暗闇の中、火花が飛び散る
対峙しあうは、大きなドラゴン…カイザーと、巨大な鎌を持った老婆…ダッシュ婆あ
暗闇の中、二体は鋭く睨みあっていた
その様子を、カイザーの契約者たる竜宮 海造はじっと見下ろす
対峙しあうは、大きなドラゴン…カイザーと、巨大な鎌を持った老婆…ダッシュ婆あ
暗闇の中、二体は鋭く睨みあっていた
その様子を、カイザーの契約者たる竜宮 海造はじっと見下ろす
「…さぁ、行くよ、カイザー」
…強くなった自分達の実力を、示すのだ
カイザーが、先端がめらめらと燃えている巨大な尻尾を振り回し、ダッシュ婆あに叩きつける
カイザーの「たたきつける」だ
しかし、それはダッシュ婆あの素早い動きで避けられてしまった
このダッシュババア、契約者なしの野良都市伝説である
だが、人間に近い姿をしている彼女、人間に混じって生活した経験もあり…カイザーの正体を、知っていた
ゲームから生まれた都市伝説
それ故に、強くとも制限が存在しいている
たとえば…使える技は4種類まで、と、ゲームに忠実な点などだ
よって…技を四つ見切ってしまえば、勝機はある
カイザーの「たたきつける」だ
しかし、それはダッシュ婆あの素早い動きで避けられてしまった
このダッシュババア、契約者なしの野良都市伝説である
だが、人間に近い姿をしている彼女、人間に混じって生活した経験もあり…カイザーの正体を、知っていた
ゲームから生まれた都市伝説
それ故に、強くとも制限が存在しいている
たとえば…使える技は4種類まで、と、ゲームに忠実な点などだ
よって…技を四つ見切ってしまえば、勝機はある
カイザーが、口をあけた
めらめらと、口の中に生まれる炎………「かえんほうしゃ」か「だいもんじ」と言ったところか
吐き出されたそれ(「かえんほうしゃ」だった)、を、ダッシュ婆あは持ち前のスピードで避ける
そのまま鎌を構え、目二も止まらぬスピードで近づいて…
めらめらと、口の中に生まれる炎………「かえんほうしゃ」か「だいもんじ」と言ったところか
吐き出されたそれ(「かえんほうしゃ」だった)、を、ダッシュ婆あは持ち前のスピードで避ける
そのまま鎌を構え、目二も止まらぬスピードで近づいて…
直後
カイザーの姿が、消えた
後ろに生まれた気配
それは、ダッシュ婆あと同じくらいのスピードで飛び、接近してくる
…「こうそくいどう」か
そして、それはダッシュ婆あに狙いをつけて……高く、飛び上がった
今度は。「そらをとぶ」
カイザーの姿が、消えた
後ろに生まれた気配
それは、ダッシュ婆あと同じくらいのスピードで飛び、接近してくる
…「こうそくいどう」か
そして、それはダッシュ婆あに狙いをつけて……高く、飛び上がった
今度は。「そらをとぶ」
(……四つ目!)
四つ
四つ、技を使った!!
空中からの体当たりを、すんでのところで避けた
これで、相手の技はわかった
あとは、相手の技に合わせて戦うだけだ!
四つ、技を使った!!
空中からの体当たりを、すんでのところで避けた
これで、相手の技はわかった
あとは、相手の技に合わせて戦うだけだ!
鎌を構え、駆けるダッシュ婆あ
すれ違いざま、車のタイヤを切り刻むのと同じ要領で、カイザーを滅多切りにした
全身に切り傷を作り、地を流すカイザー
しかし、ぴろりん♪と電子音が響いて、その傷はすぐに治ってしまった
やはりゲームと連動しているか
どうせ、回復のアイテムは全てMAXまで持っているのだろう、四天王虐めで金稼ぎして
ならば……契約者を、直接叩くのが一番だ
契約者はどこにいる!?
辺りを見回すダッシュ婆あを、カイザーが鋭く睨んできた
すれ違いざま、車のタイヤを切り刻むのと同じ要領で、カイザーを滅多切りにした
全身に切り傷を作り、地を流すカイザー
しかし、ぴろりん♪と電子音が響いて、その傷はすぐに治ってしまった
やはりゲームと連動しているか
どうせ、回復のアイテムは全てMAXまで持っているのだろう、四天王虐めで金稼ぎして
ならば……契約者を、直接叩くのが一番だ
契約者はどこにいる!?
辺りを見回すダッシュ婆あを、カイザーが鋭く睨んできた
大きく口を開くカイザー
口の中でちろちろと燃える炎……また、「かえんほうしゃ」か!
吐き出されるそれを、ダッシュ婆あは再び避けようとして
口の中でちろちろと燃える炎……また、「かえんほうしゃ」か!
吐き出されるそれを、ダッシュ婆あは再び避けようとして
しかし
先ほどの「かえんほうしゃ」とは全く違う動きで迫ってきたそれに……囲まれてしまった
先ほどの「かえんほうしゃ」とは全く違う動きで迫ってきたそれに……囲まれてしまった
「な!?こ、これは…」
これは…「かえんほうしゃ」ではない
「ほのおのうず」だ
「ほのおのうず」だ
「バカなっ!?」
既に、技は四つ全て出してきたはず!?
「たたきつける」「かえんほうしゃ」「こうそくいどう」「そらをとぶ」の四つのはず
…「ほのおのうず」を使う隙間はないはずだ!?
「たたきつける」「かえんほうしゃ」「こうそくいどう」「そらをとぶ」の四つのはず
…「ほのおのうず」を使う隙間はないはずだ!?
(い、いや、だが……これは、チャンスだ!)
「ほのおのうず」の最中は、相手も身動きできないはずだ……初代版ならば
ならば、この炎からうまく脱出して、契約者を探せばよい!!
ならば、この炎からうまく脱出して、契約者を探せばよい!!
…そのダッシュ婆あの思考は、叶う事はなかった
ダッシュ婆あを囲む炎の向こう側で、大きく口を開いたカイザー
その口の中で……炎は、燃えておらず
代わりに、鋭い光が生まれて
ダッシュ婆あを囲む炎の向こう側で、大きく口を開いたカイザー
その口の中で……炎は、燃えておらず
代わりに、鋭い光が生まれて
その口から発射された「はかいこうせん」によって
ダッシュ婆あは、消し炭同然にされて吹き飛ばされて……その体は、すぐ近くを流れていた川に落下して、流されていってしまった
ダッシュ婆あは、消し炭同然にされて吹き飛ばされて……その体は、すぐ近くを流れていた川に落下して、流されていってしまった
「……やったぁ!!」
無邪気に笑う海造
…やった!
成功だ!
…やった!
成功だ!
ばさり、カイザーが海造の元にやってくる
「やったね、カイザー!」
ぐぉぉん、嬉しそうに返事をするカイザー
もう負けたくないという、海造の想い
それを受けて…カイザーは、新たな力を得た
もう負けたくないという、海造の想い
それを受けて…カイザーは、新たな力を得た
バグとして生まれる存在の力
カイザーの噂が流れているゲームには、いくつかのバグ技が存在している
バグってしまった存在
故に……そのゲームの制約から「外れた」存在
技は四つのみ、というその制約が……外れたのだ
カイザーの噂が流れているゲームには、いくつかのバグ技が存在している
バグってしまった存在
故に……そのゲームの制約から「外れた」存在
技は四つのみ、というその制約が……外れたのだ
もっとも、これは危険な試みだ
一歩間違えば、カイザーはバグってしまった存在として、暴走しかねないのだから
HPを4ケタ以上にするなど、他にもできそうなこともあるが……まずは、これだけでいいだろう
危険を背負うリスクは、少ない方がいい
一歩間違えば、カイザーはバグってしまった存在として、暴走しかねないのだから
HPを4ケタ以上にするなど、他にもできそうなこともあるが……まずは、これだけでいいだろう
危険を背負うリスクは、少ない方がいい
「これで、もうあのお兄ちゃんにも負けないよね」
そうだ
もう、負けてなるものか
もう、負けてなるものか
自分は、世界の十分の一をもらうのだ
そう、約束している
負けるわけにはいかないのだ
そう、約束している
負けるわけにはいかないのだ
「沙織おねーちゃんにも、幸せになってもらいたいしね」
姉のように慕う、藤崎 沙織
彼女の願いも叶えばいい、と海造は考える
その願いがどんなものなのか、海造はよく知らないけれど
彼女には幸せになってほしいと願うのだ
彼女の願いも叶えばいい、と海造は考える
その願いがどんなものなのか、海造はよく知らないけれど
彼女には幸せになってほしいと願うのだ
そして
自分も、幸せになってみせる
世界の十分の一を、手に入れる事ができたならば
大好きな彼女に、プロポーズしてみせるのだ
自分も、幸せになってみせる
世界の十分の一を、手に入れる事ができたならば
大好きな彼女に、プロポーズしてみせるのだ
子供っぽい、無邪気な願いを抱えて
海造は、残酷なその行為から、抜け出す事など考えもしなかった
海造は、残酷なその行為から、抜け出す事など考えもしなかった
己の行っている行為の残酷さに
この少年は、まだ、気づいていない
この少年は、まだ、気づいていない
to be … ?