間、素早く立ち上がり、逃走しようとするが

「何逃げてんだよ?三下。」
「逃がすか!!メタリカ!!」
「うぎゃばぁ⁉」

 飛び上がった垣根の蹴りを喰らい、同時に彼の右足のアキレス健から粗刀と血が噴き出す。

「一発かました。あとは好きにやれ。」
「言われなくてもそのつもりだ。この男の首と、やつの首は、誰にも譲らん。」
「…………ふざけるなよ?」

 すると、チョコラータが立ち上がった。アキレス腱から噴き出していた血も塞がっている。

「何で傷が治ってるのか知りたいか?私は医者だぞ?この程度造作もない。」

 見れば、彼の足には、縫合したような跡がある。麻酔も使わずに、恐るべき早業だ。

「…………。」
「手を出さない?ふざけやがって。手を出さないのなら、そのままカビに飲まれて死んで行け!!グリーン・デイ!!」

 彼の背後に現れたグリーン・デイから、おびただしい量のカビがあふれ出した。


【D-6/病院1F/一日目/朝】

【垣根提督@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康。こめかみに浅い傷。
[服装]:普段着
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考]
基本方針: 主催を潰して帰る。アレイスターのプランを変えるぐらいの異能が集まるこの場所なら…?
0:チョコラータとやらを潰す。そして、その後ゆっくり妖夢(名前は知らない)の死体の解析などを行う。
1:異能を知るために同行者を集める。強者ならなお良い。
2:災禍の顕主一行(ベルベット、ライフィセット、ロクロウ、マギルゥ、エレノア)とブチャラティを探す。
3:小屋で何者かの気配を感じた気がしたが...コイツ(リゾット)だったのか。
[備考]
  • VS一方通行の前、一方通行を標的に決めたときより参戦です。
  • リゾットをスクールに加入させました。
  • 三人でスクールを結成しました。
  • リゾットに興味を抱いています。

【リゾット・ネェロ】
[状態]:健康 プッツン状態、少し、感傷。
[服装]:いつもの服装
[装備]:
[道具]:基本支給品一色、顔写真付き参加者名簿、不明支給品2つ
[思考]
基本:ディアボロを探し出し、今度こそ仕留める
1:ディアボロの前にまずはチョコラータを始末する
2:ディアボロを探す
3:ジョルノ・ジョバァーナ、その次は貴様だ。
[備考]
※ 参戦時期はディアボロとの戦闘に敗れ、死亡後からとなります。
※ソルベとジェラートの仇、チョコラータにブチギレています。
※【スクール】に加入しました。
※ 顔写真付き名簿により、自分を殺した青年(ドッピオ)が『ディアボロ』という名前でこのゲームに参加していることに気付きました。
※ 顔写真付き名簿については、ゲームスタート時の参加者の容姿が写った写真が名前と一緒に掲載されております。
例: ウィキッドについては水口茉莉絵モードの容姿、ディアボロについてはドッピオの容姿が写った写真となります。尚プロフィール等、その他の情報については記載されておりません。

【チョコラータ@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風】
[状態]:健康、疲労(小)、焦り
[服装]:普段の服装
[装備]:簡易的な医療セット、冨岡義勇の日輪刀@鬼滅の刃、はがねの盾@ドラゴンクエストビルダーズ2
[道具]:ポルポのライター@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風、魂魄妖夢の基本支給品、魂魄妖夢の首輪、ハンディカム@現実、輪切りのソルベ@ジョジョの奇妙な冒険黄金の風
[思考]
基本:殺し合いを愉しむ。優勝できれば主催者から参加者全員の死に様を記録したビデオを貰う。
0:ジョルノ・ジョバァーナ。お前を殺す。だが、その前にリゾット、お前からだ!!
1:累の『パパ』としてじっくり調教する。使い物にならなさそうなら切り捨てる。
2:ブチャラティを殺す。
3:累の言う『あのお方』と『鬼』に興味。
[備考]
※参戦時期は死亡後です。

前話 次話
It's My Life(後編) 投下順 番外編:舞台裏の楽屋裏

前話 キャラクター 次話
病院での会敵 垣根帝督 病院混戦~劇薬投下~
病院での会敵 マギルゥ 病院混戦~劇薬投下~
病院での会敵 ジョルノ・ジョバァーナ 病院混戦~劇薬投下~
病院での会敵 リゾット・ネエロ 病院混戦~劇薬投下~
病院での会敵 チョコラータ 病院混戦~劇薬投下~
病院での会敵 病院混戦~劇薬投下~
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