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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • Full life/一生

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

Full life/一生

最終更新:2010年03月01日 18:09

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だれでも歓迎! 編集

Full life/一生 ◆CFbj666Xrw


「プレセアちゃん!!」
プレセアが血を吐いて倒れたのを見て、さくらはあわてて飛び出した。
「ちょっと待ちなさいさくら!」
ベルフラウもすぐにそれに続く。
だがプレセアは、地に倒れ伏したまま駆け寄ろうとするさくら達を睨め上げる。
「――来ないでください」
その声はとても、冷たかった。

「ち、違うの! さっきはごめんなさい! でもわたし、プレセアちゃんを助けたいの!
 その傷じゃ……プレセアちゃんまで死んじゃうよ!」
「……判って、います」
プレセアは淡々と言葉を紡ぐ。
感情を抑えながら、さくらにその意志を向けた。
「私は、あなた達が赦せません」
「え……!」
動揺するさくらに更に言葉を重ねる。
怒りも憎しみも抑え込んだ、感情のこもらない冷たい言葉を。
「あなた達がいなければ、ジーニアスを助けにいけました」
さくら達に突きつける。
「あなた達がいなければ、ジーニアスは一人で戦わずに済みました」
言葉のナイフで刺し貫いて。
「あなた達がいなければ、ジーニアスは死にませんでした」
彼女達の罪をえぐり出す。
さくらは蒼白になり、反論する言葉を失った。
さくらの手の中のリインが彼女に代わって弁明する。
「待ってください! さくらさんは本当に知らなかったんです!
 イリヤさんの嘘にも、薫さんの事も、何も知らなくて、だから……!」
「判ってはいるつもりです……あなた達が、騙されていた事は」
「それじゃどうしてですか!?」
プレセアの答えは、鋭利だ。
「……あなた達がもっと慎重に行動していたら。ジーニアスの言葉に耳を傾けてくれていたら」
時は戻らず、それ故に意味の無いif。
もはや変える事の出来ない結末。
「そんな仮定に意味が無いことは、判っています。
 でも私は……あなた達への怨みを、抑えられません……」
「………………」
さくらに続きリインまでもが言葉を失う。

「……お互い様でしょう」
ベルフラウが、切り込んだ。
「私達は確かに間違えたかもしれませんわね。
 でも貴方達だって最後の睨み合いの所で先に攻撃したでしょうに。
 あの時、さくらは戦いを止めようとしていましたのよ。
 リインに呼びかけさせる事で」
グラーフアイゼンも言葉を発した。
『自分も失敗を冒しました。
 話しかける機会を掴めず、貴方の望まない争いを止められませんでした』
「………………」
『そして自分は、貴方に死んでほしく無いと思っています』
一生分の言葉を使い果たすように、寡黙なデバイスは言葉で想いを伝える。
死なないで欲しい、と。
プレセアは言葉に惑う。

「そういえばその鏡の説明は要るかしら?
 説明書は読まないとダメよ。あのハサミだって、石だってね」
「レミリア……?」
唐突にレミリアが口を挟んだ。
今はそんな話ではないという空気を気にもせず、レミリアは言葉を続ける。
「その鏡は浄玻璃の鏡といって、閻魔が亡霊共の罪を調べる時に使う物よ。
 それを持ってるせいで閻魔は嫌われてる代物でね。
 “鏡に映った者がそれまでにしてきた事”を全て映し出すのさ」
「それまでにしてきた事……?」
「試しにそいつを映してみたらどうだ?
 勝者は戦利品を得る権利が有る。今はおまえが所有者だ」
レミリアはジーニアスを指差した。
失われた命、少年の無惨な骸。
「ジーニアスを……?」
プレセアはよろよろと体を動かし、浄瑠璃の鏡を手に取った。
そしてその鏡でジーニアスを、照らした。
――鏡は、別の光景を映し出した。
「これは……」
それはジーニアスという少年がこの島で辿った物語の上演だった。

     * * *

最初に映ったのは、金髪の少女レベッカがジーニアスと恐る恐る話している光景だった。
「安心しなよ。あんなヤツの言う事になんて乗ってないから」
「……ホント、だな?」
「ホントだって」
「ホントにホントだな!?」
「だからホントだってば」
「ホントのホントでホントのホンプシッ」
「…………」
その光景が始まりだった。
恐る恐る何度も繰り返して聞くレベッカは滑稽で、ジーニアスはくすりと笑って。
照れ隠しに木刀を振り上げるレベッカが映って。
「は……はっぱカッターですぅ!」
それを誤解した翠星石がウツドンを使って戦いを仕掛けて。
「気絶した……のかな。……死んでないよね」
それを返り討ちにしたジーニアスが翠星石を心配する様子。
『……僕は、この殺し合いに、断固として乗らないことを誓う!』
どこからか聞こえる拡声器の声。
「こんにちは。わたしイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。じゃあ殺すね」
突然訪れたイリヤの来襲。
「……ボクが出て、あの女の子を倒してくる」
レベッカと翠星石を護るため一人で戦いに向かうジーニアス。
「ドワーフの誓い第16番っ! なせばなる! ――――そして!」
ジーニアスの宣誓。
「――――第7番! 正義と愛は、必ず勝つ!!」
始まるイリヤとの初戦。
「ひっどーい。せっかく勝負にのってあげたのに。早撃ちじゃなかったの?」
イリヤに敗北したジーニアス。
「うるさいですチビエルフ! 助けてやるから少し黙ってやがれですぅ!」
翠星石の乱入で戦いは終わる。
「……あいつは?」
「…………ボク達を襲ってきたやつと一緒に湖の中」
翠星石はイリヤと共に消えて、ジーニアスは喪失に涙を流す。
待てども待てども翠星石が帰ってくる事は遂に無くて。
「――迎えに行くぞ」
レベッカの言葉により、彼らは翠星石を探しに湖へと潜る。
「ベッキーは……ベッキーだけでも、僕が守るから」
ジーニアスはただただ仲間のことを想い。
「……うそつき。翠星石の、うそつき。『絶対勝てる』って、言ってたじゃないか……」
……喪われた仲間との再会に涙を流す。
「えー? お互いよく見えるようにしただけだって。それにしてもほんと変な格好だな、おまえら」
その後に出会った明石薫はジーニアスから見れば危険人物にしか見えなくて。
「あいつ、知らない奴にあんな姿を見られたいなんて思わないだろ」
レベッカの言葉もあって、薫に翠星石の遺骸を見せまいと湖の底を走り回った。
それからジーニアスは、レベッカと共に湖を上がった。

「これは、あの時の……」
ベルフラウが呟く。
矢継ぎ早に移り変わる過去の風景は、いよいよ彼女達の出会いに辿り着く。

     * * *

映し出される情景は全ての軌跡を洗い出す。
全ての罪を、ジーニアスの見た真実を白日の下にさらしだす。
目まぐるしく移り変わる状況が一体何をもたらしていたのかを。
ベルフラウを捕らえていた雛苺を突如乱入した明石薫が吹き飛ばす。
それから少しの言い合いの末、現れたイリヤがジーニアスを糾弾した。
だけどそれは、あの時とは違う意味を持っていた。

「そんな……」
さくらは過去に打ちのめされる。
あの時の受け答えの全てを思い出したのだ。
その瞬間、洗い出された罪の全ては彼女に向けて跳ね返った。

「よくも……おまえは翠星石のっ」
「そう、あんな死に方をしたくはないわね。誰だって」
あの時さくらは、イリヤが死にたくないのだと思った。
イリヤは、殺されたイリヤの仲間のようにはなりたくないと言っているのだと思った。
「だから提案が有るの。話し合いましょう」
「え……?」
だからその提案はつまり。
「誰かを失った事はとても悲しい事だけれど、それに囚われず力を合わせましょう。
 だってそうしないと、また殺し合いになってしまうじゃない」
「な、なにを!」
仲間を殺されたイリヤが、それに囚われず加害者のジーニアスを赦したのだと思った。
いや、イリヤがそう誤認させた。
「どう? お互いに精一杯歩み寄りましょう。今後の為に、悲しみを乗り越えて!」
「このっ、ふざけるなぁっ!」

今ならさくらにも判った。
あの時のジーニアスがどれだけ傷付き、どれだけ怒りを覚えたのかを。
それなのに。
「……どうして?」
さくらはジーニアスの心を抉っていた。
「イリヤちゃんは話し合おうって言ったのに。
 大切な友達を……殺されたのに……話し合おうって。それなのにどうして!?」
「え!? ち、違うよ! そいつが翠星石を殺したんだ! イリヤは翠星石の仇なんだ!!」
信じてあげればよかった。
信じられる根拠は無くても、気付いてあげればよかった。
「なんて奴。翠星石を殺しておいて、私が殺したって噂をばらまくつもりよ」
「そんな、ひどい!」
それなのにさくらはただ騙された。
イリヤの奸計に気づきもせず、ジーニアスの心を抉る事に加担した。
「違う、ボクじゃない! ボクじゃないんだ!」
ジーニアスの悲痛な声がさくらを穿つ。
ジーニアスに与えた痛みが、罪となってさくらに返り来る。
さくらは罪に怯え、振るえた。

情景は進む。
「制御できない……それはどういう事ですか?」
「アルルゥ、よくわかんないけど……ンアヴィワ、こうげきしかしてくれないみたい」
ジーニアスのすぐ側でプレセアとアルルゥの会話が聞こえる。
ベルフラウは怪訝に眉を顰めた。
(知らなかったとでも言うつもりですの? メイトルパが)
ベルフラウはアルルゥの言葉を未だ信じてはいない。
だがどうやら、プレセアに限って言えば知らなかったのは本当なのだろう。
会話は次に進み、プレセアはレミリアを呼びに行かせると同時にレベッカを避難させる。
「ありがとう、プレセア」
ジーニアスの礼と共に、状況は次へと進む。

その後は少しの間、皆が知った光景だった。
レミリアは興味深そうに見ていたが、それ以外は特になく。
要所要所を映しながら、浄瑠璃の鏡はジーニアスの死を映す。
――皆が知る結末へと突き進む。
ジーニアスは近くから見れば明らかに、イリヤを誘き寄せて逃げていく。
「……囮に、なったんですね」
プレセアの呟き。進む光景。訪れる情景。そして最期の瞬間。
イリヤに向けて唱えた魔法。視界に映るプレセアの姿。狙いが明石薫に切り替わる。
「インディグネイション!!」
同時にジーニアスの全身を無数の魔力刃が貫いて。
――鏡に映る光景が現実のそれと重なった。

無惨な死に様を晒したジーニアスの死に顔は、悲しくもどこか誇らしげだった。
ぞれはジーニアスが湖底で見た翠星石の死に顔に、少しだけ似ていた。

「…………どうしろと……いうのです……」
長い時間に思えたそれは、実際は極僅かな時間だったのだろう
プレセアは未だ意識を保ったままで、死までの距離はまだ少し残されている。
だがそれも時間の問題だ。
脇腹から流れる血はプレセアを緋に染めていき、他の部位も無事とは思えない。
……もうじき、プレセアは死ぬ。
放送はジーニアスと共にプレセアの名前まで上げるだろう。
「…………死んじゃダメだよ」
さくらが、言った。
「死なないで。おねがい、死なないでぇ!」
さくらが、縋った。
「赦してくれなくてもいいから! だから死なないで、お願い!」
「さくら……」
さくらはプレセアに歩み寄り、屈み込む。
……今度はプレセアも止めなかった。
「リインちゃん、お願い! わたしの力、ぜんぶ使っちゃっていいから!
 だからプレセアちゃんを死なせないで!」
「は、はいです!」
リインが伸ばした手の先に柔らかい光が輝く。
フィジカルヒール、リインが使える傷を治療する魔法。……だけど。
「血が、血が止まりません! これじゃとても間に合いません!」
「そんな!」
リインは悲痛な叫びを上げた。
リインの世界における魔法体系には、高度な回復魔法が存在しない。
科学と魔法の併用でも重傷者を助けきれない事は有るし、後遺症だって残るかもしれない。
魔法の構造的に、傷の回復には適さないのだ。
「一度退きなさい。荒療治を試してみますわ」
「ベ、ベルフラウちゃん?」
回復魔法を持たないベルフラウがプレセアの側に屈み込む。
それから脇腹の傷に向けて、『火』のカードを構えた。
「なにを……」
「『火』!」
「くあああああぁっぐっ」
脇腹の傷に小規模な炎が当てられ、ジュッと嫌な音がした。
だがそれで脇腹の傷からの血は止まる。
「ほ、ほええぇ!? プレセアちゃん大丈夫!」
「外から見える傷なら、こういう手も有ると聞いた事が有りますわ。回復手段が無い時の代用だとか」
実際には舌を噛まないように口を布で塞いで行うし、腹の傷だと危険も有るのだが、
たまたま知っていた知識にそこまで要求するのは酷だろう。
ともあれ脇腹の傷は表面上塞がった。
しかしプレセアの傷はあまりに深い。
「う……く……かはっ」
プレセアは再び吐血した。
吐き出す血は内臓をやられている事を意味する。
外科医術などこの場に無い以上、回復魔法などに頼るしか他にない。

「ダメです、まだ体の中の傷がひどいみたいです!」
「そんな……!」
あまりに悲痛な診断。
プレセアの体は未だ、死に向かって転がり続けている。
さくらは精一杯の力をリインに注ぎ込むけれど、足りない。
間に合わない。
プレセアの手から残る僅かな力が、抜けていく。

「…………人間は脆いわね」
レミリアはそれを見つめ、独り言つ。
この世界では吸血鬼の体だってそう丈夫な物ではない。
だけどそれは置いておく。どちらにせよ人間より丈夫なのは間違いないわけだから。
手を出しもせず、彼女はプレセアが死に行く姿をただ眺めている。
そしてふと、小さく驚いた。
プレセアの手から浄玻璃の鏡が転げ落ち、レミリアの足下まで転がってきたのだ。
(そういえばこれは使えるな)
鏡を拾い上げ、思う。
しんべヱにこれを使えば、彼が覚えていなくとも彼の経緯で出会ったフランを見つけ出せるだろう。
「プレセア、この鏡もらうわよ」
ベルフラウが噛み付いた。
「あなた、この娘の仲間でしょう!? 仲間が死にそうになってるのに何とも思いませんの!?」
「勘違いするな。私はそいつに貸しが有っただけ、借りは無いよ」
プレセアはその冷たい言葉に怒りもせず、レミリアを見つめた。
掠れた声で、答える。
「どうぞ。……でも…………アルルゥを、お願いします……」
「めんどくさいな。
 どうやらアルルゥを捕まえた娘も敵じゃないみたいだし、私が手を貸す事も無いだろ」
「その鏡は……貸しでしょう?」
レミリアは鼻で笑った。
「フン、これが借りになるものか」
「この、あなたという人……は?」
あまりに身勝手な言葉にベルフラウがレミリアを睨み付け……異変に気付いた。

いつの間にか、レミリアのまとっていたぶかぶかのコートが消えていた。
自身の黒い翼がその体を覆い隠してる。
代わってその手には六角形をした金属塊が握られていた。
その金属塊が放り投げられ、プレセアの胸の上に落ちた。
「だから、借りはこの場で返すと言っているのよ。これで借りは零ね」
プレセアはその金属塊に覚えがあった。
一度目に助けられた時、傷を負った肩口に当てられていた金属塊だ。
「それは核鉄(かくがね)という物よ。その状態なら弱い治癒効果が有るわ。
 あと“武装錬金”という掛け声であらゆる攻撃を遮断する無敵の防護服に変わる。
 前は貸しただけだけど、この鏡は良い物だし今度はくれてやるわ」
「レミリア……?」
「ただし、あなたが死んだら私の総取りよ。せいぜい生き長らえる事ね」
そう言ってレミリアは翼で身を覆ったまま、その場に居座った。
夕暮れの長い木陰が、レミリアの姿を薄闇に包んでいる。
しんべヱの所まで急ぐ必要は無い。
城で待っているように言ったのだ、後で行けばいいだろう。
それになにより――シルバースキンATはもう無いのだ。

吸血鬼の弱点は多い。
――例えば太陽の光に当たれば気化してしまう。
夕暮れとはいえ、まだ太陽は沈んでいない。
森の中では木々の長い影が全てを覆い隠しているだけだ。
日傘も無しに空に舞い上がろうものならば、夕日が彼女の身を灼くだろう。
我慢できない事は無いが、そのような無理をするつもりは毛頭無かった。
――例えば流れ水を渡れない。
シルバースキンATは水上と自分を遮断する船でもあった。
そしてしんべヱとレベッカに待つように言った城は川の中州に有るのだ。
橋の上なら渡れるだろうが、よりによってそこは城の南、遮蔽物の無い日向。
レミリアの弱点は本人にとっても面倒くさいほどに多く、
だからこそシルバースキンATは見た目不格好でも彼女にとって重要な物だったのだ。

加えて最大の問題は……格好の問題だった。
「あとあなた達、服を脱いでよこしなさい」
「な、何を言いますの!?」
「ほえええぇ!?」
背後からの不穏当な発言にリインに魔力を送り込んでいるさくらまで思わず振り返る。
「あなたは彼女を見てなさい、さくら!」
「は、はあい!」
怒鳴られ慌ててプレセアに向き直ったが。
ベルフラウはレミリアを見つめ、言葉の意味を考え。
「……そういう事ですの」
レミリアが自分の羽で包んでいる体が一糸纏わぬないものである事に気が付いた。
レミリアはシルバースキンATの下に何も身につけていなかったのだ。
それを核鉄に変えてプレセアに渡した以上、今は全裸という事になる。
そうとは思わせないほど堂々としていた為、すぐには気づけなかった。
「それなら丁度、私が普段着ていた服がありますわ」
「あら、見せてみなさい」
ベルフラウはランドセルを開き、中から自分の服を取りだした。
そのデザインはレミリアにとって悪くないと思える物ではあった。
……ただし、ずいぶんと湿気ていたが。
「そんな湿気た服を着ろというの? やっぱりその着ている服をよこしなさい」
「な……!」
レミリアは傲慢だった。

     * * *

そんなどこか気の抜けた言葉を交わしながら。
(まあ、どうせ長く着るかは判らない服だけれど)
レミリアは内心で考えていた。
さて、プレセアは本当に生き残れるのだろうか? と。
さくらは今もリインに精一杯の魔力を流し込み、リインはその全てをフィジカルヒールに費やしている。
核鉄の微弱な治癒効果も働いてはいる。
だけどそれでも、プレセアの命の灯火は今にも消えそうな程に儚い。
(核鉄とやらの回復量は大した物じゃないし、あの小娘の回復魔法も小さな怪我を治す程度。
 さくらという娘の魔力だってもうじき切れそうね。
 生き残れるかどうかは……プレセアの体力と運次第か。
 放送までには峠にかかるかな。儚いわね、人の命って)

死の運命は刻一刻とプレセアに迫り来る。
生き延びるか、このまま死ぬか。
結末は目前に迫っていた。

(どっちでもいいけど、こいつが生き残った方が面白いかな)
レミリアは、少しだけそう思った。

【E-4~F-4のどこか/森/1日目/夕方】
【人生決着間際】
【プレセア・コンパティール@テイルズオブシンフォニア】
[状態]:瀕死、体力消耗(限界)、腹部に貫通痕(熱処理済)、貧血(重度)、右肩に裂傷(重度)、
   全身に無数の傷、ツインテール右側喪失、思いきりハサミにトラウマ的恐怖、
[装備]:グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA’s、エクスフィア@テイルズオブシンフォニア
    シルバースキンATの核鉄@武装錬金
[道具]:カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA’s、支給品一式(生乾き、食料-1)
[服装]:冒険時の戦闘衣装(ピンク色のワンピース、生乾き)
[思考]: 私は……死ぬのでしょうか…………
第一行動方針:………………。
基本行動方針:アルルゥが生きている間はゲームに乗らない。レミリアの捜し人を捜す。
[グラーフアイゼンの思考]:プレセアを死なせたくない。
※アリシアの死を知った以降から参戦。

【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:血塗れ、左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(大) 、疲労(大)
    死の連続とプレセアに与えた傷により精神不安定
[装備]:パワフルグラブ@ゼルダの伝説、クロウカード『水』『風』
   リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:おねがいだから死なないで!
第一行動方針:何が何でもプレセアを助けたい。
第二行動方針:リインのエリアサーチを定期的に使いながら移動し、友達を探す。
第三行動方針:他にも協力してくれそうな人を探す。
基本行動方針:襲われたら撃退する(不殺?)
[リインフォースIIの思考]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている。

【ベルフラウ=マルティーニ@サモンナイト3】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(中)、精神的疲労(まだ完全ではない)、墜落による軽い打撲傷
[服装]:『ザ・チルドレン』の制服姿(野上葵の物)
[装備]:クロウカード『火』『地』
[道具]:支給品一式、湿ったままの普段着
[思考]:服を脱げといいますの!?
第一行動方針:レミリアと交渉。プレセアも極力助けたい?
第二行動方針:召喚術師と交渉し仲間になってもらいたい。リインと八神はやてに期待。
      出来ればメイトルパの少女(アルルゥ)とも交渉したい。アルルゥにはやや同情的。
第三行動方針:みかの安否が心配。早く戻って合流したいが危険には巻き込みたくない。
第四行動方針:殺し合いに乗らず、仲間を探して脱出・対主催の策を練る。
基本行動方針:先生のもとに帰りたい。
[備考]:
ベルフラウは、ロワの舞台がリィンバウムのどこかだと思っています。
ロワの舞台について、「名もなき島」とほぼ同じ仕組みになっていると考えています。
(実際は違うのですが、まだベルフラウはそのことに気づいていません)
ベルフラウは、レックスが名乗るのを聞いていません(気絶していました)。
余計な危険を少しでも避けるため、ベルとだけ名乗っています……が、勢いでさくらに名乗ってしまいました。ダメダメです。

【レミリア・スカーレット@東方Project】
[状態]:魔力消費(中)
[装備]:飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
[道具]:支給品一式(食料-1)、浄玻璃の鏡@東方Project(残2回)、思いきりハサミ@ドラえもん、クロウカード1枚(スイート「甘」)
[服装]:現在全裸
[思考]:その服、脱いでよこしなさい。
第一行動方針:とりあえずプレセアが生きるか死ぬかの様子を見る。あと無理にでも服が欲しい。
第二行動方針:フランを探す。福富しんべヱに浄瑠璃の鏡を使う。
第三行動方針:服が乾き、なおかつ時間があり、更に気が乗っていたら爆薬で加速の実験をする。
基本行動方針:フランを捜す。ジェダは気にくわない。少しは慎重に、しかし大胆に。
※フランドールに関する情報、
『紙の束』『赤い宝石』『レイジングハートと遊ぶ』『喋る杖』『貴女自身の魔法、スペルカードを使ってください』『仮面の女』
を手に入れました。


  • 周囲
ジーニアスの死体と装備が周辺に転がっています。
[装備]ネギの杖、魔力の尽きた凛のペンダント、快速シューズ、クロウカード『駆』、穴が空いたナマコ型寝袋
ランドセルには支給品一式、木村先生の水着@あずまんが大王、モンスターボール(空)@ポケットモンスター
海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り(快速シューズ))@ドラえもん


【浄玻璃の鏡@東方Project】
幻想郷担当の閻魔様こと四季映姫ヤマザナドゥが持っている鏡。
対象の過去の所業を全て映し出すプライバシー無視の地獄のアイテム。
このロワでは、対象のロワ内の経緯全てが短時間で映し出される。
ただし映像と音声だけであり、考えていた事はその内容から推測するしかない。
三回までの回数制限が掛けられている。

四季映姫はこの鏡に映った相手を鏡から出して戦わせる事もできるが、
これはこの鏡だけではなく彼女の力も使ったものだと思われる。


≪143:Fighting orchestra/戦奏(1) 時系列順に読む 147:Friend ship/親友≫
≪145:明暗 投下順に読む 147:Friend ship/親友≫
≪143:Fighting orchestra/戦奏(1) ジーニアスの登場SSを読む GAME OVER
イリヤの登場SSを読む
明石薫の登場SSを読む
プレセアの登場SSを読む 157:全世界ナイトメア≫
桜の登場SSを読む
ベルフラウの登場SSを読む
レミリアの登場SSを読む

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