綺麗に、綺麗に盛り付けられたそれは
まるで、一種の芸術品のようで
まるで、一種の芸術品のようで
「変な所で器用よね、あんたも」
「ロリは甘い物が好きなことが多いからな。全てはロリを喜ばせるため」
「ロリは甘い物が好きなことが多いからな。全てはロリを喜ばせるため」
はいはい、と呆れた声を出す赤い靴の契約者
彼女の目の前には、赤い靴が作ったケーキが、皿に盛り付けられている
彼女が一人で充分食べきれるサイズの、小さな1ホールケーキ
可愛らしく飾り付けられたそれは、食欲を誘う
フォークを入れるのが、勿体無い
そう思ってしまう、そんなケーキ
彼女の目の前には、赤い靴が作ったケーキが、皿に盛り付けられている
彼女が一人で充分食べきれるサイズの、小さな1ホールケーキ
可愛らしく飾り付けられたそれは、食欲を誘う
フォークを入れるのが、勿体無い
そう思ってしまう、そんなケーキ
「口にあえばいいんだがな」
「………」
「………」
そっと、フォークを入れて
一口、ぱくり
甘すぎない、優しい甘さが広がる
一口、ぱくり
甘すぎない、優しい甘さが広がる
「………」
「どうだ?」
「どうだ?」
…美味しい、と認めるのは悔しい
けれど
けれど
「……美味しいわ」
そう、認めざるを得ない味で
彼女の答えに、赤い靴はほっとしたように笑った
彼女の答えに、赤い靴はほっとしたように笑った
…こいつを喜ばせるなんて、なんと悔しい
だが、このケーキは、本当に美味しくて
赤い靴の契約者はしばし、その優しい甘さを存分に味わったのだった
だが、このケーキは、本当に美味しくて
赤い靴の契約者はしばし、その優しい甘さを存分に味わったのだった
fin