私は部屋で考えていた。
この雛見沢に来てからの事を。
頭の中の粘菌は何も導かなかった。
そして絡まった糸のような形を造った。
それは、その形は、信じられない形だった。
この雛見沢に来てからの事を。
頭の中の粘菌は何も導かなかった。
そして絡まった糸のような形を造った。
それは、その形は、信じられない形だった。
――考えてはいけないものも、あるのかもしれない――
もうどうしようもなくなってしまって、私は京極堂に電話をしようと思った。
京極堂は、学生時代からの友人で、理(ことわり)が服を着て本を読んでいるような人間である。
京極堂は、仏教、基督教、回教、儒教、道教、陰陽道、修験道などに通じている。
京極堂は、今は古本屋であり、副業で神主や拝み屋をしている。
京極堂は、曖昧模糊な私にも輪郭をくれる。
京極堂は、仏教、基督教、回教、儒教、道教、陰陽道、修験道などに通じている。
京極堂は、今は古本屋であり、副業で神主や拝み屋をしている。
京極堂は、曖昧模糊な私にも輪郭をくれる。
あいつに、
京極堂に、
京極堂に解いてもらうのだ!
京極堂に、
京極堂に解いてもらうのだ!
私は電話をかけた。
指が番号を覚えていた――覚えているのは、自宅と京極堂だけだろう。
呼び出し音が鳴った。
電話口から妙に懐かしい声が聞こえる。
指が番号を覚えていた――覚えているのは、自宅と京極堂だけだろう。
呼び出し音が鳴った。
電話口から妙に懐かしい声が聞こえる。
「僕だ」――この言葉で判ってくれるのは、雪絵と京極堂だけだろう。
「ああ、関口君か。今忙しいから切るよ」
――ガチャン。
京極堂は電話を切った。
――ガチャン。
――ガチャン。
京極堂は電話を切った。
私は再び電話をかけた。
「い、いきなり切る事はな――」
――ガチャン。
京極堂は電話を切った。
私は三度電話をかけた。
「は、話を聞いてくれ――」
京極堂は溜め息を吐くと。
「いいかい関口君、僕は電話を待っているんだ、君の与太話に付き合っている暇は無いよ」
「た、頼む京極堂、お願いだ・・・」
「た、頼む京極堂、お願いだ・・・」
京極堂は再び溜め息を吐くと。
「しかたないな――わかったよ、なるべく簡潔に頼むよ」
そして、私はとても簡潔とは云えない、たどたどと、おどおどと、おずおずと、語った。
京極堂は最後まで話を聞き終えると。
京極堂は最後まで話を聞き終えると。
――なんて偶然だ、と呟いた。
電話口から京極堂が驚いているのを感じる――滅多にあることではないのだが。
「ぐ・偶然とは、どういう意味だ!?」
京極堂は何か別のことを考えているように。
「木場の旦那が昨日来てね、君が会った少女――古手梨花か、
その少女が、その雛見沢連続怪死事件を5年前に予言していたらしい」
「木場の旦那が昨日来てね、君が会った少女――古手梨花か、
その少女が、その雛見沢連続怪死事件を5年前に予言していたらしい」
と云う事は――少女の云っていた事は本当なのか?
――と云う事は、京極堂はまた呟いて。
「関口君、一つ確認させてくれ、その少女は早ければ明後日、
今日から見ると明日、殺されると云ったんだな」
私がそうだ、と答えると。
今日から見ると明日、殺されると云ったんだな」
私がそうだ、と答えると。
――時間がないな、京極堂はまたまた呟いて。
「いいかい関口君、話は解った。君は今すぐ東京に帰れ」
「な、何が解ったんだ、京極堂、詳しく説明してくれ」
「関口君、詳しい説明は後だ。"とりあえず、君の出番は終わったんだ"。
だから、早く東京に帰ってこい」
「きょ、京極堂、意味が解らないよ」
「関口いいか、これは忠告じゃない警告だ――」
「な、何が解ったんだ、京極堂、詳しく説明してくれ」
「関口君、詳しい説明は後だ。"とりあえず、君の出番は終わったんだ"。
だから、早く東京に帰ってこい」
「きょ、京極堂、意味が解らないよ」
「関口いいか、これは忠告じゃない警告だ――」
――これ以上深入りすると、死ぬぞ。
そう云って――
京極堂は電話を切った。