「まさか、モルモットが2匹も手に入るとは…今日は実に良い日ですねぇ」
天倉姉妹と別れ、組織へと帰還しながら元人間の黒服、A-No.666はひとりごちた。
天倉姉妹と別れ、組織へと帰還しながら元人間の黒服、A-No.666はひとりごちた。
本来なら「過激派」に所属したい所なのだが、「穏健派」の連中に阻まれて昔のように存分に実験を行う事が出来なくなっていたり、「過激派」に所属している者たちが何者かによって次々に暗殺されているため、身の安全の確保と実験を続けるために「強硬派」に身を置いていた。
「それにしても馬鹿な娘達だ…口先だけの言葉にコロッと騙されるんですからねぇ。笑いを堪えるのが大変でしたよ。
まあ、我々の行う崇高な実験に協力出来るのですから、感謝の一つも述べてもらいたいものです」
まあ、我々の行う崇高な実験に協力出来るのですから、感謝の一つも述べてもらいたいものです」
己が飲み込まれた『ケルベロス』の凶暴性も関係しているのかは定かではないが、彼は「強硬派」に所属してはいるものの『実験したい。都市伝説、契約者問わずその身体を切り刻みたい』という欲求が人一倍強い。
実験の最中、被験者の苦痛の声や懇願を聞いている内に段々と『楽しく』なってきて被験者を『うっかり』殺してしまった回数は、両手、両足の指でも足りないほどだ。
今までA-No.666が担当していた契約者達は、表向きは任務の途中で死亡したとされているが、実際はH.No.への検体として提供していたり『多重契約者の暴走時の能力制御実験』や『自我の有無による能力使用時の変化』、『心の支えとしている者を失った時の契約者及び能力の変化』等の実験に使われていた。
実験の最中、被験者の苦痛の声や懇願を聞いている内に段々と『楽しく』なってきて被験者を『うっかり』殺してしまった回数は、両手、両足の指でも足りないほどだ。
今までA-No.666が担当していた契約者達は、表向きは任務の途中で死亡したとされているが、実際はH.No.への検体として提供していたり『多重契約者の暴走時の能力制御実験』や『自我の有無による能力使用時の変化』、『心の支えとしている者を失った時の契約者及び能力の変化』等の実験に使われていた。
「怪しまれないためにも、最初の内は普通の任務を与えることにしましょう…
新しいモルモットをどの実験に使うか…あぁ、考えるだけでもゾクゾクしてきました…」
彼女たちの苦痛の声を想像して、A-No.666はそれはそれは楽しそうに、顔の皮膚が破れるかと思うような異常な笑みを浮かべた。
新しいモルモットをどの実験に使うか…あぁ、考えるだけでもゾクゾクしてきました…」
彼女たちの苦痛の声を想像して、A-No.666はそれはそれは楽しそうに、顔の皮膚が破れるかと思うような異常な笑みを浮かべた。
続く…?