ラノロワ・オルタレイション @ ウィキ
「つまらない話ですよ」と僕は言う(下)
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「つまらない話ですよ」と僕は言う(下) ◆olM0sKt.GA
(前編へ)
古泉一樹が師匠達三人の前に姿を現したのは、ちょうど彼女達が地下フロアの制圧を完了して一階に戻ってきたときでした。
「どうも、初めまして。僕は、古泉一樹というしがない超能力者です。そちらの朝倉涼子さんとは同じ学校に籍を置く学友の間柄です。
彼女に対してだけは、お久しぶりですと申し上げておきましょう」
彼女に対してだけは、お久しぶりですと申し上げておきましょう」
放送を聞いたのと同じロビーに、貼りついた中身の見えない笑みを浮かべた古泉一樹は開口一番そんなことを言いました。ぺらぺらと良くしゃべるようすはまるで胡散臭い詐欺師です。
「以後、お見知りおきを」
両手を頭の後ろで組んだ降参のポーズのまま、古泉一樹は普通の女の子なら思わずみとれてしまいそうなスマイルをしました。
しかし、瞬く間に警察署の半分を制圧した師匠とそもそも人間ではない朝倉涼子とどこかおどおどしながら二人の後についていただけの浅上藤乃は、皆普通の女の子ではなかったので何も感じませんでした。
獲物の方から出てきて楽になったと、それくらいは感じたかも知れません。
しかし、瞬く間に警察署の半分を制圧した師匠とそもそも人間ではない朝倉涼子とどこかおどおどしながら二人の後についていただけの浅上藤乃は、皆普通の女の子ではなかったので何も感じませんでした。
獲物の方から出てきて楽になったと、それくらいは感じたかも知れません。
「と、彼は言っていますが」
「うん、言ってることは本当よ。でも、だからと言って私から師匠に言うことは何もないわ。
強いて言うなら、彼の言う超能力は師匠の脅威になるレベルのものではない、と言うことくらいかしら」
「そうですか。では死んでもらいます」
「おっと、それは双方にとって少々困ることになると思いますよ」
「うん、言ってることは本当よ。でも、だからと言って私から師匠に言うことは何もないわ。
強いて言うなら、彼の言う超能力は師匠の脅威になるレベルのものではない、と言うことくらいかしら」
「そうですか。では死んでもらいます」
「おっと、それは双方にとって少々困ることになると思いますよ」
古泉一樹のよく動く口が開くのが一瞬遅れていたら、師匠のP90に蜂の巣にされているところでした。
実は、最初に姿を現したときも同様に彼は師匠に殺される寸前でした。五分に満たない短い時間で、古泉一樹は二度死線を潜り抜けました。
実は、最初に姿を現したときも同様に彼は師匠に殺される寸前でした。五分に満たない短い時間で、古泉一樹は二度死線を潜り抜けました。
「僕にはこのとおり抵抗の意志はありませんが、むざむざ殺されるつもりもありません。実はこの建物内にもう一人仲間がいまして、僕が戻らなかった場合はとある装置を起動させる手筈になっています」
「大体想像は付きますが一応聞いておきます。装置とは何ですか」
「大体想像は付きますが一応聞いておきます。装置とは何ですか」
師匠の言葉に古泉一樹は吐息を漏らしました。理解の早さを感心しているようにも、喜んでいるようにも見えます。
「ご明察の通り、爆弾です。支給品として与えられた非常な強力なものでこの建物を丸ごと吹き飛ばすことが可能です。
僕達はあなたやそちらのお嬢さんのことは存じませんが、朝倉さんがどういう存在かについてはよく知っていますので」
「正面から抵抗するより、命を盾に交渉を迫る、ということですか」
僕達はあなたやそちらのお嬢さんのことは存じませんが、朝倉さんがどういう存在かについてはよく知っていますので」
「正面から抵抗するより、命を盾に交渉を迫る、ということですか」
爆弾と聞いてびっくりしたのは浅上藤乃一人だけでした。彼女は自分に話を振られたときも少し困ったようにしていました。
師匠と朝倉涼子は平然としています。もっとも、この二人はたいていのときは平然としています。
朝倉涼子については師匠と話しているときには色々と感情のようなものを見せますが、それはむしろ彼女のペースを崩せる師匠がどうかしているのです。
師匠と朝倉涼子は平然としています。もっとも、この二人はたいていのときは平然としています。
朝倉涼子については師匠と話しているときには色々と感情のようなものを見せますが、それはむしろ彼女のペースを崩せる師匠がどうかしているのです。
「仰る通り。僕達はこの交渉を最後の生命線と覚悟を決めています。もし見逃していただけない場合は、せめてあなたがたの命を一緒にいただきます」
そのとき、建物内のどこか遠くでダーンという音が響きました。ちょうど二階のあたりから聞こえたそれが拳銃の発砲音であることが、銃に慣れた師匠はすぐに分かりました。
古泉一樹は胡散臭い微笑みのまま、今の音は仲間が出したものだということ、
仲間が嘘でないことを示すためにある程度時間を置いてから発砲するよう指示をだしておいたこと、などを伝えました。
古泉一樹は胡散臭い微笑みのまま、今の音は仲間が出したものだということ、
仲間が嘘でないことを示すためにある程度時間を置いてから発砲するよう指示をだしておいたこと、などを伝えました。
「ふむ」
「いかがでしょう。お互いにまだ命を危険にさらしたくはないでしょう。
見逃してくれるのであれば、些かのお礼もさせて頂きますよ。何せ、こちらは朝倉さんとことを構えずにすむよう必死ですので」
「いかがでしょう。お互いにまだ命を危険にさらしたくはないでしょう。
見逃してくれるのであれば、些かのお礼もさせて頂きますよ。何せ、こちらは朝倉さんとことを構えずにすむよう必死ですので」
古泉一樹は続けて、金銀財宝の話をしました。爆弾と同じく支給品として与えられたこと、途方もないくらい莫大な価値があること。
ほとんどは建物のどこかに隠したが、一部は証拠として身に付けてきていることなどです。
師匠の意志は決まりました。
ほとんどは建物のどこかに隠したが、一部は証拠として身に付けてきていることなどです。
師匠の意志は決まりました。
「仲間に気取られないようあなたを殺し、爆弾を無力化した後財宝を全て頂くことにします。それでは」
「果たして、それが可能でしょうか」
「果たして、それが可能でしょうか」
古泉一樹は三度目の死線をくぐりぬけました。完全にやる気になっている師匠の手をこうも逃れられる人間は中々そういません。
後ろ手を組んだ頭に隠されていたビニール袋がそれを可能にしました。
後ろ手を組んだ頭に隠されていたビニール袋がそれを可能にしました。
「我学の結晶エクセレント29004――通称"毒虫爆弾"と言います。僕の最後の支給品です」
開放された手に吊り下げられたビニール袋の中には、それはもう沢山の毛虫がうねうねと蠢いていました。
真っ黒な塊が上に下に好き放題動き回るさまはとても気持ち悪いものでしたが、気持ち悪そうにしたのはやはり浅上藤乃だけでした。
彼女はこの会話にあまりついてこれていません。
真っ黒な塊が上に下に好き放題動き回るさまはとても気持ち悪いものでしたが、気持ち悪そうにしたのはやはり浅上藤乃だけでした。
彼女はこの会話にあまりついてこれていません。
「おや。身体検査をするべきだったかも知れません」
「もう、師匠ったららしくないミスをするんだから」
「もう、師匠ったららしくないミスをするんだから」
師匠は最初から射殺することだけを考えていたのですから、身体検査も何もやらないのは当たり前です。
ここはむしろ、会話を引き延ばすことに成功した古泉一樹を誉めるべきでしょう。
ここはむしろ、会話を引き延ばすことに成功した古泉一樹を誉めるべきでしょう。
「今でこそおとなしいですが、彼らは非常に獰猛です。
僕がこのビニール袋を落とせば衝撃に反応し、忽ちの内に袋を食い破って僕達全員に襲い掛かるでしょう。
触ればたちどころに死に至る猛毒から、逃れる術はありません」
僕がこのビニール袋を落とせば衝撃に反応し、忽ちの内に袋を食い破って僕達全員に襲い掛かるでしょう。
触ればたちどころに死に至る猛毒から、逃れる術はありません」
いかがですか、と。
それぞれに美人でそれぞれに危なっかしい三人の女性をぐるりと見回すように言いました。
交渉における切り札を全て切り、後は相手の出方を待つだけです。古泉一樹にもう後がないことは師匠達にも分かりました。
起死回生を狙う古泉一樹を師匠はほんの少しだけ思案するように見つめます。
それは本当にほんの少しだけの時間でした。師匠は決断するのにほとんど時間を使いません。
それぞれに美人でそれぞれに危なっかしい三人の女性をぐるりと見回すように言いました。
交渉における切り札を全て切り、後は相手の出方を待つだけです。古泉一樹にもう後がないことは師匠達にも分かりました。
起死回生を狙う古泉一樹を師匠はほんの少しだけ思案するように見つめます。
それは本当にほんの少しだけの時間でした。師匠は決断するのにほとんど時間を使いません。
「分かりました」
そう言うと同時に、師匠は躊躇なく古泉一樹の手を撃ち抜いていました。
銃を流すついでに腹部にも何発か銃弾を残します。間髪を入れず、一瞬で数メートルを近づいた師匠が強烈な前蹴りを叩き込みます。
激痛と衝撃に驚く間もなく、あっと言う間に古泉一樹は壁際に叩きつけられてしまいました。
反動でビニール袋から距離をとった師匠は、これもまた全く無駄のない動作で鞄からペットボトルを取り、投げました。ペットボトルは蓋の代わりに布で栓をされており、投げる直前にすられたマッチで火を付けられていました。
何故そんな簡単に火がついたかと言うとペットボトルには水の代わりにパトカーから拝借したガソリンが詰められていたからです。放送の間、朝倉涼子に作らせていたものでした。
即席の火炎瓶は瞬く間にビニール袋をとかします。更にP90の弾丸がペットボトルを吹き飛ばし、火は簡単に燃え広がりました。
300匹いた虫達は何もできないまま、古泉一樹の話がそもそも嘘っぱちなので何もできないのは当たり前なのですが、皆灰になってしまいました。
残ったのは、ぷすぷすと嫌な臭いを立てる黒い物体と、痛そうに蹲る古泉一樹だけです。
銃を流すついでに腹部にも何発か銃弾を残します。間髪を入れず、一瞬で数メートルを近づいた師匠が強烈な前蹴りを叩き込みます。
激痛と衝撃に驚く間もなく、あっと言う間に古泉一樹は壁際に叩きつけられてしまいました。
反動でビニール袋から距離をとった師匠は、これもまた全く無駄のない動作で鞄からペットボトルを取り、投げました。ペットボトルは蓋の代わりに布で栓をされており、投げる直前にすられたマッチで火を付けられていました。
何故そんな簡単に火がついたかと言うとペットボトルには水の代わりにパトカーから拝借したガソリンが詰められていたからです。放送の間、朝倉涼子に作らせていたものでした。
即席の火炎瓶は瞬く間にビニール袋をとかします。更にP90の弾丸がペットボトルを吹き飛ばし、火は簡単に燃え広がりました。
300匹いた虫達は何もできないまま、古泉一樹の話がそもそも嘘っぱちなので何もできないのは当たり前なのですが、皆灰になってしまいました。
残ったのは、ぷすぷすと嫌な臭いを立てる黒い物体と、痛そうに蹲る古泉一樹だけです。
「がっ…………は…………」
右手とお腹からだらだらと血を流す古泉一樹にこれっぽっちも構わず、手際よく消化を終えた朝倉涼子は燃え残った虫の一匹をつまみ上げました。
「どうです」
「うん、ただの毛虫ね。毒性は皆無だからその部分は彼の嘘」
「でしょうね。そうだろうと思いました」
「どうしてそう思ったのかしら。一応聞いておきたいわ」
「毒性を持つものは動物であれ植物であれ大抵は警戒色をしています。その虫にはそれが皆無だったことが一つ」
「あぁ、私もそれは思ったわ。でもそれだけだと彼の言う爆弾が嘘である証拠にはならないわよね」
「相討ちとはいえ本当に勝算を持った人間が、土壇場の切り札に嘘を混ぜるとは思えません。
そもそも彼は少し喋りすぎです。嘘をつく人間は得てして必要のないことまでよくしゃべるものです」
「う~ん、分からなくはないけど、根拠としてはちょっと曖昧過ぎるんじゃないかしら」
「まぁ最後は勘です。何となく嘘っぽいと思いました」
「経験からくる直感的な判断かぁ。私にはそういうのはできないなぁ」
「うん、ただの毛虫ね。毒性は皆無だからその部分は彼の嘘」
「でしょうね。そうだろうと思いました」
「どうしてそう思ったのかしら。一応聞いておきたいわ」
「毒性を持つものは動物であれ植物であれ大抵は警戒色をしています。その虫にはそれが皆無だったことが一つ」
「あぁ、私もそれは思ったわ。でもそれだけだと彼の言う爆弾が嘘である証拠にはならないわよね」
「相討ちとはいえ本当に勝算を持った人間が、土壇場の切り札に嘘を混ぜるとは思えません。
そもそも彼は少し喋りすぎです。嘘をつく人間は得てして必要のないことまでよくしゃべるものです」
「う~ん、分からなくはないけど、根拠としてはちょっと曖昧過ぎるんじゃないかしら」
「まぁ最後は勘です。何となく嘘っぽいと思いました」
「経験からくる直感的な判断かぁ。私にはそういうのはできないなぁ」
この間、古泉一樹はどうすることもできずに倒れていました。浅上藤乃は目の前で人が撃たれたことに驚きながらも、何故か目を離せずいるようです。
古泉の作戦通りに動いていたトレイズが、策破れた今どうするつもりなのか分かりません。
古泉の作戦通りに動いていたトレイズが、策破れた今どうするつもりなのか分かりません。
「さて、では死ぬ前に財宝のありかを聞き出してしまいましょう。そっちは本当のようですから」
「あぁ、やっぱりそのために止めを差さなかったのね」
「他にどんな理由があるのです」
「あぁ、やっぱりそのために止めを差さなかったのね」
「他にどんな理由があるのです」
世にも恐ろしい女性二人が物騒な会話をするのを、古泉一樹はもうろうとした意識で聞いていました。
呼吸も荒く、流れ出る血は止まる様子を見せません。体内破壊に定評のあるのP90の弾丸が内臓をぐちゃぐちゃに掻き回したのですから当然です。
呼吸も荒く、流れ出る血は止まる様子を見せません。体内破壊に定評のあるのP90の弾丸が内臓をぐちゃぐちゃに掻き回したのですから当然です。
(我ながら……よくもった方では、がっ…………ないでしょうか……)
力もなく、武器もなく、策と呼べるほどの策もない、ほぼ無手で挑んだ交渉です。本当に、出会い頭で殺されなかったことだけでも幸運と言えるでしょう。
あとは荷物を物色され、知っていることを洗いざらい喋らされてから殺されるのを待つのみです。
だらりと垂れ下がった手が、まるで全てを観念したかのように弱々しく見えました。
しかし。
あとは荷物を物色され、知っていることを洗いざらい喋らされてから殺されるのを待つのみです。
だらりと垂れ下がった手が、まるで全てを観念したかのように弱々しく見えました。
しかし。
「お陰で、なんとか、間に合いましたね」
そのとき。
その部屋にいた全員が、ある音を聞いた。
声になっていたかも怪しい古泉の呟きを、ではない。それよりも更に小さい、風に紛れれば消えてしまう程度のピンという微かな音だ。
本来聞こえるはずのない音は警察署と外を隔てる壁の向こうから確かに届いた。
コインを弾くような軽快な調べはたった一度だけ響くと、それが空中高く舞い、再び落ちるのに十分な時間だけ静寂を保つ。
次の瞬間、号砲はその何百倍もの轟音を伴う衝撃波となって、古泉を幽閉して止まなかった監獄の壁を易々と突破し、ぶち抜いた余波を残骸となって辺り一面に散らばった。
もうもうと立ち上る土煙が二つの黒い影を形作る。
土色の霧が晴れた、その向こうから姿を現したのは。
その部屋にいた全員が、ある音を聞いた。
声になっていたかも怪しい古泉の呟きを、ではない。それよりも更に小さい、風に紛れれば消えてしまう程度のピンという微かな音だ。
本来聞こえるはずのない音は警察署と外を隔てる壁の向こうから確かに届いた。
コインを弾くような軽快な調べはたった一度だけ響くと、それが空中高く舞い、再び落ちるのに十分な時間だけ静寂を保つ。
次の瞬間、号砲はその何百倍もの轟音を伴う衝撃波となって、古泉を幽閉して止まなかった監獄の壁を易々と突破し、ぶち抜いた余波を残骸となって辺り一面に散らばった。
もうもうと立ち上る土煙が二つの黒い影を形作る。
土色の霧が晴れた、その向こうから姿を現したのは。
「うっしゃあ、開通!さっすがあたし!」
「またえらくド派手な登場だなぁ、おい……」
「またえらくド派手な登場だなぁ、おい……」
いささか威勢のよすぎる短髪の少女と、どこかくたびれた様子の凡庸すぎる容姿をした男性だった。
「……お待ちしておりました。《超電磁砲(レールガン)》の御坂美琴さんと、あなたを」
古泉は、今度こそ心の底からの感情で、キザっぽく笑った。
◇ ◆ ◇
帯電したオゾンの独特の臭いが鼻を突く。見ると、不定期に走る小規模の雷がバチリバチリと鞭のように身を踊らせながら空中を舐め回していた。
先の一撃の残滓がまだそこかしこで牙を向いている。
超級の破壊と、それを難なく成し遂げた若い闖入者を目の当たりにしても、師匠と呼ばれる妙齢の女性は眉一つ動かさなかった。
艶やかな黒髪を揺らし倒れ伏す古泉を見る。
先の一撃の残滓がまだそこかしこで牙を向いている。
超級の破壊と、それを難なく成し遂げた若い闖入者を目の当たりにしても、師匠と呼ばれる妙齢の女性は眉一つ動かさなかった。
艶やかな黒髪を揺らし倒れ伏す古泉を見る。
「最初から、これが狙いでしたね」
「ええ…全ては、彼らの到着までの時間を稼ぐために…………」
「ええ…全ては、彼らの到着までの時間を稼ぐために…………」
ごふごふと深く咳き込む古泉を、足早に駆け寄よった男性が抱き起こした。キョンというあだ名でしか呼ばれることのないその男は、血が着くのも構わず必死の形相で声を荒らげる。
「おい、古泉!お前何がどうなってる!きっちり説明しやがれ!」
それだけの短い言葉に、キョンは、警察署に到着したと思ったら入り口がどうやっても開かなかったことや、突入に成功したと同時に血塗れの古泉を発見したことへの混乱と鬱積を全て込めてぶつけた。
一々事細かに聞いている場合でないことは彼にも分かった。そして何より言葉がまとまらない。
一々事細かに聞いている場合でないことは彼にも分かった。そして何より言葉がまとまらない。
「どうもこうも……見ての通りです……。あなたとの電話の後に朝倉さん達の襲撃を受けた……それだけの、ことですよ」
「それだけってお前……」
「あぁ、あまり揺らさないでいただけますか。かなり、傷に響きますので……」
「自業自得だ……馬鹿野郎……!」
「それだけってお前……」
「あぁ、あまり揺らさないでいただけますか。かなり、傷に響きますので……」
「自業自得だ……馬鹿野郎……!」
呻きは怒りと焦燥と不安がない交ぜのぐちゃぐちゃなものだった。キョンはせめてもの応急処置に古泉の腹部に発条包帯を巻いていく。
慣れぬ手付きの看病を横目に見ながら、御坂美琴は油断ない視線で、それでも動作には余裕を滲ませながら髪をかきあげた。
慣れぬ手付きの看病を横目に見ながら、御坂美琴は油断ない視線で、それでも動作には余裕を滲ませながら髪をかきあげた。
「なんだかよく分かんないんだけど……とりあえずはこいつらを何とかしなきゃいけないってことで、OK?」
言って、指で銃を作る。自慢の超電磁砲を見せても落ち着きすぎるくらいに落ち着いている敵を見据え、いつでも雷撃を見舞えるよう呼吸を整えた。
「頼もしい限りです……。お待ちした甲斐がありました」
「まるであたしが来るって分かってたみたいじゃない?言っとくけど、ほんとの目的はあんたをぶっ飛ばすことだから、覚えときなさいよ」
「ええ……。だからこそ、無力な彼が護衛としてあなたを伴う公算は高いと判断しました……」
「ほんっと、やな奴……」
「相変わらず抜け目ねぇこったぜ……分かったから、あまり喋るんじゃねぇ」
「お褒めにあずかり光栄……ぐぅっ……!」
「まるであたしが来るって分かってたみたいじゃない?言っとくけど、ほんとの目的はあんたをぶっ飛ばすことだから、覚えときなさいよ」
「ええ……。だからこそ、無力な彼が護衛としてあなたを伴う公算は高いと判断しました……」
「ほんっと、やな奴……」
「相変わらず抜け目ねぇこったぜ……分かったから、あまり喋るんじゃねぇ」
「お褒めにあずかり光栄……ぐぅっ……!」
なおも減らず口を叩こうとする古泉を、包帯をきつく結んで無理やり黙らせる。
キョン達がやりとりを続けるのを、師匠は黙って見過ごしていたわけではなかった。美琴の指鉄砲にロックを掛けられながら、朝倉涼子と小声で会話する。
キョン達がやりとりを続けるのを、師匠は黙って見過ごしていたわけではなかった。美琴の指鉄砲にロックを掛けられながら、朝倉涼子と小声で会話する。
「状況を見たところ、彼女は無手であれだけの破壊を引き起こせるようです」
「古泉くんはレールガンって言ってたわよね。彼女が浅上さんと同じく特殊な能力を持つ個体だと仮定するなら、電力、磁力、そう言ったものをコントロールしてるのかも」
「実質的に、雷を相手にするようなものと」
「師匠には、というか、電気を媒介に生命活動を行う全ての生物にとっては相性の悪い相手かもね、彼女」
「古泉くんはレールガンって言ってたわよね。彼女が浅上さんと同じく特殊な能力を持つ個体だと仮定するなら、電力、磁力、そう言ったものをコントロールしてるのかも」
「実質的に、雷を相手にするようなものと」
「師匠には、というか、電気を媒介に生命活動を行う全ての生物にとっては相性の悪い相手かもね、彼女」
ふむ、と師匠は形の良い鼻を鳴らした。真っ直ぐに伸びた背筋は、形成が不利になったことなど欠片も意に介していない。
それほどの間をおかず師匠は言葉を続けた。いつものように、判断は即決だった。
それほどの間をおかず師匠は言葉を続けた。いつものように、判断は即決だった。
「では私は上で他の仲間を攻撃することにします。この場はあなたに任せました」
「何だか一方的に面倒を押し付けられた気もするけど……確かにそれが妥当よね」
「隙をついて飛び出します。援護しなさい」
「分かったわ。あ、できたら浅上さんも連れていって……くれないのよね、師匠は」
「当たり前です。彼女の面倒を見るのはあなたの仕事です。
そもそも、彼女はここにきてただの一度も働いていないではないですか。好んで面倒を連れ歩く気はありませんので、そのつもりで」
「さすがに耳が痛いなぁ……」
「何だか一方的に面倒を押し付けられた気もするけど……確かにそれが妥当よね」
「隙をついて飛び出します。援護しなさい」
「分かったわ。あ、できたら浅上さんも連れていって……くれないのよね、師匠は」
「当たり前です。彼女の面倒を見るのはあなたの仕事です。
そもそも、彼女はここにきてただの一度も働いていないではないですか。好んで面倒を連れ歩く気はありませんので、そのつもりで」
「さすがに耳が痛いなぁ……」
朝倉はほんの少しだけ困ったように眉根を寄せ、横目でちらりと浅上の方を見た。
師匠の目指す扉とは反対方向で突っ立っている浅上は、状況を理解できていないのか不安げにそわそわと窺うように視線を寄越している。
怯えた仔猫のようなと言うなら可愛げもあろうが、愛玩が目的で拾ったわけではない。
本当に、何もしていないというのは困る。
師匠の目指す扉とは反対方向で突っ立っている浅上は、状況を理解できていないのか不安げにそわそわと窺うように視線を寄越している。
怯えた仔猫のようなと言うなら可愛げもあろうが、愛玩が目的で拾ったわけではない。
本当に、何もしていないというのは困る。
「まぁ、何とかするわ。そっちも含めて」
「よろしく。では」
「はーい、何話してるんだか知らないけど変な動きは慎んで……って、言ってる
そばから!」
「よろしく。では」
「はーい、何話してるんだか知らないけど変な動きは慎んで……って、言ってる
そばから!」
打ち合わせを終えるや否や、間髪入れずに師匠はその場を飛び出していた。呼吸の隙を付かれた美琴が一瞬遅れて電撃の矢を放つが、寸前で飛来した黒い物体が射線上に割り込み、着弾を阻害する。
「やらせないわ」
「な……あたしの電撃を止めた……!?」
「な……あたしの電撃を止めた……!?」
邪魔をしたのは美琴が嫌な思い出を持つ毛虫の慣れの果てだったのだが、そのことに気付く余裕もない。文字通り光速を誇る攻撃を後手から防御された驚きは美琴の動きを止め、次撃を放つ間もなく敵の逃走を許してしまう。
「油断するな御坂!そいつが朝倉涼子だ!まともにやりあったんじゃ勝ち目がねぇ!」
「人間じゃないんだっけ、まったく。どいつもこいつも……」
「人間じゃないんだっけ、まったく。どいつもこいつも……」
威嚇代わりの放電が美琴の周囲を飛び交う。小柄な体躯に似合わない野獣じみた獰猛な挑発を、朝倉は優等生然とした笑顔で受け止める。
「何だかひどい言われ方だなぁ。キョン君お久しぶり、また会えるとは思わなかったわ」
ちょっと間の空いた友人に向けるような、柔らかな再会の言葉だった。記憶に残るものと寸分変わらない笑顔を向けられ、キョンは歯噛みする。
「朝倉……!お前本当にやる気だってのかよ!皆が助かるような方法を、お前なら知ってるんじゃないのか!」
「無駄ですよ……。予想通り、彼女はあろうことか徒党を組んでまで、僕たち全員を殺すつもりです……」
「手を組んでるなら、尚更全員で助かる可能性があるってことだろ!それなら……」
「うん、それは勘違いね。師匠と私の協力はあくまで一時的なもの。
最終的に涼宮ハルヒを情報統合思念体の観測下に戻すためにより効率的な手段を選択したに過ぎないわ」
「無駄ですよ……。予想通り、彼女はあろうことか徒党を組んでまで、僕たち全員を殺すつもりです……」
「手を組んでるなら、尚更全員で助かる可能性があるってことだろ!それなら……」
「うん、それは勘違いね。師匠と私の協力はあくまで一時的なもの。
最終的に涼宮ハルヒを情報統合思念体の観測下に戻すためにより効率的な手段を選択したに過ぎないわ」
言葉と同時に、朝倉はいつの間にかとりだしていた細身の刀を構えた。
頼みの綱を断ち切り最悪の事態を肯定するその動作は、キョンの体に身震いするような絶望を与える。
頼みの綱を断ち切り最悪の事態を肯定するその動作は、キョンの体に身震いするような絶望を与える。
「もしかして長門さんが死んで、でも私ならって思ったのかしら。
私には相変わらず有機生命体の概念は理解できないのだけど、頼ってくれたことにはお礼を言うわ。でもごめんね」
「くっ……ちくしょう」
私には相変わらず有機生命体の概念は理解できないのだけど、頼ってくれたことにはお礼を言うわ。でもごめんね」
「くっ……ちくしょう」
まるでいつかの再現だった。しかし、あのとき助けにきてくれた小柄で本好きの、眼鏡をかけない方がかわいらしい少女はもういない。
ドジだけど勉強熱心で、見ればいつでもマスコットのようを愛嬌を振り撒いてくれた少女も永遠に失われてしまった。
さらに。
ドジだけど勉強熱心で、見ればいつでもマスコットのようを愛嬌を振り撒いてくれた少女も永遠に失われてしまった。
さらに。
キョンは無言のまま、血溜まりに浸るように横たわる古泉を見た。傷口は一応無茶苦茶なテーピングで塞いだが、銃弾の摘出さえままならないのだ。とても安心できるものではない。
古泉の呼吸は荒く、ひゅうひゅうと甲高いものになっていた。額には脂汗がびっしり浮かんでいる。
もう、あのうっとうしい長広舌を開く余力さえないらしい。
キョンは重苦しくなる心をこじ開けるように口を開いた。両手を床に突き、御坂に、まだ行動を供にして間もない少女に向き直る。
古泉の呼吸は荒く、ひゅうひゅうと甲高いものになっていた。額には脂汗がびっしり浮かんでいる。
もう、あのうっとうしい長広舌を開く余力さえないらしい。
キョンは重苦しくなる心をこじ開けるように口を開いた。両手を床に突き、御坂に、まだ行動を供にして間もない少女に向き直る。
「ひどく身勝手なお願いがある。無理を承知で聞いてもらえると……」
「──あんたも見たでしょうけど、私の能力ってちょっと威力が有りすぎるのよねぇ」
「──あんたも見たでしょうけど、私の能力ってちょっと威力が有りすぎるのよねぇ」
真剣な口調を遮ったのは、美琴の、放課後の予定に悩む学生のような気楽な言葉だった。
「だからぁ、どっちかって言うとここから居なくなってくれると嬉しかったり。ついでに、顔も見たくないキザ野郎も一緒にね」
「お前……!」
「お前……!」
意図するところを察し、キョンが弾かれたように顔を上げる。美琴はやれやれとでも言うように額に手をやると、一転真面目な表情できっと未だ動きを見せない敵を見据えた。
「神社にいる、ヴィルヘルミナって人なら、もっとちゃんとした治療をしてくれると思うわ。
この私が後詰めをしてあげるんだもの、何がなんでもたどり着きなさい」
「恩に着る……!本当に済まねぇ……」
「それからそっちのアンタ!」
この私が後詰めをしてあげるんだもの、何がなんでもたどり着きなさい」
「恩に着る……!本当に済まねぇ……」
「それからそっちのアンタ!」
湿っぽい空気を敢えて切り捨てるように、美琴の声が鋭く響いた。
少しでも早く動き出そうとしていたキョンが何と思う間もなく、彼が触れていた古泉の体がばちんと一度大きく弾けた。
少しでも早く動き出そうとしていたキョンが何と思う間もなく、彼が触れていた古泉の体がばちんと一度大きく弾けた。
寝てるひまなんてないんだから、その言葉を最後に美琴は完全に戦闘体制に入った。対する朝倉はまだ何も仕掛けてこないが、逃亡を邪魔する様子もない。
今が最後のチャンスのように思えた。
今が最後のチャンスのように思えた。
「御坂……言えた義理じゃないのは分かってるが、絶対戻ってこい。
無理はするな。やばいと思ったら構わず逃げちまえ。いいな!」
無理はするな。やばいと思ったら構わず逃げちまえ。いいな!」
返事を待たず、キョンは古泉を背に乗せると彼に出来る限りの速度で壁の穴から飛び出していった。
残された美琴は、涼しい顔で立ち塞がる朝倉と対峙する。
残された美琴は、涼しい顔で立ち塞がる朝倉と対峙する。
「勝手言ってくれちゃって……。朝倉だっけ、随分とすんなり見送ってくれたじゃない」
「何もさせてくれなかった人の言葉とは思えないわ。
まぁ、キョン君だけなら私が手を下さなくてもここだと死亡する確率は高そうだけど……あ~あ、悩ましいなぁ」
「何もさせてくれなかった人の言葉とは思えないわ。
まぁ、キョン君だけなら私が手を下さなくてもここだと死亡する確率は高そうだけど……あ~あ、悩ましいなぁ」
眼前では、構うもののなくなった美琴が景気付けとばかりに特大の放電を始めている。
語調こそ軽いものの、朝倉の中では彼女にしては珍しく種々の情報が交錯していた。
自身の身の安全と、獲物を逃がしたことの師匠はへの言い訳と、そしてなにより未だ何の動きも見せようとしない浅上藤乃への対応と。
それらについてあれこれと考えながら、とりあえず朝倉涼子は最も優先度の高い状況から対応していくことに決定した。
語調こそ軽いものの、朝倉の中では彼女にしては珍しく種々の情報が交錯していた。
自身の身の安全と、獲物を逃がしたことの師匠はへの言い訳と、そしてなにより未だ何の動きも見せようとしない浅上藤乃への対応と。
それらについてあれこれと考えながら、とりあえず朝倉涼子は最も優先度の高い状況から対応していくことに決定した。
◇ ◆ ◇
御坂美琴の手を悠々と脱した師匠は、そのまま誰に阻まれることなく二階部分の探索を始めました。
見る人が見れば惚れ惚れしてしまうこと間違いない完璧な無駄のない動きで、一部屋一部屋制圧を完了していきます。
途中、財宝がないかももちろん入念にチェックしています。
古泉一樹の仲間という人間が、哀れにも発見され、無惨に殺されてしまうのは時間の問題に思えました。
そうこうしているうちに、師匠は次の部屋の探索を始めました。様々な人が好きなときに会議をするために設けられたその部屋は四角くくっつけられた長机とパイプ椅子の他は隠れられるような場所もなく、一目で誰もいないことが分かりました。
本来ならさっさと次の部屋に移るはずでしたが、とある理由から師匠はそれをしませんでした。
見る人が見れば惚れ惚れしてしまうこと間違いない完璧な無駄のない動きで、一部屋一部屋制圧を完了していきます。
途中、財宝がないかももちろん入念にチェックしています。
古泉一樹の仲間という人間が、哀れにも発見され、無惨に殺されてしまうのは時間の問題に思えました。
そうこうしているうちに、師匠は次の部屋の探索を始めました。様々な人が好きなときに会議をするために設けられたその部屋は四角くくっつけられた長机とパイプ椅子の他は隠れられるような場所もなく、一目で誰もいないことが分かりました。
本来ならさっさと次の部屋に移るはずでしたが、とある理由から師匠はそれをしませんでした。
師匠は、採光と景観を考えて設けられた窓の向こうに、逃げていく人間の姿を見たのです。
人間は二人でしたが、片方がもう片方をおぶっているので、的としては一人とそんなに変わりません。
もちろん、移動する速度は亀のようにゆっくりとしたものでした。
それが、さっきまで対峙していた人間と後からやってきた人間の二人であることを、師匠が間違えるはずもありません。
全く仕事をこなせていない朝倉涼子にほんの僅かに怒りを感じながらも、師匠は見つけた獲物を自分の手で始末することにしました。
人間は二人でしたが、片方がもう片方をおぶっているので、的としては一人とそんなに変わりません。
もちろん、移動する速度は亀のようにゆっくりとしたものでした。
それが、さっきまで対峙していた人間と後からやってきた人間の二人であることを、師匠が間違えるはずもありません。
全く仕事をこなせていない朝倉涼子にほんの僅かに怒りを感じながらも、師匠は見つけた獲物を自分の手で始末することにしました。
P90を掃射するには朝倉涼子が割れにくくした窓が邪魔でしたが、師匠はどこをどうすれば物が壊れるのかよく知っている人でしたので、程なくして窓ガラスは取り除かれました。
少しだけ切り取られたガラスの穴から、P90の銃口を突き出します。弾が多い上に的の動きは小さいので、狙いと呼ぶほどの狙いを付ける必要さえありません。
まばたきほどの隙間も置かず、師匠は仕事を完了しようと綺麗な指に力を込めました。
少しだけ切り取られたガラスの穴から、P90の銃口を突き出します。弾が多い上に的の動きは小さいので、狙いと呼ぶほどの狙いを付ける必要さえありません。
まばたきほどの隙間も置かず、師匠は仕事を完了しようと綺麗な指に力を込めました。
「あの男の人は言ったんだ。俺は、ほとんど何もしなくていいって」
引き金が絞りきられる寸前、背後から届いたジャ、という拳銃の音が彼女を押し留めた。
「俺はただ決められた時間に銃を一発鳴らせばいいって。自分の知り合いがここに向かってるから、それまで時間を稼ぐ。多分混乱が起こるから、その隙に上手く逃げてくれって」
「…………」
「…………」
十代中頃の、まだ成人仕切っていない少年の声だった。幼さは残るが、銃を構える気配からはかなりの訓練の後が感じられる。
「確かにその通りになった。大きな音もしたし、無理やり窓を壊して逃げることも不可能じゃなくなった。でもさ」
「…………」
「…………」
両手をP90から離すと、師匠は手を頭の横にすっと切れ目よく立ち上がった。少年が銃を構え直すのが気配で伝わる。
「あの男は大怪我を負った。別の部屋の窓から見えた。あんたみたいなのを相手にしたんじゃ、そうなるのも当たり前だ」
「…………」
「…………」
師匠は、降参するともしないとも言っていない。
「きっかけは俺の持ってきた本だと思う。あれを見てから目の色が変わって、何て言うか、そう"覚悟を決めた"ような感じになった」
「…………」
「…………」
ただ、無言を貫いている。
「あの人はきっと、こうなることを予想してたんだと思う。だったらその責任は俺にもある。なら、このまま逃げるなんてできるわけないよな。
そんなこと、妹に笑われちまう……」
「…………」
そんなこと、妹に笑われちまう……」
「…………」
無言のまま、トレイズという名の少年を圧迫している。
「それに」
トレイズの語る物語は、師匠と呼ばれる妙齢の女性の心に、一切の波紋を呼び起こさなかった。
「ここであんたを止めないと、リリアにも危険が及ぶと思うから」
彼の言葉に、何ら思うところを持たないまま。
師匠はただ、己の成したいことだけを、最適の手順で成し始めた。
師匠はただ、己の成したいことだけを、最適の手順で成し始めた。
【D-3/警察署・ニ階/一日目・日中】
【師匠@キノの旅】
[状態]:健康
[装備]:FN P90(50/50発)@現実、FN P90の予備弾倉(50/50x17)@現実、両儀式のナイフ@空の境界、ガソリン入りペットボトル×3
[道具]:デイパック、基本支給品、医療品、パトカーx3(-燃料×1)@現実
金の延棒x5本@現実、千両箱x5@現地調達、掛け軸@現地調達
[思考・状況]
基本:金目の物をありったけ集め、他の人間達を皆殺しにして生還する。
1:警察署内にいる人物を探し出し、殺害する。
2:朝倉涼子を利用する。
3:浅上藤乃を同行させることを一応承認。ただし、必要なら処分も考える。よりよい武器が手に入ったら殺す?
※
乗ってきたパトカー@現地調達は駐車場に停められています。
[状態]:健康
[装備]:FN P90(50/50発)@現実、FN P90の予備弾倉(50/50x17)@現実、両儀式のナイフ@空の境界、ガソリン入りペットボトル×3
[道具]:デイパック、基本支給品、医療品、パトカーx3(-燃料×1)@現実
金の延棒x5本@現実、千両箱x5@現地調達、掛け軸@現地調達
[思考・状況]
基本:金目の物をありったけ集め、他の人間達を皆殺しにして生還する。
1:警察署内にいる人物を探し出し、殺害する。
2:朝倉涼子を利用する。
3:浅上藤乃を同行させることを一応承認。ただし、必要なら処分も考える。よりよい武器が手に入ったら殺す?
※
乗ってきたパトカー@現地調達は駐車場に停められています。
【トレイズ@リリアとトレイズ】
[状態]:腰に浅い切り傷
[装備]:コルトガバメント(8/7+1)@フルメタルパニック、コンバットナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱、鷹のメダル@リリアとトレイズ、
[道具]:支給品一式、銃型水鉄砲
[思考・状況]
基本::リリアを守る。彼女の為に行動する。
1:師匠を止める
[備考]
マップ端の境界線より先は真っ黒ですが物が一部超えても、超えた部分は消滅しない。
人間も短時間ならマップ端を越えても影響は有りません(長時間では不明)。
以上二つの情報をトレイズは確認済。
※エルメス@キノの旅-the Beautiful World-は警察署の駐車場に停められています。
[状態]:腰に浅い切り傷
[装備]:コルトガバメント(8/7+1)@フルメタルパニック、コンバットナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱、鷹のメダル@リリアとトレイズ、
[道具]:支給品一式、銃型水鉄砲
[思考・状況]
基本::リリアを守る。彼女の為に行動する。
1:師匠を止める
[備考]
マップ端の境界線より先は真っ黒ですが物が一部超えても、超えた部分は消滅しない。
人間も短時間ならマップ端を越えても影響は有りません(長時間では不明)。
以上二つの情報をトレイズは確認済。
※エルメス@キノの旅-the Beautiful World-は警察署の駐車場に停められています。
【D-3/警察署・一階/一日目・日中】
【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:健康
[装備]:シズの刀@キノの旅
[道具]:デイパック×4、基本支給品×4(-水×1)、軍用サイドカー@現実、蓑念鬼の棒@甲賀忍法帖、金の延棒x5本@現実
フライパン@現実、人別帖@甲賀忍法帖、ウエディングドレス、アキちゃんの隠し撮り写真@バカとテストと召喚獣
[思考・状況]
基本:涼宮ハルヒを生還させるべく行動する。
1:状況に対処
2:電話を使って湊啓太に連絡を取ってみる。
3:師匠を利用する。
4:SOS料に見合った何かを探す。
5:浅上藤乃を利用する。表向きは湊啓太の捜索に協力するが、利用価値がある内は見つからないほうが好ましい。
[備考]
登場時期は「涼宮ハルヒの憂鬱」内で長門有希により消滅させられた後。
銃器の知識や乗り物の運転スキル。施設の名前など消滅させられる以前に持っていなかった知識をもっているようです。
[状態]:健康
[装備]:シズの刀@キノの旅
[道具]:デイパック×4、基本支給品×4(-水×1)、軍用サイドカー@現実、蓑念鬼の棒@甲賀忍法帖、金の延棒x5本@現実
フライパン@現実、人別帖@甲賀忍法帖、ウエディングドレス、アキちゃんの隠し撮り写真@バカとテストと召喚獣
[思考・状況]
基本:涼宮ハルヒを生還させるべく行動する。
1:状況に対処
2:電話を使って湊啓太に連絡を取ってみる。
3:師匠を利用する。
4:SOS料に見合った何かを探す。
5:浅上藤乃を利用する。表向きは湊啓太の捜索に協力するが、利用価値がある内は見つからないほうが好ましい。
[備考]
登場時期は「涼宮ハルヒの憂鬱」内で長門有希により消滅させられた後。
銃器の知識や乗り物の運転スキル。施設の名前など消滅させられる以前に持っていなかった知識をもっているようです。
【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
[状態]:肋骨数本骨折(ヴィルヘルミナによる治療済み、急速に回復中)、全身各所に擦り傷
[装備]:さらし状に巻かれた包帯(治癒力亢進の自在法つき)、ポケットにゲームセンターのコイン数枚
[道具]:デイパック、支給品一式×2、金属タンク入りの航空機燃料(100%)、ブラジャー、
[思考・状況]
基本:この事態を解決すべく動く。
1:朝倉涼子を倒す。
2:↑が達成できれば神社へといったん戻る。
3:その後、上条当麻を探しに行く?
[状態]:肋骨数本骨折(ヴィルヘルミナによる治療済み、急速に回復中)、全身各所に擦り傷
[装備]:さらし状に巻かれた包帯(治癒力亢進の自在法つき)、ポケットにゲームセンターのコイン数枚
[道具]:デイパック、支給品一式×2、金属タンク入りの航空機燃料(100%)、ブラジャー、
[思考・状況]
基本:この事態を解決すべく動く。
1:朝倉涼子を倒す。
2:↑が達成できれば神社へといったん戻る。
3:その後、上条当麻を探しに行く?
【浅上藤乃@空の境界】
[状態]:無痛症状態、腹部の痛み消失
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:湊啓太への復讐を。
1:警察署内にいる人物を、……殺害する?
2:朝倉涼子と師匠の二人に協力し、湊啓太への復讐を果たす。
3:他の参加者から湊啓太の行方を聞き出す。
4:後のことは復讐を終えたそのときに。
[備考]
腹部の痛みは刺されたものによるのではなく病気(盲腸炎)のせいです。朝倉涼子の見立てでは、3日間は持ちません。
「歪曲」の力は痛みのある間しか使えず、不定期に無痛症の状態に戻ってしまいます。
「痛覚残留」の途中、喫茶店で鮮花と別れたあたりからの参戦です。(最後の対決のほぼ2日前)
湊啓太がこの会場内にいると確信しました。
そもそも参加者名簿を見ていないために他の参加者が誰なのか知りません。
警察署内で会場の地図を確認しました。ある程度の施設の配置を知りました。
[状態]:無痛症状態、腹部の痛み消失
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:湊啓太への復讐を。
1:警察署内にいる人物を、……殺害する?
2:朝倉涼子と師匠の二人に協力し、湊啓太への復讐を果たす。
3:他の参加者から湊啓太の行方を聞き出す。
4:後のことは復讐を終えたそのときに。
[備考]
腹部の痛みは刺されたものによるのではなく病気(盲腸炎)のせいです。朝倉涼子の見立てでは、3日間は持ちません。
「歪曲」の力は痛みのある間しか使えず、不定期に無痛症の状態に戻ってしまいます。
「痛覚残留」の途中、喫茶店で鮮花と別れたあたりからの参戦です。(最後の対決のほぼ2日前)
湊啓太がこの会場内にいると確信しました。
そもそも参加者名簿を見ていないために他の参加者が誰なのか知りません。
警察署内で会場の地図を確認しました。ある程度の施設の配置を知りました。
◇ ◆ ◇
ああくそ。重てぇ。
重てぇなちくしょう。
何だって俺が、こんなくそ重い荷物を抱えて熱帯雨林を進む日本陸軍よろしく行軍せねばならんのだ。
重てぇなちくしょう。
何だって俺が、こんなくそ重い荷物を抱えて熱帯雨林を進む日本陸軍よろしく行軍せねばならんのだ。
「荷物扱いとは心外ですねぇ。血が抜けた分軽くなっているはずですが」
笑えねぇんだよ。お前の冗談はいつも。
ていうか起きてやがったのか。
ていうか起きてやがったのか。
「ええ、なんとか」
そうかい。まったくしぶてぇこった。
自力で朝倉涼子から逃げ延びるなんざ、俺には到底無理だ。
自力で朝倉涼子から逃げ延びるなんざ、俺には到底無理だ。
「結果的に、御坂さんに押し付ける形になってしまいましたがね」
ああ。ありゃ気の効く女だな。まったく。
戻ってきたら一生肩揉みでも靴磨きでも、何でもしてやれる気がするよ、俺は。
戻ってきたら一生肩揉みでも靴磨きでも、何でもしてやれる気がするよ、俺は。
「それは、個人的にはあまりおすすめしたくありませんね」
なんだよ。
それより古泉、まずお前がやらなきゃならんことがあるだろうが。
それより古泉、まずお前がやらなきゃならんことがあるだろうが。
「僕に?一体何でしょう」
決まってんだろ。
謝るんだよ、お前が馬鹿やったせいで迷惑かけた全員にな。
謝るんだよ、お前が馬鹿やったせいで迷惑かけた全員にな。
「謝って許してもらえるとは思えませんが。それに馬鹿はひどいですねぇ。僕なりに、真剣に考えた結果です」
それを本気で言ってるならお前は正真正銘の馬鹿だ。馬鹿の二乗だ。この大馬鹿野郎。
ったく、てめぇがそんな情けねえ姿じゃなけりゃ、二三発ぶん殴ってやりたいところだ。
そもそも俺達は電話の履歴を調べるために警察署まで行ったんだ。
手ぶらで帰ってきましたじゃ、俺まであのシャナとか言う子供に燃やされちまう。
ったく、てめぇがそんな情けねえ姿じゃなけりゃ、二三発ぶん殴ってやりたいところだ。
そもそも俺達は電話の履歴を調べるために警察署まで行ったんだ。
手ぶらで帰ってきましたじゃ、俺まであのシャナとか言う子供に燃やされちまう。
「発信履歴なら僕が全て控えておきましたよ。それでおあいこということでいかがです」
……なんでそう一々抜け目がないんだよ、お前は。
「情報は貴重です。こういう場合は特に。まぁそんなことをしていたせいで、朝倉さん達に捕まってしまったのですがね」
とにかくだ。
まず傷を治せ。飯でも食って、反省したら全力で謝って回れ。
何をしでかすか分からん連中もいるが、何なら俺も一緒に謝ってやるから。
野郎のために頭下げるなんて死んでもゴメンだか、場合が場合だ。仕方ねぇ。
だからよ、古泉。
まず傷を治せ。飯でも食って、反省したら全力で謝って回れ。
何をしでかすか分からん連中もいるが、何なら俺も一緒に謝ってやるから。
野郎のために頭下げるなんて死んでもゴメンだか、場合が場合だ。仕方ねぇ。
だからよ、古泉。
「はい?」
もう、ハルヒを悲しませるような真似はよせ。
「…………」
忘れてるようだから言ってやるがな、お前のSOS団副団長って肩書きは、そりゃハルヒが直々にくれたもんなんだぜ。
俺なんて、あれだけ雑用やら奢りやらやらされてるのに、未だにヒラのまんまだってのによ。
もう長門はいない。朝比奈さんだって居なくなっちまった。
この上、お前まで悪の魔王みたいな馬鹿な考えに染まっちまったってんじゃ、俺達SOS団は一体どうなるってんだ。
俺一人じゃ、とてもじゃないがハルヒのバカな妄想に付き合うことなんてできないぜ。
俺なんて、あれだけ雑用やら奢りやらやらされてるのに、未だにヒラのまんまだってのによ。
もう長門はいない。朝比奈さんだって居なくなっちまった。
この上、お前まで悪の魔王みたいな馬鹿な考えに染まっちまったってんじゃ、俺達SOS団は一体どうなるってんだ。
俺一人じゃ、とてもじゃないがハルヒのバカな妄想に付き合うことなんてできないぜ。
「ですが、ならば一体どうすると言うのです。涼宮さんの力を開放すること以外現状の打開策は」
んなもん、これから考えりゃいいんだ!
古泉、お前ハルヒを絶望させりゃこの世界はぶっ壊れるって言ったな。
だが実際はどうだ。あっというまにSOS団が半分になっちまったってのに、この世界はぴんぴんしてやがる。
古泉、お前ハルヒを絶望させりゃこの世界はぶっ壊れるって言ったな。
だが実際はどうだ。あっというまにSOS団が半分になっちまったってのに、この世界はぴんぴんしてやがる。
「ええ、仰るとおり。やはり、残された可能性としては」
可能性なんかねぇんだ!
おい古泉、お前SOS団で一体何を見てやがった。
あれだけハルヒのご機嫌とりにヘラヘラしてやがったくせに、何にも見てなかったってのかよ。
おい古泉、お前SOS団で一体何を見てやがった。
あれだけハルヒのご機嫌とりにヘラヘラしてやがったくせに、何にも見てなかったってのかよ。
「どういう、ことでしょう」
ハルヒが、まだ絶望してないなんて本気で思ってんのかって聞いてるんだよ俺は!
世界がどうとか、そんなことはどうでもいい。んなもん、見なくなって分かるだろうが。
長門も。朝比奈さんも。死んだって聞かされてあいつが今どんな気でいると思う。
嫌に決まってんだろうが。無くしちまえるもんならそうしてるだろうさ。
だけどな、死んだ人間はもう戻っちゃこねぇんだ。あいつはそれを知ってる。
お前があいつを神だなんだと崇めるのは勝手だ。ハルヒの力が実際どういものかなんて、聞きたくもないね。
俺に言わせればな、古泉。
ハルヒはただの、死んだ友達のことを忘れたくても忘れられない、どこにでもいる普通の女なんだよ!
そんな奴が、世界をなかったことにしてまで元の日常に戻りたがってたまるかよ!
世界がどうとか、そんなことはどうでもいい。んなもん、見なくなって分かるだろうが。
長門も。朝比奈さんも。死んだって聞かされてあいつが今どんな気でいると思う。
嫌に決まってんだろうが。無くしちまえるもんならそうしてるだろうさ。
だけどな、死んだ人間はもう戻っちゃこねぇんだ。あいつはそれを知ってる。
お前があいつを神だなんだと崇めるのは勝手だ。ハルヒの力が実際どういものかなんて、聞きたくもないね。
俺に言わせればな、古泉。
ハルヒはただの、死んだ友達のことを忘れたくても忘れられない、どこにでもいる普通の女なんだよ!
そんな奴が、世界をなかったことにしてまで元の日常に戻りたがってたまるかよ!
「……………………」
どうした。
何とか言ってみろ。
得意の分かりにくくてやたら回りくどい御託はどこ行ったよ。
なぁ。
何とか言ってみろ。
得意の分かりにくくてやたら回りくどい御託はどこ行ったよ。
なぁ。
「御坂さんが"意図的に気付けを"してくれて助かりました。……お陰で、あなたにこれを託す時間を得ることができた」
なに、言ってやがる。
荷物?荷物がどうかしたか。
なんだよ。ただでさえ持ちにくくって仕方ねぇってのに。
本?こんなやたら分厚い本を一体なんだって。
荷物?荷物がどうかしたか。
なんだよ。ただでさえ持ちにくくって仕方ねぇってのに。
本?こんなやたら分厚い本を一体なんだって。
おい。
こりゃあ。
こりゃあ。
「警察署で、僕に協力してくれた少年から譲り受けたものです。話を聞く限り、十中八九長門さんが遺したものと」
…………。
ちくしょう。
だからお前は馬鹿だってんだ!
あったじゃねぇか、何とかする方法が!
先走って早まりやがって……!
ちくしょう。
だからお前は馬鹿だってんだ!
あったじゃねぇか、何とかする方法が!
先走って早まりやがって……!
長門……!
「文言の意図は不明瞭です。言葉通り鍵とやらを集めたところで、どれだけ有効かは分かりません。
ですが……そうですね、我々がすがるとしたら、もうそれくらいしかないのでしょう」
ですが……そうですね、我々がすがるとしたら、もうそれくらいしかないのでしょう」
当たり前だ!何他人事みたいに言ってやがる!
古泉、お前も手伝うんだよ。俺なんかよりよっぽどよく回るお前の頭は、こういうときのためにあるんだろうが。
古泉、お前も手伝うんだよ。俺なんかよりよっぽどよく回るお前の頭は、こういうときのためにあるんだろうが。
「……それができれば……よかったのですが……」
何だと。
今、なんて言いやがった。
今、なんて言いやがった。
「…………願わくば、涼宮さんと御幸せに…………」
もっと顔を近付けろ!何言ってるか聞こえねぇよ!
手に力を入れろ!持ちにくくって仕方ねぇ。
ちくしょう、前が見えやしねぇ。
古泉、てめぇこんなとこで勝手にくたばっていいと思ってんのか。
お前にはまだすることがあるだろうが。できることがあるだろうが。
それを何か、全部放りだして、勝手に俺に押し付けて、自分だけ先に行っちまうってのか。
そんな無茶苦茶、許されると思ってんのか。
手に力を入れろ!持ちにくくって仕方ねぇ。
ちくしょう、前が見えやしねぇ。
古泉、てめぇこんなとこで勝手にくたばっていいと思ってんのか。
お前にはまだすることがあるだろうが。できることがあるだろうが。
それを何か、全部放りだして、勝手に俺に押し付けて、自分だけ先に行っちまうってのか。
そんな無茶苦茶、許されると思ってんのか。
おい。
おい、古泉。
おい、古泉。
おい!
「おい」
【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡】
【D-3/道路/一日目・日中】
【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:疲労(中)、両足に擦過傷
[装備]:発条包帯@とある魔術の禁書目録
[道具]:デイパック×2、支給品一式×2(食料一食分消費)
カノン(6/6)@キノの旅 、カノン予備弾×24、かなめのハリセン@フルメタル・パニック!、ハイペリオン(小説)@涼宮ハルヒの憂鬱、長門有希の栞@涼宮ハルヒの憂鬱、発信履歴のメモ
[思考・状況]
基本:この事態を解決できる方法を見つける。
1:………………………………………………。
[状態]:疲労(中)、両足に擦過傷
[装備]:発条包帯@とある魔術の禁書目録
[道具]:デイパック×2、支給品一式×2(食料一食分消費)
カノン(6/6)@キノの旅 、カノン予備弾×24、かなめのハリセン@フルメタル・パニック!、ハイペリオン(小説)@涼宮ハルヒの憂鬱、長門有希の栞@涼宮ハルヒの憂鬱、発信履歴のメモ
[思考・状況]
基本:この事態を解決できる方法を見つける。
1:………………………………………………。