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連載 - 赤い靴・DNo-14b

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 繰が、いかにディランを部屋から追い出し、宏也から取り戻した下着をはきなおそうか
 それを必死に考えていた、その時

 ……にゃあ、と
 猫の鳴き声が、聞こえた

「え?」

 繰が、声のした方向を、見ると
 うにゃん?と首をかしげている猫が一匹
 ふわふわした毛の長い、若干大柄な猫がちょこんっ、と座って、繰とディランを見つめていた

「あ……だ、ダミア?どこから入ってきたの、駄目だよ…」
「え?何、この猫、先生の?」
「あ、う、うん……」

 うにゃにゃん
 ディランの言葉を理解しているのかいないのか、ダミアと呼ばれたその猫は、てちてちと二人に近づいてきた
 じ~~~っと、二人を見つめて
 そして、何を思ったのか

「っきゃ!?」
「く、繰ちゃん!?」

 ぴょ~~ん!と、繰に向かって、飛び掛った
 繰に自覚はなかったが、メイドとして接客していて、甘いケーキなども運んでいた訳で
 彼女が纏うその甘い香りを、ダミアが感じ取ったのだ
 猫とは言え、大柄なダミアに飛び掛られ、椅子から転げ落ちそうになる繰
 その繰に、ディランは慌てて手を伸ばしたが

「にゃ?」
「うわっ!?」

 ふみっ
 繰に飛び掛った、ダミアが
 繰に手を伸ばしたディランの頭を、思い切り踏んづけて
 結果として、繰もディランも、倒れこんでしまい

「いたた……もう、何なの………よ」

 ぴし、と
 今の状況に、固まる繰
 にゃ??と、ダミアは愛らしく首をかしげている、が

 待て
 何がどうなって、こう言う状況になった!!??

「あぅ………いたた……だ、ダミア?ぼ、僕の、頭から……降りて、くれる、かな……?」
「あ、ま、待った!降りないで!このままで!!」
「………え?」

 慌てた様子の繰の言葉に、ディランは首を傾げようとするが……後頭部にダミアが乗っている状況では、首を傾げられない


 ……今、どんな状況になっている、か?
 それは、繰が床に、脚を開いた状態で座り込み
 どう言うタイミングで入り込んでしまったのか、その両足の間に……ディランの頭が、入ってしまっていて
 スカート越しに、その後頭部に、ダミアが座っている状況
 すなわち
 ダミアが体をどけて、ディランが顔を上げたら
 見える
 色々と、見えてしまう
 まだ、宏也から取り戻した下着をはきなおしていないのである
 全体的に色々と見えてしまうっ!!??


「え、えぇと、繰ちゃん………どう言う状況、なのか……聞いても、大丈夫……?」
「き、聞くなっ!?自分で考えなさいよ、それくらいっ!!」
「あぅぅ……っ!?ご、御免なさい……」

 おどおどした様子のディランの言葉に、真っ赤になって答える繰
 うにゃにゃん??と、ダミアは不思議そうに、不思議そうに首をかしげていて

 この状況、一体、どうしたら良いのか
 思考を混乱させ、繰は固まってしまっているのだった




続くかどうかさっぱりわからないから困る




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