マッドガッサーと愉快な仲間たち 06
「くけけけ………抹殺、抹殺…」
ぼそぼそと呟きながら、夜の街を歩く独りの若者
…「爆発する携帯電話」の契約者だ
正直、どこから見ても不審者である
一歩間違えば、通報される事間違いなし
辛うじて通報されない状態で、彼は街を歩いていた
…ウィスキーを買いに、繁華街まで来たのである
彼らの仲間に加わったジャッカロープは、ウィスキーを好むらしかった
治療能力と言う、貴重な力を持った存在だ
ご機嫌を取る為にも、好物を与えるべき
そう、考えたからである
…「爆発する携帯電話」の契約者だ
正直、どこから見ても不審者である
一歩間違えば、通報される事間違いなし
辛うじて通報されない状態で、彼は街を歩いていた
…ウィスキーを買いに、繁華街まで来たのである
彼らの仲間に加わったジャッカロープは、ウィスキーを好むらしかった
治療能力と言う、貴重な力を持った存在だ
ご機嫌を取る為にも、好物を与えるべき
そう、考えたからである
…なお、どうして、こんな不審者全開の彼が、買出し係に任命されたか?
簡単である、じゃんけんで負けたからだ
単純に、ただそれだである
簡単である、じゃんけんで負けたからだ
単純に、ただそれだである
「…けけっ……確か、この辺りの店…」
きょろきょろ、辺りを見回して
目的の店に向かおうとした、彼だったが…
目的の店に向かおうとした、彼だったが…
ばいーーーーんっ
急に向きを変えようとして、障害物にぶつかった
急に向きを変えようとして、障害物にぶつかった
「おっと、申し訳ない」
「…けけっ、だいじょ……」
「…けけっ、だいじょ……」
むにんっ
ぶつかった障害物は、柔らかかった
じっと、確認すると…それは、胸
見事な女性の、巨乳だった
ぶつかった障害物は、柔らかかった
じっと、確認すると…それは、胸
見事な女性の、巨乳だった
「何か?」
…多分、下着なんぞつけていないであろう感触
シャツ一枚ごしの、その感触に
シャツ一枚ごしの、その感触に
「…………けけっ」
……ぶはぁっ!!!
彼は盛大に鼻血を拭いて、気絶した
彼は盛大に鼻血を拭いて、気絶した
「っちょ!?っだ、大丈夫か!?」
「オーナー?…うわ、どうしたんだよ、その人!?」
「オーナー?…うわ、どうしたんだよ、その人!?」
……マッドガッサー一味が一人、「爆発する携帯電話」の契約者
彼は一味で一番、女性に対する免疫を持たぬ変態である
彼は一味で一番、女性に対する免疫を持たぬ変態である
この後、彼がちゃんとウィスキーを買って帰れたかどうかは不明である