バトルロワイアル - Invented Hell - @ ウィキ

侵食する黒いモノ

最終更新:

kyogokurowa

- view
メンバー限定 登録/ログイン
間なく朝日が昇りくるであろう時間帯。
C-3に位置する公園エリアは、酷く荒れていた。
深夜で正面衝突を果たした平和島静雄とミカヅチーーー二人の怪物の戦闘により、あちこちの遊具や樹木、街灯などは根こそぎ引っこ抜かれており、園路などもヒビが生じており、焦土と化していた。

しかし、今現在その公園内を散策している彼女たちは、そんな経緯を知る由もなかった。


「成る程…つまり、鳥くんはこのヒイラギイチロウという男に、洗脳されていたという訳だね?」
「ええ……おじさんは、自分の『シギル?』っていう能力で支給品であったココポを手駒にしたと言っていたわ」


カタリナ・クラエスと琵琶坂永至は、魔法学園での戦闘で死亡したアンジュとヒイラギの埋葬を行うべく、公園内で死者を弔うのに適切な場所がないかと散策している。
カタリナは先の学園での争乱の最中に脚を負傷しているが、今は琵琶坂が肩を貸しながら、脚を引きずりながら、歩いている。
そんな二人の手には、スコップが握り締められている。
これは魔法学園内のカタリナ農園から拝借してきたものである。


「その『シギル』というのは、彼が使用していた植物を操る能力のことかね? それを応用したと?」
「多分…そうだと思う……。そうよね、ココポ?」
「ホロロロロロ~!」


カタリナからの問いかけに、帯同する怪鳥ココポが大きく頷いた。
その大きな背にはアンジュとヒイラギの遺体が乗せられている。

尚、もう一人の同伴者であった、あかりはワゴン車で休ませてある。
先の学園のことが尾を引いており、あかりは終始俯いたままーーーとても埋葬作業に従事できるようなコンディションではなかったからだ。


「――そういう事か…。道理で最初に出会った時の鳥くんと様子が違っていた訳だ……。」
「それって、最初に琵琶坂さんが言ってたココポとの『いざこざ』の事? 一体何があったの?」
「ああ…丁度学園の入口付近で鳥くんに遭遇してね…。問答無用で襲い掛かられてきたから、僕も反撃したんだ…。
ほら、鳥くんの身体の至る所に火傷の跡や切り傷があるだろ? それは僕との戦闘との爪痕だ……。」
「――そんな事が…。ココポは操られていた時のことは覚えていないの?」


カタリナからの問い掛けに、ココポは少しだけ考え込むように難しそうな顔を浮かべ―――やがて首を横に振った。
その様子から、洗脳されていた時期、つまりは琵琶坂との争いについては、本当に記憶がスッポリと抜けていることが窺える。

「自衛のためとは言え、鳥くんには申し訳ないことをした。
鳥くん…こんな浅はかな僕を、どうか許してくれないだろうか?」

琵琶坂は沈んだ表情で、ココポへと向き合い謝罪する。
琵琶坂と目を合わせたその瞬間、ココポは途端に身震いをしてから、弱々しく「ホロォ…」と鳴いた。

その様子から、記憶は欠落しているものの、一連の琵琶坂の過剰攻撃が齎した恐怖が、心的外傷として本能的に刷り込まれているのかもしれない、と琵琶坂は心中で冷ややかに分析した。
だがこの鳥がそれをはっきりと記憶していない限りは、琵琶坂の本性を投影したような一連の虐待めいた過剰攻撃を立証するものはどこにもない。


「―――琵琶坂さんも、ココポも悪くないわよ……。
本当に悪いのは……―――いいえ、これ以上言っても仕方ないわね……。
とにかく、学園でのいざこざはこれで手打ちにして、これからは手を取りあって、皆で助けてあっていきましょうよ!」

「ああ…そうだね。そう言ってもらえてとても助かるよ……ありがとう、カタリナさん」


今一度、申し訳なさそうな表情を顔に張り付けて、感謝の言葉を述べる琵琶坂。
しかし、その心中では。

(本当に馬鹿な女で助かるよ、カタリナ・クラエス)

少女の善意をひたすらに卑下し、せせら笑っている魔王の姿があった。






アンジュさんが死んだ。
私達を護るために。

建物を倒壊させるような人との戦いでは、私なんてこれっぽちも役に立たなかった。

「―――だけど……」

もしも。

アンジュさんと一緒に、ヒイラギさんと戦った時に。
アンジュさんへの加勢を、妨害してきたマロロさんと戦った時に。

私が加減など一切せずに、間宮の術を解禁していたら―――。

あのヴライという大きな人に遭遇せずに済んでいたかもしれない。
救援に間に合い、アンジュさんの手を引っ張って、共に脱出できていたかもしれない。

ヴライという人を倒すことは難しかったかもしれないけど、
それでも、別の選択をしていたら、アンジュさんを死なせずに済んだと思う。

私はどうすれば良かったんですか、アリア先輩……。


「失礼……。あかりちゃん、調子はどうかね?」

コンコンとワゴン車の窓をノックされ、振り向くと柔和な笑みを浮かべた男性が立っていた。


「琵琶坂さん……、何かご用ですか?」

私はこの人の事はよく知らない。
学園内でカタリナさんやココポと一悶着あった後に、今は仲間として行動している。
同じ高校生なのに、私なんかと違って、どこか達観した大人びた人だな、というのが第一印象だった。


「アンジュさん達の墓掘が終わってね……。 埋葬する前に彼女達を見届けてあげてほしいんだ」
「―――分かりました、行きます……」

私はワゴン車の扉を開けて、車外へと出る。
せめてもの、見送らせなければ、と。
罪悪感と責務感が萎縮していた身体を突き動かした。


「カタリナさん達は……?」
「墓の前で君を待っている」


カタリナさんとは再合流後、口を聞いていない。
ううん、違う。
カタリナさんは、塞ぎ込む私を気にかけて話しかけてくれてはいたが、私がそれに応じていなかっただけだ。

カタリナさんの脚の怪我は私の所為だ。
そして、そんなカタリナさんを遠回しに足手纏いとそっちのけ、単独でアンジュさんの救援に向かい、困惑させてしまったのも私だ。


本当に身勝手で嫌な女だと、自分で思ってしまう。

結局アンジュさんを死なせてしまい、のこのこと戻ってきた私には、申し訳なさと不甲斐なさで、カタリナさんに、まともに顔を向けることは出来なかった。

本当にごめんなさい。


「―――君は、アンジュさんの死の責任が自分にあると感じているのかい?」
「……。」
「さっきも言ったけど、彼女の死に君が責任を負う必要はない。
君達が遭遇したというヴライとかいう漢、校舎を吹き飛ばすほどの危ない奴だったんだろ? そんな危険人物と鉢合わせをして、結果として君とカタリナさんは生き残ることができた……
ひとえにアンジュさんの奮闘あってこそだと思うが……仮に君やカタリナさんが、そこに留まっていたとしても、とても太刀打ちはできないとーーー」
「いいえ、私が悪いんですッ!」


宥めようとする琵琶坂さんの言葉を遮り、私は大声を発した。
瞬間、琵琶坂さんは訝しげな表情を浮かべ「なぜ、そう言い切れるんだね?」と尋ねてきた。

だから私は話した。

私が幼い頃より間宮の家に伝わる必殺術を得ていること。
その術を隠しつつ、敬愛するアリア先輩のような立派な「武偵」を目指していること。
そしてその術を使わずにヒイラギさんと戦った結果、アンジュさんやカタリナさんに迷惑をかけたこと。

心に溜まっている後悔と自己嫌悪の感情を全て―――洗いざらい吐き出した。

琵琶坂さんは、そんな私を憐れむように、悲しそうな表情で私の話に耳を傾けてくれた。

「つまり、ヒイラギイチロウと交戦していた時に、君がその『間宮の術』とやらを駆使していれば、アンジュさんも傷を負うこともなく、ヴライという漢に襲撃されることもなかったと……?」
「はい……。」
「―――あかりちゃん、確かに君が全力を出していたら、今回の結末は避けられていたかもしれない。
でも、全ては過ぎてしまったことだ……。君がそんな調子で引き摺ったままだと、身を挺して、君達を護ったアンジュさんは浮かばれないよ。」
「それは、分かっています。だけど―――」
「付け加えるなら、仮に君がヒイラギイチロウを討ち取ってしまった場合、それは『武偵』とやらの規範に違反してしまうのだろう?
そして、君は『武偵』のままであり続けたい……。
ならば、この結末はどう足掻いても避けられなかったのではないのかな? 酷な言い方になってしまうがね……」

ズキリと。
琵琶坂さんの放った言葉が私の心に突き刺さった感覚があった。

琵琶坂さんの指摘は的を得ている。

私が「武偵」であるから……。

私が「武偵」であるから、ヒイラギさんを殺すようなことは出来なかった。
私が「武偵」であるから、結果としてアンジュさんを死に追いやってしまった。

考えれば考えるほど、泥沼に沈んでいくような感覚に陥っていく。

「―――あかりちゃんは、どちらを採りたい?」
「えっ……?」
「『武偵』であり続けることと、誰かを護ること…二者択一だった場合、どちらを採りたいんだい?」
「っ……!?」


まるでこちらの心を見透かすように、琵琶坂さんは私の目をじっと見つめて、質問を投げかけてきた。

「法もない、秩序もない…そんな地獄のようなこの場所で、誰かを護りきりたいと願うのなら、護る過程で別の誰かを討つ覚悟を心に留めておくべきだ。
そして、それは『武偵は如何なる状況に於いても、その武偵活動中に人を殺害してはならない』という『武偵』とやらの在り方に反する訳だ。
君達はさっきの学園でいくつもの修羅場を体験したはずだ、ここは生半可な覚悟で生き残れる場所ではない。
二兎を追うものは一兎を得ず―――厳しいことを言うかもしれないが、この過酷な戦場で、相反する二つの目標を達成するのは難しい。よほどのスーパーマンじゃない限りはね……。」

琵琶坂さんが紡いだ「スーパーマン」という言葉に、私の脳裏にはピンク髪を靡かせた憧れの先輩の姿が過ぎった。

アリア先輩は、強い。

きっと、アリア先輩なら、「武偵」として人々を護っていくことは可能だろう。

でも―――。

「わ、私は……」


声が震えた。
アンジュさんを死なせてしまったことにより、
間宮の殺人術を封じて、誰かを護る自信はなかった。

本当に大切な人達を護りきりたいというのであれば、採るべき道は一つしかなかった。

でも、それを口にすることはできなかった。
それを選択してしまうと―――武偵高に入り、アリア先輩の背中を追い、皆と過ごしたあの日々には戻れなくなってしまうからだ。

「―――あかりちゃん」

琵琶坂さんは動揺する私の肩をポンと叩き、耳元で囁く。

「『武偵』とやらを語る以前に、人を殺すことは、『悪』だ。
例えここが治外法権だとしても、道義的に許されない」

そうだ―――ヒイラギさんがそうであったように、例え殺し合いに乗り襲い掛かってくる人でも、帰りを待ちわびる人がいるかもしれないし、殺し合いに乗るには深い理由があるかもしれない。


「だけど君にとっては、『誰かを死なせてしまうこと』も許されないことなんだろう?」
「―――ッ!」


琵琶坂さんから突きつけられた言葉に、自分自身が息を呑んだことに気付いた。
戦時が来たら人々を守るために戦って欲しい、というお母さんの願いを思い出して。


「すぐに答えは出ないかもしれない……。
だけど、遠からず、いずれまた選択の時は来るはずだ。
その時に、行動でもって君の選択を示してくれたまえ。」

私は誰も護りきれていない。
そして、私はアリア先輩のように強くはない。
「武偵」として人々を護る力はない。

だから―――。
もしも、「その時」がまた訪れるようなことがあれば、私は―――。

「大丈夫だ…君がどんな判断を下そうとも、僕は君の選択を尊重するよ」

琵琶坂さんは優しげにそう呟くと、くるりと前を向き、歩き始める。
私はその背中をただぼんやりと眺めて、静かに後に続いた。

結局、その後琵琶坂さんとは、カタリナさん達と合流するまで、会話を交わすことはなかった。






荒れ果てた公園のど真ん中に創られた二つの穴。
その二つの穴に、三人の男女がスコップを手にして、穴底に土を運んでいる。


「ごめんなさい……」

土に埋もれていくアンジュの亡骸を視界に収めつつ、あかりはスコップを持つ手を動かしていく。
その傍らでは、アンジュの臣下として苦楽を共にしてきたココポが「ホロロ…」と悲しげに鳴いていた。
カタリナと琵琶坂はもう片方の穴――-ヒイラギイチロウが収められている穴に、土を被せていた。


「おじさん……」

土に沈みゆくヒイラギに対して、カタリナには色々と思うところはあった。
病気の娘のためにという理由はあれど、殺し合いに乗り、カタリナ達を襲撃した件については、改めて謝罪をしてほしかった。
しかし、最後に身を挺してカタリナを護ってくれたのは、紛れもない事実であり、根っからの悪人ではなかった。
願わくば、その真意を問いただしたかったが、今となってはそれが叶うことはない。


「―――少し情報を整理しないか?」


アンジュ達の埋葬が終わり、ひと段落ついてもあかりとカタリナの両少女はしんみりとしたままであった。
そんな重々しい空気を打破すべく声を掛ける琵琶坂に、あかりとカタリナは小さく頷き応じた。


「―――なるほど、カタリナさんの友人がジオルド君、キース君、マリアさんとメアリさん……あかりちゃんの友人が志乃さん、アリアさん、高千穂さんで、要注意なのが夾竹桃という毒を使う少女というところか……」
「琵琶坂さんが話した『オスティナートの楽士』にも気をつけた方が良いわね……あのμの手下が紛れ込んでるなんて……」
「ああ…中でも梔子というマスクをつけた楽士は特に危険だから、注意を払いたまえ。一見大人しそうに見えなくもないが、何を仕出かすか分からない。」


三人の情報交換は、各々の友人の情報から始まり、警戒すべき危険人物へと話題はシフトしていく。
元の世界での敵対人物、魔法学園で遭遇したヴライ、マロロ、咲夜の殺し合いに乗った三人の危険人物について、認識合わせをしていく。
そして、琵琶坂の口からもう一人の参加者の名前が告げられる。


「―――鎧塚みぞれという女子高生にも気をつけたまえ」
「その…鎧塚さんと何かあったんですか?」
「僕は元々、傘木希美さんという子と同行していたのだが、道中出会ったのが希美さんの親友だという彼女だった……。
再会をした時には、彼女達は涙を流しながら抱き合っていた…本当に仲の良い親友なんだと羨ましいとさえ思ったよ」

琵琶坂は苦々しげに魔法学園に辿り着く前に、自身に起こった出来事を語っていき、あかりとカタリナは固唾を飲んでその話に耳を傾ける。

「―――だけど、その後手分けをして映画館内を探索している時に、『それ』は起こったんだ」

次第に琵琶坂は、唇を噛みしめて身体をぷるぷると震えさせていく。

「唐突に傘木さんの悲鳴が聴こえたんだ……僕は急いで声のしたエントランスへと向かった……。
そこには―――血溜まりの中で倒れる傘木さんと彼女を見下ろす鎧塚みぞれがいたんだ……。
他には誰もいない……誰が傘木さんを殺したのかは明らかだった。」
「そ、そんな……」
「僕は叫んだんだッ! 『何でこんなことをしたッ!? 傘木さんとは友達だったんじゃなかったのかッ!?』と。
そんな僕をーーー鎧塚みぞれは、『私が生き残るために決まっているでしょ?』と鼻で笑って、今度は僕を襲ってきたんだ……!」
「ひ、酷い……。」


琵琶坂から告げられる「鎧塚みぞれ」なる少女の悪行に絶句するカタリナ。
あかりも口元を手で覆っている。
このバトルロワイアルなる悪趣味極まりないゲームにおいては、自身の生存のために殺し合いに乗るという参加者が出てきてもおかしくはない。
それでも彼女たちには、「鎧塚みぞれ」が採択した「親しい友人を自らの手で殺す」という行動は理解できなかった。


「激しく動揺していたのも相まって、僕は彼女が操る氷の力に勝てなかった……。そして、命からがら学園へと逃げ込んだんだ……。
彼女がもともとそういう類の人間だったのか、それともこの殺し合いが彼女を変えてしまったのかは分からない……。だけどーーー」


琵琶坂は目に涙を浮かべ、唇をギリリッと嚙み締めた。
口元から血が滲みでていく。

「今でもッ! 今でも、傘木さんの死に顔が脳裏に浮かぶんだッ!!!
親友に裏切られて絶望しながら死んでいった彼女の顔がッ!!!
僕がいけないんだ! 僕が、もっとしっかりしていれば! 彼女は死ぬことはなかったんだあああああぁッ!!!」
「び、琵琶坂さんッ!!?」


地面に倒れ、声を裏返らせて叫ぶ琵琶坂を、カタリナが慌てて引き起こす。


「琵琶坂さんは悪くないわよ……。私が軽々しく言える立場ではないけど、死んでしまった傘木さんのためにも、元気を出して……」
「―――すまない、カタリナさん……。本当にすまない……。」


琵琶坂は目元を塞ぎ天を仰ぐ。

(琵琶坂さんも、辛い経験をしてきたのね……)

カタリナは、琵琶坂永至に対する認識を改める。
学園でのやり取りから鑑みるに、利己的な人間であると考えていたが―――。
実際には、他人の死に心を痛め、責任感が強く、且つ脆い人間であった。
涙を零し、嗚咽を噛み殺す男を誰が責めようか。


(そうか―――琵琶坂さんも、私と同じで……護ることができなかったんだ……。だから私を気にかけてくれたんだ)

あかりもまた、琵琶坂に対して同情する。
同行者を失って、後悔の念とともに懺悔の言葉を吐き出す琵琶坂の姿を見て、あかりは自己を重ねていた。
と同時に、先程彼と交わした会話を思い出す。

(もう誰も、死なせたくない……だけど、私は―――!)

「武偵」であることを優先するか、それとも誰かを護ることを優先するべきか―――あかりは未だ苦悩するのであった。






さてと―――。

我ながら下らない三文芝居を演じさせてもらったが、効果はあったようだな。

カタリナ・クラエスも、間宮あかりも、少しも疑う素振りを見せない。

おかげで忌々しい楽士どもや、鎧塚みぞれの悪評も刷り込むにも成功した。

全く……馬鹿女共は、本当に扱い易くて、助かるよ。

精々俺の掌で踊りたまえよ、馬鹿女共。

特に間宮あかり……。

君の持つ『間宮の術』とやらには大いに期待させてもらうよ。





公園に佇む三人の男女―――そして、それを見守る一羽の巨鳥。

殺し合いという争乱で揺れ動く二人の少女の裏で、魔王はほくそ笑む。

それぞれの思考が交錯するこの一行に間もなく、第一回放送の時間が訪れる。





【C-3/公園/一日目/早朝】

【琵琶坂永至@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:顔に傷、全身にダメージ(中~大)、疲労(中)、鎧塚みぞれと十六夜咲夜に対する強い憎悪、背中に複数の刺し傷、左足の甲に刺し傷
[服装]:いつもの服装(傷だらけ)
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~1、ゲッター炉心@新ゲッターロボ、渡草のワゴン車@デュラララ!!
[思考]
基本:優勝してさっさと元の世界に戻りたい
0:放送を聞く
1:あかりとカタリナを徹底的に利用する。特にあかりには期待
2:鎧塚みぞれは絶対に殺してやる。そのために鎧塚みぞれの悪評をばら撒き、彼女を追い詰める
3:あのクソメイド(咲夜)も殺す。ただ殺すだけじゃ気が済まない。泣き叫ぶまで徹底的に痛めつけた上で殺してやる
4:クソメイドと一緒にいた白塗りの男(マロロ)も一応警戒
5:他の帰宅部や楽士に関しては保留
6:他に利用できそうなカモを探してそいつを利用する
7:クソメイドの能力への対処方法を考えておく
8:鳥(ココポ)への対処については一旦保留
[備考]
※帰宅部を追放された後からの参戦です


【間宮あかり@緋弾のアリアAA】
[状態]:精神疲労(中)、全身火傷(小)
[服装]:いつもの武偵校制服
[装備]:スターム・ルガー・スーパーレッドホーク@緋弾のアリアAA
[道具]:基本支給品一色、不明支給品2つ
[思考]
基本:テミスは許してはおけない。アリア先輩たちが心配
0:放送を聞く
1:『武偵』のままだと、誰も護れない……?
2:ヴライ、マロロを警戒。もう誰も死んでほしくない
3:アリア先輩、志乃ちゃん、高千穂さんを探す。夾竹桃は警戒。
4:『オスティナートの楽士』と鎧塚みぞれを警戒。
[備考]
アニメ第10話、ののかが倒れた直後からの参戦です


【カタリナ・クラエス@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…】
[状態]:軽症(腹部)、左脚に裂傷(小)
[服装]:いつものドレス姿
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、まほうの玉×4@ドラゴンクエストビルダーズ2
、ココポ@うたわれるもの 二人の白皇、不明支給品2つ
[思考]
基本:さっさとこの殺し合いから脱出したい
0:放送を聞く
1:琵琶坂さん…。メイドさんへの言葉遣いを聞く限りだと少し怖かったけど、信用してもよいのかしら?
2:ヴライ、十六夜咲夜、『オスティナートの楽士』、鎧塚みぞれを警戒
3:マリア、ジオルド、キース、メアリが心配
[備考]
※試験直後からの参戦です


【ココポ@うたわれるもの 二人の白皇】
[状態]:カタリナの支給品袋の中で休息中、ダメージ(大)、疲労(大)、全身火傷(大)、全身に複数の刺し傷
[思考]
基本: アンジュの命令に従いカタリナとあかりを守る
1:カタリナとあかりを守る
2:理由は不明だが、琵琶坂が怖い
[備考]
※ヒイラギによる洗脳は完全に解けました、ただし琵琶坂との戦闘を含む、洗脳中の記憶は欠落しています
※参戦時期は以降の書き手様にお任せします


前話 次話
深淵の入り口 投下順 ライズ・イン・ザ・フィクション

前話 キャラクター 次話
炎獄の果てに 間宮あかり 人生は選択肢の連続だ
炎獄の果てに カタリナ・クラエス 人生は選択肢の連続だ
炎獄の果てに 琵琶坂永至 人生は選択肢の連続だ
ウィキ募集バナー
急上昇Wikiランキング

急上昇中のWikiランキングです。今注目を集めている話題をチェックしてみよう!