御免なさい
御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい…………
御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい、御免なさい…………
何度繰り返したかわからぬ謝罪
己が殺めた命への
己が、運命を粉々に砕いた相手への
……己が、死なせてしまった相手への、謝罪
己が殺めた命への
己が、運命を粉々に砕いた相手への
……己が、死なせてしまった相手への、謝罪
己に、精を残らず吸い尽くされて死んだ者がいた
己の能力で心を壊され、廃人になった者がいた
……己と関わった事で、命を落とした者がいた
己の能力で心を壊され、廃人になった者がいた
……己と関わった事で、命を落とした者がいた
己のせいだ
己が、弱かったから、あんな事になったのだ
己が、存在していたから、あんな事になったのだ
己が、弱かったから、あんな事になったのだ
己が、存在していたから、あんな事になったのだ
己など
「………生まれてきて………御免なさい………」
生まれてこなければ、良かったと言うのに
「…………ぁ」
意識が、現実へと引き戻される
自分は…確か、ニーナに、襲撃されて……
自分は…確か、ニーナに、襲撃されて……
「……生きて、る……」
記憶をたどる
…あぁ、そうか……ヘンリーがちょうど来てくれて……治癒を、してくれたのか
ユニコーンの治癒能力ならば、あのレベルの怪我でも治癒は可能だ
…あぁ、そうか……ヘンリーがちょうど来てくれて……治癒を、してくれたのか
ユニコーンの治癒能力ならば、あのレベルの怪我でも治癒は可能だ
……いかに、自分が人間ではないとは、言え
あの状態で放置されいてたら、死んでいただろう
あの状態で放置されいてたら、死んでいただろう
「………生き延びちゃったか」
いっそ、死んでしまえばよかったと言うのに
そうすれば、もう、誰にも迷惑をかけずにすんだ
そうすれば、もう、誰にも迷惑をかけずにすんだ
このまま生きていれば、また、誰かに迷惑をかけてしまう
ならば、いっそ……
ならば、いっそ……
「…………い」
ぎゅう、と
手に感じる、暖かさ
手に感じる、暖かさ
「……え」
「………せんせ、い」
「………せんせ、い」
しっかりと、ディランの手を握ってきている、その手
……繰だ
ディランが寝ていた寝台に突っ伏して………眠ってしまったまま、しかし、ディランの手をしっかりと握っている
放さない、とでもいうように
ディランが、一人でどこかに消えてしまうことを恐れているかのように
しっかりと、しっかりと
……繰だ
ディランが寝ていた寝台に突っ伏して………眠ってしまったまま、しかし、ディランの手をしっかりと握っている
放さない、とでもいうように
ディランが、一人でどこかに消えてしまうことを恐れているかのように
しっかりと、しっかりと
「……繰ちゃん?どうして……」
しっかりと握られた、その手を
……ディランは、払うことが、できない
強く強く、握られたその手の暖かさに……すがってしまう
……ディランは、払うことが、できない
強く強く、握られたその手の暖かさに……すがってしまう
「…御免ね、繰ちゃん…」
……あぁ
自分は、こんな少女まで、巻き込んでしまって
どこまで、自分は他者を傷つけて生き続けているのだろう
自分は、こんな少女まで、巻き込んでしまって
どこまで、自分は他者を傷つけて生き続けているのだろう
自分が生きている限り、誰かを傷つける事しかできないのなら
自分など、さっさと消えてしまうべきだと言うのに
自分など、さっさと消えてしまうべきだと言うのに
けれど
もし…………もしも
自分などでも、誰かの支えになれるなら
誰かの力に………なれるなら
もし…………もしも
自分などでも、誰かの支えになれるなら
誰かの力に………なれるなら
「………そんな事、ありえないよね」
自嘲するように、ディランは小さく、呟いて
……そっと、優しく、繰の手を握り返したのだった
……そっと、優しく、繰の手を握り返したのだった
to be … ?