後神(今昔百鬼拾遺・雨より)の考察
340 :名無しのオプ:2009/08/05(水) 14:48:09 ID:wMQp/H33
石燕の書いた後神を見て一つ気になることがある
海老反りになって左手は手の平を上に、右手は手の甲を上に向けると
(つまり常態で左手は手の甲が上、右手は手の平が上)
それぞれ親指は右を向くだろ
ところが石燕の絵では親指は左を向いている
ということは、この後神は左右の手が逆なんだよ
石燕がこんなミスするとは思えないし、たぶん意図的に逆なんだと思う
俺らが右手だと思っていた手は実は左手で左手だと思っていた手は右手なんだ
ここでこの後神は手が左右逆についていると考えるわけだけど、可能性はもう一つある
実はこの絵は海老反りになっているのではなく、腰をくの字に曲げて覗き込んでいる絵なんじゃないか
341 :名無しのオプ:2009/08/05(水) 15:01:41 ID:wMQp/H33
あとひっかかるのは「うしろ神は臆病神につきたる神也」の一文
臆病神とは臆病者や優柔不断な人間に取り憑く妖怪であって、人間じゃないんだ
そのままの意味でとればこれは妖怪に憑く妖怪ということになってしまう
ちなみに臆病神といえば震々の別名で、恐怖を感じた人間の首筋がぞっとするのは
この震々が人間の襟元に取り憑くためとある
構図で言えば人間の襟元に憑いた震々の後にいるのが後神、想像すると少し間抜けだな
342 :名無しのオプ:2009/08/05(水) 15:30:04 ID:wMQp/H33
≫175では「後神は足音など立てずさっさと後ろ髪を引くはずだ」としているが
そもそも後神が現れるときはまず目前に現れる。それがいなくなったと思ったら後にいる
足音とは違うが注意を引くという点では変わらない、というか姿を現している分
あとの行為が心情的な意味より驚かせることを目的にしているように感じる
後神と後ろ髪を関連付けて考えたのは村上健司氏(沼上さんのモデル)だけど
私的には後ろ髪に関連性はないとする水木御大の説を推したいね
まあ全部素人の考えたことなので話半分に聞いてくれれば
345 :名無しのオプ:2009/08/05(水) 21:08:43 ID:wMQp/H33
いや、>>342にもある通り浅学極まりないまったくの素人だw
今読み返すと結構無茶なこと言ってると思う
ただ左右の手云々は前から気になってたんだよな
考えたんだけど、後神って「うしろ上」なんじゃないかな
うしろ――つまり背中が上。絵で云うとやっぱり海老反りではなくて
屈んでる姿勢。着物は後ろ前に着てるのかな
まあこの場合顔の向きがありえないので無理があるか
ていうか妖怪話もここまで来るとスレチかも…あとは控えます
347 :名無しのオプ:2009/08/06(木) 00:01:04 ID:O/0hk6A3
≫345
顔は後頭部に目があるんじゃなくて顔面が髪の毛に覆われてるようにも見える。貞子みたいに
348 :名無しのオプ:2009/08/06(木) 14:20:50 ID:E/Uf0N2V
≫347
そう見れば後神は後頭部に髪が生えていないことになるのかな
後ろ髪を引く妖怪に後ろ髪が無いって云うのは面白い解釈かもしれん
傘が裏返っているのも気になるな。骨の多い和傘って早々裏返らないと思うんだ
で、傘で気付いたんだけど和傘には蛇の目傘って云うのがある
蛇の目はそのままへびの目を象った模様、二重丸の中の丸を塗りつぶした図形だ
後神の頭頂部の一つ目は蛇の目なのかな
357 :名無しのオプ:2009/08/13(木) 03:23:52 ID:LrrS7p6F
≫340-348を読んで、なんか俺も自分なりの解釈をしてみたい!
と思ったものの、この頭じゃ何も浮かばねぇ。
ので、無理矢理捻り出した俺なりの考え。
傘が裏返ってることについて。
(つーか俺はこのスレにある画像を一つも見れていないので、
傘が裏返ってるってのは>>348で知った)
傘の裏っ側が見えてる状態。
「裏=後ろ」
後ろが見えてる。
「うしろがみ=後ろが見」
さらに、臆病神の後ろに憑く妖怪ってんなら、
臆病神に憑かれてる人間のことを、臆病神の後ろから見てるんだろ?
人間からすりゃ、臆病神の後ろにいる奴が自分のことを見ている。
「後ろが見」ているってわけだ。
っつーわけで俺は「うしろがみ」のことを、「後神」「うしろ上」、そして「後ろが見」を掛けているものだと考える。
こじつけすぎだし、めちゃくちゃなのは自覚している。
だから言い逃げするぜ!
358 :名無しのオプ:2009/08/13(木) 03:49:58 ID:LrrS7p6F
言い逃げとか言っちゃったが、また思いついたので書く。
俺は「後神=後ろ髪」っていう考えは面白いと思うので、なんとか関連付けたい。
っつーわけでさらにこじつけ。
後神は臆病神に憑く。
≫176の天女を例に挙げさせてもらうが、
天女は子供を置いていく。
「子供を置いていって大丈夫だろうか」という不安、恐怖を抱え、臆病な気持ちになる。
天女が臆病神に憑かれる。
すると、その臆病神に後神が寄ってくる。
ってことは、臆病神ってのは「後神が惹かれる」存在。
ただこうなると、>>170の「人のうしろがみをひくといへり」が納得できない。
んで、これはもう完全に妄想だが、
後神が、良い妖怪っていうのはどうだろう。
臆病神にも「神」って付くよな?
つまり臆病神も、天女の後ろにいる神(=後ろ神)ということになる。
その臆病神を、後神が引っ張って天女から離す。
そうすることで、天女は臆病神から解放されるんだ。
これなら後神の行為が「人の後ろ神を引く」という意味で説明できないだろうか。
361 :名無しのオプ:2009/08/13(木) 22:06:20 ID:7tnX2Z8l
≫360の言うとおり『畫圖百鬼夜行』は説明書きがないものがほとんだね
後神が載っている『今昔百鬼拾遺』については、創作が多いらしい
岸涯小僧という名前は創作の可能性があるように
後神も石燕オリジナルのものかもしれないなぁ。村上氏も創作だって言っているしね
言葉として解体していくと「うしろ」には「背中」「うしろ姿」「過去」という意味があり
またマイナーなものでは「舞台の後方で役者に台詞をつけたり着付けを直したりする者」という意味もある
さらに「前神」という言葉も存在するらしい。関係があるかはともかく
前神は2座以上を祭った神社で、主神を除いた他の神のこと
だからと言ってその主神を後神というわけではないみたいだしやっぱり無関係かな
言葉だけで解明するのは難しいな当然だけど
ていうか皆の石燕の絵の解釈を聞きたいな。俺もう見過ぎてよくわからん
ウィキペディアに大きい画像があるので良かったら
362 :名無しのオプ:2009/08/13(木) 23:08:53 ID:LrrS7p6F
≫361
ウィキ見てきた。
やっと後神の絵が見れたぜ……。
裏返しの傘、前後逆の着物、髪の生え方。
これらを見る限り、共通するのは
「逆」「さかさま」「後ろ」
って感じか。
後神が、木のうろ(?)から出てるのも気になるな。
「うしろ」と「うろ」って、似てるな。関係なさそうだけど。
364 :名無しのオプ:2009/08/14(金) 00:04:33 ID:aPfRwrtg「うしろ」と「うろ」って、似てるな。関係なさそうだけど。
いや、これはちょっとした発見かもしれん
後神の体勢、反転した「し」に見えないか?
逆向きの「し」が「うろ」から出て「うしろ」とかどうだろう
405 :名無しのオプ:2009/08/24(月) 14:00:46 ID:Bzw1IHrf
蛇足だが後神はどうも岡山に関係がありそう
水木御大が後神の目撃談として岡山での話を挙げているし
どうやら「後神」と書いて「ごかん」と読む姓の人が多いのも岡山らしい
もしかしたら泥田坊同様、後神は実在の人物を示したものなのかも
407 :名無しのオプ:2009/08/24(月) 15:39:47 ID:Bzw1IHrf
≫406妖怪漫画家・水木しげるは「後ろ髪」と「後神」とは関連性のないものとし
岡山県津山地方に後神が現れた話を述べている。それによれば
臆病な女が夜道を歩いていたところ、突然現れた後神がその女の束ねた髪を
くしゃくしゃに乱し、火のように熱い息を吹きかけたという
また、風を起こして傘を飛ばしたりして驚かしたり
冷たい手や熱い物を首筋につけたりするものともいう
wikiより
412 :名無しのオプ:2009/08/25(火) 09:30:36 ID:JEYU77T2
同じ研究チームだと名前は知っているが面識はないし、鷹野は一二三と関係があることを隠して改名してたから、
一二三がある特定の地域にあるウイルスについて研究していることは知っていてもその地域が雛見沢で鷹野が一二三の養女ということは知らない、でいいんじゃないかな。
≫407
ありがとう。Wikiに乗ってたことか。
林真理子だったかな。江戸時代に女性の髪をばっさり切る凶行(それは妖怪というか曖昧にお化けという感じだったと思う)が流行ったっていう話があったから昔から後ろから髪に悪戯することはよくあったのかもしれないね。
413 :名無しのオプ:2009/08/26(水) 16:42:12 ID:4xboORQ3
水木御大は良くも悪くも発言力がでかいから、
伝承や文献といった裏付けが無い言説もあるので注意。
801 :名無しのオプ:2010/06/03(木) 03:02:18 ID:jSFX8O1j
≫405
そういや岡山にはイントネーションも同じ「しらが」って読む
「白髪」「白神」って二種類の漢字の名字の世帯がかなりあるんだよな…
岡山の中でも地域によるかもしれないが、
学校の学年に一人は「しらが」さんがほぼいる。
初対面で「しらが」さんと口答で聞くと、
「どっちのカミの字?」というやりとりがよく起こる。
神と髪の関係にひと絡みありそうななさそうな…
釜鳴りの吉備津彦神社とかはあまり関係ないか…。