小説家になろう? > 感想 > 2010年07月26日00時21分47秒

投稿者: haru    [2010年 07月 22日 (Thu) 19時 57分 25秒] ---- ----
▼一言
おもしろくて何度となく読み返しているのですが、ちょっと疑問に思った点があります。

達也がマテリアルバーストを使える戦略級魔法師であることは、達也が「普通の魔法師」ではないことを割り引いても、四葉にとって他の十師族に対する強力な手札ではないかと思います。3年前の沖縄の時点では、深雪は四葉に対して反発心などは抱いていないようように思えますが、3年経った現時点では深雪は少なくとも四葉を好ましく思っていない、また達也は四葉を屈服させようと考えている状況になっていますよね。これは四葉が達也を冷遇し続けた結果だと思うのですが、なぜそういった状況が続いているのでしょうか。ガーディアンが日陰の存在だといっても、世間に対して立場や存在を隠すことと、四葉家内部で冷遇することは別の問題のように思えます。達也を失うことは四葉にとっても大きな損失でしょうし、(達也自身の強さは別にしても)達也にガーディアンがつくぐらいでも不思議じゃない気がするのですが。四葉真夜は達也のことを軽く見ているわけではないようですし、なぜ達也や次期当主候補最右翼である深雪が四葉に対して反感を持つような状態を3年も放置してきているのか不思議に思えます。もしかして、マテリアルバーストを使える戦略級魔法師であることさえ、四葉にとってはどうでもいいことなんでしょうか?
佐島勤    [2010年 07月 26日 (Mon) 00時 21分 47秒]
 ご感想ありがとうございます。

 マテリアル・バーストのことは、四葉の中でも本当に一部の人間しか知りません。
 例えば第二章に出て来た青木執事は、四葉の中ではかなり高い地位にある人間ですが、事務方なのでマテリアル・バーストのことは知りません。
 この魔法は威力が大きすぎて扱いづらいんですよ。まともに使えるようにする為には大規模システムのバックアップが必要ですから、その面から言っても軍と無関係に使用することは不可能に近いほど困難です。
 だから「四葉にとって」の武器にはカウント出来ないんですね。雲散霧消なんかは「四葉にとって」も強力な武器になり得ますけど。
 ご質問の趣旨とは方向性の異なる回答になってしまいましたけど、マテリアル・バーストは軍にとっての切り札にはなり得ても、四葉にとっては切ることの出来ないジョーカーなのです。
最終更新:2016年07月25日 21:31