むかしむかし、あるところにやまなしという国がありました。
やまなしにはとても大きな山があり、それは村人たちのいちばんのじまんでした。
やれ、ほかではみたことない美しさだろう?
やれ、天にもとどきそうな高さだろう?
そういって今日も遠くからきた山を見にきた魚人にじまんをしていたところ、なんと山は目のまえできえてしまったのです。
そして山のあったところにいたのは“かんきょうしょう”という、とてもとても大きな巨人した。
巨人は言いました。「ここはきれいすぎる。山もけしたし、もっと住みやすいようにしよう。」
するとなんと、巨人は体中からけむりをはき出したではありませんか。
これはたいへん、けむりに当てられた木々はかれ、もりのどうぶつたちはみるみるうちにうごかなくなってしまいます。
村人たちもけむりをすった人からどんどんとたおれていきます。
どうしよう、どうしよう、と村人がこまっているところに来たのは光の玉をもったたびびとたちでした。
たびびとたちはなんと光の玉をつかって、村をつつんでいたけむりをはらってこう言いました。
「ぼくたちがあのわるい巨人をおいだしてこよう!」
それをきいた村人たちは口をそろえてこう言いました。
「その光の玉はすごかったけど、あの巨人は大きすぎてできっこないよ。」
そのことばをきいてもたびびとたちは巨人のほうへ向かっていきました。
そして少しじかんがたつと、なんと“かんきょうしょう”がみるみるうちに消えていくではありませんか。
そうして、村にはふたたびへいわがもどってきました。
それから、やまなしはたびびとたちにたいして、やさしさをわすれない国になりました。
めでたし、めでたし。
ーーー
という話だったのさ。
ついに始まった帝国との本格的な戦争、待ち受ける脅威を果たして乗り越えることができるのか!?
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最終更新:2010年10月10日 16:56