「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 邪気殺し-08

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Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
(藍那>・・・清太も、もうすぐ小学4年生なんだから・・・1人で登校とかしないの?
(清太>ヤだ! 姉ちゃんと一緒じゃないと学校行かない!!
(藍那>こんなところで妙な我侭言わないの!

頭を叩かれた
あぁ、怒った姉ちゃん超可愛い・・・抱きしめられたい・・・
というわけで、俺は現在姉ちゃんと2人っきりで登校中
朝からスーパーウルトラハッピータイムをありがとう神様!

(清太>ところで姉ちゃん、今日は何時ぐらいに帰ってこられる?
(藍那>えっと、今日は部活があるから・・・って、帰ってくるまで私の部屋で何かするつもりなんでsy―――

すごく、平和な時間だと思ってた
その幻想は

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」

ぶっ殺された

「清太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
(清太>げっ、来ちまttゴハァッ!?

突然側面から何者かによって襲われた
正確には「跳びつかれる」とか「抱きしめられる」とかが正解なんだろうけど、
俺にとってこれは一種の攻撃、宣戦布告のような気がしてならない
赤いランドセルを背負ったその女の子は、俺の上から降りて開口一番に、

(少女>清太ァ!! 俺と結婚しろぉ!!
(清太>ふざけんなぁ!!

こいつからこの暑苦しいプロポーズを受けること、来月で早4年
幼稚園時代からの付き合いだ
こいつの名前は空出 実(ソラデ ミノル)、俺のクラスメイトだ
毎日毎日俺に猛烈アタックを続けるしつこい女だ
悪運も強く、小学生になってから俺と違うクラスだったことが無い
しかも、12ヶ月連続で俺と隣の席
こんな時だけ神様って残酷だよ・・・

(藍那>実ちゃん、おはよう
(実>姉上様おはようございます! 清太を俺に下さい!!
(藍那>こんな弟で良ければどうぞ♪
(清太>何勝手に決めてんの!?
(実>決まったぞ清太ぁぁぁぁぁぁ!!これでお前は俺のものだぁぁぁぁぁぁぁ!!
(清太>くっつくな暑苦しい!?
(藍那>うふふ、邪魔しちゃ悪いよね、2人共遅刻しちゃダメよ~?
(清太>あ・・・待って・・・

ダメだ・・・俺の、天使が・・・遠くへ・・・

(実>さぁ!これで2人っきりだな!!
(清太>不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!




    †    †    †    †    †    †




そして地獄が―――1日の授業が終わって、俺は家路についていた

(清太>あぁ、やっと解放された・・・も、もう来ないよな!?

キョロキョロと辺りを警戒しながら歩く
何で俺がこんなことを・・・

(セキエ>姉ヲ好クヨリ遥カニマトモダト思ウガ
(清太>うるさい! 俺にだって選択権はあるんだぞ!?
(セキエ>法律的ニハ『姉妹』トイウ選択肢ハ無イ
(清太>ちくしょう! 愛に兄弟も姉妹も関係ないのに!
    姉ちゃんとなら一生2人で仲良く暮らせる自信があるのに!!
(セキエ>駄目ダコイツ、モウ如何ニモナラン・・・

叫びながら歩いていたら

(清太>――――――――おわっとぉ!?

後ろから邪気を感じて、反射的に横へ跳んだ
今立っていた場所に、大きくて真っ赤な鉄の塊が落ちてきた
これは・・・金槌?

(セキエ>清太、コレハ「赤ハンマー」ダ!
(清太>「赤ハンマー」?

距離を取って振り向くと、確かに赤く巨大なハンマーを持った男が立っていた
と、次の瞬間

(赤ハンマー>ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァァァァァァァァァ!!
(清太>っ!? な、何だ何だ??
(セキエ>「赤ハンマー」ハ極度ノ恥ずかしがり屋デナ
     己ノ存在ニ気ヅカレルト、顔ヲ真ッ赤ニシテ・・・

ハンマーが頭上から振り下ろされる
右手を水晶にして、その衝撃から免れた

(セキエ>[相手モ同ジ目ニ、ツマリ、ハンマーデ殴ラレテ血塗レニサレル]
(清太>早く言えよっ!? かなり厄介じゃねぇか、よぉ!

『クォーツキック』を喰らわせようとするが、デカいハンマーを持ってる割に軽く避けられ、反撃を狙ってくる
が、難なくそれも右手で防ぐ

(清太>っへへ、お前の攻撃なんて効かないzうわっ!?

振り下ろされるハンマー
何度も、何度も、何度も何度も何度も―――――これ、って・・・

(セキエ>[マズイ、邪気ガ溜マッテシマウゾ!]
(清太>「鬼」の時の二の舞かよ・・・!

何とか受け流して間を取ったけど、「赤ハンマー」の動きが早すぎて、また同じ状況を作り出す
段々、痛みを感じるようになってきた
邪気を、吸い過ぎてる

(清太>くっ、そぉ・・・! どうすれば・・・!?

さっきよりも高く振り上げられたハンマーが、
俺に向けて力強く下ろされた―――――



「超級!!覇王!!電・影・だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」



叫び声と共に突然飛んできた電気の塊が、「赤ハンマー」を吹き飛ばした
その光弾は、人の形となって、俺の目の前に立った
あまりに驚いて、喉が詰まりそうになった

(清太>・・・み、実?
(実>清太ぁ!! 愛してる!!
(清太>いやだからやめろっての!? ってか、あんなこと出来たのかお前!?
(実>出来ない!
(清太>・・・へ? ちょ、嘘言うなよ、たったいm
(実>俺は清太に嘘なんて吐かん!!
(清太>よ、余計意味分かんない・・・

と、「赤ハンマー」が立ち上がり、こちらに歩み寄ってきた
俺が前に出ようとしたが、実がそれを止めた

(清太>お、おい、実・・・
(実>誓って嘘は吐かん! ただ・・・嘘がホントになるだけだ!!

と、やっぱり意味不明なことを言って、実は「赤ハンマー」に向かっていった

(実>ばぁぁぁぁぁぁくねつ! ゴッドゥ!! スラァッシュ!!

どういう原理か分からないが、彼女の手からライトセイバーのようなものが伸びて、
真っ赤なハンマーに叩きつける
それらは火花を散らしながらぶつかり合ったが、
ハンマーは真っ二つになって、鈍い音を立てて地面に落ちた

(実>俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ!!

実が出した右手から、本当に炎が燃え上がった

(実>勝利を掴めと轟き叫ぶぅ!!

「勝利を掴めぇぇぇぇぇぇ!!!」と叫び声が響いた

(実>ばぁぁぁぁぁぁぁくねつっ!! ゴォォォォォッドゥ!! フィンガァァァァァァァァァァ!!!

燃え上がる右手は、武器を失った「赤ハンマー」の顔面を捉え、鷲掴みにした
ところで、思い出した事が1つだけある

(実>ヒィィィィィィィィト・・・・・

彼女――空出 実の最高握力は

(実>エンドォォォォォォォォ!!!!



――――――――200kgだ



ぐちゃり、血と肉と骨を撒き散らし、「赤ハンマー」は自身が真っ赤になってそのまま消滅した
言葉が、全然出てこなかった

(清太>す・・・すげぇ・・・

ただ、これだけしか思い浮かばなかった

(実>清太ぁ!!怪我は無いか!?歩けないなら俺がお前を背負っていくぞぉ!!
(清太>実・・・お前、契約者だったのか?
(実>あぁ!俺は「嘘から出た実」と契約した!!

マジかよ・・・そ、そういや、何時だったか師匠が『都市伝説と契約者は引かれやすい』とか言ってたような・・・
今になって初めて理解したよ

(実>それより無事そうで何よりだ!!結婚しよう!!
(清太>だから唐突過ぎるし、出来ないしする気もないからな!?

ったく、やっぱりしつこいな、こいつは・・・でも

(清太>ま、まぁ、一応助けてくれたしな
    ・・・サンキューな、実

言った直後に、彼女は大粒の涙を流して、大きな声で泣き出した

(清太>ッハァ!? っちょ、ど、どうしたんだよいきなり!?
(実>うおぉぉぉぉぉぉぉ!!! 清太に感謝されたぁぁぁぁぁぁぁx!!!
   やっぱりお前が好きだぁぁぁぁぁぁぁ!!お前が欲しいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!清太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
(清太>・・・・・・あ、そぅ・・・

 ・・・感謝して後悔した・・・かも?
これは、純粋に仲間が出来た、ってことで、いいのか?

(セキエ>[イッソ嫁ニ貰ッテシマエ、妾ハ祝ウゾ2人ノ仲ヲ]
(清太>黙ってろ!?

   ...see you NEXT

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