私は母が好きだった
父は私が生まれる前に亡くなったと聞いた
だから母は女で一つで私を養い育ててくれていた
一体どんな仕事をしていたのか私は知らない
ただ、その仕事の時間が安定してなくて何時もいきなり呼び出されていたのは覚えている
だから母は女で一つで私を養い育ててくれていた
一体どんな仕事をしていたのか私は知らない
ただ、その仕事の時間が安定してなくて何時もいきなり呼び出されていたのは覚えている
今思えばたぶん碌な仕事じゃなかったんだろう
人様にいえるような仕事じゃなかったのは確かだ
それでも、その頃の私は母が好きだった
人様にいえるような仕事じゃなかったのは確かだ
それでも、その頃の私は母が好きだった
私が3歳になった頃だったか母は何かを思いつめているようだった
それが何かはわからない
ただ、それから暫くして仕事に出かけた母は
二度と帰ってくることは無く
私は一人になり
何時しか、私を置いて何処かへ消えた母を憎むようになった
それが何かはわからない
ただ、それから暫くして仕事に出かけた母は
二度と帰ってくることは無く
私は一人になり
何時しか、私を置いて何処かへ消えた母を憎むようになった
時が経ち、成長した私は男の家に転がり込みバイトで食い繋ぐ自堕落な生活を続けていた
成人してからもソレは変わらなかった
成人してからもソレは変わらなかった
23歳の時、私は娘を産んだ
旦那には面倒だから降ろすように言われたが、私はソレを聞き入れなかった
自分でも碌でもない人間なのはわかっていた
でも、私は母とは違う
ちゃんと最後まで面倒を見よう、と思っていた
旦那には面倒だから降ろすように言われたが、私はソレを聞き入れなかった
自分でも碌でもない人間なのはわかっていた
でも、私は母とは違う
ちゃんと最後まで面倒を見よう、と思っていた
最初は
皮肉な事に娘は母にそっくりだった
成長すれば成長するほど私が嫌いな母に似てくる
最初は私は私なりに面倒を見ようとしていた
けど、ダメだった
日に日に母に似てくる娘が気に食わなくて、私を置いて消えた母が許せなくて
何時しか私は娘に当たるようになり
その虐待はエスカレートして行った
成長すれば成長するほど私が嫌いな母に似てくる
最初は私は私なりに面倒を見ようとしていた
けど、ダメだった
日に日に母に似てくる娘が気に食わなくて、私を置いて消えた母が許せなくて
何時しか私は娘に当たるようになり
その虐待はエスカレートして行った
旦那は元々「アレ」なので私が止めなければ平気で娘に暴行を加えた
私も食事を与えずベランダに放置したり色々酷い事をした
よくない事だとはわかっていた
けど、止める事はできなかった
私も食事を与えずベランダに放置したり色々酷い事をした
よくない事だとはわかっていた
けど、止める事はできなかった
あれだけ傷つけられ、痛めつけられているにも関わらず、娘はしぶとく生き残った
そんな娘が7歳になって暫くしたある日
何時ものように娘に、娘に重ねた母に暴行を加えていた時
何時もと何かが違った
そんな娘が7歳になって暫くしたある日
何時ものように娘に、娘に重ねた母に暴行を加えていた時
何時もと何かが違った
旦那に殴られたあの子が突然謳いだし
私は気付くと、バットで旦那を殴り殺していた
私は気付くと、バットで旦那を殴り殺していた
訳がわからない
何故?
何が起こった!?
訳が判らず混乱する私に
娘が笑いかけてくる
何故?
何が起こった!?
訳が判らず混乱する私に
娘が笑いかけてくる
私が大嫌いな母に瓜二つの顔で
私が大好きだった母にそっくりな顔で
私が大好きだった母にそっくりな顔で
「あそこから飛び降りて・・・死んで?」
久しぶりに見た娘の笑顔
久しぶりに見た娘の笑顔
「さ よ な ら」
その言葉が、私が聞いた最期の言葉となり
私は頭から地面に―――――――――――グシャァッ
その言葉が、私が聞いた最期の言葉となり
私は頭から地面に―――――――――――グシャァッ
今から、3年ほど前の出来事である