小説家になろう? > 感想 > 2010年08月28日10時19分06秒

投稿者: 練炭    [2010年 08月 24日 (Tue) 09時 51分 21秒] 18歳~22歳 男性
▼一言
 こんにちは。やはりバトルがあると盛り上がるなーと思いつつ今回の更新も楽しく読ませていただきました。次回はタイトル的に、深雪とリーナの天才魔法少女対決といった感じになりそうですので、いっそう期待が高まります。次回も楽しみにしています。

 ところで、今回達也が投擲榴散弾を防ぐ場面でちょっと引っかかったことがありました。
 事象改変の強度の点であまり優れていない達也が榴散弾を減速障壁で防御すると、対魔法師用のハイパワーライフルを障壁で防御しようとした場合に起こると述べられていた『事象改変に失敗して魔法がまったく効果を及ぼさなくなる』ということが起こるのでは?とふと思いました。
 また魔法が失敗しないにしても、榴散弾がどの程度の散弾を撒き散らすのかはわからないですが、同時に三十いくつだかのターゲットロックができる(これはどこで述べられていたか忘れてしまったので確認できずうろ覚えですが)達也ですから、フラッシュキャストで不得意な魔法を使うよりは行動に支障を及ぼすと思われる散弾を分解してしまったほうが楽なんじゃないか?という気がしました。散弾の数が多いから精密照準できないという場合も、体からの距離がゼロの地点でナイフのように分解魔法を発動させればいいわけですし……。

 こんな風に思いまして、減速魔法で余計な怪我した感が否めません。分解は隠しておきたかったのかなとも思うのですが。お手間でなければ前述の事柄について解説お願いいたします。(ここまで書いたあとで、フラッシュキャストのほうが分解より速く使うことができる可能性があることに気づきました。)

(達也が劣等生として扱われる作中現在の評価基準に事象改変の強度が含まれるから、仮想魔法領域で使う魔法については干渉力があまり高くないないと判断しました)
佐島勤    [2010年 08月 28日 (Sat) 10時 19分 06秒]
 ご感想ありがとうございます。

> 投擲榴散弾を防ぐ場面

 ご指摘を受けて読み返してみると、確かに誤解を招く、と申しますか、完全に描写不足でしたのでその部分を次のように書き直しました。

……しかし仮想魔法領域が作り出す弱い障壁では、投擲榴散弾(散弾を撒き散らす手榴弾)を完全に無力化することは不可能だ。被弾を減らすことは出来ても、ゼロには出来ない。撒き散らされた散弾の三十パーセント以上が障壁を突き抜けた。……

 つまり散弾が散布される前は全体で一つの対象物として認識されますが、散布された後では散弾の一つ一つが対象物として認識される為、弱い障壁だと取りこぼしが出てしまう、ということです。

 投擲榴散弾は致死力の弱い、傷を負わせて行動を制限する兵器としてでっち上げた物で、実在の榴散弾より散弾の重量も初速も小さく、総数300発程度の設定です。
 「分解」で対処すると散弾一つ一つを対象物と認識してしまう為に結局全てを無効化することは出来ず、「失速障壁」を選択したという事情になっています。
 「分解」で対応するとすれば爆発前ですが、今回は爆発させてしまう必要がありましたから。
最終更新:2016年07月25日 21:43