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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • だから人は夢を見る

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

だから人は夢を見る

最終更新:2008年12月03日 23:18

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だれでも歓迎! 編集

だから人は夢を見る ◆CFbj666Xrw



私、高町なのはは、みんなで生きて帰る事ができれば良いなと思っていました。

それは叶わぬ夢です。
たったの半日で80人以上居た人が50人にも満たない人数になってしまいました。
少なくともそれから一人の参加者を私は殺しています。
他のところでも同じように殺し合いが続いていたとすれば、あれから6時間が経った今、
半日で49/86=約57%だから、6時間では75.5%位になって残り37人……ううん、違うか。
私以外のみんなが同じペースで殺し合いを続けたとすれば、私と私が殺した分を計算から抜いて、
半日で49/79=約62%、6時間なら79%位、少し多めに見て2割しか減らない計算です。
私が放送の後で殺した一人を計算に入れれば48人から2割減って38人ほど。
一人生き残りましたね。私が休んでいて、1人しか殺さなかったから。
禁止エリアで世界が狭まり、殺し合いでみんなが憎しみ合っているならもっと死んでいる筈かもしれません。
私が動かなかった分で二人も三人も死んだ人が少なく済んだのかもしれません。
……そんなに簡単な話じゃ無いのは判っています。
そもそも私は死ぬ人の数を減らすために殺していたんですから、
私が殺した事により救えた人も居るとは思います。私が殺さなくても死んでいた人も居ます。
でも殺した人だけをみれば、私が殺した人の殆どは“わるい人”じゃありませんでした。
多分、私はこの島で一番の人殺しなのだと思います。
誰も傷つけたくなかったはずなのに。

学校では三人も殺しました。
あの殺人鬼の少年を止める方法は、私にはあれしか思いつきませんでした。
選択によっては、江戸川コナンという男の子は重傷を負う位であの場は生き残れたかもしれません。
あるいはコナン君を見捨てる事で灰原哀という少女への攻撃は防げていたかもしれません。
今では片方くらいなら助けられたんじゃないかって思います。
でも李小狼という少年はどうしようもなく死んで、結局助けられる人の数は変わりません。
当然、殺人鬼の少年は生き延びたと思います。

見知らぬ所で誰かが誰かを殺す事を、私には関係の無い事だなんて思いたく有りませんでした。
もし自分にそれを止める機会が有って見逃したなら、その人が殺した人は私が殺したのと同じです。
だから本当にどうしようもない人は殺さなければ、それ以外の誰かを殺す事になる。
殺さない為に殺さなければならない。
おかしいと思うのに、どうしても間違いが見つけられません。

だから森でもそんな風に行動して……きっと、三人を殺しました。
はやてちゃんと、それから多分、見えないところで誰か二人を巻き込んで。
あんな事が起きるとは思わなかった。それが本音には間違い有りません。
あの時にファイナルスパークを撃った瞬間までは、射線上にはリリスしか居なかったのですから。
リリスを殺そうとしなければ一番良かった。皮肉だけど、この時は間違いなくそうでした。

この工場まで辿り着いた時はもう、悪人であれ誰かを殺そうとする気力なんて残っていませんでした。
それでも白い猫を殺したのは、ただ単に私が限界にきていたからです。
あの時の私は魔力の残量こそどうにかなったけれど、本当に疲弊していて、余裕が有りませんでした。
だから殺しました。
話しかけてみる余裕も、名前を聞く事すら無いままに。
大切な友達が好きな動物を、気にする事も無く、気にする余裕も無く。

私はもう砕けています。
私はもう歪んでいます。
でも諦めきれないから、私は歩みを止める事ができません。
だから私は唱えます。
これからも歩き続けるその為に。
初めて自分のつむいだあの呪文を。

―不屈の心は、この胸に―

(本当に、それでいいの?)

     * * *


「ん……? どうしたの、なのは?」
アリサの声に、高町なのはは目を瞬かせた。まるで居眠りでもしていたみたいに。
「あ、あれ? えっと……」
なのはは当惑した様子で周囲を見回す。
ざあぁぁぁ……と、外から激しい音が聞こえてくる。
そこは工場の仮眠室だ。なのははそこのベッドに横たわり、半身を起こしていた。
両側はアリサとインデックスに挟まれている。
恐らくはなのはが起きたら分かるように。だからアリサがなのはの挙動が目を覚ました。
ドアの近くには、なのは達に背を向けてリンクが腰掛けている。
「もう起きたの? 見張りの交代には少し早いよ」
「見張り……わたし、寝てた……?」
正確な時間は判らないが、二日目に入ってから幾らか時間が経っているらしい。
なのはは記憶を掘り返す。あれから何をしたかは覚えていた。
濡れた体を拭いて、着替えて、それから交代で見張りを立てて眠りに就いた。
まだ余裕が有るし旅慣れているリンクは、三時から放送直前までの睡眠で十分だと言った。
その後はアリサが交代する事になっている。なのははアリサと同じ時間を担当するはずだった。
実を言うとアリサはなのはを起こさず休ませるつもりなのだが。
それから熱が有るインデックスは、放送前までしっかり寝てもらう事になっている。
よく見るとインデックスの額には濡れタオルが載っていて、近くには水を張った洗面器が置いて有る。
時々リンクがタオルを交換しているのだ。
インデックスは安らかな寝息を立てて眠っていた。

(工場に着いたら別れようって、そう思っていたはずなのに)
何をしたかはおぼろげに思い出せる。だけど自分でした実感がまるで無い。
ふわふわとした記憶で、何を考えていたのかは殆ど思い出せない。多分よっぽど疲れていたのだろう。
選択ですらない、ただの必然だ。
心が疲弊していた私は、選択を先延ばしにして倒れるような眠りに就いたのだろう。多分。
(……もう、二時間も経っちゃったんだ)
心の中に満ちるのは焦りだった。ぎゅっと手を固く握り締める。
固く握られた手に、そっとアリサの手が重ねられた。
「今は休んで、なのは」
「……アリサちゃん」
温かいと思った。
優しくて、嬉しいとも思った。
「それに言ったでしょ、なのは。それでもなのはが歩き続けるなら」
何よりもその優しい手は、固く握られた自らの手よりもずっと、ずっと。
「あたし達も一緒に行くって。もうなのは一人でなんて行かせない」
力強いと思えた。

インデックスも言った。みんなで考えれば必ず他の手段は見つかる。
わるい人だから殺さなければいけないなんて過ちよりも、ずっと正しい答えを見つけられる。
なのはは思う。何が正しいのかと言うならば、インデックス達こそ正しい。
それは間違いの無い事だ。
もし本当に一番理想的な未来を目指すなら、インデックス達の道を選ばなければ辿り着けない。
それでもなのはの焦りは消えない。
一番理想的な未来を目指していいのか。少しでも可能性が高い選択肢を選ぶべきではないのか。
(二時間。きっともう、あれから三人位は殺されている)
方法が見つかっても、それが少しでも時間のかかる手段だったら?

高町なのはは、最初の内は時空管理局から救援が来る事も期待していた。
こんな大規模な時空犯罪を管理局から隠し通せるわけが無い。
恐らく時空管理局は既にこの事件を察知して動き出しているだろう。
だけど、その答えはもう判ってしまっていた。
(どれだけ早く対処しても、管理局は間に合わない)
それが高町なのはの出した解答。
時間が足りない。
単純に計算するなら、このペースで十人以下になるまであと丸一日以上の時間を要する筈だ。
逆に言えば、たったそれだけの時間しかない。

しかも禁止エリアにより会場は狭まっていく。負傷や疲労も蓄積していく。
インデックスの治癒魔術など回復手段も有るけれど、やっぱり消耗は大きくて、貴重で、
それこそ三人殺しのご褒美でしか回復できない事も多いだろう。
今から丸一日が経った時、一人でも生き残りが残っている事さえ確信できない。
そもそも半分以上が死に絶えた世界を『助けが間に合った』なんて言えるのだろうか。
管理局がジェダを抑え込めるとしてもこんな計算になってしまう。
管理局がこの世界に辿り着くまで何日掛かるだろうか。二日? 三日? 一週間?
間に合いはしない。本当はこうして休んでいる時間すら惜しくて。
高町なのはは親友を見つめ返し。

ふと、今さっき見た夢を思い出した。

     * * *

私は幾つもの歪みと偽りを重ねてきました。
それは、とっくの昔に気づいていたことです。

「……自分から殺しに行くのには変わらない。あなたは殺すことを望んでる。
 それは殺し合いに乗ってるって言うよ」
「言わないよ。
 だって、殺し合いに乗った人を殺せればそれだけ殺し合いが終わるのも早くなって、
 殺し合いに乗らなかった皆で話し合いができるから。私の願いは、それだから」

何時からか間違っていたのは解っています。何処からか偽っていたのは気づいています。
みんな生き残って欲しいのに、一人でも多く生き残す為に誰かを殺す。

「あなたは私達に、人の命で生きろっていうのね」
「……うん、そうだよ」
「…………この殺し合いの縮図を作り出せというのね」
「そう。…………わたしのしようとしてる事は、きっとそういう事」

それがどれだけの矛盾を孕んでいるか。
そもそもそれが本当に出来る事なのか。

「じゃあさっき言ってた「みんな」が幸せになれるって言うのは間違いだね。
 それともなのはのいう「みんな」っていうのは自分のお眼鏡にかなった、優等生ばかりなのかな?
 それ以外はみんな「悪人」。みんな殺していいと。…そんなわけないんだよッ!!」

頭の中に木霊するのは過去の問答。過ちを非難する言葉。
私の生き方はきっと間違いに満ちている。私がそれを見つけられないだけで。

「状況に強いられたとはいえ、私は自ら選んだ」

エヴァちゃんの声が脳裏に響く。……私も、全ては選択のはずだった。そう思っていた。

「だが、状況に強いられたとはいえ、貴様は結局流された」

だけど流されていたというのなら、私は何に流されてしまったのだろう。
確かに私は、多くを諦めてきたけれど。

私は夢を見て希望を信じていても何一つ守りきれない事に気づいてしまった。
だから現実の中で拾えるものだけを選び拾い上げる事にした。
学校で、殺人鬼を逃してまで救えるか解らない江戸川コナンの命を諦めた。
三つの死骸の上にたった一人でも救うことを選び、突きつけた。
森でもそうだ。リリスを諦めて、殺そうとした。
工場でもそうだ。得体の知れない白猫と分かり合う事を諦めて、殺そうとした。
夢の中でさえ、そうだった。

全てを諦めたくは無いから、少しずつ減らしていった。


「ヴィータちゃんは殺さないし、死なせない。
 たとえヴィータちゃんが死のうとしたって、絶対に死なせない」

(みんなが傷つかずに生き残れる事を諦めた)

「どうしてあなたは、そんな事をするの? どうしてあなたは、そんな事ができるの?」
「――何を言っているのさ。これは世界の仕組みなんだ」

(止められない事が理解できた“わるい人”を助けるのも諦めた)

「わたしは、どちらを生かそうか?」
――わたしは、どちらを殺そうか?

(良い人が誰一人欠けずに生きて帰れる事を諦めた)

「私ね、いろんな人を傷つけたよ。しかも3人も人を殺しちゃった。
 ……もう絶対、フェイトちゃんがいる天国には行けないと思う」

(死んだ後にみんなと同じ所に逝く事も諦めた)

(逃げられるくらいなら――今! ここでっ!)
「全力、全開ッ!」

(殺すのではなく止める為に戦う事を諦めた)

「たとえ手足を失っても。たとえ心が傷付き砕けても。
 死んでしまう事に比べればそんなのはきっと、大した事じゃないよ」

(みんなの心を護る事さえも諦めた)

『なんだか元気が無いみたいですけど……どうしたんですか?』
「…………大した事じゃないよ」

(もちろん私の心を護る事も諦めた)

「あなたが何をしようとしたかは分からないけど、寝ているわたしに行うことなんてまず良いことじゃないよね。
 ――ごめんね」  

(消耗していたから、お話を聞く事さえも諦めた)

 きっと私はこう言うに違いありません。
 ――――とっても、いい夢でした。

(こんなに罪深い“わるい私”が生き残る事も諦めた)

「……自分から殺しに行くのには変わらない。あなたは殺すことを望んでる。
 それは殺し合いに乗ってるって言うよ」
「言わないよ。だって、殺し合いに乗った人を殺せればそれだけ殺し合いが終わるのも早くなって、
 殺し合いに乗らなかった皆で話し合いができるから。私の願いは、それだから」

(『正しく』生きる事も)

「生きてればきっといいことあると思う。
 こんなこともあったな、あんな子もいたなって、いつか笑える日が来るよ。
 だからね、アリサちゃん。今すぐじゃなくてもいい。
 私のことなんてどうでもいいと思わなきゃ困るの。私はわるいひとだから」

(誰かに愛される事も)


全ての諦観は選択の裏返し。
何かを選ぶという事は何かを切り捨てるという事。
私は夢も理想も、温かい絆も安らかなる救いも否定して、
色褪せてしまっても良いから、みんなの未来が残る事を望んでいた。
一人でも多く生き残れる事を願っていた。

(本当に?)

「……? 本当だよ。それ以外に何が有るの」
(あなたが望んでいた物は、本当に一人でも多くの人が生き残る事?)
問い掛けの理由が判らなかった。
「それ以外に何の理由が有るの?」
私はずっとその為に戦ってきた筈だった。それを目指し歩いてきたはずだった。
だから問い返す。問いが返る。
(じゃあどうして、再び殺し合いに乗ったヴィータちゃんを殺そうと思わなかったの?)
「………………」
私は少し、言葉に詰まった。
「動けないようにするだけで大丈夫だと思ったから。ヴィータちゃんが憎いのは私だけのはずだもの。
 はやてちゃんを殺した私は罰を受けて当然で、私が殺されるのは仕方が無い事だから」
そう答えてから、この答えに間違いないと思った。
私はその為に戦っているのだと思い込んだ。だけど。
(じゃあどうして、すぐにヴィータちゃんを追いかけようとしたの?)
「え……?」
問い掛けは本当に思いがけないところに押し寄せる。
(魔力を回復する薬も盗られて、残り魔力も残り少ないままで、本当にヴィータちゃんに勝てると思ったの?)
「それは……あの時は、そんな事まで考えが回らなかったから」
(どうして?)
私は今度こそ言葉を失った。それは答えが判らなかったからじゃなくて、その逆だった。
その答えはあまりにも単純で、判りやすい。

ヴィータちゃんを失いたくなかった。

たったそれだけの理由。
(それは、あなたがあの優しい夢に心奪われていたから)
「………………」
胡蝶夢丸を呑んで眠る夢で見た、とても冷たくて、少し悲しくて、それ以上に輝かしい結末。
あの夢の中で、私の友達は全てが温かく輝いていた。
(フェイトちゃんは殺されてしまった。はやてちゃんを殺してしまった。
 アリサちゃんを傷つけ、否定して、その心を諦めてしまった)
もうこれ以上、誰も死なないで済む。失わなくて済む。
もしそんな事が叶うならば、たとえ私が殺されてしまっても。
(あなたはもう、誰も失いたくなかった)
「……そうだよ」
それでもあの夢は私の全てを打ち壊す程に、羨ましかった。
「もう、これ以上友達が死ぬのはイヤなの。アリサちゃんも、ヴィータちゃんも。
 この島で出会ったニケ君も、インデックスちゃんも……エヴァちゃんも!
 死んでほしくない! 生き残ってほしいの!
 たとえ敵に回ったって殺したくない!
 だって……だって…………!」
この島で出会ったみんながどれほど素晴らしい仲間だったのかを思い出させてくれたから。
少しの間だけ全てを忘れて夢の中で共に戦うただそれだけの事が、
どれほど嬉しくて、優しくて、心を癒してくれるのか判ったから。

「わたしは、みんなの事が好きだから」

あの夢はその事を再認識させてくれた。
……本当に、良い夢だったと思う。

(だから流された)
「……そうだね。その通りだと思う」
私はあの夢に心を奪われた。あの夢でみんなの事を好きだと再認識できた。
あれからの私は、体を動かしながら思考を停止しているようなものだった。
あの残酷なまでに優しい死へと辿り着けるなら、何も求めはしなかった。
もう、あんな結末に辿り着けるはずは無いって判っていたのに。
エヴァちゃんの言うとおり流されていたのだろう。
「だって、私の心はもうとっくに折れてしまっていたから」
(フェイトちゃんの死との出遭いで)
遡ればその時が最初だった。
リリスに向けて魔砲を撃った時、既に私の心は綻びを見せていた。

(あの時のあなたはこう言った。
 『もうこれ以上、フェイトちゃんみたいな人を出さないためにも』と)
それは理想だった。
「だけどあの時の私はこう思った。
 『自分がもうこれ以上、罪なき人を殺すことがないようにするためにも』と」
それは願望だった。

はやてちゃんまでを失って、アリサちゃんの心を傷つけて、私の心は擦り切れた。

(あなたはただ、自分自身にとって大切な人達を護りたかったんだ)
「でも、見ず知らずでも誰かが傷つけられるのはイヤだったっていうのも本当だよ。
 この島でさえ、私が出会った人達の殆どは良い人だったんだもの」
(だから、やる事は殆ど同じになってしまう)
ただただ『間違っているのに正しい』道へと邁進すること。
誰もを愛して自分の為に、自分の身を投げ出してまでみんな救おうとすること。
それは正しい人全てを愛する限り、同じ結果に行き着いてしまう。
(だけど根幹は全然違うものだから、理解しなければいけなかった。
 あなたはヴィータちゃんも殺したくないと思い、正しく殺そうと考えられなかった。
 エヴァちゃんの事を殺したくないと思ったのに、正しく殺そうとしなければならなかった。
 あなたがどっちつかずだったから、そんな矛盾にはまってしまう)
「………………」
私は答えられない。それは正しく矛盾だった。
私が最も効率的に多くを救おうとするなら、危険なヴィータちゃんを殺す為に動かなければならない。
腕を壊したのにまた殺し合いを再開できた以上、それが一番適切な処置になってしまった。
私が自分の大切な人を護ろうとするなら、危険でもエヴァちゃんを生かそうとしなければならない。
例えそれが信じられないほど乱暴な手段になったとしても、殺そうとするのは見当違いだ。
(何かをするには理由が必要だよね。
 自らの望みの為に突き進む事は、優しい人にとって辛いことだもの。
 だから信念が必要になる。
 それを人の倫理に求めるなら正義。それを自分自身の心に求めるなら悪となる。
 でもあなたはどちらも選べなかった)
私は“わるい人”だ。だから正義を名乗れるはずはない。
それなのにやっている事が“間違っているのに正しい”のを信じていた。
矛盾を取り込んだようでいて、その実は矛盾を理解していなかった。
私は望みの中心に私の心がある事を見落としたのだから。そのせいで悪にもなれなかった。
私は悪魔でも良いと思った。だけど明確に悪魔を目指したのは、あの幸せな夢に溺れたその後だ。
それは望んだと言わない。
流されただけだ。
結局、私は一度たりとも自らの意思で悪になろうとした事が無かった。
ただただ行動だけを続けてきた。

(あなたはこれまで多くの選択をしてきた。
 だけどあなたは、あなた自身がどうあるのかをまだ選択していない)

私は思う。
「それは本当に選ばなければいけないものなの?」
(あなたの心が本当に不屈なら、信念なんてものは要らないよ)
私は惑う。
(信念は自分自身を縛るものだもの。
 自らの意思を剣のように鍛え上げて、立ちはだかる苦難を切り裂くためのものだもの。
 もし本当に惑わぬ意思と不屈の闘志が有るのなら。
 常にもっと正しい道が無いか模索し続けて、その時点で思いつく最も良い選択肢を選び続けて、
 やった事に付いて来る結果を受け止められて、何にも縋る事無く進める人なら。
 その人はきっと、信念なんて無くても道を誤らず、流されずに立ち続けていられる)
それはとてもとても難しいことだ。元の私でも出来るかどうかわからないくらいに。
だから答えは明白だった。
「そっか。今のわたしには、無理なんだね」
私はもう、自らの意思だけで立ち続ける事さえできないのだから。

(あなたの選択肢は三つあるよ。正義をかたり、正しく殺人を続けるのか)
「それは偽善じゃないの?」
(人が為せる善行だよ)
何が正しいかなんて主観だからそうなってしまう。
本当の正しさなんてものは何処にも無いのかもしれない。

(あるいは悪を名乗り、自らの大切な物の為にあらゆる手段を行使するか)
「それは悪魔じゃないの?」
(悪人だよ)
悪魔というのはきっと人間性の喪失から来るのだろう。
自らの望みの為に戦う悪はどこまでも人間的だった。

(あるいは……)
「……もう、いいよ」
私は静かに首を振った。
結局、私はどの選択肢も選べなかった。
だって私は、もう。

     * * *

高町なのははアリサの手を取ることが出来なかった。
アリサの手を突っぱねることも出来なかった。
「一人でなんて、行けないよ」
なのはは曖昧で小さくて、微かな、それでも笑みを顔によぎらせた。
「一人で行こうとしても、アリサちゃんは私を追いかけて来るんでしょ?」
アリサは一瞬呆気に取られたような表情を浮かべた。
それから、吹き出した。
「当たり前じゃない。一人で行こうとしても地の底まで追いかけてあげるわ」
それを聞いてなのははホッとしたような、あるいは何かを諦めたような笑みを浮かべた。
なのははアリサの手を掴めなかった。突っぱねることも出来なかった。
(だって、アリサちゃんが私の手を掴んでるんだもの)
それは選択なんかじゃない。なのはは何も選べなかった。
ただ、流されただけ。
高町なのはは自分が折れていた事に気が付いてしまったから。
(どうしてなのかな)
振り返る。そこにはインデックスが静かな寝息を立てている。
話し声で起こしてしまうと思ったけれど、どうやらよく眠っているみたいだ。
(アリサちゃんにインデックスちゃん。それから……リンク君だっけ)
ドアの方を見ると、こちらを振り返ったリンクがそっと笑顔を返してくれた。
それから何かに気づいて赤くなり、慌ててドアの方に向き直る。
下を見てみると起き上がりでシーツがずれて、包帯だけで殆ど裸の上半身が薄明かりに照らされていた。
当然ながら横のアリサも、カレイドステッキはすぐ掴めるよう枕元に置いてあるが、
手放しているのだから変身は解けていて、変身の下はショーツ一枚で……そういうわけだ。

枕元のカレイドステッキがくすくすと小さな笑い声をもらす。
慌ててシーツを引き上げる。アリサは気づいていなかったのか怪訝な顔をするだけだった。
気づけば裸を見たリンクを殴り飛ばしていただろう。
(求めたはずの冷たいものが何処かに行って、諦めたはずの暖かいものが帰ってくるなんて)

工場に有ったミニ八卦炉を初めとする武器は盗まれていた。
凍り付いていた筈の太った少年が居なくなっていたから、きっと彼が盗んだのだろう。
はやての腕まで盗られていた事は許せないけれど、彼が何処に逃げたのかは判らない。
捜そうにも今は諦めるほか無かった。
武器として使えそうなものも、予備はリンクが神社から取ってきたという不気味な物ばかり。
なのはは小さな短刀を一つだけ貰っておいた。運動音痴ななのはにはそれが精一杯だ。
アリサ達がアリサ達自身を護る為にもそれ以外を貰うわけにはいかない。
リンクから使えるんじゃないかと「希望」と記されたカードも渡されたけど、
「翔」のカードとは違うのか、使い方は判らなかった。
期待していた服も殆ど見つからなかった。
工場には作業着の一つも置いていなかったし、
なのは自身の服はエヴァの武装解除によって砕かれていた。
インデックスが水の羽衣の上に着ている制服を貰うわけにもいかない。
インデックスは熱を出してしまった。起きた後、羽衣一枚で行動すれば体を壊してしまうだろう。
ただ、洗面所にひっくり返されていたゴミ箱の中から二着の服が見つかった。
森で遭遇したイヴが着ていたのと同じナース服、それから血まみれの黒い服。
ナース服の方にも血は染みていたし、何よりイヴの服を着るのはイヤだった。
理性もイヴと間違えられる事に警鐘を鳴らした。
だから黒い服の方を一洗いして、干して有る。生憎とまだ乾いていない。
イヴが着ていたものと同じ服が有る意味は推測する事しか出来ない。
何処かに同じ服が何着も有るのかあるいは、工場に現れた『ひめ』がイヴだったのか。
もしそうだとすれば、ブルーは何処に行ったのか。どうしてなのはに取り入ろうとしたのか。
主人を求めるあのスタンスからして、ブルーがイヴに命じてフェイトを殺害させたのか。
それともフェイトが死んだ時にはまた別の目的をもっていたのか。
考えるには何もかも材料が不足していた。
なのはの元には武器も、衣服も、情報も無かった。

そして諦めたはずのものが帰ってきた。
アリサの優しい温もりも、インデックスの正当な正しさも、リンクという新しい仲間も、
全てはとっくに諦めたはずのものだった。
高町なのはの選択は尽くが裏切られる。
選んだ物は失われ、諦めたはずの物が失われない。

自分はこんな所に居ていいのだろうか。
ここは本当に安全なのだろうか。みんなは本当に大丈夫なのだろうか。
例えば、インデックスが置手紙をしたけれどまだ工場に来ていないニケは?
雨までに辿り着けなくて何処かで雨宿りをしているだけだろうか。
ニケが中央に向っている事を教えた、はやてが死んだ事を聞いたトマは?
今は何処に向って何をしているのだろうか。
ヴィータは今どこで何をしている? 誰かを襲ってはいないだろうか。
エヴァは。これまで会ったみんなは。これまで遭った殺人者達は。

高町なのはは何も選べなかった。
優しさに抱かれて凍らせていた心を溶かされてしまった。
もう、高町なのはにアリサ達を裏切る事は出来ない。
高町なのはには一緒に進む以外の選択肢が残っていない。

(――それじゃ、私が代わってあげようか?)

     * * *


「……あなたは、誰?」
これは今見ている白昼夢なのか。それともさっき見ていた夢の記憶なのか。
それさえも判らないままに、私は奇妙な質問を投げかける。
(見たとおりだよ)
そのままの答えが帰る。目の前に横たわる彼女から。
唇は動いていない。体を動かす様子も無い。その血に濡れた体が動き出す事はない。
ただそこだけ綺麗なままの顔が、笑みを浮かべる事なく、静かに私を見上げている。
目の前に居るその姿は、高町なのは。
(私は高町なのはだよ。高町なのはが夢見た、高町なのはが求めた夢の中の高町なのは)
判らなかった。
「それじゃ、わたしは?」
(あなたこそ高町なのはだよ)
彼女は淡々と答える。
(私達は互いの存在を夢見て、成りえない者として別れ生まれた。ほんの数時間前に)
「………………」
(私はあなたの見た夢。私はあなたの見た理想)
「…………じゃあ、あなたは」
私は理解した。
(私はあなただけど、あなたじゃないの。今はあなたが高町なのはだもの。
 だから私は別の名を名乗らないとね。誰かに名づけられた名前。
 “白”。あるいは“悪魔”。名乗るなら……)
「白い……悪魔……?」
(そう。それが私)
彼女の名が定められた。

私は続けて問いかける。
「代わるって、どういう事?」
彼女は答える。
(あなたは感情。あなたは人間。私は理性。私は悪魔。それが私達の役割だよ。
 だから私はあなたよりも強く、あなたよりも正しい。間違った道かもしれないけどね)
彼女の手が差し伸べられる。
良い夢の中で死んだ、高町なのはの手。もう動かないはずの指。
(私は高町なのはとなり、この間違いしかない殺し合いにおける私が思う限りの最適解を、
 迷い無く、悩み無く、心を凍らせる事すらなく、歪で正しく信念の無い強さを持って選択し続ける事ができる。
 私が、あなたに代わって)
その言葉が私にとって救いに感じられた。
本当は不安で、怖かったからだ。……温かい世界が。
間違った正しさではなく本当に正しい方向へと引っ張ってくれるインデックスちゃん。
心を傷つけて、諦めて、跳ね除けたのに、それでも私を抱きしめてくれたアリサちゃん。
学校の惨劇を見て尚、インデックスちゃんと共に私と同じ場所に居るリンク君。
あとアリサちゃんを護ってくれるヘンテコで奇妙なデバイス、カレイドステッキ。
泣き出してしまいそうなくらいに温かい世界。
私はそんなにも暖かい世界に迎えられて、不安だった。
自分がそこに居て良いのか判らなくて、何よりも怖かった。

この世界も壊れてしまうのではないか。

そう思うと温もりが辛くて、優しさが怖くて、この世界から逃げ出したくなった。
私はそんなにまで弱くなっていた。
全てが擦り切れて、砕けて、折れて、歪んで、溶けてしまっていたから。
多くが零れ落ちるから少しでも零すまいとしたけれど、
一番護りたいものさえも零れ落ちて、拾おうとすれば残っていたものまで零れて消えて、
残っていたものさえも傷つけて、諦めて、本当に泥沼だったから。
私はとうとう屈してしまっていた。
(でも、気をつけて)
だから伸ばされた手を取ろうとしていた、指が。
(私は泣けないから)
止まった。

(私は悪魔。私は理性。私は強さ。それが私の役目なの。
 だから泣けない。悲しめない。
 アリサちゃん達に本音で話す事もできない。
 私はアリサちゃん達の優しさを受け容れた振りをする事しか出来ない。
 私はアリサちゃん達を護れても、アリサちゃん達に救われる事ができない。
 それはアリサちゃん達に対して、とってもひどい嘘で、とってもひどい裏切りだよ。
 私もアリサちゃん達の事が大好きなのに、私じゃそうする事しかできないの。
 私は自分を曝け出さない、大嘘吐きの――“白い悪魔”)
少し考えて、私は理解した。
その言葉の意味を。
「アリサちゃんの本当の友達で居る為には、わたしじゃないといけないの?」
(そうだよ。あなたは弱さ。あなたは感情。あなたは人間。
 私はあなたのふりをする事も出来るけど、あなたになる事は絶対にできない。
 アリサちゃん達の友情を大切に思うなら、あなたがアリサちゃん達と居なきゃいけない)

私達の目的は同じだ。
大切な人達を護りたい。ただそれだけ。
アリサちゃん達はもちろん、ヴィータちゃんやエヴァちゃんだって生きて欲しい。
見た目の上では、やる事だって変わらない。
アリサちゃん達を受け容れる事。それは私でも白い悪魔でも同じようにやってのける。
私は否応無しに心の底から。白い悪魔は願いのために上っ面だけでも。
私達は殆ど変わらない。
同じ目的の為に、目の前だけを見れば同じ事をしようとする。
その中身だけが決定的なまでに違うのだ。
今は同じでも、やがてその選択は致命的なまでに別れていくだろう。
理性と感情。
弱さと強さ。
人間と悪魔。
あの学校で一度は決した筈の選択肢が、再び私の前に姿を見せていた。

「……少し、時間をもらってもいいかな」
(良いよ。どちらにせよもう少しの間だけ、私とあなたの道は同じなんだから)
ミニ八卦炉は私達の元から奪われて、魔力もまだ消耗している。
ヴィータちゃんやエヴァちゃんに出会っても止める事さえ出来ないだろう。
だから理性もこの選択を選ぶのだ。
『アリサちゃん達と少なくとも朝までの休憩を』
白い悪魔だって、アリサちゃんを傷つけない為にも別れる時は自然にやるだろう。
だからもうしばらくの間だけ、私と白い悪魔の選ぶ道は同じだった。
もう少しの間だけ。
(ゆっくりと考えて。私達にとって一番良い選択を)
願いの篭る言葉に送られて、私は目を覚ました。

     * * *

高町なのはは親友と仲間達に囲まれ、静かな休息を取る。
選択の為に。
目指すべき未来を選ぶ為に。
まるで奇跡のように優しい夜を過ごす。
苛烈な朝の訪れまでは、もう少しの時間が与えられていた。
………………。

解離性同一性障害。
主に激しい虐待などによる『幼少時の継続的心的外傷』から発症する。
心的外傷を「自分ではない誰か」に起こった事だと思考する事により、
「自分ではない誰か」を別人格として生み出してしまう事が有る。
心的外傷を受けるたびに「自分ではない誰か」が肉体を制御し、
心的外傷が過ぎ去ると「元の自分」へ戻る事により自我を守る自己防衛機構である。
幼少時に発症する原因は確固たる自我の確立が不完全な為であり、
診断し易くなりデータの多い成人データに寄るならば、男性より女性に多い事が確認されている。
通常は自我を護る為に苦痛の記憶を喪失しているケースが多く、人格間で記憶が共有される事は無い。
そもそもこの呼称は『複数の人格状態により日常生活に支障が生じている場合』のみを指し、
人格状態が複数でも生活への支障が生じていない場合、完治していると見なす。

マルチタスク思考。
空戦魔導師の必須スキル。複数の思考を同時に行う特殊思考法。
防御・攻撃・トラップ、多数の思念誘導弾制御、念話と会話などに使われる。
高町なのははこれを得意としており、専念すれば最大十二発の魔力弾を同時に制御できる。
日常生活を送りながら空戦シミュレーションを行うなど、高町なのははこれを日常的に使用している。
つまり『複数の情報を同時に処理し、複数の思考を同時に行う』事ができる。

胡蝶夢丸及び胡蝶夢丸ナイトメアタイプ。
それは幸せな夢を見る為の薬と、スリリングな悪夢を見る為の薬。
服用した者はそれぞれ幸せな夢、過激な悪夢を見る。
同時に服用した場合、単純に考えれば同時に二つの夢を見る事になる。
また、この薬の製作者である八意永琳はこう注意している。
『夢の世界はもう一人の自分。
 夢だけが楽しすぎると夢と現実が入れ替わる可能性があるので、服用のしすぎは注意』

………………。

     * * *

高町なのはが二人に分かたれたのは、高町なのはがある夢を見た時だ。
それは冷たくて、残酷で、現実的で、それなのにとても優しい良い夢だった。
だけど高町なのはには判ってしまった。
自分ではもう、その夢に辿り着く事さえ出来ないのだと。
ヴィータの腕を焼き、ニケに恐れられ、はやてを殺し、アリサの心を傷つけてしまった自分では、
もし万が一彼女達が自分を赦したとしても、それを受け容れ笑う事なんて出来ないだろうと。
出来るのはきっと作り物の笑いだけ。
あそこで心から笑えていたのは「自分ではない誰か」に違いない。
現実にはあんな未来、絶対に辿り着けはしないのだ。
それじゃあんまりに悲しすぎるから、高町なのはは夢を見た。
現実が夢になるように。
夢が現実になるように。
《高町なのは》が生まれるように。

白い悪魔はまどろみの中で願い続ける。
願わくば自らが選ばれる事の無いように。
悪魔には人を不幸にする事しか出来ないのだから。
それがここに残ったモノだから。

   タカマチナノハ
だから《白い悪魔》は夢を見る。



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