バトルロワイアル - Invented Hell - @ ウィキ

英雄の唄 ー 終章 風のゆくえ ー

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kyogokurowa

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みんなの声が聞こえる。

チャコやドルトン、ミミズンたちが中心となって畑を耕して。
仕事を終えたみんながペロやアーマンの酒場で疲れを癒して。
アネッサやゼセルが日々鍛錬を指導しこなして。

みんなの大まかな指揮をルルが執って。

ああ、もはや懐かしさすら覚える光景だ。

みんなで楽しくものづくりをするこの日々が愛おしくて、恋しくてたまらない。

まだまだ作り足りない。
もっと、もっといろんなモノを作り上げたい。

『ビルド』

みんなのもとへ向かおうとする僕の前に、ふわりとしろじいが降りてきた。
その顔はいつものほんわかとした和やかなものではなくて。
どこか申し訳なさそうに眉を潜め、こちらに気を遣うような物悲しい表情だった。

『お前はあそこには戻れん』

しろじいの言葉に、ぐっと唇を噤む。
わかっている。わかっているのだ。
失われた命は戻らない。
如何な名ビルダーでも、それは覆してはいけない真理だ。
だから。

『お前も、ビルダーとしての役目を果たす時が来たのじゃ』

僕は迷わない。
だって、僕はビルダー。みんなの道を切り開く開拓者だから。


朧げになりかける意識をどうにか繋ぎ止め、隼人は病院へとコシュタ・バワーを走らせる。
彼は病院に霊夢とカナメがいることを知らない。
故に、病院にも敵が待ち伏せいる可能性は考えている。
しかし、致命傷を負っているビルド達の治療できる道具がある可能性はもうそこにしかないのだ。

(こいつのものづくりの力を絶えさせるわけにはいかん。この力は、この戦いを勝ち抜く切り札に成り得る)

先の破壊神との戦いで、隼人はものづくりの力を実感した。
たとえビルド本人が非力でも、彼が作るものにはそれを補い余りある可能性を秘めている。
なんとしてもここで絶やすわけにはいかない。

「ぅ...」

ビルドが目を覚ます。
ぼんやりとする意識の中、どうしてこうなったかを思い出す。
シドーの首輪を壊して、早苗を背負って帰還して、それから...

「ジオ、ルド、は」
「弁慶が相手をしている。奴に手出しは無用だ―――あいつは、必ずジオルドを仕留める」
「ほかの、みんなは」
「そこに寝ている連中で全員だ」

馬車で寝ているのは、早苗、クオン、マロロの三人。そして、彼らを心配そうに見つめるアリア。十人以上いた集団から空いた穴に悲しみと寂しさを覚えつつ、隼人に再び目を向ける。
「いまは病院へ向かっている。お前の作ったやくそうで応急処置はしたが、そこまで保つかはわからん。お前も...あいつらもな」
口の中には血の味と混じり、ほんのりと苦味が残っている。やくそうは全部で五枚あった。それを使ってくれたのだろう。
だが、ズキリと痛む左胸から流れる血は止まらない。体力を少し回復させたところで、運命は変わらない。
...わかっている。自分が何をなすべきなのか。夢の中でしろじいが言っていたのは、そういうことなのだ。

「隼人」

掠れる声でそう呼びかける。この会場でずっと共に戦ってくれた戦友に、新たに加わった友たちに託したいものがあるから。

「ムーンブルク城に向かってほしい」

死にかけとは思えぬ強い語気に、隼人はビルドを見つめ返す。
病院へ向かうのはあくまでも賭けだ。もしかしたら、傷ついた心臓を治療できるものがあるかもしれないと言う希望的観測にすぎない。
それでも命に縋りたいと願うのが人間だ。それは隼人とて例外ではない。
だが、それすらも捨て、ビルドはあの瓦礫の城に向かおうとしている。
一か八かにもならない希望に縋るよりも、思い出に浸って死にたいというのか?
いや、そんなものじゃない。彼の目は、まだ死んでいない。

「...なにかあるんだな。命と引き換えにでもほしいものが」

その言葉に、ビルドは無言で頷く。

「...そうか」

返答は、その三文字だけだった。それだけで成立した。
隼人はすぐに手綱を引き、進路を病院からムーンブルク城へと変更した。

「ありがとう、隼人」

お礼と共に自覚する。
これが最期の大仕事になると。


辿り着いた果てにあるのは、やはり訪れた時となんら変わらぬ廃墟だ。
荒れ狂う暴力の嵐に呑まれ、耐え切れず崩壊した、かつて「城」と呼ばれたがらくたの群れ。

ビルドは馬車から降りると、隼人の肩を借りつつ、盛り上がる山の方へと歩き出す。

「...こいつをどければいいのか?」

隼人の言葉にビルドは頷く。
隼人は何があるのかは知らされていない。
もう喋り、説明するだけの余裕もないのだろう。
しかし、ビルドがこの期に及んでくだらないものを発掘させるような少年ではないことは理解しているつもりだ。
チョコラータのカビを取り除いた時然り、放送の直後に主催を斃すための大砲を作った時然り、破壊神を倒す装甲車を作った時然り。
彼が生み出す発想とモノはいつだって道しるべとなってきた。
その実績という信頼を疑う余地もない。
こいつがこれからやろうとしていることは、こちらの利になるという確信がある。
だから隼人は疑うこともせず協力するのだ。

とはいえ、いまの彼一人では時間がかかってしまう。
ビルドは撤去を手伝おうとするが―――胸に走る激痛に力が抜け、倒れそうになる。

駄目だ。こんなところで躓いてられない。
時は一刻を争うというのに、こんなことで時間を取られてはいけない!

いくら頭でそう思っていても、その身体は言うことを聞いてくれない。

「...転ぶと危ないでおじゃるよ」

その背中を支え、優しい声を投げかけるのは、采配師・マロロ。

ビルドと隼人に微笑みかけるマロロの変貌ぶりに、隼人は目を見張った。
彼は会った時から異様な文様を刻み、その形相もまさに修羅そのものであった。
だが、いまのマロロは白粉は解け、紋様もない素顔。
彼の本質をそのまま体現するかのような穏やかな相貌であった。

マロロを修羅たらしめていたのは、この地に呼ばれる前に八柱将・ライコウより仕込まれた『蟲』の恩恵である。
この蟲は、宿主の記憶を捻じ曲げ、怨敵への憎悪を募らせ感情を暴走させる代わりにその身体能力や呪法の威力を底上げさせる役割を持つ。
マロロはその蟲により、本来の彼では出し得ぬ力を振るってきた。
だが、蟲とて生き物だ。
寄生している先が使い物にならぬと判断すれば己も死ぬため、そこから逃げてしまう。
よって、蟲は生き延びるためにマロロから逃げ出し、その際に修羅としての力は全て失われてしまったのだ。

「マロも手伝うでおじゃるよ、ビルド殿、隼人殿」

マロロの申し出にビルドは微笑み肯首すると、再び瓦礫の山に手をかける。

「マロロ、お前...」
「隼人殿。マロのことは気にしないでほしいでおじゃるよ」

なにかを言おうとした隼人だが、ほほ笑むマロロに全てを察し、黙って作業を続けることにした。

ふと、ビルドがマロロの方に視線を向けると、無言で小さく頭を下げ感謝の意を示す。
そんなビルドにマロロは微笑みかける。

自分はただ、友を手伝っているだけ、自分がこうなったのはなるべくしてなっただけ、だから気にしないでほしいと。

それから三人で撤去を続け、程なくして、瓦礫の山を崩した先に現れたのは――

「...鐘?」

隼人の呟きにビルドは微笑み頷くと、重く、ゆっくりと、しかし確かに力強い足取りで鐘の前に立つ。

その鐘の名は―――『ビルダーの鐘』。


シドーと出会い、ルルと出会い、しろじいにからっぽ島を復興を依頼され。

そして、向かった先で出会ったチャコたちに導かれてこの鐘と出会い―――僕の『ビルダー』としての旅が始まった。

かつて訪れたビルダーが遺した不朽の鐘。

たくさんのものづくりへの愛情を募り、打ち鳴らし、仲間を増やし、また、仲間のものづくりの力を高めていった。

そう。

例え、その身が滅ぼうとも、創り出したものは、ビルダーの魂は受け継がれる。

僕たちはそれを受け継いだ。そしてものづくりの楽しさを思い出し、みんながビルダーとなった。

人も、まものだって。

だから、今度は僕の番だ

今ならできるはずだ。

大砲を作った時の、装甲車を作った時の、破壊神を倒した時のみんなの喜びの心は集っているはずだから。



握りしめるハンマーに全ての力を込める。



命を。魂を。受け継ぎ、創り出してきた想いの全てを込めて。



僕は鐘を目掛けてハンマーを振り下ろした。





―――カラァン







高々と鳴り響く鐘の音と共に、身体が前のめりに倒れていく。
いま、全ての力を使い果たしたのだと実感した。

終わりだ。いま、僕の中に残っていた微かな命の灯が尽きたのだ。

彼らに受け継げただろうか?

もしくは、ここにいない者にも届いただろうか?

僕の身体が地面に投げ出される瞬間、彼は僕の身体をそっと支えてくれた。

顔を見ることすら敵わないが、それでも誰かくらいはわかる。

瞼が落ちていく。

お礼を言うこともできない。

「後は任せろ」

それでも、彼の、この会場で初めてできた戦友の言ってくれた言葉に僕はとても安心して、心が軽くなった。

そして、今から終わっていくというのに。全てを託して満足したはずなのに。

―――ねえ、シドー。次はどんなものを作ろうか。



結局、最後の最後まで、僕はビルダーであることを止められなかった。


「ん...」

響き渡る鐘の音に彼女、クオンは目を覚ます。
不思議な気分だった。
疲れや痛みはとれていないのに、どこからか力が湧いてくる。無性になにかを作りたくなる欲に駆られている。


「クオン殿、目が覚めたでおじゃるか」

かけられた優しい声に振り向けば、そこにはマロロが傍に座り込んでいた。

「...美しい音でおじゃるなぁ...ハク殿や、みんなと一献...やりたいほどに...」

クオンは修羅の紋様どころか、白粉すらつけていないマロロは初めて見る。
けれど、その穏やかな微笑みを浮かべるマロロは、確かに今まで自分が見てきた彼そのもので。
妙に懐かしく、そして悲しい気分になってしまった。

「うん...あの人も、きっとそういうかな。それで、男衆はついハメを外しちゃって、ネコネや私が保護者としてしっかり叱って...」
「ひょほほ...目を瞑れば...たやすく浮かぶでおじゃるなぁ...あの時のように、ハク殿がいて、キウル殿が、オウギ殿が、ヤクトワルト殿が、ミカヅチ殿がいて...オシュトル殿もいて...」

オシュトル。その名前にクオンは出かけた怒りを言葉にしようとするが、しかしぐっと堪える。
クオンの中で既にオシュトルという漢の評価は地に落ちている。
友を見捨てた上でのうのうと友だと宣う下郎に。
だがそれでも。あの日々が、ハクと彼らが交わした日々にだけは穢れがなかったと信じたい。
そして。
今もなお、あの日々を大切に想ってくれる彼を、オシュトルなんかとは違う、ハクの真の友であるマロロはやはり失いたくないと思う。

「...ねえ、マロ。この催しが終わったらトゥスクルへおいでよ」

マロロはヤマト側の人間である。
このままお互いが生還しても、最終的には対立することになってしまう。
しかし、このような事態に巻き込まれてしまったのはある意味都合がよかった。
彼を縛る立場や面倒なお家の問題からも解き放てる、絶好の機会だ。

「マロロだけじゃない。ネコネも、キウルも、アトゥイも、ノスリも、オウギも、ヤクトワルトも、シノノンも、ムネチカも呼んでさ、みんなで暮らそうよ。
戦いなんてせずに、みんなで農作や狩りに勤しんで、たまに旅に出たりして、...たまにはハメを外してさ、楽しく暮らすの。大丈夫だよ、私の友達だって言えば、みんな受け入れてくれるはずだから」
「そうで...おじゃるなぁ...きっと...たのしいでおじゃろうなぁ...」

そうだ。ハクがおらずとも、まだ彼の遺してくれた者たちがいる。

彼らを護ることこそが、ハクへの最大の手向けになる。
だから皇女の仮面を被り、実力行使でも止めようとした。
使える権力を使わせてもらい、恨まれることになろうとも彼らを護ろうとした。

「ねえ、どうかなマロロ」

彼なら賛同してくれるだろう。
争いを好まず、酒や宴を好み、ハクととても気が合った彼ならば。
彼をあそこまで想ってくれた彼ならば。

「マロロ?」

けれど。返事はこない。
マロロは俯き、眼をつむったまま動かない。

(疲れちゃったのかな?)

そのあまりにも穏やかな寝顔に、クオンは仕方ないかなと思う。
自分が気絶している間になにがあったかロクに覚えていないが、彼がとても頑張ったのであろうことは窺い知れる。
彼は見るからにボロボロだ。もとは文官タイプのはずの彼がこうなるまで動いたのなら、数日は筋肉痛になってもおかしくはない。

「ぅ...」

遅れて、早苗が眼を覚ます。
ビルドごと刺された彼女だが、彼女は急所を外しており、重傷ではあるが致命傷には至らなかった。
彼女は起きるなりクオンを見やると、腹部を抑えつつ、佇まいを直しぺこりと会釈する。

「あの、私、東風谷早苗と申します。いたた...いったいなにがあったんです?あの鐘の音は...それに、破壊神は...」
「ごめんね、私もさっき起きたばかりなの。鐘を鳴らした本人なら、ほらあそこに」

クオンが指をさすと、項垂れるビルドを背負う隼人が此方に向かってきていた。

「ねえ、隼人。さっきの鐘はビルドが鳴らしたんだよね?なんだかあれを聞いてから少しだけ調子が良くなって―――」

言葉をかけている最中に気づく。
ビルドがピクリとも動かないこと。隼人が、黙祷のように目を瞑っていること。

「...ッ!!」

その様子に、早苗は全てを察するかのように息を呑み、ビルドとマロロを交互に見やる。

「ね、ねえ、ちょっと。なんなの二人とも、ちょっ...貴女もなんで泣きそうになってるの」

掌で己の顔を隠し、嗚咽と共に身を震わせ、くしゃりと顔を歪める早苗に、未だ黙とうを続ける隼人に、クオンは焦った声色で問いかける。

「隼人、それに早苗?でいいのかな?マロロ、ビルド、ごめん、疲れてるところ悪いけれど、起きてほしいかな。二人が勘違いしてるからさ」

彼女への返事はない。二人はただ俯き、身動き一つ、呼吸すらせず沈黙し続けている。

「ねえ、ちょっ...マロ?」

少女の鳴き声がただ染みる中、クオンの声は場違いなほどに明るく。

「ねえ、起きてよ、マロ」

しかし、その声は確かに震えていた。


ズルリ、ズルリ。

重たい足取りで、彼女は、十六夜咲夜は身体を引きずりながら進む。

彼女はまだ生きていた。

右目に撃ち込まれたどくばりは確かに、極まれに猛毒を流し込む代物だ。

しかし、死ぬのはあくまでも流し込まれてから六時間後。
激痛こそ彼女の身体を蝕んだものの、即死にはいたらなかった。

それでも気を失うところまでは演技でもなんでもなく。
本当に死にかけだった。
もしもそのまま放置されていれば、あと数時間は目を覚まさなかったことだろう。

彼女が目を覚ましたのは、ビルダーの鐘の音の恩恵だ。

鐘の音の効果は、まだビルドに『仲間』と認識されていた咲夜にも効果が波及し、音が届いた咲夜の身体にも『ビルダー』の力が漲り復帰。
そして、どくばりから解毒剤を入手することを試みた。

通常、毒を用いる武器には解毒剤も一緒に備え付けられているのが基本だ。
誤って使用した場合や、取引に使う際にも有効に使えるからだ。
ならば、このどくばりにも解毒剤があるはずだと探した結果―――あった。
どくばりの底をまわせば、緊急用の解毒剤らしき粉薬が入っていた。

どうせこのまま死ぬのなら、と咲夜は意を決して飲んだ。
すると、ダメージこそは残ったものの、身体を蝕む毒は消えたのを実感することができた。

(どうにか一命は取りとめたけれど...ふぅ)

一息つきたくなる気持ちを堪え、とにかく今は紅魔館へと足を進める。
どうせ休むなら、こんな死屍累々の戦場よりは、偽物かもしれなくても慣れ親しんだ場所がいい。

弁慶の。
志乃の。
ジオルドの。
みぞれの死体を通り過ぎて―――ぴたりと足を止める。

「...悪く思わないで」

別に、たかだか一度の共闘で情を移したつもりはない。
自分一人が生き残ったことにもなんら後悔はないし、埋葬するような殊勝な心持もない。
けれど、自分でもわからないが、なぜだかその一言だけは言っておきたかった。
己の右目を奪ったジオルドにすら、怒りはすれども恨みは抱けなかった。
埋葬も黙祷もしないけれど、無言のまま通り過ぎるような真似はしたくなかった。

『咲夜さん。貴女はいなくならないでくださいね』

「...くだらない」

誰がいなくなるか、いなくなってたまるものか。
自分は帰る。敬愛すべき主のもとに。
その為ならば、どんな手段も厭わない―――これまでとなんら変わらないことだ。

なのに。

未だに生きているかどうかもわからない女の言葉が脳裏から離れず。
居心地の悪くなった場所から逃げ出すように、その傷だらけの身体を引きずりながら、彼女は戦場を後にした。




どこかで鐘の音が鳴った。

けれど、彼女―――黄前久美子はその足を止めることは無い。

ただ無心に、というのは語弊があるだろう。

彼女の頭の中にあるのは『違う』、『私じゃない』という現実を否定する言葉だけ。

これまで自分を護ってくれた者への感謝も、共に戦った者たちへの答辞もなく。

鳴り響いた鐘の音にも、与えられた力にも目もくれることなく。

ただただ目を背ける為だけに、彼女は涙を撒き散らしながら逃げ出した。








【シドー@ドラゴンクエストビルダーズ2 死亡】
【鎧塚みぞれ@響け!ユーフォニアム 死亡】
【ジオルド・スティアート@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 死亡】
【武蔵坊弁慶@新ゲッターロボ 死亡】
【佐々木志乃@緋弾のアリアAA 死亡】
【ビルド(ビルダーズ主人公、性別:男)@ドラゴンクエストビルダーズ2 死亡】
【マロロ@うたわれるもの 二人の白皇 死亡】


【C-5/午後/ムーンブルク城/一日目】
※ビルダーの鐘が鳴らされました。どの範囲まで、誰に届くかは後の書き手の自由になります。
(軌道上ありえない範囲でも大丈夫です 例:位置的に病院に聞こえていないとおかしいのに北宇治高等学校に届いている、など)
※マロロの寄生虫が逃げ出しました。そのまま死んでいるか、誰かに密かにとりついていかは後の書き手にお任せします。

【神隼人@新ゲッターロボ】
[状態]:疲労(絶大)、全身にダメージ(絶大)、出血(大)、カタルシス・エフェクト発現(現在は疲労困憊のため使用不可能)
[役職]:ビルダー
[服装]:普段着
[装備]:ミスタの拳銃@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風、ミスタの拳銃(ビルドの作った模造品)
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、浜面仕上の首輪、錆兎の首輪、コシュタ・バワー@デュラララ!!
[思考]
基本方針:首輪を外して主催を潰し帰還する。
0:...あとは任せろ、弁慶、ビルド、マロロ
1:場が落ち着いたら改めて早乙女研究所に向かう。
2:ものつくりの能力を利用し有利に立ち回る。現状、殺し合いに乗るつもりはない。
3:主催との対決を見据え、やはり首輪のサンプルはもっと欲しい。狙うのは殺し合いに乗った者、戦力にならない一般人(優先度は低い)。
4:竜馬と合流する。
5:ジオルドが生きていたら殺す。

※少なくとも平安時代に飛ばされた後からの参戦です
※幻想郷の大まかな概要を聞きました。
※『今の自分が本物ではない』という琴子の考察を聞きました。
※夾竹桃・ビルド・琴子・リュージ・アリアと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。
※カタルシス・エフェクトに目覚めました。武器はドリルです。
※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。

【クオン@うたわれるもの 二人の白皇】
[状態]:全身にダメージ(絶大)、疲労(絶大)、出血(絶大)、精神的疲労(絶大)、オシュトルへの怒り、ウィツアルネミテアの力の消失、呆然自失
[役職]:ビルダー
[服装]:皇女服
[装備]:
[道具]:基本支給品一色、薬用の葉っぱ@オリジナル、不明支給品0~2
[思考]
基本:殺し合いに乗るつもりはない。皆と共に脱出を。
0:マロロ、ビルド?
1:オシュトルはやっぱり許せない。
2:アンジュとミカヅチを失ったことによる喪失感
3:着替えが欲しいかな……。
4:オシュトル……やっぱり何発か殴らないと気が済まないかな
5:優勝……ハクを蘇らせることも出来るのかな……ううん、馬鹿なこと考えちゃ駄目!
6:オシュトルを止めるまでマロロと同盟を組む。できれば戦い合うことはしたくない。
[備考]
※ 参戦時期は皇女としてエンナカムイに乗りこみ、ヤマトに対しての宣戦布告後オシュトルに対して激昂した直後からとなります。オシュトルの正体には気付いておりません。
※マロロと情報交換をして、『いまのオシュトルはハクを守れなかったのではなく保身の為に見捨てた』という結論を出しました。
※ウィツアルネミテアの力が破壊神に破壊された為に消失しています。今後、休息次第で戻るかは後続の書き手にお任せします。
※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。


【東風谷早苗@東方Project】
[状態]:霊夢に会えたことの安心感と同時に不安、全身にダメージ(大)、疲労(絶大)、精神的疲労(絶大)、臓器損傷、悲しみ(大)
[役職]:ビルダー
[服装]:いつもの服装
[装備]:早苗のお祓い棒@東方Project
[道具]:基本支給品一色、不明支給品0~1、早苗の手紙
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。この『異変』を止める
1:マロロさん...ビルドさん...
2:豹変したドッピオに驚き。何か隠してるんじゃ…… 
3:幻想郷の知り合いをはじめ、殺し合い脱出のための仲間を探す
4:ゲッターロボ、非常に堪能いたしました。
5:ロクロウとオシュトルに不信感。兄弟で殺し合いなんて……
6:シミュレータにちょっぴり心残り。でも死ぬリスクを背負ってまでは...
7:魔理沙さん、妖夢さん……。
[備考]
※ 参戦時期は少なくとも東方風神録以降となります。
※ヴァイオレットに諏訪子と神奈子宛の手紙を代筆してもらいました。
※オシュトルからうたわれ世界の成り立ちについて、聞かされました。 
※霊夢、カナメ、竜馬と情報交換してます。
※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。


【アリア@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:疲労(絶大、フロアージャックはしばらく使用不可)、悲しみ(絶大)
[思考]
基本:μを止める、だけど……
0:みんな、みんないなくなっちゃった...
1:帰宅部の仲間との合流
[備考]
※参戦時期は少なくてもシャドウナイフ編以降。琵琶坂生存ルートです。詳しい時期はお任せします。
※『今の自分が本物ではない』という琴子の考察を聞きました。
※夾竹桃・隼人・ビルド・琴子・リュージと共に【鬼滅の刃、虚構推理、緋弾のアリア、ドラゴンクエストビルダーズ2、新ゲッターロボ、ダーウィンズゲーム、東方Project、とある魔術の禁書目録、スタンド能力、うたわれるもの、Caligula】の世界観について大まかな情報を共有しました。
※フロアージャックはしばらく使えません
※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。

【F-7/午後/北宇治高等学校跡/一日目】


【十六夜咲夜@東方Projectシリーズ】
[状態]:体力消耗(絶大)、全身火傷及び切り傷、全身にダメージ(絶大)、右目破壊(治療不可能)
済み)、腹部打撲(処置済み)
[役職]:ビルダー
[服装]:いつものメイド服(所々が焦げている)
[装備]:咲夜のナイフ@東方Projectシリーズ(2/3ほど消費)、懐中時計@東方Projectシリーズ
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1つ
[思考]
基本:早くお嬢様の元へ帰る、場合によっては邪魔者は殺害
0:ひとまず紅魔館へ向かい、身体を休める。
1:今後のことを見据え、遭遇する参加者については殺せる機会があれば殺すが、あまり無茶はしない。
2:取り逃がした獲物(カタリナ、琵琶坂)は次出会えば必ず仕留める
3:博麗の巫女は今後のことを考えて無力化する
4:マロロに関しては協力する素振りをしながらも探る。最悪約束を反故するようであれば殺す。...生きているかも怪しいが。
5:余裕があれば完全版チケットとやらも探す。
[備考]
※紅霧異変前からの参戦です
※所持ナイフの最大本数は後続の書き手におまかせします
※オスカー達と情報交換を行いました
※『ジョジョ』世界の情報を把握しました。ドッピオの顔も知りましたが、ディアボロとの関係は完全には分かっておりません。
※映画を通じて、『響け!ユーフォニアム』世界の情報を把握しました。映画で上映されたものは久美子たちが1年生だった頃の内容となり、『リズと青い鳥』時系列の出来事等については、把握しておりません。
※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。

【???/午後/北宇治高等学校跡/一日目】

【黄前久美子@響け!ユーフォニアム】
[状態]:全身にダメージ(絶大)、全身に火傷(冷却治療済み)、疲労(絶大)、精神的疲労(絶大)、右耳裂傷(小)、自己嫌悪、半狂乱
[役職]:ビルダー
[服装]:学生服
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、デモンズバッシュ@テイルズオブベルセリア、セルティ・ストゥルルソンの遺体。
[思考]
基本方針: 殺し合いなんてしたくない。
0:違う。
0:私じゃない。
0:逃げたい。
1:(麗奈と合流する。)
2:(岸谷新羅さんに、セルティさんを届ける)
3:(ロクロウさんとあの子(シドー)を許すことはできない)
4:(あすか先輩...希美先輩...セルティさん…)
※少なくとも自分がユーフォニアムを好きだと自覚した後からの参戦
※夢の内容はほとんど覚えていませんが、漠然と麗奈達がいなくなる恐怖心に駆られています
※ロクロウと情報交換を行いました
※ビルドの『ものづくり』の力が継承されました。いまはこのロワでビルドがやったことが出来るだけですが、今後の展開次第ではもっとできることが増えるかもしれません。
※思考欄の()内の項目は今はロクに考えられていません。落ち着いたら改めて考えられるかもしれません。


「......」


生者がいなくなった戦場の地にて、彼は足を運ぶ。
荒れ果てた学校の残骸に触れ、その痕跡を機械仕掛けの掌でなぞる。

(ひどい有様だ...これが神の力、か)

破壊神とウィツアルネミテアが生み出した異空間のお陰で周囲にはこの破壊痕は響き渡らなかったが、その傷跡は確かに会場に刻まれていた。
直径数十メートルに及ぶ多数のクレーターに、粉みじんに砕け散った瓦礫。
これを命を賭けた一撃ではなく、ただの戦いの余波で生み出していたのだから恐ろしい。
もしもあの二体の神が、確かな意思を持ちこの会場を破壊しようとしていたら―――そう思うだけで背筋が凍りそうになる。

「なっ、なあ、リックリックリックよぉ~。もういいだろぉ~、お前が頼むから連れてきたけど、よぉ。もし参加者にバレちまったらテミスにどやされるぜぇ」
「...きみは嫌いな人間に嫌われようともなんとも思わないタイプだと思っていたが」
「あぁ?その通りだぜぇ~、あのアマになんと思われようがどうでもいいけどよぉ、テミスが怒るとμが悲しむんだ、よォ」
「...そうだな。彼女を悲しませるわけにはいかない。行こう、手間をとらせた」
「お、おぉ!帰ったら、約束通り、お前は俺の、こんぶ...じゃない、子分だから、なぁ!」
「ああ、いいよ。下に仕えるのは慣れてるからね」
「...ちぇっ、ツマンネー、のッ!」

セッコは不機嫌気味になりながらも、リックの足を掴み、共に地面に潜っていく。

(そう―――この戦いは無駄ではなかった。ただの参加者同士の小競り合いで終わらなかった)

リックは、セッコに引きずられ地中を潜りながら、破壊神が戦っていた時のμを思い返す。
あの悍ましく、根源に抱く恐怖を胸の内から沸き上がらせるようなあの唄を。

(僕らはみんな君に与えられた幸福に溺れていたいと願っている。けれどね、きみが、きみ自身が幸せなら僕たちはもっと幸せになれると思うんだ)

リックは、そしておそらくはセッコも田所も『彼女』の真の目的は聞かされていない。
ただみんな、μが好きだから、μに救われたから同志として従っているにすぎない。

(ねえ、μ。僕は不安だよ。君は僕に幸せを与えてくれたけれど...きみは、きみ自身はどこへ向かおうとしているんだい?)

破壊神の歌を唄っている時のμのあの漆黒の姿に一抹の不安を抱えつつ、リックは己の役割を務めるために、その不安を内に留め隠すのだった。





『μのプレイリストに【破壊神シドー】が追加されました』


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英雄の唄 ー 七章 Battle Royale ー 投下順 過去が今、私の人生を収穫に来た

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英雄の唄 ー 七章 Battle Royale ー 神隼人 水面下で絡まる思惑
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英雄の唄 ー 七章 Battle Royale ー 十六夜咲夜 夕暮れのかなたから
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