学園祭、そのさなか
一室にて、その戦いは起こっていた
お互い、一歩も譲らず
互いの主張が、ぶつかりあう!!
一室にて、その戦いは起こっていた
お互い、一歩も譲らず
互いの主張が、ぶつかりあう!!
「猫耳、つけようよ。似合うから」
「いらない!!無理!!!」
「いらない!!無理!!!」
…えー
何が起こっているのかというと
2年B組の手伝いをする事になった操に、ゴスロリメイド服だけでは飽き足らず、猫耳までつけようとしているのである
駄目だ、このクラス。早くなんとかしないと
何が起こっているのかというと
2年B組の手伝いをする事になった操に、ゴスロリメイド服だけでは飽き足らず、猫耳までつけようとしているのである
駄目だ、このクラス。早くなんとかしないと
「絶対似合うってば」
「無理!!この格好でも十分に恥ずかしいんだからね!?」
「でも、大人しく着た操は偉い」
「ほらほら、佳奈美が待ってるから。早く早く」
「無理!!この格好でも十分に恥ずかしいんだからね!?」
「でも、大人しく着た操は偉い」
「ほらほら、佳奈美が待ってるから。早く早く」
にじりにじり
追い詰められていく操
どうやって突破したらいいものか、悩んでいると
追い詰められていく操
どうやって突破したらいいものか、悩んでいると
…こんこん、と部屋がノックされた
「えぇと…は、入っても、大丈夫、かな?」
「!!」
「!!」
こ、この声は!!
「あ、ディラン先生、いいよ~」
「っちょ!?」
「っちょ!?」
着替え終わってるから、いいと言えばいいけど!?
そっと、あけられる扉
2年B組の呼び込みを手伝わされているディラン、執事服を着せられている
…似合っている
無駄に、似合っている
多分、似合うように作られたのだろう
そんな格好で、いつも通りの少しおどおどとした態度で、言ってくる
そっと、あけられる扉
2年B組の呼び込みを手伝わされているディラン、執事服を着せられている
…似合っている
無駄に、似合っている
多分、似合うように作られたのだろう
そんな格好で、いつも通りの少しおどおどとした態度で、言ってくる
「えっと…みんなを呼んできて、って頼まれたんだけど」
「は~い、でも、その前に……彼女に、猫耳つけたら似合いますよね?」
「えっ、ち、ちょっと!?」
「は~い、でも、その前に……彼女に、猫耳つけたら似合いますよね?」
「えっ、ち、ちょっと!?」
何を聞くか!?
女子生徒の問いかけに、ディランはきょとんとして
じ、と操を見つめてきた
女子生徒の問いかけに、ディランはきょとんとして
じ、と操を見つめてきた
…どうにも、この男は苦手だ
調子を狂わされる
調子を狂わされる
「…うん、似合うと思うよ」
「ちょっと!?適当に答えないでよ!?」
「え、でも…リボンみたいで、可愛いと思うよ?」
「ちょっと!?適当に答えないでよ!?」
「え、でも…リボンみたいで、可愛いと思うよ?」
操の反論に、不思議そうに首をかしげて、そういってくるディラン
えぇい、こいつは!?
えぇい、こいつは!?
「そんな可愛いもんが、私に似合う訳ないでしょ?」
「?操ちゃんは、女の子だから。可愛いのが似合うのは、当たり前だと思うよ?」
「?操ちゃんは、女の子だから。可愛いのが似合うのは、当たり前だと思うよ?」
本当に
本当に、当たり前のことを、当たり前のように言っている
そんな様子の、ディラン
お世辞とか、そんなものではない
純粋に、素直に思った事を、口にしてきている
本当に、当たり前のことを、当たり前のように言っている
そんな様子の、ディラン
お世辞とか、そんなものではない
純粋に、素直に思った事を、口にしてきている
思わず、赤くなって固まった操
その、隙に
その、隙に
「てい」
すちゃ
「!?」
「パーフェクト!!」
「パーフェクト!!」
猫耳カチューシャをつけられた!?
「よし、これで完璧!!さぁ、いざ接客!!」
「こんな格好で!?」
「わぁ、やっぱり、リボンみたいで可愛いよ」
「こんな格好で!?」
「わぁ、やっぱり、リボンみたいで可愛いよ」
あぁあああああ、この男はっ!?
天然タラシとしか言いようのない、ディランの言葉に
操は、殴り倒したい衝動をこらえて、頭を抱えるのだった
天然タラシとしか言いようのない、ディランの言葉に
操は、殴り倒したい衝動をこらえて、頭を抱えるのだった
三面鏡の人に土下座しつつ続く予定はない