「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 夢幻泡影-43l

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Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
迫り来るは美しき氷の竜
その凍てついた顎が狙うのは、少年―黄昏裂邪と、女性―C-No.0、セシリア・クロンクヴィスト
2人の内、ちっ、と小さく舌打ったのは裂邪だった

(裂邪>『シャドーダイブ』!

竜が近づく前に、無数の黒い手が2人を包み、
氷の竜の主―メルセデス・オラーリャの目の前から、2つの影が消失した

(メルセデス>っ・・・逃げやがった

そう思うのも無理はない
だが2人はまだ、“この場にいた”
この世界の光と影が全くの正反対な世界―――影の世界に





     †     †     †     †     †     †





そこは明るかった
既に闇が支配する時刻だというのに、光に満ちていた

(セシリア>こ、ここは・・・?
(裂邪>「シャドーマン」の異空間。それより、さ・・・

言葉を溜めて、セシリアの顔を見る裂邪
酷く申し訳なさそうな顔をしているのは、この後の発言によるものだった

(裂邪>ごめん、セシリアの姉ちゃん。暫くこの世界で待ってて
(セシリア>なっ・・・本気で言ってるのか!?
(裂邪>近年稀に見る勢いで本気です
    いやぁ、あいつの攻撃、結構広範囲だからさ、どっちかを守りながらだと相手の思う壺だと思うし
    なんなら1対1の方が手っ取り早いと思って
    それに、俺にちょっとだけ良い考えがあるんだ
    そゆ訳で、シェイド、後は宜しく!
(シェイド>了解シタ
(セシリア>っま、待て! 危険すぎる、馬鹿な真似は――――
(裂邪>そうそうそれで思い出した
    今、シェイドの能力で姉ちゃんの能力が使えなくなってるから
    あの超便利な力でテレポーテーションとかやろうとしても無駄だからね!

尚もセシリアは彼を呼びかけたが、聞かずに裂邪は外の世界に出た





     †     †     †     †     †     †





(裂邪>――――――――うおっと!

咄嗟にしゃがむ裂邪
その真上を、氷の竜が冷気を纏いながら飛翔する

(裂邪>危ない危ない、飛び出し注意飛び出し注意
(メルセデス>何だ、まだ居やがったか?

冷ややかな声を聞き、裂邪は上を向いた
上空には、メルセデスが氷の翼を羽ばたかせていた

(メルセデス>怖気付いて逃げたもんだと思っていたがなぁ?
(裂邪>バーカ、言っただろ、“借りを返す”って
    “返してみろよ人間如きが、キリッ”って言われた以上、人間様の力見せてやるぜ
(メルセデス>ッハ、餓鬼が・・・『カルトドラッヘ』

メルセデスが叫ぶと、先程裂邪の頭を通り過ぎた竜が大きく蜻蛉返りをし、
再び裂邪を噛み千切らんと牙を剥く

(裂邪>来たな、『青氷の白夜龍』もどき!
    お前の為にとっておきを見せてやるから、有り難く思え!

駄弁りながら、彼は腰のベルトの横についた金色のパスを取り出す
普通なら、バックルに翳して「レイヴァテイン」との仮契約状態を作り出すのだが、彼は、

(裂邪>俺さぁ・・・今まで電王風に変身ポーズ取ってきたけどなぁ
    どっちかっつぅと、ガオウ派なんだよ!!

それを、自らの頭上へ高々と投げた
無論パスは重力に従って、真下へと落下を始める

(裂邪>―――――――――――変、身

パスが裂邪のベルトのバックル部に到達した時、変化は起きた
「レイヴァテイン」が一瞬、西洋風の剣の形を取ったかと思えば、
瞬時にそれはドロドロと溶けて金色の液体となり、裂邪の身体を包み込んだ
そして、金の水は次々とその形を整えてゆく
指先、肘、肩、膝、爪先、背の4枚の翼まで、数多の鋭い装飾がなされ、
身体全体は黄金の装甲によって守られている
頭部は裂邪の趣味なのだろうか、何処をどう見てもギラティナのオリジンフォルムのそれだった
月が地に降りたかの如く煌びやかなその姿で、裂邪は拳を振り上げ、

(裂邪>・・・『真・黄昏地獄拳』!!

襲いかかる氷の竜を、その顔面を抉るように殴りつけた
黄金の光を受けてきらきらと輝きながら、竜は欠片となって雪に埋もれた
メルセデスは、にやりと笑って裂邪を見下ろしている

(メルセデス>随分派手なコスプレだな
(裂邪>百式、アカツキ、アルヴァアロン、オーディン、オーガ、コーカサス
    モビルスーツも仮面ライダーも、『金色は強い』っていう不文律があるんだよ!
(メルセデス>・・・意味分かんねぇ

呆れを伴った溜息を吐き、冷たい視線を向ける
周囲の雪を溶かし、またも巨大な竜の氷像を作り上げる

(メルセデス>何度ぶっ壊そうが無駄だ、何度でもお前を噛み砕ける!!

またも、竜が空を翔け、裂邪を喰らわんとする

(裂邪>OK、だったら遠慮なく試させてもらうぜ
    勝利と破滅の力を宿した俺の新フォーム・・・『ゾディアック』の力をなぁ!!

己の拳と拳をぶつけ、火花と共に甲高い金属音を打ち鳴らす
そのまま彼は黄金の輝きを放つ左拳を開き、
大気を裂くかのように大きくその手を振りかぶった
爪撃は本当に風をも引き裂き、氷の竜を触れずに三枚に卸してしまった

(裂邪>わお、まさか本当にできるとは
(メルセデス>・・・カマイタチって奴か
(裂邪>まぁ似たようなもんかな
(メルセデス>だが、んな事やっても無駄だって分かってんだろ?

雪が溶けて水となる
その水は、今度は裂邪の足元に――――――

(裂邪>ヒハハハハハハハハ!待ってましたその行動!!

バチッ、バチッ!とスパークを響かせていた右拳を天高く振り上げ、
瓦割の要領で真っ直ぐに地面を殴りつける

(裂邪>『ポラリス』!!

一帯を、眩い光が覆った
落ちたばかりなのに早くも陽が昇ったのかと錯覚させるその強い光は、
メルセデスの視界を遮り、暫しの隙を作る

(メルセデス>なっ・・・っく、小賢しい
(裂邪>お褒めの言葉どうも

目が慣れた瞬間に、氷の剣で前方からの攻撃を防いだ
眼前に裂邪の姿は無い・・・先程のように、斬撃を飛ばしてきたのだろう

(メルセデス>面倒臭ぇ、『カルトシュテr――――――――――ッ!

雪を、雹に変えようとした時に気づいた
降っていない
ここ数日、学校町を白く染めあげる程に降り続けた雪が、ぱったりと止んでいた
それだけではない
そこら中に見えた積雪も“消えて”なくなり、空気も乾いている
雪雲にぽっかりと空いた穴から覗く星空を眺めて、

(メルセデス>・・・何しやがった?
(裂邪>さっき、お前がセシリアの姉ちゃんにしていたことを思い出してね
    血を凍らせたり、竜を作る時に雪を一旦水に変えたり・・・
    で、俺は思った訳よ
    たった今、お前の周りの雪も水分も全部滅ぼした・・・さぁ、お前に何が出来る?

大地を強く蹴り、蜻蛉のような鋭い剣の翼を広げながら、
空中のメルセデスにその爪を向けた

(裂邪>ヒハハハハハハ!! あとはその溶けない剣を潰せばぁ!!
(メルセデス>・・・っち

メルセデスが、舌を打った直後に、
どぉっ!!と足元から何かが押し寄せた――いや、噴き出したと言った方が自然だろうか
それは、裂邪を飲み込んでしまい、

(裂邪>―――――――――――あっつぅ!?

その熱さに耐えられず、何とかその熱水から逃げ出した
どうやらそれは、地下から溢れ出ているようだった

(裂邪>チクショウ、油断した、その手があったか・・・あ゙ぁ熱かった
    けどもう同じ手は食わねぇぞ、今度は水ごとお前の存在を消してやる!

左右の拳をぶつけ、火花を散らして構えた瞬間だった

(裂邪>――――――あれ?

目の前の光景を見て、思わず声を漏らした
熱水が地面から噴き出しているだけの、物寂しい光景
それを作り上げた主の姿は、何処にもない

(裂邪>・・・やべ、見失った・・・セシリアの姉ちゃんにどう謝ろう;

   ...To be Continued

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