「えええええええっ!?」
「あ、でも私ちょっと興味あったり……」
「そうでしょう? 貴方たちだってちょっとぐらい考えたことあるでしょう?」
「……ま、まぁ、ないといえば嘘になる…かな」
「…は、はい…」
「なら語りましょう。幸い今この休憩室には私たち四人しかいないから、何言っても私たちの心の中です」
「……仕方ないわね。付き合ったげるわ」
「え、えっと…」
「はーい、私は
ジークフリートメインがいいでーす!」
「ジークフリートね……攻め? 受け?」
「私的にはジークフリートは受けなんですけど……やっぱりお相手は
ブリュンヒルデですねぇ」
「あー、なるほど…師匠と弟子、教育担当官がってことね?」
「そうそう。んー…『禁断の教育~大人の世界を教えてあげましょう~』かな。教育の締めとして自室に呼んで、って感じですね」
「うわぁ~…あ、でもでも、その場合誘い受けもありじゃないですか!?」
「誘い受け? ジークフリートが攻めるって事?」
「そうです! こう『…さぁジークおいでなさい。…怖がることはありません、好きにしてよいのですよ…?』って!」
「いいわねそれ!」
「そうなるとジークフリート攻め…いいですねそれ。なかなか筋がよいですよ」
「えへへ」
「ジークフリート攻めかぁ。考えたことなかったジャンルね」
「他に居ないかしら、ジークフリートが攻めに回れそうな相手は…」
「
メディシスとかどうでしょう?」
「メディシスかぁ………攻めねぇ」
「メディシスが攻めですね」
「流石にそこはねぇ…確かにメディシスは受けも攻めも両方できる逸材だけどね」
「ただ、反撃されるっていうのは……あると思います」
「つまり…『誰が最も優れたメードなのか教えて差し上げますわ』ってことですね!」
「で、責め立てて自分も高ぶっちゃったところに『…………今度は……私が』って反撃されちゃうのよ!」
「「きゃー!!!」」
「………うぅ……」
「はい、さっきからずっとそこで黙ってる子にもなにか語ってもらいましょうかねー」
「え、ええ!?」
「えへへ、仲間はずれはダメだからねー」
「あ、うー……え、えっと……
スィルトネート、とか……」
「王道で来たわねぇ…まぁ、スィルトネート、メディシスはあるある、よね」
「そうですねぇ。どっちからはじめてもリバできますし」
「え? スィルトネート攻めは思いつきますけど…メディシス攻めからのスタートって?」
「こう壁際に追い詰めて押し付けて『宰相閣下の事など…この私が忘れさせて差し上げますわ…』って感じで」
「ああ…そのパターンだったらリバなしのほうが私は……。……はっ」
「なんだ、話せるじゃない」
「いや! あ、う……は、はい。まぁ、それなりには…」
「よしドンドンいこう! で、スィルトネートだっけ?」
「そうですねー。…スィルトネートだったら、ジークフリートともありじゃないですか? スィルトネート攻めで」
「私はスィルトネートは基本、受けのイメージが強いんだけどなぁ」
「そうですか?」
「うん」
「年少四人組に攻められちゃうとかさ。こう、上には責めかもしれないけど、下からだと受けっぽい」
「
ベルゼリア、カッツェルト、プロミナ、
アースラウグですか」
「そうそう。特にベルゼリア、アースラウグあたり」
「ですねー。ベルゼリアは攻めですね。純粋っ子攻めはお約束というか定番というか」
「お相手は誰がいいでしょうか?」
「まずはプロミナでしょやっぱり。本人の熱で汗だくに成りながら絡み合う二人の幼い肢体!」
「ロリもおっけーなんですか先輩……」
「おっけーでしょ!」
「は、はぁ…」
「あとは体格差攻めで
アイゼナね。大きい方が小さいほうに攻められるのって素敵じゃない?」
「私はベルゼリアっていったらそっちが思い浮かぶけど…いつも一緒に居るから」
「体格差攻めってのもあるけど、アイゼナが義肢っていうのもね。外して抵抗できないところをベルゼリアに…」
「『ん…あいぜな、きもちいい?』って聞かれて素直に頷くのね。…うわ、いいわぁ…」
「あの…ジークフリートとはなしですか?」
「ベルゼリア攻めでジークフリート? んー…考えたことなかったわ。どんな感じ?」
「寡黙なジークフリートにそっと擦り寄って、そのまま甘えるように、ですよ」
「…………」
「……どうする? あたしは以外とアリだと思う」
「……………。萌え! よく思いつきましたねそれ!」
「似たような方向性で
ハーマフロダイトもいけますよね」
「………ベルゼリア、恐ろしい子…!!」
「いや、あくまであたし達の妄想ですけどね?」
「いいのいいの」
「……しかし、どちらかというとジークフリートのがやはり万能のような気がします」
「そう?」
「万能というか……総受け。ジークフリート総受け」
「ジークフリート総受け……いい言葉ぁ…」
「先のメディシス、スィルトネート、ベルゼリアがある上に…アースラウグとの絡みでも、受けですよね?」
「…!! なるほど、師弟逆転!?」
「え、そこはジークフリート攻めじゃないの!?」
「いえ、ここは逆転でしょう。『ねー様はここが気持ちいいんですよね?』と知らないはずの弱点攻められるジークフリートですよ」
「ブリュンヒルデの頃の記憶ってこと?」
「です。戦闘訓練で勝っていても、ベッドの上ではアースラウグの思うが侭」
「ふふふ……鼻血でそうです」
「ティッシュ用意しましょうか先輩」
「大丈夫、まだいけます…さて、話を続けましょうか」
「そうですね…。ヴォルフェルトなんかどうでしょう?」
「ヴォルフェルトのお相手はカッツェルト安定だと思いますけど……」
「…え、か、カッツェルトは男の子じゃ…」
「「あんな可愛い子が男の子のわけないでしょう!!」」
「……そういうことにしといてやって」
「は、はぁい…」
「タイトルは『姉ちゃんとs』」
「それはダメです」
「『お姉ちゃん、ボクもうがまんできないよ…』」
「…………まぁ、それは、ありで」
「でもさ、カッツェルトの相手はレオ・パールもありじゃない?」
「ああ…そういえば仲いいですね…野性的なのに襲われてしまうカッツェルト…………あはっ」
「その笑みは怖いからやめてください」
「でもよくないですか?」
「………まぁ」
「レオ・パールはカッツェルト相手で攻め、スルーズ相手で受けですね」
「スルーズは、ディートリッヒしょうsむぐっ」
「今は良いのよ男の事は。スルーズはレオ・パール、ヴォルフェルト、カッツェルト共通で攻めね」
「
レーニと
シルヴィなんかどうです?」
「あそここそ姉妹愛鉄板でしょ。どっちが攻めでもどっちが受けでも。リバOK」
「礼儀正しいレーニ上位でシルヴィをおしおsき攻めでも、元気なシルヴィが…そうね、タイトル的には『ベッドの上ではおねーさま』とかでも」
「そうですね。あえて弄るとしたら
ドルヒぐらいのものですけど…」
「…どっちも厳しいわね。やはり、ここは―――」