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神条紫杏&アサシン

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世界史上、最大の暴君は誰か。


政治的な力を持たない一般のキリスト教徒の多くを処刑し、獣の数字や大淫婦とすら蔑まれるローマ皇帝・ネロか。
その名自体が暴君の意味を持つとさえされた、随皇帝・煬帝か
自身の理想を貫くために現実を歪めたとまで呼ばれた粛清を行った、ソ連書記長・スターリンか。

数多の人物の名前が挙げられる。
その中で必ずその名を挙げる物が居る。

「暴君の証明が間接的に人を殺した数であり、恐怖の渦に巻き込んだ土地の広さとするなら。
 人間が生み出した最大の暴君とは、間違いなく『神条紫杏』だろ。
 彼女を超えられるとすれば……それこそ神話上の神ぐらいなものだろう」

食糧事情、社会的インフラ、兵器開発、医療機関。
現代社会を成り立たせる全てがTSUNAMIグループを通じて行われている。
そのTSUNAMIグループが、文字通りありとあらゆる手段を用いて『間引き』を行えば。
それは世界の崩壊を意味する。
TSUNAMIグループの創始者であり、初代会長。
その『魔王』と同義の肩書きを持つ女こそが、『神条紫杏』なのだ。
巨大組織『TSUNAMIグループ』の総帥であるからこそ、神条紫杏は全世界を相手取って戦争を起こすことが出来た。

一国の王ですらなく、だからこそ、全世界へと平等におぞましき支配と死をばら撒くことの出来た魔王。
七十億を超え、八十億を迎えようしていた世界人口。
そのうちの半分以上を殺した戦争を起こした。
その戦争のためのあらゆる作戦を、自らが携わった。
彼女の目的は間違いなく『全世界に住む人間の粛清』だった。
彼女は津波のように、抗いようのない恐怖だけを残していった。
正しき罪を持って、あるべき場所で処刑することも出来ずに暗殺された。

しかし、誰も知りはしない。
彼女が未来を知っていたことを、未来では現在の世界人口の半分ですら『倍』なのだということを。
絶望の未来を回避するために、人を殺していたことを誰も知るわけがない。

結果として。
歴史にはその『真実』を記されず、ただ、全世界を恐怖の渦に陥れた魔王が居たという『事実』だけが残された。







日本史上、最強の侍は誰か。


無数の論争が行われつつも、剣聖という看板を必ず与えられる上泉信綱。
無数の真剣勝負に挑み、全てに勝利し、遂に一度として刀傷を受けなかった塚原卜伝。
二天一流を掲げ、数多の武芸者と斬り合って生き残り、技術書・精神書として五輪の書を記した宮本武蔵。

数多の人物の名前が挙げられる。
その中で必ずその名を挙げる物が居る。

「人を殺した数で強さが決まるというのなら、人斬り抜刀斎はどうだ」

誰かが言い出す。
その名前は、幕末の時代に人を斬り捨て続けた鬼の名前。
恐らく、戦の最中を含まないのならば、日本国で最も多くの生命を奪いとった侍と呼ぶのも憚れる修羅。
人斬り抜刀斎は、修羅さながらに生命を斬り捨てて新たな時代を切り開いた。
明治政府樹立の影には、幕府重鎮の相次ぐ暗殺が大きな要因となっている。
ならば、明治政府を作ったのは人斬り抜刀斎という鬼なのかもしれない。

人斬り抜刀斎の名前は誰もが知っているが、人斬り抜刀斎の正体は誰も知らない。

誰もしらないからこそ、その噂は大きくなっていく。
浄瑠璃や歌舞伎のモチーフにされ、その逸話も歪んでいく。

誰も知らない。
人斬り抜刀斎が、幕末の時代で、誰よりも人を殺すことに忌避感を抱いてたことを。
狂気に駆けるような混乱とともに人々が奔走する時代で、誰よりも人を斬り捨てる事実を見つめ続けていた。
その真実を、後世の人間は誰も知らないのだ。

結果として。
歴史にはその『真実』を記されず、ただ、暗殺を続けた人斬り抜刀斎が居たという『事実』だけが残された。






「人斬り抜刀斎か」

成人を迎えばかりほどの若さを持った、赤みがかった長髪をポニーテールに纏めた女が居た。
地味だが、仕立ての良い黒いウーマンスーツを纏った女。
垂れがちな目は柔らかさよりも、周囲を伺うような神経質な一面を抱かせる。
顔立ちは整っていたが、ソレ以外では特筆すべき特徴を持っていない。
それこそ、街を歩いていても誰も気にはしないような、平凡な女だった。
しかし、女は『平凡』という言葉から最も遠いような
神条紫杏。
『煬帝』が『暴君』の意味を持つように、ある世界において『Sian』は『魔王』の意味を持つ。

「聞いたことはあるよ、日本史上、最も人を『斬ったとされる』暗殺者だとね」

緋色の髪と頬に十字傷を刻んだ男が、西日の差す部屋の影の中で消えるようにして立っていた。
緋色の長髪を高い位置で結んだ、痩身矮躯の身体を青袴で包んでおり、とても英霊とも思えないような優男。
平均的な二十前後の女性のそれである紫杏と体格に大きな違いはない。

「……『ますたあ』よ」

しかし、その研ぎ澄まされた妖刀のような鋭い視線は、目の前の優男が英霊であることを如実に訴えていた。
アサシンのサーヴァント、『緋村剣心』。
別名、『人斬り抜刀斎』。
混乱の幕末の京都で人を斬り続けた鬼こそが、神条紫杏によって召喚されたサーヴァントだった。

「『拙者』ではなく、『俺』として登録された英霊を、主は召喚できた。
 とすれば、『ますたあ』の作る時代というものは、みんなが笑えるものなんだろう。
 そうでなければ、俺を呼ぶことは出来ない」

どこか仮面を被ったような口調でアサシンは語り始める。
この姿が、緋村剣心の全てではないのだろう。
恐らく、本来の抜刀斎はもっと別の姿なのだ。
仮面を被ることで、役割を演じることで生きてきた紫杏はそれを察することが出来た。
優れた観察眼というよりも、オカルトじみた同族の臭いを嗅ぎとったのだ。

「しかし、新時代を作る際には、笑えなくなる人物がいるのだろう」
「そうだ」

紫杏は躊躇いもなく肯定した。
抜刀斎は鋭い瞳を逸そうともせず、紫杏は反英雄の視線を真っ向から受け止めた。
魔王の肩書に、偽りはなかった。

「何かを選べば、何かが選べなくなる。
 そもそもとして、人は多すぎるんだ。
 いや、嫌うだけならいい。
 人間は、人間を、本当に滅ぼしてしまう戦争を起こしてしまうんだ。
 その歴史を変えるために、私は聖杯とやらを求めよう。
 仲間の計画が失敗する可能性も、0ではないからな」

それは未来を知ったからの言葉――――ではない。
短い生を過ごして知った、不誠実な世界の真実。
努力した人間が報われない、間違った世界の理だ。



「歴史を誤魔化して、私は死んだ。
 かつてあった大破壊の歴史を塗り替えるために、私は死んだ。
 『大破壊の未来という歴史を改変しようとした主体は神条紫杏』、宇宙をそう誤魔化すことが出来れば、成功だ。
 宇宙は私の死を観測することで、歴史は改変されず、歴史が元通りに進むと勘違いするだろう。
 ならば、私の仲間が歴史を改変させる。
 宇宙が気づいた時には、歴史は安定した状態に戻る。
 安定した歴史は、宇宙にすら手を出せない」

歴史は定められている。
例え、歴史を大きく動かしたと思われる人間を、タイムスリップの技術で殺したとしよう。
すると、歴史は変わるのか。
多くの場合において、歴史は変わらない。
『殺された人物のすぐ傍に居た誰か』が、代わりに定められた歴史通りに進むように偉業を為すのだ。
ただ、それでも『その人物』でなければいけない、という歴史も存在する。
例えば、燃料問題を根本的に解決してしまう機関を開発した科学者の死がそうだ。
その科学者が死ぬことで、燃料問題は解決されぬまま、未来へと棚送りになってしまう。
歴史が変わることも、かなり低い確率ではあるが、存在するのだ。

「『六人組』とは単なる数字だ、そこに所属する人物の『名前』は意味を持たない。
 私達六人で世界を救う……そう言った意味を持つ数字だ。
 必ず、六人組は世界を改編する。
 だが、もしも、私達の仲間が歴史の改変に失敗したら……そのための保険。
 この聖杯戦争に勝利し、聖杯を手にして歴史にアクセスする」
「根源に通じるため、聖杯を求めるということか」
「魔術師でない私が根源にアクセスできるかどうか、それは正直出来ない可能性も低いだろう。
 しかし、私の仲間が『一撃計画』を成功させるように、バックアップする。
 それが私の願いだ。
 人類の救済こそが、私の願いなのだ」

紫杏は語り続ける。
抜刀斎は、その言葉に偽りがないことを見抜いた。
しかし、聞き慣れぬ言葉があったために、疑問の言葉として紫杏の言葉をオウム返しにした。

「……一撃計画?」
「世界の人間の大半を殺して、戦争を起こした我々の敗北によって世界を安定させる計画だ」

『世界を殺す』
『わざと戦争に負ける』
その二つのフレーズを、何事もないように、紫杏は口にした。
すなわち、それは歴史において大逆の存在になるということ。
それこそ、『神』ではなく『魔王』と呼ばれる存在となるということ。
救いようのない存在へと堕ちることだ。

「私達は人を大勢殺した津波とならなければいけない。
 どのような英雄であっても、津波を止めることは出来ない。
 事実、オカルトと超常現象が支配する裏社会ですら、私達が組んだ『支配』という津波の前兆を止められなかった」

紫杏は己の意思を述べ続けた。
抜刀斎がそれを求めていることをわかっていたからだ。
紫杏が、人斬り抜刀斎を従えるに相応しい人間であるか。
紫杏が、人斬り抜刀斎を生んででも求めるに相応しい時代を作ろうとしている人間であるか。
抜刀斎は、それを求めていた。



「『一撃計画』によって、一度世界を壊れる――――手前で、私達は『故意』に失敗する。
 その結果、人は多く死ぬだろう。
 しかし、そもそもとして戦争を仕掛けた私達が、『引き際』を見極めて完膚無きに敗北する。
 これ以下では世界は再び巨大な戦争を起こし、これ以上は死ぬ必要がない死亡者数」

荒唐無稽な話。
しかし、抜刀斎は紫杏の目を見据え続けた。
無言で言葉を促す。
紫杏は、自身の想いと作戦を偽ることなく言葉にする。

「そんな、世界を維持するための、最小限の人口減少で終わる。
 そうすれば、封印された『そして、誰も居なくなった<ピースメーカー>』は使われることがない」

最大最強の人間爆弾、『そして、誰も居なくなった<ピースメーカー>』。
『反エントロピー』という馬鹿げた超能力を所持し、増え続けるだけのエントロピーを収束できる奇跡の人間。
文字通り、無限のエネルギーを操る夢の爆弾。
その使用は、世界が崩壊することを意味する。
それだけは、避けなければいけない。

「……そんなところだ。
 私が聖杯を手にせずとも、一撃計画は成功するだろう。
 だが、絶対ではない。
 絶対でない以上、保険が必要だ。
 そして、聖杯は保険としては十分すぎるものだ」

『紫杏が体験できるはずのない最悪の未来をやり直す』。
それこそが神条紫杏の願いなのだ。
抜刀斎は一度軽く目を閉じ、開いた。
怪しい眼光で、紫杏を見据えたまま、小さく口を開いた。

「この血刀が吸う血が増えることになる」
「そういうことになる、人斬り抜刀斎殿には申し訳ないがな」

紫杏は知っている。
抜刀斎が求めた理想と、日本が歩んだ歴史は異なることを。
富国強兵の元に人民を圧迫し、敗北する。
その中に、不幸となった人間は大勢いた。
それが歴史の常だと紫杏は納得できるが、抜刀斎はどうだろうか。
剣心の眼光が、より強烈に、妖しく光った。

「その先に、血を流した以上の人々の笑顔があるのなら……
 もしも、『ますたあ』の作ろうとする新時代がそうではないと思ったら、宝具の元に俺達の契約は破棄される」

その思考自体が、『無辜の怪物』によって侵された思考だった。
生命とは数字ではない、そんなことは人を斬り捨て続けた剣心自身がよく知っている。
だからこそ、宝具『人斬り抜刀斎』は自らの主を取捨選択する。
『人々の笑顔がある新時代』を作ろうとする人間しか召喚、及び契約できないようにするのだ。
そして、剣心が目の前の人間が主に相応しくないと判断すれば、契約は破棄される。
より上位の神秘を持ってしなければ、この宝具の効果を無効化することは出来ない。



「そこにで作られる世界が、自分の居場所ではないことはわかっているんだろうな?」
「愚問だな。
 幸せになることなど、とうの昔に諦めている。
 『誰もが幸福になって良い』というものは、義務ではなく権利に過ぎないのだからな」

紫杏は不誠実な世界を見つめ続けた。
紫杏は父は三流の政治家だったが、己の私腹を肥やすことを目的とするような政治屋ではなかった。
人のために動いていた父は、中東のテロリズムの手にかかり、死んだ。
よくあることだった。
紫杏の、たった一人の家族は、そんな言葉で片付ける事ができるような世界だった。
悪法もまた法であるが、悪は正されなければならない。

「血に濡れた神輿は誰も担ぎはしない」
「そうだ、そのために私は血に濡れねばならない。
 私という神輿を捨てることに、誰も躊躇いを覚えないように」

ふと、幼い頃からの想い出が蘇った。
隣町の公園に住む、桃の木の精。
大人は見えず、子供だけが見えることが出来る、座敷童のような精霊。
もしも、桃の木の精なんて、何の意味もない不可思議なことを目撃していれば別だったかもしれない。
自分は大人ぶって世界を分かっているつもりにすぎない子供だと言ってくれるのなら、変わっていたかもしれない。
そんな、何の意味もない、だけど、ロマンチックな寓話が存在するのなら。
不誠実な世界でも、好きになって良かったかもしれない。
しかし、現実に、桃の木の精を紫杏は観測できなかった。
『観測できなかったものは、存在しない』。
それこそが、『神条紫杏』が愛する、曲解した『シュレディンガーの猫』理論だった。

「それが広義的にも狭義的にも悪だとわかっているが、やらねばならないと思ったのだ」
「……契約は為された。
 人斬りの鬼として呼ばれた『俺』の名は『ますたあ』とともにある。
 『拙者』であるための刀は、『ますたあ』の従者である以上は持つことが出来ない」

鋭い日本刀が光を放った。
逆刃であるはずもなく、触れれば斬る、妖しき刀。
その刀で、その力で新時代をより良き新時代が気づかれると信じた。
紫杏と同じであった。

「例え、鏡に映る自分の姿がどれほどおぞましいものでも……やらねばならないと思ったのだ。
 やらねばならないことを我慢できるような、そんな人間にだけは、なれなかった。
 ……思えば、本当にそれだけなのだろうな」



――――結局のところ、神条紫杏と緋村剣心の二人は、最初から最後まで、我慢の出来ない大きな子供だったのだ。


.



【クラス】
アサシン

【真名】
緋村剣心@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

【パラメーター】
筋力D 耐久E 敏捷A+ 魔力E 幸運E 宝具E

【属性】
混沌・中立

【クラススキル】
気配遮断:A+
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
完全に気配を断てば発見する事は難しい。
『日本史上最大の暗殺者・人斬り抜刀斎』と畏怖された剣心は、無辜の怪物スキルの影響で高い気配遮断スキルを誇る。

【保有スキル】
無辜の怪物:B
生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方を捻じ曲げられた怪物の名。
能力・姿が変貌してしまう。
このスキルは外すことが出来ない。
宝具・『人斬り抜刀斎』と同一されているため、姿に大きな変貌はない。

飛天御剣流:C+
一対多を主戦場とする、弱者を助ける救世のための剣術。
大きな力に与することもなく、ただ孤高で在り続けた天秤の剣。
緋村剣心は正統継承者であるが、本来、肉体的に優れたものが扱うべき剣術であるため、スキルランクは高くない。
スキル・無辜の怪物、及び、宝具『人斬り抜刀斎』の影響で奥義の使用が出来ない。

宗和の心得:B
同じ相手に同じ技を何度使用しても命中精度が下がらない特殊な技能。
攻撃が見切られなくなる。

心眼(偽):B
いわゆる「第六感」「虫の知らせ」と呼ばれる、天性の才能による危険予知。
視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。

【宝具】
『人斬り抜刀斎』
ランク:E 種別:対史宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
『不殺の剣士』を『人斬り抜刀斎』へと変える、緋村剣心の魂に刻まれた誓いの宝具。
『人斬り抜刀斎』とは、すなわち旧時代に捨てられた火村剣心の有り様。
剣心は世間から称えることはなく、人斬りの鬼として旧時代とともに消えていった。
本来の剣心は心優しき青年だが、人々と時代に形作った『人斬り抜刀斎』という鬼に精神を侵食されている。
どのような触媒を用いようとも、『人々が笑う新時代』を作ろうとする者しか緋村剣心を召喚することが出来なくする。
また、緋村剣心が望めば一方的に契約を破棄することが出来る。


【weapon】
血に染まった無銘の業物

【人物背景】
短身痩躯で赤髪の優男、左頬にある大きな十字傷が特徴である。
かつては長州派維新志士で、幕末最強とまで謳われた伝説の剣客・人斬り抜刀斎その人である。
修羅さながらに殺人剣を振るい数多くの佐幕派の要人を殺害してきた。
間違いなく、明治政府樹立の大きな要因であった。

しかし、ある不幸な事件から明治維新後は一転して不殺を誓い、流浪人として旅し、弱き人たちのために剣を振るっていた。
流浪人としての剣心は一見朗らかで間の抜けた人物であり、虫も殺せぬような人柄であった。
以降どのような残虐非道な悪人に対峙しても、どのような困難な状況に陥ろうとも不殺の信念を決して曲げることはなかった。
神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵たちとの戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。

しかし、英霊としては多くの人間によって付与された『人斬り抜刀斎伝説』の影響を大きく受けている。
そのため、自らの意志で続けた人斬りではあるが、無辜の怪物として扱われている。
サーヴァントとして召喚される際には、『緋村剣心』ではなく『人斬り抜刀斎』となるのだ。
よって、『人斬り抜刀斎』時には習得していなかった飛天御剣流の技は使用することが出来ない。

【サーヴァントとしての願い】
誰もが笑って過ごせる平和な新時代を作る。


【基本戦術、方針、運用法】
優れた剣技を持っているが、敵サーヴァントとの直接対決では分が悪い。
単純な技術だけを持って人を斬るため、魔力供給自体もほとんど必要としない燃費の軽さ。
マスター暗殺が主戦術となる。





【マスター】
神条紫杏@パワプロクンポケット11

【マスターとしての願い】
遥か遠い世界が破滅するという『史実』のやり直し

【weapon】

【能力・技能】
  • 魔王
神条紫杏は死後に反英雄として登録されている。
もしもサーヴァントとして召喚されていれば、無辜の怪物スキルとは異なるが、
同じように本来の彼女とはかけ離れた姿・性格で召喚される特殊スキルである『魔王』をEXランクで所持している。
後世の創作によって定められるスキルであるため、マスターの立場である現在は持ち合わせていない。

また、『"周囲の人間が自分に望む人格"を完璧に演じる才能』を持っている。
それこそが、『魔王』の元となった紫杏の特殊な才能である。
その紫杏が設定した『人物』を演じることで、紫杏は高いカリスマ性を保持している。
また、動揺というものも限りなく抑えることが出来る。

【人物背景】
神条紫杏は高校に入学するまで、生真面目でどこか尊大な、自分のことを大人だと思う大きな子供であった。
子供だからこそ、欺瞞に満ちた世界を理解でき、それが我慢できなかった。
努力をしていた人が馬鹿を見て、ズルをしたり嘘をつく者が幸福になる世界。
それに対する怒りに似た感情を抱いており、常に世界を正そうとしていた。
例え、鏡に映った自分の姿がどれだけ醜いものでも。

高校在学中、表社会にも裏社会にも大きな影響を及ぼしている大グループ『ジャジメント』の幹部候補として渡米。
彼女はその渡米の最中、『人間が滅ぶ最悪の未来』からやってきた男・ミスターKと接触する。
ミスターKの語る滅びの未来が十分に信じることが出来るものだと確信し、彼の仲間である『六人組』に入る。
その後、18歳の春には日本支部の社長として就任。

ジャジメントと敵対している『オオガミグループ』も支配し、二つの組織を統合。
こうして、紫杏の『世界征服』は成功し、最悪の未来を回避するための『世界支配』を開始する。
燃料や食糧問題から生まれる人間同士の滅びの戦争を、世界人口の大半を殺すことで世界を維持する。
そんな『一撃計画』を実行した。
その後、ほどなくして暗殺される。
しかし、『六人組』は『一撃計画』を実行するだろう。

六人組としての彼女は、『見ることの出来ない顔も知らない誰かの笑顔』のために動いている。
世の中の不正義を直視し続けたため、自身が幸せになることを諦めている。
暗殺された直後、『自身が体験できない遠い未来をやり直そう』とする意思を以って、聖杯戦争に招かれた。


【方針】
サーヴァントとの接触は避け、マスターを暗殺する。



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アサシン(緋村剣心)

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