(本当にどうしよう。)
病院の外。昼の空を眺めながらフレンダは思う。
後戻りできないぐらい此処まで選択肢をミスしている。
何処から間違えたのだろうか。いやもう最初からかもしれない。
竜馬も静雄もだが、ブチャラティ達との情報で浜面と滝壺だけと言ったこと。
麦野の時といい煉獄の時といい、悉く外れの選択肢しか選べていない気がする。
唯一当たりを引いたとすれば腹痛を起こしたことと言う別のあたりぐらいか。
生きてることは重畳。しかしそれ以外が絶望的なまでに外れている。
右往左往。どうすればいいのか悩めども答えは全く出てこない。
後戻りできないぐらい此処まで選択肢をミスしている。
何処から間違えたのだろうか。いやもう最初からかもしれない。
竜馬も静雄もだが、ブチャラティ達との情報で浜面と滝壺だけと言ったこと。
麦野の時といい煉獄の時といい、悉く外れの選択肢しか選べていない気がする。
唯一当たりを引いたとすれば腹痛を起こしたことと言う別のあたりぐらいか。
生きてることは重畳。しかしそれ以外が絶望的なまでに外れている。
右往左往。どうすればいいのか悩めども答えは全く出てこない。
「あー! 結局どうすれば───」
「あ。」
悩みに悩み頭を掻きむしっていると、病院の入口前にて霊夢と遭遇。
「~~~~~~ッ!?」
思わぬエンカウントに表現しがたい叫びを軽く上げる。
竜馬でも静雄でもないようだが。此処に来て情報になかった人物だ。
多少このような反応をしてしまうのも、今の彼女ではそうおかしくもない。
竜馬でも静雄でもないようだが。此処に来て情報になかった人物だ。
多少このような反応をしてしまうのも、今の彼女ではそうおかしくもない。
「いや、そんなに驚く? 普通。」
普通に声をかけたつもりだったのだが思わぬ反応。
余りの驚きっぷりに少し、いや大分霊夢も引いていた。
余りの驚きっぷりに少し、いや大分霊夢も引いていた。
「いやゴメン……不意打ちだったってわけよ。」
「ああそう。ところでアンタ、人を殺してそうな凶悪で無精ひげの男知らない?」
「へ? それってもしかして流竜馬……ん?」
もしかしなくても流竜馬なのでは?
と思うがなんか話の内容がおかしいことに気付く。
竜馬は少なくとも乗ってない。そして話し合いをする相手。
乗ってない奴が竜馬を訪ねて追いかけることなんてあるのか?
暴走するとしても態々ついていくお人好しにはちょっと見えなかった。
何かおかしい。質問の内容のちぐはぐさの違和感は一体何なのか。
違和感、と言うよりも視界の隅に僅かに見えたものに気付いた瞬間、
互いに距離を取れば、彼女がいたところを弾丸が飛び交う。
あのままいたら脚を奪われていたのは確定していただろう。
と思うがなんか話の内容がおかしいことに気付く。
竜馬は少なくとも乗ってない。そして話し合いをする相手。
乗ってない奴が竜馬を訪ねて追いかけることなんてあるのか?
暴走するとしても態々ついていくお人好しにはちょっと見えなかった。
何かおかしい。質問の内容のちぐはぐさの違和感は一体何なのか。
違和感、と言うよりも視界の隅に僅かに見えたものに気付いた瞬間、
互いに距離を取れば、彼女がいたところを弾丸が飛び交う。
あのままいたら脚を奪われていたのは確定していただろう。
「今の反応、やっぱりテメエがフレンダなんだな!」
物陰に隠れていたカナメからの弾丸は病院のコンクリートにめり込むだけに終わる。
最初周囲をぐるぐると回っていた時点で二人に目撃されたのだが、そっくりさんもありうる。
なので此処は一先ず霊夢に先行させて様子を確認したところ、やはり本物であった。
であれば、どうするかは決まっている。
最初周囲をぐるぐると回っていた時点で二人に目撃されたのだが、そっくりさんもありうる。
なので此処は一先ず霊夢に先行させて様子を確認したところ、やはり本物であった。
であれば、どうするかは決まっている。
(これ絶対竜馬と出会ってる人たちだ───!!)
最悪だ。
覚悟完了するとかそんな時間を一切くれない。
ついに過去が今の自分を狩りに来てしまった。
覚悟完了するとかそんな時間を一切くれない。
ついに過去が今の自分を狩りに来てしまった。
「悪いけど竜馬から話は聞いてるわよ。
今降伏しないと私でも命の保証はできなくなるから。」
今降伏しないと私でも命の保証はできなくなるから。」
霊夢はカナメについてきた時点で、
魔理沙と違って殺すことに対する見解の相違はなかった。
ただ、無惨やウィキッドと違って敵にならないと言うのであれば、
後のことはフレンダ被害者の会となる竜馬や静雄に任せるつもりではいる。
勿論しなければどうなるかは、今のカナメの行動から内容は語るに及ばず。
そんなもの降伏一択だが、あくまで『私でも』と言うところが問題だ。
降伏しなくても保障できないのであって降伏したら助かるとも言ってない。
被害者、しかも暴の化身のような二名から一発殴られるだけでも死ねる。
即ちデッドオアデッド。どっちを選んでも死ぬ未来しかない。
魔理沙と違って殺すことに対する見解の相違はなかった。
ただ、無惨やウィキッドと違って敵にならないと言うのであれば、
後のことはフレンダ被害者の会となる竜馬や静雄に任せるつもりではいる。
勿論しなければどうなるかは、今のカナメの行動から内容は語るに及ばず。
そんなもの降伏一択だが、あくまで『私でも』と言うところが問題だ。
降伏しなくても保障できないのであって降伏したら助かるとも言ってない。
被害者、しかも暴の化身のような二名から一発殴られるだけでも死ねる。
即ちデッドオアデッド。どっちを選んでも死ぬ未来しかない。
「それって結局死ぬってわけじゃない!」
「知らないわよ、私の管轄外だし。」
「慈悲はないの!?」
「いや、アンタのやったことの何処に慈悲与えるって話なんだけど。」
心底他人事だが元々霊夢はそういうものだ。
幻想郷の管理人は誰にでも平等。邪魔をしたら須らく殴り倒す通り魔。
誰であっても寛容であり誰であっても容赦しない。そういうスタンス。
でもここは幻想郷じゃない。此処ではあくまで殺し合いの一参加者に過ぎない。
であれば自分は法や世界の番人ではない。当事者で解決してくださいとなるのは当然だ。
だから裁くことも慈悲も知らない。
幻想郷の管理人は誰にでも平等。邪魔をしたら須らく殴り倒す通り魔。
誰であっても寛容であり誰であっても容赦しない。そういうスタンス。
でもここは幻想郷じゃない。此処ではあくまで殺し合いの一参加者に過ぎない。
であれば自分は法や世界の番人ではない。当事者で解決してくださいとなるのは当然だ。
だから裁くことも慈悲も知らない。
「まあ御託はいいから早く決めなさい。可能性に賭けてさっさと降伏を───」
できればイエス、面倒だがノーでもよかった。
どっちにしてもこっちはこれ以上構うつもりはないから。
だがそのどちらでもない。天井に穴が開き、上からフレンダが引っ張られたから。
代わりにブチャラティが一階へと交代するように降り立つ。
どっちにしてもこっちはこれ以上構うつもりはないから。
だがそのどちらでもない。天井に穴が開き、上からフレンダが引っ張られたから。
代わりにブチャラティが一階へと交代するように降り立つ。
「どうやら敵襲らしいな。相手は銃器もある以上君には荷が重い。」
「え、ええ。お願いねブチャラティ!」
もう救いの神は(話を聞いてないと思われる)ブチャラティだけだ。
閉じるジッパーの中、黄色交じりの声援を送る。
閉じるジッパーの中、黄色交じりの声援を送る。
「カナメ。アンタ上に行ってフレンダを『摑まえなさい』!」
反撃してこなかったところを見るに、
まだ情状酌量の余地はあるという判断ができる。
ただこれが最後の霊夢にとってフレンダにできる譲渡だ。
そこから抵抗して死んでも一切の責任も良心の呵責もない。
身も蓋もないことを言えば『知ったことじゃない』になるだろう。
人である魔理沙と、人でありつつも達観してる霊夢との決定的な違い。
まだ情状酌量の余地はあるという判断ができる。
ただこれが最後の霊夢にとってフレンダにできる譲渡だ。
そこから抵抗して死んでも一切の責任も良心の呵責もない。
身も蓋もないことを言えば『知ったことじゃない』になるだろう。
人である魔理沙と、人でありつつも達観してる霊夢との決定的な違い。
「五体満足の自信はねえからな!」
逃げる暇を与えないよう病院の階段へと向かうカナメ。
妨害しようとスタンドを出すブチャラティだが、霊夢の飛び蹴りの妨害。
流石に其方を防がなければならないため、カナメを見逃す形になってしまう。
フレンダも流石に心得はあるだろうから強く心配はしないが疑念もある。
なので少しばかりは不安に思う
妨害しようとスタンドを出すブチャラティだが、霊夢の飛び蹴りの妨害。
流石に其方を防がなければならないため、カナメを見逃す形になってしまう。
フレンダも流石に心得はあるだろうから強く心配はしないが疑念もある。
なので少しばかりは不安に思う
「本当に分かってるのかしらアイツ……ところで、
ブローノ・ブチャラティって名前であってるのよね?」
ブローノ・ブチャラティって名前であってるのよね?」
「ああ、それがどうかしたのか?」
「……先に出会ってるのよ、同名の相手と。」
「何だと?」
此処に同名の人物は一人もいない。
となれば必然的にどちらかが偽名になるわけだが、
当然自身が本物であるので残りは必ず偽物だ。
となれば必然的にどちらかが偽名になるわけだが、
当然自身が本物であるので残りは必ず偽物だ。
(心当たりはある。偽名を名乗る奴は一人しかいない。)
ディアボロと呼ばれた男がボスの名前。
ボスは自分の存在を徹底的に隠すのであれば、
自身の名を生存率の高い名前を……それこそブチャラティを選ぶだろう。
ジョルノの場合は新入りで情報の少なさ。チョコラータは話を聞く限りでは、
隠れ蓑にするには余りに危険。リゾットは……よくは知らないので判断はできない。
遠からず仕留める気でいたので名乗れなかった、と言うことなのだろうか。
此処で垣根があの名簿を持って行ってしまったのは不運だった。
あれさえあればすぐにこのことについての弁明ができると言うのに。
ボスは自分の存在を徹底的に隠すのであれば、
自身の名を生存率の高い名前を……それこそブチャラティを選ぶだろう。
ジョルノの場合は新入りで情報の少なさ。チョコラータは話を聞く限りでは、
隠れ蓑にするには余りに危険。リゾットは……よくは知らないので判断はできない。
遠からず仕留める気でいたので名乗れなかった、と言うことなのだろうか。
此処で垣根があの名簿を持って行ってしまったのは不運だった。
あれさえあればすぐにこのことについての弁明ができると言うのに。
「どっちが本物かはちょっとだけ悩んでるのよねー。
こっちは助けてもらったっていうところはあるわけだし。」
こっちは助けてもらったっていうところはあるわけだし。」
先に出会った奴が本物であるなら目の前のは偽物。
しかしフレンダが一緒と言うのが判断しがたい存在になる。
フレンダは悪評を振りまく存在。つまり彼女が紛れ込むのは所謂殺し合い反対勢力。
此処にいると言うことはつまり、彼は殺し合いに反対の勢力である可能性はある。
一方で、彼が偽物だと言うなら、何故あの時のブチャラティは先程自分を助けたのか。
早苗も信頼を寄せていたみたいだし、気絶してた隙を見て暗殺も十分にあり得ただろうに。
どちらにも正しいことの白の中にいるような行動が目立つためどうにも答えが出てこない。
フレンダがまたも鞍替えしたことで殺し合い賛成勢力にいるのかもしれないし、
偽のブチャラティのことについてはよく知らないと言った感じで、
どちらにしても厳密な答えが出てこない灰色の状態だ。
しかしフレンダが一緒と言うのが判断しがたい存在になる。
フレンダは悪評を振りまく存在。つまり彼女が紛れ込むのは所謂殺し合い反対勢力。
此処にいると言うことはつまり、彼は殺し合いに反対の勢力である可能性はある。
一方で、彼が偽物だと言うなら、何故あの時のブチャラティは先程自分を助けたのか。
早苗も信頼を寄せていたみたいだし、気絶してた隙を見て暗殺も十分にあり得ただろうに。
どちらにも正しいことの白の中にいるような行動が目立つためどうにも答えが出てこない。
フレンダがまたも鞍替えしたことで殺し合い賛成勢力にいるのかもしれないし、
偽のブチャラティのことについてはよく知らないと言った感じで、
どちらにしても厳密な答えが出てこない灰色の状態だ。
「では君はどう判断する。」
「どっちが本物か分からない時?
簡単な方法よ。『どっちもぶん殴る』に限る。」
簡単な方法よ。『どっちもぶん殴る』に限る。」
「随分とアグレッシブだな、君は。」
喧嘩両成敗どころではない答えに冷静に返すブチャラティ。
異変解決をする楽園の素敵な巫女だなんだと呼ばれる霊夢だが、
その実態は通り魔に等しい。出会って敵と認識したら即退治。
無関係だろうと知り合いだろうと、そこに一切の遠慮が存在しない。
此処でもやることはそんなに変わらないと言うことだ。
異変解決をする楽園の素敵な巫女だなんだと呼ばれる霊夢だが、
その実態は通り魔に等しい。出会って敵と認識したら即退治。
無関係だろうと知り合いだろうと、そこに一切の遠慮が存在しない。
此処でもやることはそんなに変わらないと言うことだ。
「と言うわけで降参しないなら、戦闘不能ぐらいにはなってもらうわよ。」
懐から多量の長針を取り出し、それを大量に飛ばす。
カナメ、基Storkの支給品から運よく霊夢が頼る弾幕の一つが調達できた。
可能なら御札が欲しかったが、妖怪が少ないこの殺し合いの舞台に於いては、
どちらかと言えば針の方が有効的でもあるので一長一短ではあるが。
カナメ、基Storkの支給品から運よく霊夢が頼る弾幕の一つが調達できた。
可能なら御札が欲しかったが、妖怪が少ないこの殺し合いの舞台に於いては、
どちらかと言えば針の方が有効的でもあるので一長一短ではあるが。
「スティッキィー・フィンガーズ!!」
ブチャラティのスタンドの拳のラッシュで全弾が弾かれる。
元より破壊力、スピード共に高水準な彼のスタンドの攻撃では、
投擲物として慣れ親しんだ針と言えども決定打にはなりにくい。
元より破壊力、スピード共に高水準な彼のスタンドの攻撃では、
投擲物として慣れ親しんだ針と言えども決定打にはなりにくい。
「式神の類? 随分便利そうね。でもそううまく行くかしら!」
素早くスライディングから背後へ回り込みながら、
その勢いを保ったままの飛び蹴りをお見舞いする。
これもまたスタンドでガードされるもこれまた反動で跳躍。
同時に針を膝辺りを狙って投擲するが、膝が分離する形で回避。
その勢いを保ったままの飛び蹴りをお見舞いする。
これもまたスタンドでガードされるもこれまた反動で跳躍。
同時に針を膝辺りを狙って投擲するが、膝が分離する形で回避。
「嘘!?」
妖怪にも人体を分解する形で行動できるタイプは知ってはいるが、
どう見ても生身の人間でそれをしてくることは流石に予想できない。
シギルと言い、本当に色々なものが存在してることがよくわかる。
どう見ても生身の人間でそれをしてくることは流石に予想できない。
シギルと言い、本当に色々なものが存在してることがよくわかる。
(まるで幻想郷みたいね。)
古今東西、西も東も関係なくあまねく妖怪や幻想の存在が参入する幻想郷。
此処はある意味幻想郷と類似している世界なのかもしれない。
知らない能力を、外の世界どころではない数多の次元から。
紫でもなければできそうにないことをよくまあやってのけると、
戦いの最中霊夢は主催の連中に僅かながら感心を抱く。
もっともそれをやってやるのが殺し合いとは虚しいものだが。
ジッパーに足が引っ張られる形で足が再度接合。
着地と同時にジッパーを地面につけ地中へと潜る。
此処はある意味幻想郷と類似している世界なのかもしれない。
知らない能力を、外の世界どころではない数多の次元から。
紫でもなければできそうにないことをよくまあやってのけると、
戦いの最中霊夢は主催の連中に僅かながら感心を抱く。
もっともそれをやってやるのが殺し合いとは虚しいものだが。
ジッパーに足が引っ張られる形で足が再度接合。
着地と同時にジッパーを地面につけ地中へと潜る。
「地面に潜ることまでできるって、それってアンタ───」
言葉を紡ぎ終える前に足元からジッパーが開かれる。
そのまま足が掴まれると思った瞬間、霊夢も消えた。
そのまま足が掴まれると思った瞬間、霊夢も消えた。
「何!?」
即座に地上へ戻り辺りを見渡す。
受付周辺に隠れるとかそういうものでは断じてない。
隠れると言う動作がほぼほぼ存在していなかった。
例えるのならば、それはワープと言ったものが正しいだろう。
では一体どこに消えたのか。周囲の警戒を怠らないと言う、
ブチャラティの……否、ギャングとしての性格のお陰か。
いなかったはずの頭上からの急降下キックを防ぐに至らせた。
受付周辺に隠れるとかそういうものでは断じてない。
隠れると言う動作がほぼほぼ存在していなかった。
例えるのならば、それはワープと言ったものが正しいだろう。
では一体どこに消えたのか。周囲の警戒を怠らないと言う、
ブチャラティの……否、ギャングとしての性格のお陰か。
いなかったはずの頭上からの急降下キックを防ぐに至らせた。
「悪いけど! アンタの能力と似た相手と私は飽きるほど見ているのよ!」
穴をあけて空間の移動、肉体の分離しての行動。
どっからどうみてもよく知った間柄、八雲紫の能力だ。
だったら対処もほぼ同じ。寧ろ紫は概念すら境界を弄れる。
それを考えれば彼のはそれの下位互換のような類であるので、
式神の類と言う点を除けば殆ど紫とやり合う時の感覚で動けるだろう。
どっからどうみてもよく知った間柄、八雲紫の能力だ。
だったら対処もほぼ同じ。寧ろ紫は概念すら境界を弄れる。
それを考えれば彼のはそれの下位互換のような類であるので、
式神の類と言う点を除けば殆ど紫とやり合う時の感覚で動けるだろう。
(と、思い込んでると痛い目を見たわけで。)
似た能力だからと高をくくった部分もあっただろう。
だから王に指二本を持っていかれてしまったとも言える。
思い込みは何よりも恐ろしい。自分が優れてると思ってれば猶更。
此処では博麗の巫女と言う幻想郷の管理をする上の立場とは限らないから。
此処にあるのは油断と言うものを捨てた博麗の巫女である。
だから王に指二本を持っていかれてしまったとも言える。
思い込みは何よりも恐ろしい。自分が優れてると思ってれば猶更。
此処では博麗の巫女と言う幻想郷の管理をする上の立場とは限らないから。
此処にあるのは油断と言うものを捨てた博麗の巫女である。
「っと!」
そう、このように普段紫が戦闘ではあまりやらない、
自分の腕を能力で射程を伸ばしてのロケットパンチなど。
予想は付いていたので顔を掠める程度ではあるものの、
自分の腕を能力で射程を伸ばしてのロケットパンチなど。
予想は付いていたので顔を掠める程度ではあるものの、
(ジッパーがついた!)
頬を見やればシッパーが取り付けられており、
そこが開くと血が軽く噴き出す。
そこが開くと血が軽く噴き出す。
「案の定人体にもつけれるのねこれ。
直撃してたらさっきの脚みたいになるのかしら?」
直撃してたらさっきの脚みたいになるのかしら?」
「それを危惧するほど、君は容易ではないと思うが。」
「でしょうね!」
距離を取った後日輪刀の投擲。
スタンドで軽く弾くも再び亜空穴によるワープ。
主に視覚から狙ってくる、つまり頭上を主に警戒する。
日輪刀も宙を舞っていることだ。警戒は妥当ではあるが。
スタンドで軽く弾くも再び亜空穴によるワープ。
主に視覚から狙ってくる、つまり頭上を主に警戒する。
日輪刀も宙を舞っていることだ。警戒は妥当ではあるが。
「残念だけど外れ!」
後方の足元からスライディングをかましてきた。
日輪刀と言うおとりを使ったトリッキーな戦術だ。
転倒させた後即座に日輪刀をジャンプで回収し、空中で振り下ろす。
だがそれを白刃取りの要領で受けとめられる。
更にそこから針を飛ばし、再び拳が弾いていく。
ダメージにはならないが刀の方は手放したので、
回収した状態で距離を置く。
日輪刀と言うおとりを使ったトリッキーな戦術だ。
転倒させた後即座に日輪刀をジャンプで回収し、空中で振り下ろす。
だがそれを白刃取りの要領で受けとめられる。
更にそこから針を飛ばし、再び拳が弾いていく。
ダメージにはならないが刀の方は手放したので、
回収した状態で距離を置く。
「へぇ、やるじゃない。」
「君も相当鍛錬されているらしいな。」
一筋縄ではいかなさそうだ。
互いに互いをそう認識しながらバトルを再開させる。
互いに互いをそう認識しながらバトルを再開させる。
◆ ◆ ◆
ブチャラティと霊夢が戦ってる間、
二階でも似たような状況に追い込まれている。
二階でも似たような状況に追い込まれている。
(こいつ、普通に強いじゃねえか!)
ただし、あちらと違いフレンダの方が優勢ではあった。
レベル0であったのだから身体能力が頼みの綱となる上に、
フレンダは元より前衛。徒手空拳も身体能力も一般人を凌駕している。
加えてカナメは此処へ来る時期の都合、本格的な鍛錬をされていない。
ダンジョウ相手には戦えてたのも、腕試しであって加減は(ある程度)したもの。
狙撃も見えれば避けるだけの身体能力を、負傷した状態でも発揮できる彼女にとって、
ダメージが大分軽微な今の状況では五分五分に見えてカナメの方が不利だ。
近すぎれば銃の強みは失われるし、爆弾なんかは下手をすれば文字通りの自爆。
安易に使うことができない状態と化していた。
レベル0であったのだから身体能力が頼みの綱となる上に、
フレンダは元より前衛。徒手空拳も身体能力も一般人を凌駕している。
加えてカナメは此処へ来る時期の都合、本格的な鍛錬をされていない。
ダンジョウ相手には戦えてたのも、腕試しであって加減は(ある程度)したもの。
狙撃も見えれば避けるだけの身体能力を、負傷した状態でも発揮できる彼女にとって、
ダメージが大分軽微な今の状況では五分五分に見えてカナメの方が不利だ。
近すぎれば銃の強みは失われるし、爆弾なんかは下手をすれば文字通りの自爆。
安易に使うことができない状態と化していた。
もっともこれはフレンダにも言えることだが。
問答無用で殺すような輩となってしまえば、
いよいよブチャラティからも本格的に疑いの目を向けられる。
いくら事故だったとしても、最終的に亀裂が入ってしまう。
それこそツケが返って来た今それを証明しており、
下手に殺傷力のある爆弾とかを使うことすらできず、
こうして徒手空拳だけを頼りに戦っているわけだ。
問答無用で殺すような輩となってしまえば、
いよいよブチャラティからも本格的に疑いの目を向けられる。
いくら事故だったとしても、最終的に亀裂が入ってしまう。
それこそツケが返って来た今それを証明しており、
下手に殺傷力のある爆弾とかを使うことすらできず、
こうして徒手空拳だけを頼りに戦っているわけだ。
(だったら!)
と思いながらもグレネードを床へ転がす。
無論偽物。本命はダンジョウの時と同様───
無論偽物。本命はダンジョウの時と同様───
「結局見え見えよっ!!」
最後に投げ飛ばしたスタングレネードは即座に蹴り飛ばされ、窓を突き破る。
蹴りの勢いを使ったまま一回転し、もう一度蹴りで攻撃を行う。
腕を挟むことでガードはするが衝撃により病院の床を転がる。
マウントを取られる前に起き上がりながら本物のグレネードを投げるが、
今度は蹴り飛ばされて返されてしまう。
蹴りの勢いを使ったまま一回転し、もう一度蹴りで攻撃を行う。
腕を挟むことでガードはするが衝撃により病院の床を転がる。
マウントを取られる前に起き上がりながら本物のグレネードを投げるが、
今度は蹴り飛ばされて返されてしまう。
(クソッ! なんで本物だけ蹴るんだよ!)
飛んできたグレネードをサブマシンガンで窓へと薙ぎ払う。
確かにDゲームによりカナメも大分経験を積んではいる方だが、
フレンダもレベル0で戦う都合戦いの場の立ち回りは理解している。
相手の能力が防御に長けない能力で自爆は早々しないのは読み取れた。
自爆で自分が無害になれる状況を作る可能性のあるものが本物だろうと。
ついでに銃撃を放つも、当然当てられないか当てる直前に間合いへ入られる。
鋭いドロップキックが決まり、再び廊下を転がされてしまう。
シギルを使って不利な相手はシギルなしでこれだ。
十分戦えるだけの力を持ちながらこすい手を使うのは、
どことなくエイスを思い出させて少し腹が立つ。
確かにDゲームによりカナメも大分経験を積んではいる方だが、
フレンダもレベル0で戦う都合戦いの場の立ち回りは理解している。
相手の能力が防御に長けない能力で自爆は早々しないのは読み取れた。
自爆で自分が無害になれる状況を作る可能性のあるものが本物だろうと。
ついでに銃撃を放つも、当然当てられないか当てる直前に間合いへ入られる。
鋭いドロップキックが決まり、再び廊下を転がされてしまう。
シギルを使って不利な相手はシギルなしでこれだ。
十分戦えるだけの力を持ちながらこすい手を使うのは、
どことなくエイスを思い出させて少し腹が立つ。
(なら賭けに出るしかねえ!)
銃が当てられない状況下でまだ銃を生成。
銃口を見切ったように躱そうとするフレンダだが、
銃口を見切ったように躱そうとするフレンダだが、
「え?」
違う。最初から当てる気などなかった。
彼が撃ったのは備え付けの消化器、それも複数。
粉末消火器ともあって、周囲を薬剤が充満し視界を狭めていく。
彼が撃ったのは備え付けの消化器、それも複数。
粉末消火器ともあって、周囲を薬剤が充満し視界を狭めていく。
(結局めくらまししかできないってわけね。
銃口が見えないなら確かにいいけど!)
銃口が見えないなら確かにいいけど!)
この状況で乱射されたら避けるのは難しい。
しかしその手段は病院ではあまり有効的ではない。
何故なら、病院とは病室の都合部屋数が多い。
だから近くの病室へ音を立てず逃げ込めば問題はない。
煙が消えるまで安全にやり過ごせばいいだけだ
ただし、音を聞くまでは。
しかしその手段は病院ではあまり有効的ではない。
何故なら、病院とは病室の都合部屋数が多い。
だから近くの病室へ音を立てず逃げ込めば問題はない。
煙が消えるまで安全にやり過ごせばいいだけだ
ただし、音を聞くまでは。
(え。)
遠くない病室から爆発音がした。
まさかとは思っていたが続けて爆発音。
まさかとは思っていたが続けて爆発音。
(これ、まさか。)
フレンダは察した。
この男、全部の病室に爆弾を投げ込もうとしていると。
部屋までは特定できず数撃ちゃ当たる理論で狙っている。
当然音は近づいている。
この男、全部の病室に爆弾を投げ込もうとしていると。
部屋までは特定できず数撃ちゃ当たる理論で狙っている。
当然音は近づいている。
(ちょ、ちょっとまって!?)
待たせる暇はくれない。
爆音も足音も近づいていよいよ自分の部屋にも迫ってくる。
爆音も足音も近づいていよいよ自分の部屋にも迫ってくる。
(だったら、結局やるだけよ!)
消火器のお陰でまだ廊下は視界不良のままだ。
ならばやることは一つだけだ。
シビアだが投げ込む瞬間反撃する。
ならばやることは一つだけだ。
シビアだが投げ込む瞬間反撃する。
(向こうも部屋の前で堂々とは立たないはず。
スライドするドアに隠れて投げるなら!)
スライドするドアに隠れて投げるなら!)
カンと音がした瞬間、それを即座に拾い上げる。
そのまま天井へ向けつつ斜めに投げて、部屋から出しつつ、
更に廊下の方だけに爆発が行くような綺麗な投げを決めた。
そのまま天井へ向けつつ斜めに投げて、部屋から出しつつ、
更に廊下の方だけに爆発が行くような綺麗な投げを決めた。
(勝った!)
今から此方から投げ返せるはずがない。
ついでにこれは相手の能力によるものだ。
どちらかと言えば不可抗力と言った意味合いがあるので、
ブチャラティ達だって理解を示してくれる部類になるはず。
ついでにこれは相手の能力によるものだ。
どちらかと言えば不可抗力と言った意味合いがあるので、
ブチャラティ達だって理解を示してくれる部類になるはず。
勝利を確信した瞬間、彼女の視界が奪われた。
(しまった、これフラッシュバン───!?)
カナメが投げていたものは全てが爆弾ではなく、
途中からスタングレネードへと切り替えていた。
思わぬ反撃がある中で使えるものではないとはカナメも理解してたが
音だけでしか判断できないフレンダにとっては勘違いしても無理はない。
当然カナメの方は対策済みだ。多少視覚と聴覚に異常はでているが、
フレンダの状態と比べればずっとましだ。
途中からスタングレネードへと切り替えていた。
思わぬ反撃がある中で使えるものではないとはカナメも理解してたが
音だけでしか判断できないフレンダにとっては勘違いしても無理はない。
当然カナメの方は対策済みだ。多少視覚と聴覚に異常はでているが、
フレンダの状態と比べればずっとましだ。
「悪いが霊夢には摑まえるよう言われたが、
此処までやっておいて……って聞こえてないか。」
此処までやっておいて……って聞こえてないか。」
視覚も聴覚もどちらもダメージがあるのでは、
何を言ったところで意味はないことは分かっている。
サブマシンガンを作り、冷静に混沌する彼女へを銃口を向けていく。
何を言ったところで意味はないことは分かっている。
サブマシンガンを作り、冷静に混沌する彼女へを銃口を向けていく。
「……それ以上は待ってもらえますか。」
煙の中から、九郎が姿を見せる。
ライフィセットの様子を見ていたが、
流石にこれだけの騒ぎで出ないわけにはいかない。
ライフィセットの様子を見ていたが、
流石にこれだけの騒ぎで出ないわけにはいかない。
「悪いが無理だ。こいつは殺し合いに乗っている。
しかも悪評を振りまくタイプのな。被害が出る前にやるべきだ。」
しかも悪評を振りまくタイプのな。被害が出る前にやるべきだ。」
必要以上に参加者同士の軋轢、
最悪味方同士による同士討ちだってありうる。
いや、既にあった後だ。竜馬と静雄がいい例だ。
最悪味方同士による同士討ちだってありうる。
いや、既にあった後だ。竜馬と静雄がいい例だ。
「それでも彼女には助けられたので。」
一歩も引かない。別の銃を其方へ向けても、
目を逸らすことも一切せず、武器も持たず見てくる。
少なくともフレンダと一緒に悪だくみをする輩ではない。
デイバックも持たず行動しているのは、彼なりの意志表明だろう。
それを見て、軽くため息を吐きながら九郎の方から銃を降ろす。
目を逸らすことも一切せず、武器も持たず見てくる。
少なくともフレンダと一緒に悪だくみをする輩ではない。
デイバックも持たず行動しているのは、彼なりの意志表明だろう。
それを見て、軽くため息を吐きながら九郎の方から銃を降ろす。
「あー、分かった。こっちの奴もその気がないって言っていたしな。」
ウィキッドの未だ生存は確かに思うところはある。
しかし無関係の奴を殺す程怒り狂ってはいない。十分冷静だ。
フレンダも今なら無力化できているなら、無理に殺す必要もない。
しかし無関係の奴を殺す程怒り狂ってはいない。十分冷静だ。
フレンダも今なら無力化できているなら、無理に殺す必要もない。
「……ところでアンタ、その腹だけ開いた格好はなんなんだ?」
───それはそれとして。
彼の服は明らかにおかしな格好だ。
服装と言うよりは、状態が。
腹部を中心に焦げ跡を含め、かなり酷い状態になる。
ダメージ系のファッションとしては明らかに異質な。
彼の服は明らかにおかしな格好だ。
服装と言うよりは、状態が。
腹部を中心に焦げ跡を含め、かなり酷い状態になる。
ダメージ系のファッションとしては明らかに異質な。
「最初の何発かはスタングレネードではなく本物でしたよね。」
「あー、そうだが……おい、まさか……」
先のやり方は最初に爆弾を投げ込んでると言う思い込みが必須。
なので最初の一発だけ本物を近くの病室に投げ込んだのは記憶している。
とどのつまり。九郎の独特なファッションの原因は彼のせいだ。
なので最初の一発だけ本物を近くの病室に投げ込んだのは記憶している。
とどのつまり。九郎の独特なファッションの原因は彼のせいだ。
「グレネードは飛ばした破片で攻撃するとは聞いてたので、
抱きかかえる形で近くにいた人を庇う形になった結果こうなりました。
ああ、其方の人は無事みたいでした。ベッドも盾になるようです。」
抱きかかえる形で近くにいた人を庇う形になった結果こうなりました。
ああ、其方の人は無事みたいでした。ベッドも盾になるようです。」
「……待て待て。何で平然としている。
ついでに何で平然と俺に話しかけられる。」
ついでに何で平然と俺に話しかけられる。」
どう見ても無傷。
一般人らしい、ひょろくもなければ鍛えられと言うわけでもない腹部。
しかも殺し合いに乗ったと認識されてもおかしくない状況で、
この男は殺すような一撃をお見舞いした相手に平然としている。
一般人らしい、ひょろくもなければ鍛えられと言うわけでもない腹部。
しかも殺し合いに乗ったと認識されてもおかしくない状況で、
この男は殺すような一撃をお見舞いした相手に平然としている。
「ほら、あれです。時代劇とかによくある峰打ちだったんですよきっと。」
「グレネードのどこに峰があんだよ!?」
冗談みたいなことを呟きながら、九郎はほこりを払いながら苦笑する。
まるで近所の住人と軽い雑談をするとでも言わんばかりに、
銃を向けられながらもさも平然と元凶相手に接してくる。
銃を向けられてる、命を奪うそれを前にしてもまるで危機感を感じられない。
まるで近所の住人と軽い雑談をするとでも言わんばかりに、
銃を向けられながらもさも平然と元凶相手に接してくる。
銃を向けられてる、命を奪うそれを前にしてもまるで危機感を感じられない。
(こいつ、本当に人間なのか?)
シギルの使い手であるにしても異質さがよく目立つ。
雪蘭や王のような自分の能力による余裕からくるものではない。
例えるのならばそれは達観。人ではない『ナニカ』を相手にしてるような。
初対面の時の雪蘭から死を予感させたものとは別の、不気味な感覚。
そんな気がしてカナメは数歩後ずさる。
雪蘭や王のような自分の能力による余裕からくるものではない。
例えるのならばそれは達観。人ではない『ナニカ』を相手にしてるような。
初対面の時の雪蘭から死を予感させたものとは別の、不気味な感覚。
そんな気がしてカナメは数歩後ずさる。
「まあ、なんだ。爆弾の件は悪い。
まさか他にも人がいると思ってなかった。」
まさか他にも人がいると思ってなかった。」
「無事なので、余り気にしなくても大丈夫です。」
一歩間違えれば取り返しがつかなかった。
そういう意味では彼には感謝しなければならない。
次はこういうことがないよう気を付けておこうと誓いつつ、
朦朧としかけてるフレンダを抱えて九郎と共に一階へと降りる。
そういう意味では彼には感謝しなければならない。
次はこういうことがないよう気を付けておこうと誓いつつ、
朦朧としかけてるフレンダを抱えて九郎と共に一階へと降りる。
「おい、フレンダ捕まえてきたぞ……ってなんだこれ。」
一階へ降りてみれば、病院の状態がさらに悪化していた。
主に至るところに針が転がっていて、足の踏み場が怪しいレベルの。
確かに霊夢に使い慣れてるからと渡したが、此処まで撃つとは、
あの二人目のブチャラティはそれだけの実力者らしい。
主に至るところに針が転がっていて、足の踏み場が怪しいレベルの。
確かに霊夢に使い慣れてるからと渡したが、此処まで撃つとは、
あの二人目のブチャラティはそれだけの実力者らしい。
「ん、勝負あったみたいね。んじゃ切り上げるわ。」
「そんなあっさり偽物を放置していいのか?
それに、俺が二人の身を案じて襲ってこないという保証は?」
それに、俺が二人の身を案じて襲ってこないという保証は?」
そこら中に針がある中、
戦闘をあっさり切り上げてしまう霊夢。
互いに負傷は増えてるが、割と軽傷だ。
戦闘をあっさり切り上げてしまう霊夢。
互いに負傷は増えてるが、割と軽傷だ。
「言ったでしょ。両方ぶん殴るだけだから。
ついでに散々加減しておいてよく言うわよ。」
ついでに散々加減しておいてよく言うわよ。」
傷は増えたものの致命傷に足りうるものはないし、
明らかに殺気と言うものが感じられない戦い方。
フレンダも捕まっているのであれば、さして関係はない。
此処ではフレンダが逃げられないことが最低条件でもある。
明らかに殺気と言うものが感じられない戦い方。
フレンダも捕まっているのであれば、さして関係はない。
此処ではフレンダが逃げられないことが最低条件でもある。
「……君の方がよほどギャングらしいな。」
「何か言った?」
「逞しい女性だと思っただけだ。」
「ああ、そう。そんで、拷問なら手伝えるけどする?」
手に大量の針を構えながら邪悪な笑みを浮かべる霊夢。
まだ耳が遠いが、多少視覚で見えるそれに軽く悲鳴が上がる。
まだ耳が遠いが、多少視覚で見えるそれに軽く悲鳴が上がる。
「冗談よ。ほらほら、被害者の会代表代理でアンタらがやりなさい。」
カナメからフレンダを借り受け、
針を引っこ抜いたソファへと座り込ませる。
思ったよりも丁重な扱いに少しきょとんとしていたが、
針を引っこ抜いたソファへと座り込ませる。
思ったよりも丁重な扱いに少しきょとんとしていたが、
『フレンダさん。教えてもらえますか? 何をしたんですか?』
声が届いてない代わりに紙に書いてそれを見せる九郎。
別に責めているわけではない。単なる疑問であり裁くためのものではない。
そのような高尚な立場であるとは彼自身は欠片も思わない。
岩永と行動を共にしてた彼らしく、するのは傍観だ。
別に責めているわけではない。単なる疑問であり裁くためのものではない。
そのような高尚な立場であるとは彼自身は欠片も思わない。
岩永と行動を共にしてた彼らしく、するのは傍観だ。
(あ、これ死んだ……)
ついに来た。来てしまった。
フレンダは思わず悟らずにはいられない。
竜馬や静雄から逃げ続けたツケを払う時が、ついに来る。
フレンダは思わず悟らずにはいられない。
竜馬や静雄から逃げ続けたツケを払う時が、ついに来る。
【D-6/病院/一日目/日中】
【フレンダ=セイヴェルン@とある魔術の禁書目録】
[状態]:全身にダメージ(小)、心痛、右耳たぶ損傷、頬にかすり傷。衣服に凄まじい埃や汚れ、腹下り(極小)。
[服装]:普段の服装(帽子なし)
[装備]:麻酔銃@新ゲッターロボ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1、『アイテム』のアジトで回収できた人形爆弾×2他、諸々(その他諸々の内パラシュート3つ&入っていた全てのばくだんいし@ドラゴンクエストビルダーズ2は使用済み)。レインの基本支給品一色、やくそう×2@ドラゴンクエストビルダーズ2、ランダム支給品×1(確認済み)、鯖缶複数(現地調達)
[思考]
基本方針:とにかく生き残る。現状は首輪の解除を優先するが、優勝も視野には入れている
0:ブチャラティ達にこれまでの事を話す?
1:ブチャラティは要注意。ボロを出さないようにしないと。
2:煉獄の言う通りに竜馬と出会うことがあれば、謝る?
3;麦野との合流は、諦めた方がいいかも…
4:絹旗、彩声、死んじゃったんだ…でも、私のせいじゃないよね?
5:煉獄、死んじゃったんだ…
6:詰 ん だ
[状態]:全身にダメージ(小)、心痛、右耳たぶ損傷、頬にかすり傷。衣服に凄まじい埃や汚れ、腹下り(極小)。
[服装]:普段の服装(帽子なし)
[装備]:麻酔銃@新ゲッターロボ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1、『アイテム』のアジトで回収できた人形爆弾×2他、諸々(その他諸々の内パラシュート3つ&入っていた全てのばくだんいし@ドラゴンクエストビルダーズ2は使用済み)。レインの基本支給品一色、やくそう×2@ドラゴンクエストビルダーズ2、ランダム支給品×1(確認済み)、鯖缶複数(現地調達)
[思考]
基本方針:とにかく生き残る。現状は首輪の解除を優先するが、優勝も視野には入れている
0:ブチャラティ達にこれまでの事を話す?
1:ブチャラティは要注意。ボロを出さないようにしないと。
2:煉獄の言う通りに竜馬と出会うことがあれば、謝る?
3;麦野との合流は、諦めた方がいいかも…
4:絹旗、彩声、死んじゃったんだ…でも、私のせいじゃないよね?
5:煉獄、死んじゃったんだ…
6:詰 ん だ
【ブローノ・ブチャラティ@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風】
[状態]:疲労(小)、フレンダへの疑念(中)、強い決意
[服装]:普段の服装
[装備]:
[道具]:不明支給品1~3、スパリゾート高千穂の男性ロッカーNo.53の鍵) サーバーアクセスキー マギルゥのメモ
[思考]
基本:殺し合いを止めて主催を倒す。
0:ライフィセットの容態を何とかする。
1:放送を聞いた新羅への不安と、アリアへの心配。何とか合流したい。
2:病院に何か罠でも仕掛けておいた方がいいかもしれない。
3:魔王ベルセリアへの対処。
4:余裕ができてから高千穂リゾートを捜索。
5:フレンダを警戒。彼女は何かを隠している。
6:あかり、高千穂、志乃、ジョルノ、カナメ、シュカ、レイン、キースの知り合いを探す。
7:カタリナ・クラエスがどのような人間なのか、興味。
[備考]
※参戦時期はフーゴと別れた直後。身体は生身に戻っています。
※九郎、新羅と知り合いの情報を交換しました。
※画面越しの志乃のあかりちゃん行為を確認しました。
※新羅から罪歌についての概要を知りました。
※垣根と情報交換をしました。
[状態]:疲労(小)、フレンダへの疑念(中)、強い決意
[服装]:普段の服装
[装備]:
[道具]:不明支給品1~3、スパリゾート高千穂の男性ロッカーNo.53の鍵) サーバーアクセスキー マギルゥのメモ
[思考]
基本:殺し合いを止めて主催を倒す。
0:ライフィセットの容態を何とかする。
1:放送を聞いた新羅への不安と、アリアへの心配。何とか合流したい。
2:病院に何か罠でも仕掛けておいた方がいいかもしれない。
3:魔王ベルセリアへの対処。
4:余裕ができてから高千穂リゾートを捜索。
5:フレンダを警戒。彼女は何かを隠している。
6:あかり、高千穂、志乃、ジョルノ、カナメ、シュカ、レイン、キースの知り合いを探す。
7:カタリナ・クラエスがどのような人間なのか、興味。
[備考]
※参戦時期はフーゴと別れた直後。身体は生身に戻っています。
※九郎、新羅と知り合いの情報を交換しました。
※画面越しの志乃のあかりちゃん行為を確認しました。
※新羅から罪歌についての概要を知りました。
※垣根と情報交換をしました。
【桜川九郎@虚構推理】
[状態]:健康 静かに燃える決意、魔王ベルセリアに対する違和感
[服装]:ホテルの部屋着(腹部はちょっと悲惨な状態)
[装備]:
[道具]:基本支給品一色、不明支給品×1~3
[思考]
基本:殺し合いからの脱出
0:ライフィセットの容態を何とかする。
1:あの彼女(魔王ベルセリア)、何とかしかければ……。
2:フレンダは、念のため警戒。
3:岩永を探す
4:ジオルドを始めとする人外、異能の参加者、流竜馬、仮面の剣士(ミカヅチ)を警戒
5:きっとみねうちですよ。
[備考]
※鋼人七瀬編解決後からの参戦となります
※新羅、ジオルドと知り合いの情報を交換しました。
※アリア、ブチャラティと知り合いの情報を交換しました。
※画面越しの志乃のあかりちゃん行為を確認しました。
※新羅から罪歌についての概要を知りました
※魔王ベルセリアに対し違和感を感じました。
※垣根と情報交換をしました。
[状態]:健康 静かに燃える決意、魔王ベルセリアに対する違和感
[服装]:ホテルの部屋着(腹部はちょっと悲惨な状態)
[装備]:
[道具]:基本支給品一色、不明支給品×1~3
[思考]
基本:殺し合いからの脱出
0:ライフィセットの容態を何とかする。
1:あの彼女(魔王ベルセリア)、何とかしかければ……。
2:フレンダは、念のため警戒。
3:岩永を探す
4:ジオルドを始めとする人外、異能の参加者、流竜馬、仮面の剣士(ミカヅチ)を警戒
5:きっとみねうちですよ。
[備考]
※鋼人七瀬編解決後からの参戦となります
※新羅、ジオルドと知り合いの情報を交換しました。
※アリア、ブチャラティと知り合いの情報を交換しました。
※画面越しの志乃のあかりちゃん行為を確認しました。
※新羅から罪歌についての概要を知りました
※魔王ベルセリアに対し違和感を感じました。
※垣根と情報交換をしました。
【ライフィセット@テイルズ オブ ベルセリア】
[状態]:気絶、穢れによる侵食(重大)、両腕欠損、全身のダメージ(大)
[服装]:いつもの服装
[装備]:ミスリルリーフ@テイルズ オブ ベルセリア(枚数は不明)
[道具]:基本支給品一色、果物ナイフ(現実)、不明支給品×2(本人確認済み)本屋のコーナーで調達した色々な世界の本(たくさんある)、シルバ@テイルズ オブ ベルセリア
[思考]
基本:ベルベットを元に戻して、殺し合いから脱出する
0:(気絶中)
1:ブチャラティ達と行動する
2:ムネチカへの心配
3:ベルベットの同行者(夾竹桃、麦野)への警戒
4:ロクロウ達との合流
5:エレノア……。
6:九郎さん達、大丈夫かな。
[状態]:気絶、穢れによる侵食(重大)、両腕欠損、全身のダメージ(大)
[服装]:いつもの服装
[装備]:ミスリルリーフ@テイルズ オブ ベルセリア(枚数は不明)
[道具]:基本支給品一色、果物ナイフ(現実)、不明支給品×2(本人確認済み)本屋のコーナーで調達した色々な世界の本(たくさんある)、シルバ@テイルズ オブ ベルセリア
[思考]
基本:ベルベットを元に戻して、殺し合いから脱出する
0:(気絶中)
1:ブチャラティ達と行動する
2:ムネチカへの心配
3:ベルベットの同行者(夾竹桃、麦野)への警戒
4:ロクロウ達との合流
5:エレノア……。
6:九郎さん達、大丈夫かな。
[備考]
※参戦時期は新聖殿に突入する直前となります。
※異世界間の言語文化の統一に違和感を持っています。
※志乃のあかりちゃん行為はほとんど見てません。
※魔王ベルセリアによる穢れを受けた影響で、危険な状態です。このまま何の処置もせず放置すれば確実に死ぬでしょう。
※呼ばれた時間に差がある事に気づきました。
※マギルゥの死に関してまだ聞いていません。
※参戦時期は新聖殿に突入する直前となります。
※異世界間の言語文化の統一に違和感を持っています。
※志乃のあかりちゃん行為はほとんど見てません。
※魔王ベルセリアによる穢れを受けた影響で、危険な状態です。このまま何の処置もせず放置すれば確実に死ぬでしょう。
※呼ばれた時間に差がある事に気づきました。
※マギルゥの死に関してまだ聞いていません。
【博麗霊夢@東方Project】
[状態]:左手の指二本欠損(応急処置済)、脱力感、頭痛(物理)、かすり傷、疲労(小)
[服装]:巫女服
[装備]:竈門炭治郎の日輪刀@鬼滅の刃、封魔針(まだまだある)@東方project
[道具]:基本支給品一式、高坂麗奈のトランペット@響け! ユーフォニアム、セルティ・ストゥルルソンのヘルメット@デュラララ! マリアが作ったクッキー@現地調達
[思考]
基本:この『異変』を止める
1:シドーを見失ったし、一先ずカナメと一緒に病院へ北上。
2:最終的にムーンブルク城でシドーを待ちぶせしてみる。
3:マリアや幻想郷の仲間の死などによる喪失感。あー、いやになるわ……
4:フレンダから事情聴取。大事ないならいいんだけど
5:なんで紫のソックリ能力ばかり出会うのよ。
[備考]
※緋想天辺りからの参戦です
※シドー、マリアと知り合いについて情報交換を行いました。
※早苗、ブチャラティ(ドッピオ)、カナメ、竜馬と情報交換してます。
[状態]:左手の指二本欠損(応急処置済)、脱力感、頭痛(物理)、かすり傷、疲労(小)
[服装]:巫女服
[装備]:竈門炭治郎の日輪刀@鬼滅の刃、封魔針(まだまだある)@東方project
[道具]:基本支給品一式、高坂麗奈のトランペット@響け! ユーフォニアム、セルティ・ストゥルルソンのヘルメット@デュラララ! マリアが作ったクッキー@現地調達
[思考]
基本:この『異変』を止める
1:シドーを見失ったし、一先ずカナメと一緒に病院へ北上。
2:最終的にムーンブルク城でシドーを待ちぶせしてみる。
3:マリアや幻想郷の仲間の死などによる喪失感。あー、いやになるわ……
4:フレンダから事情聴取。大事ないならいいんだけど
5:なんで紫のソックリ能力ばかり出会うのよ。
[備考]
※緋想天辺りからの参戦です
※シドー、マリアと知り合いについて情報交換を行いました。
※早苗、ブチャラティ(ドッピオ)、カナメ、竜馬と情報交換してます。
【カナメ@ダーウィンズゲーム】
[状態]:疲労(特大)、王とウィキッドへの怒り、全身打撲(小)、肋骨粉砕骨折(処置済み)、全身火傷(治療済み)、シュカの喪失による悔しさ、虚無感、ダメージ(小)
[服装]:いつもの服装
[装備]:白楼剣@東方Project
[道具]:白楼剣(複製)、機関銃(複製)、拳銃(複製)、基本支給品一式、不明支給品2つ、救急箱(現地調達)、魔理沙の首輪、Storkの首輪、Storkの支給品(×0~2)
[思考]
基本:主催は必ず倒す
1:霊夢と一緒にフレンダを……どうするか。
2:回収した首輪については技術者に解析させたい。
3:【サンセットレーベンズ】のメンバー(レイン、リュージ)を探す。足取りが分かるレイン優先か。
4:王の奴は死んだのか……そうか……
5:ウィキッドのような殺し合いに乗った人間には容赦はしない。
6:ジオルドを警戒
7:折原を見つけたら護る。
8:絶対にウィキッドを殺す。
9:爆弾に峰があってたまるか!
[備考]
※シノヅカ死亡を知った直後からの参戦です
※早苗、ブチャラティ(ドッピオ)、霊夢、竜馬と情報交換してます。
[状態]:疲労(特大)、王とウィキッドへの怒り、全身打撲(小)、肋骨粉砕骨折(処置済み)、全身火傷(治療済み)、シュカの喪失による悔しさ、虚無感、ダメージ(小)
[服装]:いつもの服装
[装備]:白楼剣@東方Project
[道具]:白楼剣(複製)、機関銃(複製)、拳銃(複製)、基本支給品一式、不明支給品2つ、救急箱(現地調達)、魔理沙の首輪、Storkの首輪、Storkの支給品(×0~2)
[思考]
基本:主催は必ず倒す
1:霊夢と一緒にフレンダを……どうするか。
2:回収した首輪については技術者に解析させたい。
3:【サンセットレーベンズ】のメンバー(レイン、リュージ)を探す。足取りが分かるレイン優先か。
4:王の奴は死んだのか……そうか……
5:ウィキッドのような殺し合いに乗った人間には容赦はしない。
6:ジオルドを警戒
7:折原を見つけたら護る。
8:絶対にウィキッドを殺す。
9:爆弾に峰があってたまるか!
[備考]
※シノヅカ死亡を知った直後からの参戦です
※早苗、ブチャラティ(ドッピオ)、霊夢、竜馬と情報交換してます。
【封魔針@東方project】
Storkに支給されたもの。
霊夢が愛用している妖怪退治用の長めの針。
札の効果が厄日などで弱まったり、能天気な奴ほど札の効果が薄いとされており、
そういう時には針で弾幕を補っているので、霊力よりも物理ダメージを重視した攻撃スタイルの様子。
ただ茨歌仙小傘の様子を見るに出血レベルの負傷にはなりにくいと思われる。
Storkに支給されたもの。
霊夢が愛用している妖怪退治用の長めの針。
札の効果が厄日などで弱まったり、能天気な奴ほど札の効果が薄いとされており、
そういう時には針で弾幕を補っているので、霊力よりも物理ダメージを重視した攻撃スタイルの様子。
ただ茨歌仙小傘の様子を見るに出血レベルの負傷にはなりにくいと思われる。
前話 | 次話 | |
英雄の唄 ー 終章 風のゆくえ ー | 投下順 | 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏- |