「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤い靴-22

最終更新:

guest01

- view
だれでも歓迎! 編集
 血塗れた自分
 罪無き者の血に、ここまで濡れた自分が
 誰かに許されるはずなどない

 だと、言うのに

「大丈夫、君はまだ、やり直せる。君の中に、罪を償おうという気持ちがあるのなら、君は必ず、やり直せる」

 そう言って、手を伸ばしてきた男が居た
 こちらを、救済しようとしてきた男が居た

 初めは、何を企んでいるのかと思った
 だが、その男は、何か企んでいた訳でもなく
 ただただ、純粋に、こちらを救おうとしてきていて

 許されるはずなど無い
 やり直す事など、できるはずがない

 なかった
 はずだと言うのに

「世界中の全てが君を許さなくても、僕が君を許すよ。だから…君がやり直したいと言うのなら、僕はそれを手伝う。君の罪の償いを、手伝うよ」

 どこまでも純粋に、あの慈悲深いお人よしはそう言ってきて



 …俺は、その手を掴んでしまった



 優しすぎる男
 俺すら、許してしまった男
 あの男に許されて、俺は自分の都市伝説のあり方すら変えた
 いくつもの説の内、辛うじて血塗れずにすむものを選び取る事ができた


 お陰で
 今では、契約者すら存在する
 あの出会いが無ければ、俺はきっと、ただ、血塗れた殺人都市伝説として、退治されていただけだったろう

 あの男は、俺に罪の償いのチャンスを与えてくれた
 この命尽きるまで、俺はその償いを続けていく

 そして
 あの男を、もう、二度と
 誰にも殺させないように、護り続けよう

 俺の異空間に、手を出せる者などいない
 あそこにいれば安心なのだ


 …だから、ダレン
 頼むから、そこから出るなよ、頼むから


 お前は、まだ、この世界に必要な存在なのだから


to be … ?




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー