夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

64&バーサーカー

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
見上げた先に、青があった。
果てしなく、限りなく、空間が広がっている。

青に点在する白から覗く光は暖かく。何処かから吹き抜けていく風が心地よく。
踏みしめた緑の大地は柔らかく。そしてそれらに何の感慨も抱かず。
原野に一人立つ少年は、初めて味わう陽光の眩しさに目を細めた。

「……リュウ」

降り注ぐ光に手をかざし、金髪の少年……ボッシュは呟く。
仰ぎ見るのは偽りの青空。刷り込まれた知識がそう教えてくれていた。

「お前は……空を開いたのか……?」

反逆者たちが目指した空は、ここには無い。
つまり、この地平にボッシュを殺した竜はいない。
ならばこの世界全ては、ボッシュにとって何の意味も無いものだった。

「だったら……俺も行かないと……駄目だよな」

何故こんな事になったのか、理由はどうでも良かった。
自分が蘇った訳も、侵食された身体が元に戻っている事も、どうでもいい。
リュウがここにはいない、それだけが重要だった。

「また……すぐに追いつくよ……相棒」

輸送任務の失敗以降、ずっとボッシュはリュウの背中を追い続けた。
積荷を処分する時も。隊長と共に包囲した時も。半身を捨てた時も。
そしてリュウと同種の力を手にした時も。だから、今度も。

「お前に出来て……俺に出来ないわけ……ないよな」

リュウ=1/8192は統治者を打ち倒し千年の封印を破るという不可能を成し遂げた。
ならばボッシュ=1/64が聖杯戦争という障害を乗り越えられない道理など存在しない。
既に、チェトレに代わる新しい力は与えられていた。

「……バーサーカー」

ボッシュの背後に、異形が現れた。二足で立つ、赤い鬣の、牙持つ獣人。
獣の瞳に理性の輝きは無く、ただそこに在るだけで暴力的な威を放つ。
ボッシュはその狂戦士の圧にも平然としていた。慣れたものだった。

「俺……行かないと……あいつのところに」

往かねばならなかった。例え世界を壊してでも。
リュウのいる、本当の青空の下へ。
そして、今度は。

「だからさ」

柔らかな風を全身に浴びながら、穏やかにボッシュは言った。
ただ一つの願いを叶える為に。

「全部、叩き潰せ」

狂戦士の、獣の雄叫びが、空を震わせた。

力を示さねばならない。
例えそれがどこであろうとも。
立ち止まる事など出来る筈がない。
何度道を踏み誤ろうとも、命ある限り、走り続ける。
それだけが唯一、自分の存在を証明する方法なのだから。


  ○  ○  ○


 ――――あー、駄目だなこ■は。

召還のプロセスの最中、―――――は思った。
過去の記憶を思い出すために召還に応じたのはいいのだが。

 ――――バー■ーカーって、ついてね■な。

現在進行形で、―――――は狂気に侵食されていた。
今から喚ばれるのがどんな世界か見たかったが、どうやらそれは叶いそうにない。

 ――――なん■■うか、同■するぜ。

そしてどうにも自分の勝ちがとても遠い事も悟っていた。
狂気だけならまだしも、とても不快なものが精神に纏わり付いてくる。

 ――――歴史■■視■ば、確か■俺はろ■■な■■■か■■。

―――――を汚染するのは狂気だけではない。彼自身の過去。
望まずとも歴史に刻んだ悪名が、―――――の身も心も侵してゆく。

 ――――サ■■■■トって■■■倒なも■■。

ブレードトゥース。―――――のもう一つの姿。
十万Gの賞金首。もはや弁明も不可能なハンターキラー。

 ――――■ろそ■考■■の■難し■■■■■■。

狂気と風評が蝕み、怪物としての性質が固着していく。
聖杯戦争のシステムに組み込まれた以上、抗うことはできない。

 ――――ご■■■一■■戦■■■■■■■。

まだ見ぬマスターに思いを馳せる。男ならまだいい。
女の子が相手なら悔やんでも悔やみきれない。色んな意味で。

 ――――■■■。

意識が闇に沈んでいく。
全ては塗り替えられ、そして。

 ――――がんばれ■。

怪物だけが残った。

【クラス】
バーサーカー

【真名】
ブレードトゥース@メタルマックス3

【属性】
中立・狂

【パラメータ】
補正込  筋力A+ 耐久A+ 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具C
補正無  筋力C  耐久B  敏捷C 魔力E 幸運D 宝具C

【クラス別スキル】
狂化:A
理性の代償として能力を強化する。
全ての理性を引き換えに全能力値が上昇し、更に筋力と耐久が1ランク上昇する。
宝具により本来より1ランク上昇している。

【固有スキル】
無辜の怪物:A
生前の行いから生じたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。
能力や姿が変貌する。バーサーカーの場合、真名が賞金首時代のものに変更され怪物としての側面が強化された。
このスキルは外す事ができない。

砲弾迎撃:B
両腕を振るって迎撃可能な攻撃を遮断する。獣人化している時のみ効果を発揮する。
対象は砲弾やミサイルのような遠距離攻撃など。宝具によりある程度の魔術も叩き落す事が可能。
間断の無い連続攻撃や飽和攻撃などは防ぎきる事が難しい。

単独行動:C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらく自立できる能力。
ランクCならばマスターを失っても一日は現界可能。

仲間殺し:B
怪物としての特性。狂化状態でもこのスキルの効果は発揮される。
バーサーカーは自分の腕の届く範囲に何者かが存在する場合、確立でそれを攻撃する。
攻撃判定は常に行われており、味方も対象内である。マスターも例外ではない。
スキルに無辜の怪物が存在する限り、このスキルが無効化されることは無い。

【宝具】
『100,000Gの賞金首(クラン・ナンバー3)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
冷血党という武装組織に捕獲された、とあるハンターの成れの果て。
数々の賞金稼ぎを殺害し人々から恐怖されたバーサーカーの一面が宝具として具現化。
常時発動型の宝具であり、発動中は赤い鬣と長大な牙を持つ獣人の姿に変身する。
これはバーサーカーに移植されたメタモーフ細胞と呼ばれるものの効果である
筋力と耐久に常にプラスの補正がかかり、更に狂化が1ランク上昇する。
そして様々な戦車や機動兵器を破壊したバーサーカーの爪撃には機械属性に対しての特効が発生する。

この宝具は無辜の怪物と連動しており、令呪を使用しても解除することができない。
宝具とスキルのどちらか一方だけを封じても、多少能力が劣化するだけで獣人化が解除される事は無い。
両方まとめて無効化された場合は人間の姿に戻り、激痛に地面をのたうち回りしばらくの間は戦闘不能になる。
もしもこの状態で生き残り、且つ宝具の再起動に成功した場合、バーサーカーは必ずマスターに反逆する。
反逆したバーサーカーはどんな状況であってもマスターの息の根が止まるまで執拗に攻撃し続ける。

バーサーカークラス専用宝具であり、違うクラスで召還されていればこの宝具もまた違った姿を見せる。

【Weapon】
爪と牙

諸々の効果が解かれた場合も素手で戦う。武器は取り出せない。

【人物背景】
武装集団クラン冷血党の幹部にして凶悪な賞金首。賞金の額はクランの中で最高の十万G。
ハンターや一般人はおろかクラン内でも恐れられる狂獣であり、目的のためなら仲間も殺す。
元々はクランに捕獲されたハンターで、監禁中は実験体1313号と呼ばれていた。
成功率が極めて低い人体改造手術が成功したため洗脳処理を施され、組織の手駒として各地を荒らしまわった。
この賞金首として悪名を広めていた時期は常に変身状態にあり、一握りの人物しか彼の人間としての素顔を知る者はいない。
組織に対する忠誠心は皆無であり、魔犬のオズマというハンターと交戦した際に洗脳が解け、冷血党への復讐を誓う。
組織の指導者であり己を怪物に変えたグラトノスに戦いを挑むも返り討ちにされ再び捕えられる。
何とか脱走するが追っ手の手に掛かり絶命。その後、とある科学者に拾われ蘇る事になるが代償として記憶を失う。
それからは記憶を取り戻すために大陸各地で女の子とイチャついたり依頼をこなしたり色々したりしつつ冷血党の壊滅に成功する。
復讐に成功し嫁もゲットしたが、最後まで記憶が戻る事は無かった。

以上の経緯により賞金首と賞金稼ぎの二面性を持ち、どのクラスで召還されるかによって性質が変わる。
例えばライダーとしてならば凄腕のハンターとして現われ、残虐非道の賞金首として認識されないので無辜の怪物が付くような事も無い。
今回はバーサーカーとして召還されてしまった為、無法者としての側面が前面に出ることになってしまった。
望まずして行った大量の犯罪行為により無辜の怪物として扱われ、その象徴である獣人状態が解けることは無い。

【サーヴァントとしての願い】
過去を思い出してみたかったが召還された時点で半ば諦めている。

【基本戦術、運用法】
とりあえずバーサーカーに殺されないように注意が必要。
単独行動持ちだが狂化と常時発動している宝具のせいで平時でも魔力の消耗が激しい。
宝具の魔力消費はどうにもならないので頑張って耐えるしかない。もし解除すればそれはそれで地獄を見ることになる。
なので長生きしたければ交戦はなるべく避ける。そして出来るだけ敵を作らないこと。


【マスター】
ボッシュ=1/64@ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター

【マスターとしての願い】
そらをみにいく。

【weapon】
獣剣
レイピアのような細身の剣。

【能力・技能】
獣剣技

チェトレの力は使用不能。力の残滓なのか魔力は多め。

【人物背景】
地下世界に生きた16歳の少年。一言で表現すれば転落したエリート。
名前にある数字はD値と呼ばれ、ボッシュのいた地下世界ではこの高低によって人生は決定付けられる。
ボッシュの64という値はかなり高い数値であり、将来は約束されたも同然、だった。
レンジャーという治安維持組織に所属し、そこで与えられた任務によってボッシュの運命は狂い始める。
任務の失敗、敗北、仲間を見捨て敵前逃亡、人を捨てるも再度の敗北。
最終的には人外の存在との接続を果たし、空を目指す者たちの最後の壁となって立ちはだかる。

幼い頃から狂育と呼んで差し支えない訓練を父親に強いられた結果、かなりの戦闘力を持っている。
ただし性格の方は癖が強くなってしまい、エリート主義に凝り固まった面倒くさい人間になってしまった。
同僚であるリュウ=1/8192とはD値が低い事を見下しながらもそれなりに親しく接していた。

【方針】
勝利する。



BACK NEXT
-007:ケイジ&アサシン 投下順 -005:本田未央&しろがね
時系列順

BACK 登場キャラ NEXT
参戦 ボッシュ=1/64 000:黄金のホーリーグレイル-what a beautiful phantasm-
バーサーカー(ブレードトゥース)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー