バトルロワイアル - Invented Hell - @ ウィキ

屍の道を進み

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kyogokurowa

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「魔法学園は、ここから西の方向でしたわね……」

病院から森を抜け、地図を見回しながらメアリ・ハントは目的地へ向けて歩いていた
赤褐色の髪は黎明の空に綺羅びやかに昏く映し出されている、それはまさに血に染まった貴婦人(ブラッディー・メアリー)が如く妖しく
その瞳もまた妖しく輝く、もとより愛し人たるカタリナ・クラエス以外などどうでもいいとばかりに、(くら)

「……そもそも、ここがどこか、という疑問も浮かびますね」

気になると言えば、この会場の事だ。自分の知りうる限りこんな島は見たことも聞いたこともない。しかも魔法学園までちゃんと再現している限り、あのテミスという主催の女は只者ではないのだろう

一旦足を止め、遠くを見つめる。地図が確かならばこのまま西に進めば『ムーンブルク城』に。北に向かえば『「アイテム」のアジト』なる場所にたどり着く

「どちらに行くにしても、誰かがいるという可能性を考慮しなければなりませんね」

仮にも施設の一つ。足を休めるか、はたまた拠点として利用している参加者がいるはず。相手によっては本性を隠して振る舞うのもありだろう。幸いにも本性を知っていたのは既に死んだエレノアとかいう馬鹿な女のみ
最悪自分と同様殺し合いに乗った相手がいても、自分にはこの『死の水』がある。それに――

「……まだ、切り札は残っている」

その手に握られているのは一枚の仮面。名称は『プロトタイプ』。詳しいことは説明書に書いてあったが、その代償もそれ相応のもの。最低でもカタリナ様の身柄の安全が確認でき、なおかつどうにも出来ない程の強敵で無い限りはあまり使いたくはない。もう一つの『切り札』も含めて

「向かうのでしたら、ムーンブルク城の方ですかね」

態々遠回りする理由はない。足休めを兼ねて向かうのはムーンブルク城。プロトタイプと地図を袋にしまい込み、再び歩き始める


《憎悪の衝動》が駆け抜け

《狂気の覚悟》を散らして

《捧げられた生贄》を束ねても

《その手に掴む真の幸福》には未だ早すぎる

希望はまだ沈んでいない――それがどうしようもなく穢れた希望に過ぎなくとも


【C-6/病院/一日目/黎明】

【メアリ・ハント@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…】
[状態]:健康、狂気
[服装]:いつもの服装
[装備]:死の水@とある魔術の禁書目録、プロトタイプ@うたわれるもの3 二人の白皇
[道具]:基本支給品一式、エレノアの首輪、カタリナ・クラエスのメモ手帳@はめふら、不明支給品1つ
[思考]
基本:優勝してカタリナ様を破滅から救う
1:カタリナ様の破滅に繋がる連中(ジオルド、キース、マリア)は始末する
2:あの小動物(ビエンフー)は……まあ今はいいですか
3:足休めのためにムーンブルク城に向かう
[備考]
※魔法学園入学前からの参戦です


前話 次話
あの向こうの色を見る為に 投下順 Awake and Alive

前話 キャラクター 次話
Distorted†Happiness メアリ・ハント Strange Interlude
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