…お店の子たちは、隣町に逃がした
あと、ここに残るのは私だけ
あと、ここに残るのは私だけ
私は、店の奥に隠していたそれを取り出すと…店を、出た
そこには、くるくる、踊るように回るティーポットの着ぐるみ
それと……たくさんの、黒いパレードたち
それと……たくさんの、黒いパレードたち
「…これが、噂に聞く「夢の国」、なのね…」
…自分だけで、何とかなるか?
……いや、何とかしなければならない
私が死んだら…あの子を一人、残す事になってしまう
それだけは、駄目だ
あの女はあの子を見捨てた
だから、私があの子の母親として、あの子を護るのだ!!
……いや、何とかしなければならない
私が死んだら…あの子を一人、残す事になってしまう
それだけは、駄目だ
あの女はあの子を見捨てた
だから、私があの子の母親として、あの子を護るのだ!!
『…何を、悲痛な覚悟を決めておるか』
「……!あなた、あの子は……」
『今、他の者が傍について護ってくれておるわ。その状態で、妾が力を使う訳にはいかないであろ?』
「……!あなた、あの子は……」
『今、他の者が傍について護ってくれておるわ。その状態で、妾が力を使う訳にはいかないであろ?』
…それも、そうである
現れた自分が契約している存在を相手に、私は苦笑する
現れた自分が契約している存在を相手に、私は苦笑する
「それじゃあ…一緒に、戦ってくれるかしら?」
『当たり前じゃ。お主は、妾の契約者じゃからの!』
『当たり前じゃ。お主は、妾の契約者じゃからの!』
ティーポットの周囲のパレードが、襲い掛かってくる
私は、それに向かって引き金を引いた
ドンっ!!という発砲音と共に発射された弾が、パレードの一体を打ち抜く
私は、それに向かって引き金を引いた
ドンっ!!という発砲音と共に発射された弾が、パレードの一体を打ち抜く
『憐れな囚われ人たちよ、妾が、かつて落ちた地獄へと、そなたらを送り届けてやろう!!』
彼女が、それを作り出す
巨大な髑髏と、巨大な蝦蟇
それが、パレードを飲み込みだす
くるくるくるっ!!
ティーポットの着ぐるみは、混乱したようにますます回る
巨大な髑髏と、巨大な蝦蟇
それが、パレードを飲み込みだす
くるくるくるっ!!
ティーポットの着ぐるみは、混乱したようにますます回る
「…来なさい!私の銃に打ち抜かれたい子から!!彼女の可愛い大髑髏と蝦蟇に飲み込まれたい子から来なさいっ!!皆、まとめて地獄へと送ってあげるわ!!あなたたちが作り出す地獄など、到底生ぬるいのだと…教えてあげるわ!!」
『きっひひひひひひひひ!!父上の敵は妾の敵じゃ!!まとめて死ねぃ!!』
『きっひひひひひひひひ!!父上の敵は妾の敵じゃ!!まとめて死ねぃ!!』
…南区、バー「黄金の夢と髭」
その前にて……ささやかな幸せと契約した少年の父親と、それが契約している存在は
「夢の国」のパレードとの交戦を開始した!!
その前にて……ささやかな幸せと契約した少年の父親と、それが契約している存在は
「夢の国」のパレードとの交戦を開始した!!
to be …?