「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤い靴・DNo-12f

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だれでも歓迎! 編集
 …それは、エーテル達が、ジェラルドの運転する車に乗って、病院へ移動中の事…

「はい…あ、マクスウェルちゃん?どうしたの?」

 この日は休日で、ちょうど家にいたディランが、マクスウェルからの電話に応対する
 にゃん?と、ディランの足元では、ダミアが無邪気にじゃれついていて
 …しかし
 電話の向こうからの雰囲気を感じ取ったのか
 ぴくり、顔を上げた

「え……その、彼が?………うん…うん、わかった。僕も、何とかみんなを説得してみる」

 …ハンニバルが、目的の為に動き出した事
 それを聞いて、ディランは緊張した表情を浮かべる

 ……ハンニバル・ヘースティングス
 ディランにとっての、この世で一番尊敬していて、この世で一番大切な存在を、殺そうと企んだ内の一人
 強硬派・過激派をあおりたて、D-No.0暗殺の流れを作り出した男
 ディランを含むD-No.0の親衛隊達にとって…憎むべき相手
 それが、動き出したと言うのなら
 …彼らには、見過ごす事はできないのだ
 ……それを、止める為に…ヘンリエッタが動こうと言うのなら、なおさらだ
 精神的に磨耗し、死を望んでしまっている彼女が、どんな無茶な行動をとるか、わからない

 マクスウェルとの通話を切り、ディランはダミアを抱き上げた
 うにゅ?と、ダミアが首をかしげる

「…ねぇ、ダミア……もしかしたら、隠れ続けている方が、安全かもしれないけど…………でも、ずっと、安全な場所にい続けるだけじゃ…助けたい相手を、助けられない、よね?」

 にゃん、と
 ディランの言葉にうなづくダミア

 そうだ
 彼のためにも、彼を安全地点でかくまい続けるべきだ
 …しかし
 そのせいで、彼が助けたいと願う相手を、助けられなかったら
 きっと、彼は一生、後悔するから

「…ディーデリヒ!」

 聞こえているはずだ
 だって、彼を含め、すぐ「傍」にいるのだから

 空間がゆがむ
 異空間への通路が開く
 ディランはダミアを抱いたまま、そこへと入り込んだ


 彼に、表舞台に立ってもらう為に
 その為に、周囲を説得する決意を、胸に




to be … ?



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