概要
ウルトラシリーズの第2作目「ウルトラセブン」第12話のサブタイトル。おそらく日本一有名な封印作品である。
1967年12月17日放送。
1967年12月17日放送。
詳しい封印までの経緯は各所で検証、解説が行われているので割愛とするが、要は放送から3年後の1970年10月1日、小学館より出版された『小学二年生』11月号の付録「かいじゅうけっせんカード」に「ひばくせい人」の別名がついたスペル星人が掲載されたことが発端。
この表記が不適切であると原爆被爆者団体とそれを報道した新聞各社から抗議を受け、小学館と円谷プロによる謝罪会見と再放送中だったウルトラセブンの放送休止に発展。
資料集の改訂により一旦は収束したものの、翌年放送のミニ番組『ウルトラファイト』にスペル星人を登場させたことで再び謝罪に追い込まれる事態となり、以降スペル星人が登場した「12話」は永久欠番として50年以上封印されることとなった。
この表記が不適切であると原爆被爆者団体とそれを報道した新聞各社から抗議を受け、小学館と円谷プロによる謝罪会見と再放送中だったウルトラセブンの放送休止に発展。
資料集の改訂により一旦は収束したものの、翌年放送のミニ番組『ウルトラファイト』にスペル星人を登場させたことで再び謝罪に追い込まれる事態となり、以降スペル星人が登場した「12話」は永久欠番として50年以上封印されることとなった。
海賊版ビデオの流通
こうして闇に葬られた12話であったが、VHSが普及した80年代始め頃、何処からか録画された海賊版のビデオがダビングされマニアの間で密かに流通するようになる。
当時のアニメ雑誌『ファンロード』1985年7月号では、海賊版ビデオの拡散を止めるように円谷プロからの呼び掛けが書かれており、この時点でかなり広まっていたらしい。
当時のアニメ雑誌『ファンロード』1985年7月号では、海賊版ビデオの拡散を止めるように円谷プロからの呼び掛けが書かれており、この時点でかなり広まっていたらしい。

流出元については諸説あるが実際に本放送、再放送が行われていた1967〜1969年に一般家庭で放送回を録画できた人がいたことは考えづらく、再放送用に焼かれたフィルムを何者かがテレシネ化したとする説が定説となっている。
この「通常版」と呼ばれるバージョンをベースに、スポンサーだったタケダのCMを追加し本放送の雰囲気を再現した「タケダCM版」、Aパート最後の「まるで吸血鬼ドラキュラみたいな奴だな。」というセリフのシーンと百窓の夜景シーンがカットされていない「ドラキュラ版」の3バージョンが主に流通していた。
この「通常版」と呼ばれるバージョンをベースに、スポンサーだったタケダのCMを追加し本放送の雰囲気を再現した「タケダCM版」、Aパート最後の「まるで吸血鬼ドラキュラみたいな奴だな。」というセリフのシーンと百窓の夜景シーンがカットされていない「ドラキュラ版」の3バージョンが主に流通していた。
またアメリカのケーブルテレビTNT(Turner Network Television)では93年に吹き替え、再編集を行ったウルトラセブンの放送をしており、その中で12話も吹き替え版が制作され最後の放送となった2000年までに4回再放送している。
2000年代に入りインターネットが普及するとWinnyなどp2p、ニコニコといった動画サイトでこれら海賊版ビデオの映像は更に広まり、12話の封印は有名無実化していった。
リマスター版の流出
2025年12月13日、ニコニコ動画にゲストアカウントから『高画質版ウルトラセブン12話「遊星より愛をこめて」』(*1)という動画が投稿される。
投稿後2週間は特に注目されることもなかったのだが、とあるXのアカウントが29日にこの動画をポストしたところ一気にネット上で拡散。
何を隠そう、この12話は既存のどのバージョンとも違うHDリマスター化された12話だったのである。
ニコニコは1080pまでしか対応していないので、オリジナルのデータは更に高画質だった可能性も指摘されている。
投稿後2週間は特に注目されることもなかったのだが、とあるXのアカウントが29日にこの動画をポストしたところ一気にネット上で拡散。
何を隠そう、この12話は既存のどのバージョンとも違うHDリマスター化された12話だったのである。
ニコニコは1080pまでしか対応していないので、オリジナルのデータは更に高画質だった可能性も指摘されている。
SNS上での爆発的な話題の広まりに翌日には円谷プロにより動画は権利者削除、更に事実上黙認されていた海賊版も有名サイトから次々削除されてしまった。
しかし既に時遅く世界中の様々な動画サイト、アーカイブサイトに転載され現在もイタチごっこ状態が続いている。
しかし既に時遅く世界中の様々な動画サイト、アーカイブサイトに転載され現在もイタチごっこ状態が続いている。
NHK・BSP4Kでは2025年12月5日からウルトラセブン(4Kリマスター版)の放送を行っており、この12話はこの放送に向けついでにリマスターされたものが流出したのでは?という噂もあるが果たして…。
あらすじ
宇宙のどこかで大爆発が起きた。ウルトラホーク2号で宇宙パトロール中だったソガ隊員とアマギ隊員は、大爆発による放射能を検出する。
一方、東京では若い女性が突然昏倒し、やがて死亡する事件が多発する。分析の結果、彼女たちは白血球が急に欠乏する「原爆病」に似た症状を発していたうえ、地球に存在しない金属でできたメーカー名もネームもない謎の腕時計を所持していた。
2つの「線」は、やがてアンヌの旧友・山部早苗と彼女の恋人・佐竹三郎で交差する。佐竹が早苗に贈った腕時計には、人間の血液を奪う機能があった。
そして、佐竹は地球人の血液を奪いに来たという本性を現し、スペル星人の放射能に冒された異形の姿をさらけ出す。
ウルトラホーク3号を撃墜するなど応戦するも、搭乗していたダンがウルトラセブンに変身し、一騎討ちとなる。セブンのアイスラッガーを一度は回避したが、ウルトラ警備隊に円盤を破壊され、逃げようと空中に飛び上がったところを、背後から二度目のアイスラッガーで両断され、絶命した。
メディアギャラリー
問題となった『小学二年生』1970年11月号の付録「かいじゅうけっせんカード」


参考リンク
高画質版ウルトラセブン12話「遊星より愛をこめて」のニコログ
https://www.nicolog.jp/watch/sm45722477
https://www.nicolog.jp/watch/sm45722477