血塗れた自分
罪無き者の血に、ここまで濡れた自分が
誰かに許されるはずなどない
罪無き者の血に、ここまで濡れた自分が
誰かに許されるはずなどない
だと、言うのに
「大丈夫、君はまだ、やり直せる。君の中に、罪を償おうという気持ちがあるのなら、君は必ず、やり直せる」
そう言って、手を伸ばしてきた男が居た
こちらを、救済しようとしてきた男が居た
こちらを、救済しようとしてきた男が居た
初めは、何を企んでいるのかと思った
だが、その男は、何か企んでいた訳でもなく
ただただ、純粋に、こちらを救おうとしてきていて
だが、その男は、何か企んでいた訳でもなく
ただただ、純粋に、こちらを救おうとしてきていて
許されるはずなど無い
やり直す事など、できるはずがない
やり直す事など、できるはずがない
なかった
はずだと言うのに
はずだと言うのに
「世界中の全てが君を許さなくても、僕が君を許すよ。だから…君がやり直したいと言うのなら、僕はそれを手伝う。君の罪の償いを、手伝うよ」
どこまでも純粋に、あの慈悲深いお人よしはそう言ってきて
…俺は、その手を掴んでしまった
優しすぎる男
俺すら、許してしまった男
あの男に許されて、俺は自分の都市伝説のあり方すら変えた
いくつもの説の内、辛うじて血塗れずにすむものを選び取る事ができた
俺すら、許してしまった男
あの男に許されて、俺は自分の都市伝説のあり方すら変えた
いくつもの説の内、辛うじて血塗れずにすむものを選び取る事ができた
お陰で
今では、契約者すら存在する
あの出会いが無ければ、俺はきっと、ただ、血塗れた殺人都市伝説として、退治されていただけだったろう
今では、契約者すら存在する
あの出会いが無ければ、俺はきっと、ただ、血塗れた殺人都市伝説として、退治されていただけだったろう
あの男は、俺に罪の償いのチャンスを与えてくれた
この命尽きるまで、俺はその償いを続けていく
この命尽きるまで、俺はその償いを続けていく
そして
あの男を、もう、二度と
誰にも殺させないように、護り続けよう
あの男を、もう、二度と
誰にも殺させないように、護り続けよう
俺の異空間に、手を出せる者などいない
あそこにいれば安心なのだ
あそこにいれば安心なのだ
…だから、ダレン
頼むから、そこから出るなよ、頼むから
頼むから、そこから出るなよ、頼むから
お前は、まだ、この世界に必要な存在なのだから
to be … ?