''十師族(じゅっしぞく)''は、[[日本]]で最強の[[魔法師]]の[[家系]]である。[[二十八家]]から4年に一度の「十師族選定会議」で選ばれた10の家系が『十師族』を名乗る。 日本の魔法界に君臨する一団((文庫版 魔法科高校の劣等生 第2巻 P269))。日本国内の[[魔法師]]は、現代魔法師も古式魔法師も十師族を頂点とする[[魔法師]]のコミュニティに所属し、その自治に従っている((文庫版 魔法科高校の劣等生 第11巻 P363))。 #contents() * 概要 [[九島烈]]が確立した序列である((文庫版 魔法科高校の劣等生 第3巻 P269))。互いに牽制しあうことで、[[魔法師]]の暴走を予防するという意味合いがある((文庫版 魔法科高校の劣等生 第4巻 P409))。また、魔法師が国家権力によって使い捨てにされない為の仕組みとして、[[日本]]という国家に口答えする為の組織として作られたという一面もある((文庫版 魔法科高校の劣等生 第21巻 P218))。 表向きは民間人((文庫版 魔法科高校の劣等生 第5巻 P174))。表の権力は放棄しているものの政治の裏側では司法当局を凌駕する権勢((文庫版 魔法科高校の劣等生 第2巻 P266))、超法規的な特権を持っている((文庫版 魔法科高校の劣等生 第9巻 P161))。 「十師族は表立って高位高官にならない」という原則が確立されている((文庫版 魔法科高校の劣等生 第4巻 P406))。一方では、判明しているだけでも[[五頭家]]、[[八朔家]]、[[十山家]]の当主の子が軍務に就いており((文庫版 魔法科高校の劣等生 第22巻 P219))、どの地位までは許されるのか、原則が家族のどこまで適用されるのかは、今のところ作中では明らかにされていない。 十師族当主が表立って行動する場合には[[統合軍令部>防衛省#id_b449d626]]の同意を得る必要がある、という政府との非公式の取り決めが存在する((文庫版 魔法科高校の劣等生 第18巻 P55))。 十師族当主の氏名は、[[日本]]の[[魔法師]]にとっては一般知識((文庫版 魔法科高校の劣等生 第11巻 P62))。 * 師族会議 ''師族会議(しぞくかいぎ)''は、十師族各家の当主のみで行われる会議。各家対等で上下関係は無い((文庫版 魔法科高校の劣等生 第17巻 P239))。 [[九島烈]]は2095年の三年前の当時、師族会議議長の席にあった((文庫版 魔法科高校の劣等生 第4巻 P408))と発言しているが、円卓テーブルで行われるため議長の席というのは存在しない。最年長が進行役を務める不文律が出来上がっているに留まる((文庫版 魔法科高校の劣等生 第17巻 P239))。 発言内容は対外秘がルールで((文庫版 魔法科高校の劣等生 第17巻 P265))、傍聴も許されない((文庫版 魔法科高校の劣等生 第17巻 P233))という話だが、[[九島家]]などは会議の模様を様々な手段で外部に漏らしておりルールは守られていない((文庫版 魔法科高校の劣等生 第17巻 P265))。 十師族各家が魔法による実戦を行った場合は、規模に拘わらず師族会議に報告する義務がある。これは魔法の私的濫用を牽制する為に定められた措置である。但し、忠実に守られているとは言えず、魔法戦闘は隠蔽されることの方が多い((文庫版 魔法科高校の劣等生 第21巻 P73))。 ** 師族会議の教義 >十師族はこの国の魔法師の頂点に立つ存在。 >十師族の名前を背負う魔法師は、この国の魔法師の中で、最強の存在でなければならない((文庫版 魔法科高校の劣等生 第4巻 P456)) 理念のようなもの。 ** 師族会議の通達 師族会議の通達は、[[二十八家]]と[[百家]]の各当主に対して通達される文書((文庫版 魔法科高校の劣等生 第9巻 P239))。師族会議用の暗号解読には手間が掛かるので、短くない時間一人になる必要がある((文庫版 魔法科高校の劣等生 第4巻 P457)) 本来ならば[[数字付き]]の直系でもない限り高校生が目に出来る文書ではないが、実際はマル秘指定されていない限り難しい事ではない((文庫版 魔法科高校の劣等生 第9巻 P239))。 ** 師族会議の一員としての責任 [[日本魔法協会]]の職員に対する責任((文庫版 魔法科高校の劣等生 第7巻 P143))、[[日本魔法協会]]に対する責任((文庫版 魔法科高校の劣等生 第7巻 P192))がある模様。 ** オンラインの師族会議 オンラインの師族会議は、十師族が自分の家から通信回線を繋ぐやり方と、最寄りの魔法協会(京都本部、関東、東北、四国、九州の各支部)に出向いてやるやり方がある((文庫版 魔法科高校の劣等生 第19巻 P239))。 ** 十師族選定会議 ''十師族選定会議(じゅっしぞくせんていかいぎ)''は、4年に一度開かれる十師族を決める会議。 十師族の選定基準は、二十八家の内その時点で最も強力な家。ただし強さの基準は魔法力だけでなく、国家に貢献する能力も問われる((文庫版 魔法科高校の劣等生 第17巻 P272))。相応しくない家に投票しても昔のように[[数字を剥奪される>数字落ち]]ことはない。見る目が無いという汚名がついて回る((文庫版 魔法科高校の劣等生 第17巻 P273))。 2097年2月に行われた十師族選定会議は、箱根の高級なホテルの貸し会議室で行われた((文庫版 魔法科高校の劣等生 第17巻 P237))。 * メンバー 十師族のメンバーは、[[二十八家]]から4年に一度の「十師族選定会議」で選ばれる。 欠員が生じた場合は、次の十師族選定会議まで師族会議が選んだ補充メンバーがその務めを果たすことになっている((文庫版 魔法科高校の劣等生 第17巻 P269))。 ** 2089年~2097年2月4日 [[一条家]]、[[二木家]]、[[三矢家]]、[[四葉家]]、[[五輪家]]、[[六塚家]]、[[七草家]]、[[八代家]]、[[九島家]]、[[十文字家]] (※2093年の十師族選定会議では、前回と同じ十家を十師族に選出した)((WEB版 外伝・魔法科高校の少年少女 用語集(組織))) ** 2097年2月4日以降~ [[一条家]]、[[二木家]]、[[三矢家]]、[[四葉家]]、[[五輪家]]、[[六塚家]]、[[七草家]]、[[七宝家]]、[[八代家]]、[[十文字家]] * 活動 - [[十三使徒]]の動向に関する諜報活動は大きく力を割いている分野((文庫版 魔法科高校の劣等生 第8巻 P210))。 * 登場巻数 [[2巻]]、[[3巻]]、[[4巻]]、[[5巻]]、[[7巻]]、[[9巻]]、[[11巻]]、[[12巻]]、[[13巻]]、[[16巻]]、[[17巻]]、[[18巻]]、[[19巻]]、[[SS]]、[[20巻]]、[[21巻]] * コメント #pcomment(reply,noname,十師族/コメント) ---- &tags()