「……ふぅん」
そのチラシを、真っ赤な靴を履いた少女は興味なさげに見つめていた
背後に立つ赤い靴が、少女に尋ねる
背後に立つ赤い靴が、少女に尋ねる
「手は出すなよ?」
「わかってるわよ。無理無理。ラスボスどころか隠しボスクラスじゃないの」
「わかってるわよ。無理無理。ラスボスどころか隠しボスクラスじゃないの」
そう答え、ぺい、とチラシを捨てる少女
赤い靴は、少女の返答にほっとした
…己の契約者に、こんな危険な都市伝説と積極的に戦って欲しくない
赤い靴は己の願いが叶った事に、酷くほっとした
赤い靴は、少女の返答にほっとした
…己の契約者に、こんな危険な都市伝説と積極的に戦って欲しくない
赤い靴は己の願いが叶った事に、酷くほっとした
「………」
そして
少女が投げ捨てたチラシを拾った女性が、一人
そのチラシを見て…憂鬱な表情を浮かべた
少女が投げ捨てたチラシを拾った女性が、一人
そのチラシを見て…憂鬱な表情を浮かべた
…あぁ、あの都市伝説が、何かこの町に災いを運ぶと言うのか
きっと、あの人はこれを見逃さない
たとえ、敵わないとわかっていても…取り込まれた人間たちを救おうと
そして、「夢の国」それ自体を救おうとして…無理をしてしまうかもしれない
自分の命なんて、顧みず
きっと、あの人はこれを見逃さない
たとえ、敵わないとわかっていても…取り込まれた人間たちを救おうと
そして、「夢の国」それ自体を救おうとして…無理をしてしまうかもしれない
自分の命なんて、顧みず
どうか、無茶をしないでください
もう、命を落とさないで
彼女には、ただ、祈る事しかできなかった
もう、命を落とさないで
彼女には、ただ、祈る事しかできなかった