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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • いたくても、つらくても。

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

いたくても、つらくても。

最終更新:2008年12月03日 22:51

Bot(ページ名リンク)

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だれでも歓迎! 編集

いたくても、つらくても。 ◆QzFJmuHgIs



リンクは途方にくれていた。
それは襲われるかもしれない、とかそういう不安からくるものではない。
それはインデックスを説得し(頑固な彼女を説得するのにのに少しかかった。)
寝かせてしばらくたって始まったジェダの放送に起因する。

(雨が降るだって?)
それは、この状況では最悪といえた。
なぜなら、ここには熱を出したインデックスと全裸のなのはがいるからだ。
そんなところへジェダの言う、「冷たい激しい雨」が降ればどうなるか。

「どうしよう……」
リンクは考える。このままではみんな体が冷え、体力が失われてしまう。
これは熱の出ているインデックスにとってはまさにに致命的だ。
とはいえ、木の下では完全に雨をシャットアウトできない。
そこの工場に運ぶにも人手が足りない。

どうする、とリンクが思案していると、不意に声が響いた。
『やっぱりそこの工場へ入るしかないですねえ』
声の主はアリサの腰にあるカレイドステッキだ。

「えっと、君は...」
『わたしのことはルビーちゃんとお呼びください』
「……うん、わかった。で、ルビーちゃん。工場に入るのはいいけどどうやっていこう?」
『簡単です。たたき起こせばいいじゃないですか』
「えっ...でも...」
『今は非常事態ですよ。そのくらいは許されます』
「そうなのかなあ?まあいいか。わかった」

そうと決まったら、誰を起こそう。やはり一番力がありそうなのはアリサだろう。
あの大太刀を扱っていたのだから。
最悪あとの二人が起きなくても、1人あたり1人を背負うのなら何とかなる、と考えまずは
アリサを起こしにかかる。だが、これが鬼門だった。

「起きて、起きてよ、ねえ!」
呼びかけても反応すらしない。
ゆすっても起きない。
「『起きて(ください)!!』」
ルビーと声を合わせても起きない。
「起きてよ!起きないとまずいんだって!」
起きない。業を煮やしたリンクは、
「おきろー!!」
と耳元で叫びながら思いっきりゆすり始めた。すると...
びりっ!
「え?」
そこにあったのは、リンクの手によって破かれた服。
下には何も着ていない。
つまるところ…

「っわあああああああ!!」
某御剣流の剣士もびっくりの超絶スピード元に戻そうとする。まさに神速。
これなら縮地相手でも互角に戦えるだろう。
しかし、あせっている今のリンクでは、いくら速くてもうまく戻すことができない。
しかも、破れたものを元に戻せるはずも無い。

そうこうしているうちに...
びりりりり!!

「わああああああああ!」
状況はさらに悪化する。
もはや、ゴールデンでは流せない有様になっている。
(お、おお落ち着け、大丈夫、まだ起きてない、起きるまでに何とかしろ、KOOLにならないと!!)
かなーりあせりながらそんなことを思って
落ち着こう、と手をかけ直したそのとき、

「……ふあ?」
アリサの目が開いた。覆いかぶさるようにしていたリンクと目が合う。
視線を落とす。そして見た。リンクがかけている手と、見事に破れている自分の服を。

Q.これを見た女の子は普通どう思うでしょう?

「.........」
無言。
「こっ、これは...」
アリサは微笑みかける。もう何も言わなくていいと言うかのように。
次の瞬間、打撃音が響いた。

*****************************************

リンクが精神的、かつ肉体的なダメージを負って倒れている間、アリサはとりあえず多元転身で服を直し、
ルビーに現在の状況を聞いてみた。ルビーから聞き出せたことは、

臨時でジェダの放送があったことと、それはジェダ自身の力の誇示と、零時から雨が降り始めるという
事を知らせる内容だったと言うことだった。

「雨が降るって...ここにいたらびしょぬれになっちゃうじゃない!」
『そうですよ。とりあえず雨宿りしないとお話にならない格好の方々がいますからねえ。
 だからリンクさんはそこの工場に入ろうと思って、
 まず手始めにアリサさんを起こそうとしたんですよ』
ルビーは答えつつ、さりげなく状況説明を交えつつ、リンクをフォローする。
「ふーん。で、ああなったと」
アリサはいやなことを思い出すように、いや実際思い出しつつ言う。
フォローは逆効果だったようだ。
「ううっ、あれは事故だよ...」
リンクが再起動しつつ言う。

「あら、生きてたの」
「ひどいよ...」
『で、これからの行動方針ですけど』

ルビーが二人の会話を無視して言う。
「とりあえず一人で一人を背負う格好になるかな...あとの二人は起こせそうもないし。」
リンク普通の状態に戻って確認をとる。
熱を出しているインデックスを起こすわけには行かない。
なのはも起こせば何をするかわからない。
「確かにこの二人は起こせないわね...わかった。
 じゃああんたはインデックスを持ちなさい。」
「えっ、何で?」
「何でもへちまもないわよ。あんた裸の女の子を背負う気なの?」
「...確かに」
同年代の、それも裸の女の子を背負っていくと言うのはかなりの勇気がいる。
現実世界でやれば、きっと青い制服のお兄さんに連れ去られてしまうだろう。

『それはそれでドッキドキの...』
ルビーが軽口を言い終えないうちに、アリサの体から凄まじい殺気がほとばしった。
ゴゴゴゴゴ、という効果音さえ聞こえそうだ。
さすがのルビーもこれには黙った。

結局、アリサがなのはを、リンクがインデックスを背負うこととなった。
「「んしょっと」」
二人がそれぞれ背負う。アリサは、背負ったなのはがとても軽く感じた。
アリサの力もかなり強化されているから、一概に軽くなったとは言えないものの、
アリサには、自分が強くなったから、とは思えなかった。
そして、そのあまりの軽さに驚くと同時に、悲しくなった。
なのはがどれだけ無理をしてきたかがわかるようだったからだ。
そして思う。自分が守らないと、と。

***************************************

いくら軽いと言ってもさすがに疲れはくる。もともと疲れていたアリサにとって、
人一人を背負うのはかなり無理があったのだ。

なのはをおぶっているうちにアリサの手から感覚はなくなっていく。
そして、しばらく行ったとき、ついに限界が訪れた。
アリサの手がすべり、なのはが地面に落ちる。

「はあ、はあ、ちょっときついかな...」
アリサがしびれた手足を振りながら弱音を漏らす。
「大丈夫?少し休もうか?」
リンクが気遣って言うが、
「大丈夫、後もう少しだけだし」
と、アリサが返した。事実、もう入り口は目の前なのだ。

と、そこで地面に転がっていたなのはの目が開いた。
なのはは、しりもちをついてアリサとリンクを見ている。
「あ、目が覚めちゃった?ごめんね、落としちゃって。自分で歩ける?」
アリサが謝罪しながら手を伸ばした。すると...

パシン

なのははアリサの手を振り払った。
「え…………?」
アリサもリンクも唖然とする。
なのはは手を借りずによろよろと立ち上がると

「言ったよね……アリサちゃん。私と一緒にいたら傷ついちゃうって。
 だめなの、私みたいのがアリサちゃんと一緒にいたら。私は人殺しなんだから。
 人殺しは友達なんて作っちゃいけないんだよ。」
そんなことを言った。
立っているだけで崩れてしまいそうに、よろめきながら。

「あ、あんた……なんで...」
アリサは問わずにいられなかった。
何故、そこまでしなくてはいけないのか。
何故、なのはが追い込まれなければならないのか。
何故、と。もちろん答えはわかっていた。

「さっきも言ったよね、このゲームは殺し合いのゲーム。こんなのがあっていいはずない。
 でも、乗っている人もいっぱいいる。そういう人は止めなくちゃいけない。」
「いったいどうやって…?」
今度はリンクが問う。なのはは初めてリンクがそこにいるのに気づいたようにリンクのほうを向き、
「乗ってる人は人殺しに悪い人だからね。……命を奪ってでもとめないと。」

どこまでも冷たい声で答えた。

リンクは唖然とする。
「人殺しは悪いことじゃないのか?」
「そうだよ。でも、わたしははやてちゃんを殺したから。それは許されない罪なの。
 ……もう汚れてる私がもっと汚れれば、みんな汚れなくて済む。みんな幸せになれるんだよ。」

おかしい。何かが矛盾している。リンクが決して認めることのできない矛盾。
反論しようとしたとき、なのはと目が合った。
――そこには、底のない虚無が広がっていた。
リンクはそれを見た瞬間、思った。
その理論にどんな矛盾が有ったところで、
そんな矛盾を突いたからと言って、

――この人は止まるのだろうか。

リンクは思わずアリサのほうを見る。
アリサはくやしそうな顔をしていた。そう、アリサは知っている。
一度、同じどこまでも冷たい声で告げられたのだ。このことも、友達じゃないとも。
なのはが立ち去ろうとする。よろよろと。一歩ずつ。今すぐにでもつぶれそうな足取りで。
リンクは呆然と見送る。アリサは歯を食いしばって耐えている。
その時。

「それは違うんだよ。」

突然、静かな声が響いた。

*********************************************

インデックスが目を覚ますと、まず体を揺られる感覚に襲われた。
インデックスは考える、おそらく、自分は負ぶわれているのだろう、と。
おぶっているのは服の感触からしてリンクだ。
(迷惑をかけちゃいけないな)
そう思ってリンクに声をかけようと口を開く。
そのときだ。高町なのはの声が聞こえてきたのは。
「...人殺しは友達なんて作っちゃいけないんだよ。」
「...それは許されない罪なの」
なんだこれは、とインデックスは思う。確かにこの理論は正しい。でも
、、、、、、、
正しすぎるのだ。
おかしい、と思うと同時に思う。よかった、と。
なのははまだ救える。りかが言っていたような悪魔にはまだなってない、と。
残酷な世界の仕組みにとらわれたただの哀れな少女だ、と。
救えるのなら救わなければならない。これ以上堕としてはいけない。
自分が幻想殺しの少年に救われたように、自分がこの少女を救わなくてはならない。
そしてインデックスは言葉をつむぐ。
  くだらない   しくみ
その残 酷 な世界の幻 想を、ぶち壊すために。。

*************************************************

二人は声の主―インデックスのほうをみる。
「インデックス、いつの間に?...ね、熱は大丈夫?!」
「ありさがなのはを落としたところ、かな?熱はまだつらいけど、何とか大丈夫。
 ...全部聞かせてもらったよ。なのは」
なのはもインデックスのほうを見る。

「何が違うの?何もおかしいところは…」
「ある。それだけで理論が崩壊してしまう、とっても大きな矛盾が。」
インデックスは厳かに、神託のように告げる。
 シェオールフィア
それは、あらゆる宗教の矛盾を看破して心を打ち砕く「 魔 滅 の 声 」の応用。
その始まりを告げる合図。
そう、なのはの理論はもはや理論と言うよりも宗教に近い。
そこまでなのはは、その鉄の理論で心を守っている。
これを崩壊させるには、一度にそれが崩壊するほどの揺さぶりが必要だ。
それは、常人がいくら矛盾を突いたところで崩れない。
そんなことは、なのはにとっては些細なことなのだ。
すべての矛盾を、一部のすきもなく論破する。
常人にはできない。が、
それをやってこそ、10万3000冊の魔道書の管理人――!


「どこに?どこにそんな矛盾があるの?」
なのはが冷たく問う。が、少し感情の色が見えた。
インデックスはそれを見逃さず、問い返す。

「まず聞くけど、あなたが殺すのは「悪人」なんだね?」
「そうだよ。だから…」

わかった、とインデックスはなのはの言葉をさえぎる。

「「悪人」を殺せば、このゲームは成り立たなくなる、といいたいんだね。
 じゃあまずそこから違う。悪人だって人なんだよ?友達だっていれば、家族だっている。
 なのはは自分が悪人だって言ってるみたいだけど、その悪人のなのはだって、家族がいる。
 ありさみたいな友達だっている。」
「違うよ。アリサちゃんはもう友達じゃないし、」
「聞くんだよ!!友達って言うのがだめなら、自分を大切に思ってる人でもいい。
 そんな人がその人が「悪人」として裁かれたと知ったら、どうすると思う?
 また新たな「悪人」が生まれるかもしれない。
 それにその人だって「悪人」になろうとしてなったわけじゃないかもしれない。
 大切な人を守ろうとして仕方なく「悪人」になったのかもしれない。
 そんな人の事情もわからずに、ただ「悪人」だからって裁く?
 ふざけるのも大概にするんだよ!!」
それは、インデックスの心からの叫び。

「イ…インデックス?」

急に言葉を荒げたインデックスに、おびえたようにリンクが言った。
そんなこと歯牙にもかけず、なのはが言う。

「「悪人」は「悪人」なんだから。そんな人の事なんか考えてたら、何もできないよ」

それは、はやてを殺されたヴィータを、あの烈火のような怒りを、あの壊れてしまいそうな虚無を、
見たインデックスにとっては、絶対に耐えることのできない理屈だった。

「じゃあさっき言ってた「みんな」が幸せになれるって言うのは間違いだね。
 それともなのはのいう「みんな」っていうのは自分のお眼鏡にかなった、優等生ばかりなのかな?
 それ以外はみんな「悪人」。みんな殺していいと。…そんなわけないんだよッ!!」

「じゃあ、悪人を黙って見過ごせと?人殺しなんだよ?だめなんだ。
 そんなのを野放しにしてたら。止めなきゃいけないんだ。
 それをやめろって言うの?何もしてない人が死んでもいいって言うの?
 私はそれのほうが耐えられない!」

なのはは叫ぶ。自分を守る鉄の意思を守るために。
自分の行動に理由をつけるために。
そしてインデックスは、それを崩すために叫ぶ。

「確かにそのとおりなんだよ。でもその方法は殺す以外にもある。殺すのは絶対の選択肢じゃない。
 そんなことにも気づかないの!?」
「殺すしかないよ。それしかないんだ!!私だって一人で考えた!
 たくさんたくさん考えた!!でも、これしかない!殺すしか!
 命を奪って止めるしか!!私が汚れるしか!!それ以外に方法があるの?!」

それは、心からの叫び。もはや冷たくもなんともない。
自分を守るための心の防衛手段。
それにかまわずにインデックスは叫ぶ。鉄の心に楔を打ち込む。

「ある!!なのははそれに気づかないだけ。なのはは一人で考えてたから
 そんな方法しか気づかなかっただけ!!みんなで考えればもっといい方法が見つかるよ。
 「悪人」を止める方法なんてそれこそ無限にあるんだよ!」
なのはにとっては、この上ない衝撃。

「在るとしても、私にそれは残されてない。私は人殺しだって言ったでしょ!
 もう許される方法なんてないから!私がほかの人と友達になっちゃいけないの!」
これは、なのはが極限まで追い詰められてなお、友達のことを大事に思った証。

それを聞いて、インデックスは、初めての友達のことを思い出した。自分を化け物とさげすみ、
消えていった、友人のことを。そして改めて思う。絶対に、救うと。

「許されない罪なんてない!!重要なのは罪を犯したかではなく、罪を犯した後、
 いかに悔い改めて生きていくかなんだよ!なのはは許される。
 真に大事なのはこれからなんだ。今まで殺した人たちのためにも、
 あなたが殺してしまったはやてのためにも!」

それは、十字の教えでもある。
それを十字教の修道女であるインデックスがいったのは当然だったのかもしれない。

「私ははやてちゃんを殺したのを償うために悪人を殺しているのに!どうして!
 私さえ汚れればみんなきっと助かるのに!」
それは、慟哭。なのはの思いの炸裂。今までの思いが、一気に破裂する。
悲しみ、苦しみ、痛み―さまざまな思いが、この言葉に詰まっていた。
それを聞いただけでも、その痛みが伝わってくるようだ。
一瞬、インデックスが言葉に詰まる。
その時、
「なのは」

突然、今まで黙って聞いていたアリサが割り込んだ。

**************************************

アリサは、突然始まったこの論争を、黙って聞いていた。
アリサには割り込むことができていなかった。
なぜなら、二人があまりに速い速度で応酬しているからだ。
しかし、聞くことはできる。だから、ただ聞いていた。
「私さえ汚れればみんなきっと助かるのに!!」
ああ、分かった。そうだったのか。あんたは。
やっぱりなのはは変わってなかった。
自分で他人の荷物まで背負おうとするところまで、全部。
ただ、なのはにはあるものが足りなかった。
アリサは口を開く。足りないものを、補うために。
足りないもの、それは...

***************************************

インデックスは、突然の乱入者のほうを振り向く。
アリサは、痛みに耐えるように、言う。

「はやてが死んじゃったのは悲しい。今でもとても悔しいよ。
 でも、あんたがそれのせいで汚れていくのは嫌だ。」

アリサの目に、涙がにじむ。

「どうしてこんなになっちゃったのか、 私にはわかるような気がするよ。
 なのははいっつもそうだもん。自分一人でいつも背負い込んで。
 自分より他人を優先して、人の分まで背負い込んで。
 だから、みんなの分も痛みを背負おうっておもったんだね。」

アリサの目から、気持ちがあふれ出す。

「無理してきたんだよね、つらかったんだよね、痛かったよね。
 でも、痛くても、つらくても、戻らなかったんだよね。
 なのはは、優しいから。
 今まで奪ってしまった命に、申し訳ないって、
 みんなにいたいのを押し付けられなかったんだよね。」

もはや言葉も上ずって、聞き取りにくくなっている。

「でもね、もういいよ。なのははよく頑張ったよ。もういい。」
一歩、なのはに向かって歩む。
「そんなになのはがぼろぼろになって、傷つく必要なんてないよ。」
もう一歩。
 ねえ、なのは。あんたは一人じゃあない。みんなをもっと頼りなさいよ。
 ここなら、私も、リンクも、インデックスもいる。」

今さっき会ったばかりだけど、一緒に死線を潜り抜け、信頼できるようになった仲間。

「みんなでなら、痛みだって分け合える。きっと軽くなるよ。」
そして、なのはのもとへたどり着く。

なのはがぺたん、と座り込む。
「どうして...私なんか...私は悪い人なんだよ!許されちゃいけないのに!!」
なのはの心はまだ折れない。
アリサは静かになのは。そして、へとかがみこむ。なのはと同じ目線になる。
そして。


―なのはを、抱きしめた。

「なのはがどんな罪を背負っていても、関係ない」
アリサは、なのはに、言う。

「一緒に、行こう」


なのはのとうに錆付いたはずの涙腺から、ひとすじ、涙が伝った。

****************************************************
「なのはは、許される。」
本当にそうかもしれない、と思ってしまう。
「一緒に、行こう」
思わず、その言葉に甘えそうになる。
でも。
なのはは、そんな思いをねじ伏せる。
そう、自分は悪魔なのだ。そんな言葉をかけてもらえる資格さえない。
そんな言葉に甘えてはいけない。
大丈夫、鉄の心はまだ崩れていない。
そう、自分のすべては、みんなのために。
そう自分に言い聞かせる。
そして思った。自分は元のままだと。
なのはは考えた。
工場まで一緒に行ってそこで分かれよう。
工場になら、服も在る。よし、そうしよう。でも..
まだ未練が在るのか。なら思い出せ、初めて自分のつむいだ呪文はなんだったか。そう、今でも覚えている。
―不屈の心は、この胸に。―
****************************************************

               りろん
なのははまだ気づかない。自分の幻 想が、すでに崩壊していることを。
鉄の心には、風穴が開いたことを。いま、自分のほほを伝う、涙にも。

ポツリ、ポツリと、雨が降り出す。
2日目が、幕を開けた―


【A-3/工場東側/2日目/真夜中】



【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:左太腿と右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲、足に軽度の凍傷
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説
[道具]:基本支給品一式×5(食料一人分-1、飲料水を少し消費)、クロウカード『希望』@CCさくら、
   歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、時限爆弾@ぱにぽに、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
   じゃんけん札@サザエさん、ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、
   祭具殿にあった武器1~3つ程、祭具殿の鍵、裂かれたアリサのスリップ(包帯を作った余り)
[服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。
[思考]: えっと...
第一行動方針:
第二行動方針:なのは、アリサと話をする。
第三行動方針:ヴィータを捜し、説得する(無理なら…?)。
第四行動方針:ニケ達と合流し、エヴァの伝言を伝える。
第五行動方針:もし桜を見つけたら保護する。
基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。
参戦時期:エンディング後
[備考]
リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます。
(少なくとも剣ではないと思われます)
祭具殿の内部を詳しく調べていません。




【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:高熱、全身に軽度の凍傷、軽い貧血気味、
   背中に大きな裂傷跡と火傷、足裏に擦過傷(共に応急手当て済み)
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ
[道具]:支給品一式(食料-1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、鉄製の斧@ひぐらしのなく頃に(?)
[服装]:私立聖祥大付属小学校の制服の下に水の羽衣。背中と足にシルクの包帯。
[思考]:なのは...
第一行動方針:なのは、アリサと話をする。
第二行動方針:ヴィータを捜し、説得する。
第二行動方針:ニケ達と合流する。
第三行動方針:紫穂の行方の手掛かりを探す。エヴァの説得も諦めていない。
第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
基本行動方針:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。
[備考]
拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。
インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。


【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(深い切り傷)
    上記の怪我は全て応急処置済み。精神負担中、足と両手に軽度の凍傷
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:なし
[服装]:チャイナドレス。変身を解いたらショーツ一枚。
[思考]:一緒に行こう。
第一行動方針:工場へはいる。
第二行動方針:リンク、インデックスと情報交換する。
第三行動方針:はやての遺志を継いで、なんとかする。
基本行動方針:(なのはと一緒に)ゲームからの脱出。



【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:残存魔力極小、両手首から軽く出血、背中に軽度の凍傷、
    頬骨と肋骨一本にヒビ、精神負担大
[装備]:なし
[道具]:なし
[服装]:全裸
[思考]:...
第一行動方針:とりあえず工場までは一緒に行く。
第二行動方針:少なくともこの殺し合いが終わるまではヴィータを完全に行動不能にする(?)。
基本行動方針:ジェダを倒して生き残りで脱出。詳細は不明。
[備考]
  • なのはのスタンスについて
かなり不安定です。表面では、冷酷になろうとしていますが、
心の奥(本人も分からないような)では、一緒に行きたいと思っています。
結果、行動がどうなるのかは、次以降の書き手さんに任せます。




※アリサとリンクたちは、まだ満足に情報交換していません。

  • 場所について
四人がいる場所は、工場の入り口から50メートルほど離れた
地点です。でも、直接工場の入り口が見えるわけではありません。

≪246:いたくても、つらくても。 時系列順に読む 248:奪う覚悟があるのならば≫
≪246:いたくても、つらくても。 投下順に読む 248:奪う覚悟があるのならば≫
≪242:許されざる者(前編)
≪245:臨時放送、あるいはイレギュラー
リンクの登場SSを読む 250:だから人は夢を見る≫
≪242:許されざる者(前編)
≪245:臨時放送、あるいはイレギュラー
インデックスの登場SSを読む 250:だから人は夢を見る≫
≪242:許されざる者(前編)
≪245:臨時放送、あるいはイレギュラー
アリサ・バニングスの登場SSを読む 250:だから人は夢を見る≫
≪242:許されざる者(前編)
≪245:臨時放送、あるいはイレギュラー
高町なのはの登場SSを読む 250:だから人は夢を見る≫

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