〈地図屋〉

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名称:地図屋 分類:生産系 **◆解説 〈地図屋〉は、文字通り地図の作成、複製を行うサブ職業である。フィールドやダンジョンの地図を書き記したり、既存の地図を複製することができる。 また、地図の中には、複雑な暗号や記号が織り込まれていることもある。これは、身内や特定の人間にのみ正しい情報を伝えるためであったり、あるいは何らかの試練の意味を込め、知力や適性を図るためであったりする。特に、古代から伝わる宝の地図、陰謀の手がかりを示す地図など、〈冒険者〉が携わる冒険に関係するような地図には特にその傾向が強い。〈地図屋〉はこうした地図を解読、解明して、隠された情報やメッセージを読み取ることにも長けている。 冒険に欠かせない旅の導き、地図の専門家。それが〈地図屋〉なのだ。 ---- **◆セルデシアにおける〈地図屋〉 旅はもちろん、政治、商売、軍事行動など、様々な場面で地図は重要な役割を担う。セルデシアにおいてもそれは同様であり、〈地図屋〉は貴重な専門職として重宝される。特に貴族や地方領主は統治や軍事に関わる部署で少なくとも一人は〈地図屋〉を召し抱え、周辺地域の地図作成をさせている。 もちろん、市井で活動する〈大地人〉の〈地図屋〉もいる。とはいえ、街で一般的に売られている地図は軍用のそれに比べて簡略化されており、主な街道とその周辺のランドマーク、そして方角が記されている程度のものも多い。もっとも、一般的な〈大地人〉は街道を大きく外れた場所には踏み込まないので、それでも十分に役に立つものなのだが。 地図の値段は総じて高価であり、その値段は精度に応じて加速度的にさらに跳ね上がる。これは、地勢の調査に必要な労力が莫大であることと、それ以上に手書きによる複製がメインであることによる。 また、変り種としては、旅を続けて各地の地勢を記録する〈地図屋〉もいる。亜人をはじめとしたモンスターが闊歩するセルデシアの大地には、まだ未踏地帯が多い。こうした地図の空白地帯を埋めていくのが、彼らの目的である。言うまでもなく、こうした地図作りの旅は常に危険と隣りあわせだ。場所によっては密偵と誤解され、あるいは山賊に襲われ、人間から命を狙われるようなことすらある。こうした〈地図屋〉は護衛依頼者として、旅先で出会う道連れとして、〈冒険者〉に遭遇することも少なくない。 ---- **◆ゲーム時代の〈地図屋〉 〈エルダー・テイル〉における〈地図屋〉は、中堅プレイヤーが転職できる特殊生産職、という位置づけであった。転職条件はフィールド・ダンジョン・タウンを問わず一定数のゾーンを訪問することであり、必然的にある程度の時間〈エルダー・テイル〉を遊ぶ必要があったからである。また、レベルアップには、時折モンスターがドロップする〈宝の地図〉の解読や、大量の地図の作成が必要で、これもまた時間をかけたやりこみを必要とするものだった。 〈地図屋〉の特技は、アイテムとしての地図の作成、複製のみならず、ミニマップに特定マーカーが表示されるなど、ユニークなものも多い。中でも特に知られているのは〈宝の地図〉の解読である。 モンスターのドロップ品として稀に手に入るこのアイテムは、〈地図屋〉以外にとっては単なる換金アイテムでしかない。しかし〈地図屋〉が解読し、地図に書かれた場所を調べるとモンスターが大量発生し、それらを全て倒すことでレアアイテムの入った宝箱が出現するというトレジャーハンティングのミニイベントを攻略することができた。 一方で、このサブ職業で得られる恩恵の多くはオートマッピングのようなシステム上のサポート、あるいは有志による攻略wikiなどの外部サポートで代用ができることから、〈地図屋〉を選ぶのは宝探しイベントにロマンを感じる者や、イメージ重視の趣味人であるというのがもっぱらの評価であった。実用的な部分はあるものの「攻略wikiがあれば十分」という状態であったのだ。 ---- **◆〈大災害〉後の〈地図屋〉 〈大災害〉後、〈地図屋〉のサブ職業を持つ〈冒険者〉が作り出す地図の需要は格段に増した。これには幾つかの要因がある。まず〈冒険者〉がミニマップ表示やそのオートマッピングなど、システム補助が受けられなくなったこと。そして、〈大地人〉がこれまで使ってきた地図と比べて、〈冒険者〉の作り出す地図の精度が総じて高かったことなどである。ダンジョン、フィールドともに正確な地図は歓迎され、高値で取引されるものも多い。 異世界となったセルデシアにおいては、ホームグラウンドであるイースタル地方であっても、実質的な未踏破地域が多い。それらの正確な情報を集めるため、〈円卓会議〉でも、多くの地図情報を必要としている。アキバの〈冒険斡旋所〉では、こうした空白地帯を減らすために〈大地人〉や〈冒険者〉の〈地図屋〉と協力し、各地の調査測量に当たるクエストを積極的に紹介しており、〈自由都市同盟イースタル〉の地図は順調に充実しつつある。こうした動きは各地の探索、流通の効率化に大きく貢献している。しかし、〈大災害〉以後、各地点の距離や高度については理論値と光学計測他の結果に謎の計測誤差が生じており、しかも、計測のたびにその誤差にばらつきがあることから、〈地図屋〉たちは大いに頭を悩ませているようだ。 長距離移動と広域での作戦行動を伴ったザントリーフ戦役や〈七つ滝〉遠征では、何人もの〈地図屋〉が正確な地図を準備したことで、多数の〈冒険者〉のスムーズな進軍や兵站線の確保に繋がった。〈地図屋〉が地図と現況を見比べて罠や異変を察知し、部隊全体の被害を免れた例も報告されている。オウウ地方の深い山林を消耗少なく突破することができた影の立役者は、彼らと彼らの地図であったと言えるだろう。
名称:地図屋 分類:生産系 **◆解説 〈地図屋〉は、文字通り地図の作成、複製を行うサブ職業である。フィールドやダンジョンの地図を書き記したり、既存の地図を複製することができる。 また、地図の中には、複雑な暗号や記号が織り込まれていることもある。これは、身内や特定の人間にのみ正しい情報を伝えるためであったり、あるいは何らかの試練の意味を込め、知力や適性を図るためであったりする。特に、古代から伝わる宝の地図、陰謀の手がかりを示す地図など、[[〈冒険者〉>>〈冒険者〉]]が携わる冒険に関係するような地図には特にその傾向が強い。〈地図屋〉はこうした地図を解読、解明して、隠された情報やメッセージを読み取ることにも長けている。 冒険に欠かせない旅の導き、地図の専門家。それが〈地図屋〉なのだ。 ---- **◆セルデシアにおける〈地図屋〉 旅はもちろん、政治、商売、軍事行動など、様々な場面で地図は重要な役割を担う。[[〈セルデシア〉>>〈セルデシア〉]]においてもそれは同様であり、〈地図屋〉は貴重な専門職として重宝される。特に貴族や地方領主は統治や軍事に関わる部署で少なくとも一人は〈地図屋〉を召し抱え、周辺地域の地図作成をさせている。 もちろん、市井で活動する[[〈大地人〉>>〈大地人〉]]の〈地図屋〉もいる。とはいえ、街で一般的に売られている地図は軍用のそれに比べて簡略化されており、主な街道とその周辺のランドマーク、そして方角が記されている程度のものも多い。もっとも、一般的な〈大地人〉は街道を大きく外れた場所には踏み込まないので、それでも十分に役に立つものなのだが。 地図の値段は総じて高価であり、その値段は精度に応じて加速度的にさらに跳ね上がる。これは、地勢の調査に必要な労力が莫大であることと、それ以上に手書きによる複製がメインであることによる。 また、変り種としては、旅を続けて各地の地勢を記録する〈地図屋〉もいる。亜人をはじめとしたモンスターが闊歩する〈セルデシア〉の大地には、まだ未踏地帯が多い。こうした地図の空白地帯を埋めていくのが、彼らの目的である。言うまでもなく、こうした地図作りの旅は常に危険と隣りあわせだ。場所によっては密偵と誤解され、あるいは山賊に襲われ、人間から命を狙われるようなことすらある。こうした〈地図屋〉は護衛依頼者として、旅先で出会う道連れとして、〈冒険者〉に遭遇することも少なくない。 ---- **◆ゲーム時代の〈地図屋〉 [[〈エルダー・テイル〉>>〈エルダー・テイル〉]]における〈地図屋〉は、中堅プレイヤーが転職できる特殊生産職、という位置づけであった。転職条件はフィールド・ダンジョン・タウンを問わず一定数のゾーンを訪問することであり、必然的にある程度の時間〈エルダー・テイル〉を遊ぶ必要があったからである。また、レベルアップには、時折モンスターがドロップする〈宝の地図〉の解読や、大量の地図の作成が必要で、これもまた時間をかけたやりこみを必要とするものだった。 〈地図屋〉の特技は、アイテムとしての地図の作成、複製のみならず、ミニマップに特定マーカーが表示されるなど、ユニークなものも多い。中でも特に知られているのは〈宝の地図〉の解読である。 モンスターのドロップ品として稀に手に入るこのアイテムは、〈地図屋〉以外にとっては単なる換金アイテムでしかない。しかし〈地図屋〉が解読し、地図に書かれた場所を調べるとモンスターが大量発生し、それらを全て倒すことでレアアイテムの入った宝箱が出現するというトレジャーハンティングのミニイベントを攻略することができた。 一方で、このサブ職業で得られる恩恵の多くはオートマッピングのようなシステム上のサポート、あるいは有志による攻略wikiなどの外部サポートで代用ができることから、〈地図屋〉を選ぶのは宝探しイベントにロマンを感じる者や、イメージ重視の趣味人であるというのがもっぱらの評価であった。実用的な部分はあるものの「攻略wikiがあれば十分」という状態であったのだ。 ---- **◆〈大災害〉後の〈地図屋〉 [[〈大災害〉>>〈大災害〉]]後、〈地図屋〉のサブ職業を持つ〈冒険者〉が作り出す地図の需要は格段に増した。これには幾つかの要因がある。まず〈冒険者〉がミニマップ表示やそのオートマッピングなど、システム補助が受けられなくなったこと。そして、〈大地人〉がこれまで使ってきた地図と比べて、〈冒険者〉の作り出す地図の精度が総じて高かったことなどである。ダンジョン、フィールドともに正確な地図は歓迎され、高値で取引されるものも多い。 異世界となった〈セルデシア〉においては、ホームグラウンドであるイースタル地方であっても、実質的な未踏破地域が多い。それらの正確な情報を集めるため、[[〈円卓会議〉>>円卓会議]]でも、多くの地図情報を必要としている。[[アキバ>>ヤマトの設定#アキバの街]]の[[〈冒険斡旋所〉>>その他(組織)#アキバ冒険斡旋所]]では、こうした空白地帯を減らすために〈大地人〉や〈冒険者〉の〈地図屋〉と協力し、各地の調査測量に当たる[[クエスト>>クエスト]]を積極的に紹介しており、[[〈自由都市同盟イースタル〉>>ヤマトの設定#自由都市同盟イースタル]]の地図は順調に充実しつつある。こうした動きは各地の探索、流通の効率化に大きく貢献している。しかし、〈大災害〉以後、各地点の距離や高度については理論値と光学計測他の結果に謎の計測誤差が生じており、しかも、計測のたびにその誤差にばらつきがあることから、〈地図屋〉たちは大いに頭を悩ませているようだ。 長距離移動と広域での作戦行動を伴ったザントリーフ戦役や[[〈七つ滝〉>>ヤマトの設定#七つ滝城塞]]遠征では、何人もの〈地図屋〉が正確な地図を準備したことで、多数の〈冒険者〉のスムーズな進軍や兵站線の確保に繋がった。〈地図屋〉が地図と現況を見比べて罠や異変を察知し、部隊全体の被害を免れた例も報告されている。オウウ地方の深い山林を消耗少なく突破することができた影の立役者は、彼らと彼らの地図であったと言えるだろう。 ---- #tag_cloud(sort=num)

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