「…先ほど、両親の、葬儀の手続きを…「組織」の方で行って頂ける、とおっしゃっていましたが…従兄に説明する時に…「組織」の人達の事、どう説明すればいいでしょうか…」
…従兄、か
天倉姉妹の家族構成や親戚関係までは、完全に調べ切っていなかった天地
彼女らの従兄が、学校街に来て居る事を、たった今、把握した
天倉姉妹の家族構成や親戚関係までは、完全に調べ切っていなかった天地
彼女らの従兄が、学校街に来て居る事を、たった今、把握した
……致命的なミスだ
そちらが、狙われる可能性も、ある
都市伝説契約者ならば、ある程度は自力で身を護れるだろうが…
…そちらの保護申請をすべきか?
いや、「首塚」が保護する者の、関係者なのだ
そちらに害が及べば、「首塚」の祟りが発動する事に変わりは無い
…それでも、警戒するにこした事はあるまい
そちらが、狙われる可能性も、ある
都市伝説契約者ならば、ある程度は自力で身を護れるだろうが…
…そちらの保護申請をすべきか?
いや、「首塚」が保護する者の、関係者なのだ
そちらに害が及べば、「首塚」の祟りが発動する事に変わりは無い
…それでも、警戒するにこした事はあるまい
……さて
紗奈の質問、両親の葬儀の手続きをした「組織」に関して、彼女の従兄にどう説明すべきか?
とっさに、それを答えられない天地
……彼女らの従兄にも、「組織」の存在を伝えるか、否か
そこで変わってくるからだ
紗奈の質問、両親の葬儀の手続きをした「組織」に関して、彼女の従兄にどう説明すべきか?
とっさに、それを答えられない天地
……彼女らの従兄にも、「組織」の存在を伝えるか、否か
そこで変わってくるからだ
「「組織」の事を隠したままにするか、それとも、伝えるか。そこで変わるだろう」
天地の変わりに、辰也が口を開いた
そのまま、天地以上に事務的な口調で、淡々と続ける
そのまま、天地以上に事務的な口調で、淡々と続ける
「天地、葬儀の手続きを行っているのは、どのナンバーだ?」
「…CNoとDNoだ」
「それなら、純粋な「組織」の黒服って事もないだろう。葬儀屋と言う事にしておけ。「組織」は警察とも一部協力関係にある。その従兄とやらに事情の説明を求められたら、そちらに任せる手もある」
「…CNoとDNoだ」
「それなら、純粋な「組織」の黒服って事もないだろう。葬儀屋と言う事にしておけ。「組織」は警察とも一部協力関係にある。その従兄とやらに事情の説明を求められたら、そちらに任せる手もある」
「組織」の人間の事は「葬儀屋」と伝える
事件について説明を求められたならば、「組織」と協力関係にある警察関係者の手を借りればいい
……それで、問題はあるまい
「組織」について隠すのならば、だ
「組織」の事も伝えると言うのならば、また別だが
事件について説明を求められたならば、「組織」と協力関係にある警察関係者の手を借りればいい
……それで、問題はあるまい
「組織」について隠すのならば、だ
「組織」の事も伝えると言うのならば、また別だが
「これくらいは、すぐに答えられるようにしておけ」
「……うっせぇ」
「……うっせぇ」
やや呆れたような辰也の言葉に、天地は視線をそらす
…このような面でも、自分はまだ敵わないとでも言うのか?
歳は一つ違うだけ、「組織」にいた時間は、自分と同じくらい…いや、辰也が「組織」を抜けてからの事を考えれば、自分の方が、長いはずだと言うのに
…このような面でも、自分はまだ敵わないとでも言うのか?
歳は一つ違うだけ、「組織」にいた時間は、自分と同じくらい…いや、辰也が「組織」を抜けてからの事を考えれば、自分の方が、長いはずだと言うのに
……まだだ
まだ、経験が足りない
もっと、経験を詰んで……「組織」の、上へ
もっともっと、高みへ
そうしなれば…「組織」を内側から変えるなど、できない
まだ、経験が足りない
もっと、経験を詰んで……「組織」の、上へ
もっともっと、高みへ
そうしなれば…「組織」を内側から変えるなど、できない
「…とりあえず、そう言う事にしておいてくれ。一応、俺も葬儀には立ち会うから、ある程度フォローする」
紗奈に向き直り、天地は改めて、そう告げた
…とにかく、葬儀が終わって落ち着くまで、この姉妹から目を離す訳にはいかない
そう、考えながら
…とにかく、葬儀が終わって落ち着くまで、この姉妹から目を離す訳にはいかない
そう、考えながら
to be … ?